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令和5年(2023年)9月12日更新

インド出張の概要・成果

1 出張概要

令和5(2023)年7月6日(木曜日)から7月9日(日曜日)まで、インド共和国グジャラート州を訪問しました。
U20メイヤーズサミットでは、様々な都市の代表者が参加する中、ウクライナでの紛争の平和的解決を共同で呼びかけるとともに、都が重要施策と位置付ける「脱炭素化」、「共生社会」、「災害への強靭性の向上」の推進を強く訴え、コミュニケの取りまとめに貢献しました。また、登壇の機会を捉え、安全な水の確保をはじめ、都が有する経験・ノウハウを発信するなど、都の先進的な取組を紹介しました。さらに、来年5月に東京で開催する「SusHi Tech Tokyo2024」についても発信し、多くの都市のリーダー等に参加を呼び掛けました。
加えて、今回、U20期間中、多くの都市の首長や代表者と会談し、都市の抱える課題などについて、直接意見交換を行うと共に、東京・日本の先進的な技術や取組を紹介する等、都市間の連携について議論しました。
そのほか、インド工科大学ガンディナガル校のインキュベーション施設を訪問し、起業家への支援や育成に関する取組について話を聞くとともに、若い起業家や学生等と交流し、ITやスタートアップで存在感を発揮しているインドのダイナミズムやエネルギーを感じました。

期間

令和5年7月6日(木曜日)~7月9日(日曜日) ※日程表はこちら

出張人数

7名

総経費

4,733千円 ※出張者及び経費の内訳はこちら(PDF:62KB)

2 出張先での主な行動と成果

7月6日(木曜日)

午前、羽田空港を出発し、現地時間の夜、アーメダバード空港に到着しました。

7月7日(金曜日)

午前、アブドゥラ・アルバスティ ドバイ執行評議会事務局長と会談を行いました。会談では、環境問題等について意見交換を行ったほか、再生可能エネルギーに関する新技術や、グリーンファイナンスなど、都の取組について説明しました。
また、都では、都立高等学校の生徒とドバイの高校生との相互交流を実施するなど、良好な関係を構築していることについて触れ、今後も両都市間の連携を深めていくことで一致しました。

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ドバイ執行評議会事務局長との会談

午後、ファハド・アル・ラシード リヤド市王立委員会委員と会談し、都市課題の解決に向けた取組のほか、環境・エネルギー政策やスタートアップ施策等について意見交換を行いました。また、再生可能エネルギーに関する新技術を紹介するなど、東京・日本の先進的な取組をアピールしました。

写真2
リヤド王立委員会委員との会談

U20の首長級会合1において、G20議長に手交する成果文書であるコミュニケの内容について、参加都市で議論を行いました。持続可能な社会を実現する「サステナブル・リカバリー」の視点から、気候変動対策や自然災害に対するレジリエンスな都市づくりといった都が重要施策と位置付ける取組を発信するとともに、世界の諸都市とともにグローバルな課題解決に取り組む姿勢を示しました。
具体的には、日本発の技術であるペロブスカイト太陽電池の社会実装に向けた研究や都民一人一人の行動を変容させる「HTT」の展開のほか、AIを活用した水位予測による水門操作支援やドローン等を活用した迅速な被害情報の収集など強靭な都市づくりについてアピールしました。

ブペンドラ・パテル グジャラート州首相と会談を行いました。会談では、グジャラート州で、U20が開催されたことに祝意を伝えるとともに、両都市の気候変動の取組について意見交換し、都の環境施策などについても紹介しました。また、スタートアップ政策についても触れ、今後の両都市の連携の可能性について意見交換を行いました。

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グジャラート州首相との会談

7月8日(土曜日)

ユスフ・シャワルベ アンマン市長と会談を行いました。会談では、都が2023年2月に開催したG-NETS首長級会合にアンマン市の代表が参加したことについて謝意を述べました。また、教育、スタートアップ、観光、環境・エネルギー等の分野について意見交換を行い、引き続き情報交換を進めていくこととしました。

