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令和6年(2024年)3月26日更新

オーストラリア連邦ニューサウスウェールズ州及び台湾台北市出張の概要・成果

1 出張概要

令和6(2024)年2月4日(日曜日)から2月8日(木曜日)まで、オーストラリア連邦ニューサウスウェールズ州及び台湾台北市を訪問しました。
本年、友好都市関係締結40周年を迎えたニューサウスウェールズ州では、同州においてオーストラリア国王(イギリス国王が兼位)の代理を務める州総督と意見交換したほか、州首相と面会し「水素を含むクリーンエネルギーへの移行」など共通する関心事項について、両都市が緊密に交流・協力を行っていくことに合意しました。また、州議会において、都知事として35年ぶりに演説を行い、高まる都市の役割と都市間連携の重要性について言及し、両都市が40年間にわたり育んできた交流をさらに強固なものにしていこうと呼びかけました。
台北市では、台北市長と会談し、防災やスポーツ等の分野で両都市が引き続き連携を深めていくことを確認しました。また、台湾デジタル担当大臣との会談では、デジタルを活用した社会課題の解決や行政サービスの向上等について意見交換を行い、今後もデジタル分野で連携を深めていくことで一致しました。その他に、台湾総統や副総統とも会談を行い、本年1月に発生した能登半島地震における支援について感謝を伝えるとともに、防災対策等について意見交換を行いました。

期間

令和6年2月4日(日曜日)~2月8日(木曜日) ※日程表はこちら

出張人数

10名

総経費

12,307千円 ※出張者及び経費の内訳はこちら(PDF:69KB)

2 出張先での主な行動と成果

2月4日(日曜日)

午前、羽田空港を出発し、現地時間の夜、シドニー国際空港に到着しました。

2月5日(月曜日)

午前、NSW Department of Customer Service(住民サービス省)傘下で、2013年に設立された政府機関「Service NSW」を訪問し、デジタルを活用して住民や事業者に対して、ワンストップで州政府のサービスを提供する取組について説明を受けました。ウェブサイトやアプリ上で、助成金や還付金、クーポンサービスのほか、デジタル運転免許証など多様なサービスを提供しており、「GovTech東京」という形で、都が進める東京全体のデジタル化の取組の参考とすることができました。

写真1
Service NSWの事業説明

写真2
Service NSW視察(写真:NSW州政府提供)

午後、マーガレット・ビーズリーNSW州総督と面会を行いました。
面会の冒頭、知事はNSW州との友好都市提携40周年の記念すべき年に訪問できたことへの感謝を総督に伝えました。総督は、両都市にはこれまで長い交流の歴史があると言及し、知事は、教育やスポーツ、環境など幅広い分野で両都市の交流をこれまで深めてきたと応えました。今回の訪問を契機に、両都市の相互理解の促進と友好関係の発展に向けて、さらに協力を深めていくことで両者は一致しました。

写真3
NSW州総督府での記帳
(写真:NSW州政府提供)

写真4
SW州総督との面会
(写真:NSW州政府提供)

その後、日豪経済委員会【注1】主催の東京都・NSW州友好40周年記念イベントに出席し、同委員会に所属する企業関係者等に向けて、都の気候変動や再生可能エネルギー等に関する先進的取組について講演を行いました。また、合わせて開催された「日豪の将来のビジネス成功のカギとなるダイバーシティ」をテーマとしたパネルディスカッションにも登壇し、都の取組を広く発信するなど、東京への理解を深めていただく機会となりました。
【注1】日本とオーストラリア両国経済界の相互理解と協力の促進を通じて経済関係を発展させることを目的に1963年に設立された、最も歴史のある二国間経済委員会のひとつ。

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日豪経済委員会主催イベントでの講演

写真6
パネルディスカッション

その後、NSW州主催の夕食会に出席しました。夕食会の冒頭、まずプルー・カーNSW州副首相が挨拶に立ち、40年間築き上げてきた友好関係を、互いの強みを生かしながら、さらに発展させていこうと呼びかけました。続いて小池知事が挨拶を行い、長年にわたり、スポーツ分野や学校間で、両都市の若者の交流が続いていること等に触れ、次代を担う若者たちの交流は、両都市の友好関係と国際社会のより良い未来に繋がっていくとの考えを述べるとともに、今回のNSW州訪問を機に、より一層両都市の絆を深め、都市に共通する課題の解決に向けて、共に、力強く歩みを進めていこうと呼びかけました。

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NSW州首相主催夕食会での挨拶

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州総督及び副州首相と歓談(写真:NSW州政府提供)

2月6日(火曜日)

午前、ニューサウスウェールズ州の水素ハブとして位置付けられているニューカッスル港を視察しました。昨年11月に開催された水素エネルギー行動会議「HENCA Tokyo 2023」でも取組が紹介された港湾施設であり、石炭の輸出港がグリーン水素の製造から輸出までを行う水素ハブへとシフトしていく壮大な計画について説明を受け、エネルギーの転換に向けた動きが様々な場所で起きていることを確認しました。
その後、ニューカッスル大学のエネルギー資源研究所(NIER)を訪れ、水素エネルギーなどに関する技術開発及び研究について説明を受け、今後の州との連携に資する知見を得ることができました。