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アンマン市長との会談

首長級会合2では、各都市の首長級やG20諸国の政府関係者とともに、気候変動対策のための気候資金の重要性について議論を行いました。グリーンファイナンスの活性化やESG債の発行など東京都の多様な取組みを紹介しつつ、こうした取組を都市間で共有し、取組を広げるためにも、都市への十分な資金の流れが不可欠であると指摘しました。そのうえで、一層切迫する気候危機に対して、国と都市、官と民、あらゆる主体が連携して、立ち向かっていくことの重要性を訴えました。

その後、「水の安全確保」をテーマとした本会議にパネリストとして登壇しました。世界共通の都市課題である水について、東京都として、これまで取り組んできた河川の水質改善や世界最高水準の漏水率、洪水対策としての日本最大の地下調節池の整備など、都が有する技術や知見を世界の都市と積極的に共有することで、持続可能な都市を実現することをアピールしました。
また、2024年4月から5月にかけて東京で開催する「SusHi Tech Tokyo2024」をPRするとともに、各都市からの参加を呼びかけました。

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本会議での登壇 登壇者写真

G20議長国であるインドのハルディープ・シン・プリ住宅・都市大臣等に対して、U20の成果文書であるコミュニケを手交しました。(コミュニケには都が重要施策と位置付けている、グリーン水素の活用、太陽光設備の設置促進、災害への強靭性向上などの課題が反映)
また、U20参加都市の代表として、引き続き、都市の声を国際社会に届けることに尽力するとともに、各都市の首長が、それぞれの都市の実情にあわせて具体的なアクションを起こしていくよう呼びかけました。

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開会式でのグループフォト コミュニケ手交式

コミュニケの手交後、G20の議長国であるインド政府の代表やU20議長であるアーメダバード市長と共に、参加都市を代表して、共同記者会見に出席しました。会見では、改めて、U20コミュニケの6つの優先事項のうち、気候資金と水の安全について、その重要性を述べました。また、世界の都市が抱える共通課題解決に向けて、都として積極的に貢献する意向を表明し、これまで多くの知見や技術を積み重ねてきた東京に、世界中から多くの声を届けてほしいと訴えました。

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共同記者会見

ハルディープ・シン・プリ 住宅・都市大臣(石油・天然ガス大臣兼務)と会談を行い、大臣に対して、U20アーメダバードの成功に対して祝意を伝えました。また、大臣からは、グジャラート州訪問とU20アーメダバードへの貢献に対し謝意がありました。そして、持続可能な都市実現に向けた取組や下水処理技術等について意見交換をしました。

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住宅・都市大臣(石油・天然ガス大臣兼務)との会談

インド工科大学ガンディナガル校を訪問し、学長であるMOONA(ムーナ)教授から、ガンディナガル校の取組についてヒアリングを行うとともに、東京・日本とインド間における学生やスタートアップの今後の交流の可能性について意見交換を行いました。
また、施設の視察と合わせて、若い起業家や研究に励む学生たちと交流を行い、ロボットが描いた似顔絵を手渡されるなど、温かい歓迎を受けました。
そして、起業家や学生の取組に熱心に耳を傾けるともに、イノベーションを通じて、社会的課題の解決を図ろうとする若者のエネルギーとチャンレンジ精神を肌で感じました。

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起業家からの説明 起業家や学生等との集合写真

ムケッシュ・マンガルバイ・パテル グジャラート印日友好協会会長と会談しました。会談では、インドと日本の友好関係の維持増進を目的に、文化交流や経済交流など、協会がこれまで取り組んできた活動内容について説明を受けました。また、都が取り組むスタートアップ施策や観光施策について紹介し、現地における東京の魅力発信について協力を依頼するとともに、今後も引き続き、インドと日本の友好の懸け橋となって欲しいとの期待を伝えました。

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印日友好協会会長との会談

現地時間の午後、日本に向け、アーメダバード空港を出発しました。

7月9日(日曜日)

午後、羽田空港に帰着しました。

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