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ニューカッスル港での視察・意見交換

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NIERでの視察・意見交換

午後、シドニー市が支援し、気候変動問題に取り組むスタートアップが集う「Greenhouse Climate Tech Hub」を視察するとともに、複数のスタートアップ創業者等からビジネスモデルに関する説明を受けました。また、MSW州が設立した「Sydney Startup Hub」の担当者も参加し、スタートアップを支援する州政府の取組等についても同時にヒアリングを行うなど、都が行うスタートアップ育成に関する施策推進の参考になる話を伺うことができました。

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Greenhouse Climate Tech Hub(写真:NSW州政府提供)

その後、クリス・ミンズNSW州首相と面会を行いました。知事は、NSW州招待への感謝を伝え、州首相は知事の訪問を歓迎しました。また、知事と州首相は、エネルギー政策等に関し意見交換を行いました。
面会の最後に、両都市の共通課題である「水素を含むクリーンエネルギーへの移行」、「教育」、「スポーツ」、「持続可能かつ住みやすい都市づくり」の4分野について、両都市が緊密に交流・協力を行うことに合意する「東京都とニューサウスウェールズ州の交流・協力に関わる合意書」に署名しました。
中でも、今後の気候変動対策の鍵を握る水素エネルギーについては、社会実装化を加速させるため、今後実践的な交流を行い、両当事者の友好・協力関係をより緊密に発展させていくことで合意しました。

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NSW州首相と挨拶(写真:NSW州政府提供)

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合意書の署名

その後、伝統と格式のあるNSW州議会議事堂において、上下両院の議長をはじめ、州議会議員の皆様から暖かい歓迎をいただき、都知事として35年ぶりに演説を行いました。知事は、高まる都市の役割と都市間連携の重要性について言及し、両都市が40年間にわたり育んできた交流をさらに強固なものにしていこうと呼びかけました。

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NSW州上下院議長と挨拶
(写真:NSW州政府提供)

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NSW州議会議場にて
(写真:NSW州政府提供)

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NSW州議会での演説(写真:NSW州政府提供)

現地時間の夜、ニューサウスウェールズ州を離れ、台北市に移動しました。

2月7日(水曜日)

現地時間の午前、台北市に到着しました。
午後、台北市庁において、蔣萬安(しょう・ばんあん)台北市長と会談を行いました。両都市はこれまで様々な分野で交流を重ねており、特に防災分野では、都の総合防災訓練等への同市消防局の参加など、実務面での連携が行われてきました。知事は、これまでの交流を振り返りつつ、防災面で今後さらに連携を強化していきたいと述べました。また、2025年に東京都ではデフリンピック、台北市ではワールド・マスターズ・ゲームズを開催予定であることから、両首長はスポーツの分野でも交流を深めていくことで一致しました。
市長は、Tokyo Innovation Base等の取組を東京で台北市職員が学んできたことを紹介し、スタートアップ支援の分野でも交流していきたいと述べました。知事は、SusHi Tech Tokyo 2024やG-NETSなどの都の取組について説明し、都市の共通課題の解決に向けて引き続きの協力を求めました。

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台北市長との会談(台北市ホームページより)

写真19
台北市長との会談(台北市ホームページより)

その後、台北市防災センターを視察し、災害対応について説明を受けました。台北市はDXの活用が進んでいることを確認するとともに、風水害など自然災害発生時における行政の役割や、その対応方法について、意見交換を行いました。災害に向けた備えの重要性を再認識するとともに、お互いの知見の共有が有意義であると改めて実感しました。
その後、台湾政府のデジタル発展部庁舎において、オードリー・タン デジタル担当大臣と会談しました。大臣からは、知事の台湾訪問への歓迎とともに、台湾政府が主催する「総統杯ハッカソン」と東京都が主催する「都知事杯オープンデータ・ハッカソン」の交流への謝意や、5Gやテクノロジー等の面における今後の交流などについて言及がありました。
知事は、双方のハッカソンの連携を継続していきたいと述べたほか、「GovTech東京」の設立等に触れ、デジタルを通じて都民の生活がより快適なものになるよう大臣にアドバイスを求めるなど、今後デジタル分野等で連携を深めていくことで一致しました。

写真20
オードリー・タン デジタル担当大臣との会談

その後、蔡英文(さい・えいぶん)台湾総統及び頼清徳(らい・せいとく)台湾副総統とそれぞれ面会を行いました。
知事は、両者に能登半島地震に対し台湾から多くの義援金が寄せられたことについて感謝の意を表し、都の総合防災訓練などを通じ台北市等と防災分野で交流があることを紹介しました。また、台湾では優れたデジタル人材や技術が育っていることに触れ、今後もそれぞれのデジタル分野の強みを生かし、デジタル分野など新たな分野での協力関係の深化に期待を寄せました。

写真21
台湾総統との面会(総統府ホームページより)

写真22
台湾副総統との面会(総統府ホームページより)

2月8日(木曜日)

現地時間の午後、日本に向け、台北松山国際空港を出発しました。
午後、羽田空港に帰着しました。

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