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令和5年(2023年)10月10日更新

ハンガリー・フィンランド共和国出張の概要・成果

1 出張概要

令和5(2023)年8月18日(金曜日)から8月23日(水曜日)まで、ハンガリーブダペスト市及びフィンランド共和国ヘルシンキ市を訪問しました。
ブダペスト市では、市長と会談し、次回2025年の世界陸上開催地の首長として、大会を通じたスポーツ振興や都市の魅力向上に向けた取組のほか、気候変動対策やスタートアップ施策等について意見交換を行いました。
また、ブダペスト2023世界陸上の大会関係者と面会し、運営上の課題や工夫、東京2025世界陸上へ向けた協力・連携を確認するとともに、大会の運営状況や関連施設等の視察を行い、東京2025世界陸上の成功に向けた参考とすることができました。
ヘルシンキ市では、市長と会談し、両都市の抱える課題について意見交換を行うとともに、子育て支援や高校生交流、スタートアップ支援等について、今後も両都市が連携して取り組むことを確認する「東京都とヘルシンキ市との共同コミュニケ」に署名しました。また、市庁舎において、東京・日本に関心のある市民等に向け、東京の魅力や都の取組等について幅広く紹介する講演を行いました。
さらに、都立高校との相互交流を予定している現地の高等学校や北欧最大級のスタートアップ施設、市内最大規模の子育て支援拠点(ネウボラ)、有事から市民を守る避難施設を訪問するなど、ヘルシンキ市が行う様々な分野の取組を直接確認し、都民生活の更なる向上に向けた施策推進に資する貴重な知見を得ることができました。

期間

令和5年8月18日(金曜日)~8月23日(水曜日) ※日程表はこちら

出張人数

9名

総経費

12,033千円 ※出張者及び経費の内訳はこちら(PDF:64KB)

2 出張先での主な行動と成果

8月18日(金曜日)

羽田空港を出発しました。

8月19日(土曜日)

トルコ・イスタンブールを経由し、現地時間の午前、ブダペスト市に到着しました。

ブダペスト市庁舎を訪問し、カラーチョニ・ゲルゲイ市長と会談を行いました。会談では、次回2025年の世界陸上開催地の首長として、大会を通じた都市のスポーツ振興や魅力向上に向けた取組について意見を交わすとともに、持続可能性を重視した大会運営が行われることが重要との認識を共有しました。また、来年4月下旬から東京で開催する「SusHi Tech Tokyo2024」について紹介したほか、両都市の気候変動対策等についても意見交換を行いました。

写真1

午後、ブダペスト市内のショッピングモールに設置した東京のPRブースで、ブダペスト市民や各国から大会観戦で訪れた観光客等に向けて観光PRを行いました。
ブースでは、日本の伝統文化である書道を披露するとともに、2025年に東京で開催される世界陸上とデフリンピックをPRするなど、東京の多彩な魅力を発信し、東京に対する関心を高めました。

写真2

その後、ブダペスト2023世界陸上の競技会場であるナショナル・アスレティックス・センターを訪れました。
競技会場では、最初に(公財)日本陸上競技連盟会長で、(一財)東京2025世界陸上財団の会長でもある尾縣貢会長に大会開幕を迎えた現地状況や日本選手団の様子等についてお話を伺いました。
その後、ブダペスト2023世界陸上組織委員会(ブダペスト組織委員会)のネメス・バラ-シュCEOと面会を行い、アスリートの視点に立った環境整備や持続可能性を踏まえた取組の重要性について意見交換を行いました。また、CEOからは、大会の準備・実施運営のなかで生じた大会特有の課題や対応の工夫等について東京2025世界陸上に共有していきたいとの意向を伺うなど、今後の両大会の連携に向けた有意義な面会となりました。

写真3

面会後、ブダペスト組織委員会の案内により会場視察を行い、競技施設の概要や大会終了後の活用方法、水道ステーションの設置など観客向けのサービス等について担当者から説明を受け、東京2025世界陸上に向けた参考とすることができました。
大会の開会セレモニーや競技視察では、ワールド・アスレティックス(WA)のカウンシルメンバーでもある(公財)日本陸上競技連盟の横川名誉会長から説明をいただきながら運営状況を確認しました。また、WAのセバスチャン・コー会長とも面会し、大会開幕に対する祝意を伝えるとともに、2025年の東京開催に向け、レガシーの創出、ガバナンス確保などに連携して取り組むことで認識が一致しました。

写真4 写真5

8月20日(日曜日)

午前、ナショナル・アスレティックス・センター内のボランティアセンターを訪れ、ブダペスト組織委員会の担当者から大会時の人数規模や体制、役割などについて説明を受けました。また、大会運営等で活動する30名程度のボランティア(日本人を含む)と交流を行い、彼らの活動を激励するとともに、活動内容や抱負を伺いました。

続いて、WA博物館を視察しました。WA博物館は、開催地においてWAにより運営され、今年4月から大会閉会日の8月27日までの約5か月間、選手が着用したユニフォーム、靴、写真等を展示公開していました。視察のなかで、WAの担当者から、ショッピングセンター内に設置することにより、多くの方に来館いただき大会に関心を持ってもらえることや、博物館に展示されているコレクションは選手からの寄贈で成り立っていることなどについて説明を受けるとともに、貴重な展示品を通じ、陸上の歴史・進歩・魅力が来館者に伝わる展示上の工夫などについても話を伺いました。

写真6 写真7

午後、ナショナル・アスレティック・センターを訪れ、日本選手3名が出場する男子110メートルハードルを視察し、その後競技会場に近接して設置されたウォームアップエリアへと移動しました。
競技会場からウォームアップエリアへの選手輸送の状況(ゴルフカートでの移動)を体験するとともに、ブダペスト組織委員会の担当者から、施設の概要(トラック、フィールド、ジムエリア、コールルームに行くための集合場所等)について説明を受けました。

写真8 写真9

その後、ナショナル・アスレティック・センターに戻り、今大会に出場している日本選手4名(橋岡優輝選手、池田向希選手、寺田明日香選手、廣中璃梨佳選手)と面会しました。ブダペスト大会での活躍への期待を伝え、激励するとともに、選手からは今大会にかける意気込みのほか、「東京2025世界陸上では満員の国立競技場で競技をしたい」、「たくさんの子供たちにみてもらいたい」など、東京2025世界陸上への想いや期待を伺うことができました。

写真10

選手との交流の後、日本陸上競技連盟、東京2025世界陸上財団の尾縣会長と、4名の日本選手とともに、東京2025世界陸上に向けて、記者会見を行いました。
会見では、ブダペストで開催されている素晴らしい大会に敬意を表した上で、 2025年に向けてブダペスト大会の工夫、知恵を生かしていきたいと述べました。
また、セバスチャン・コー会長、尾縣貢会長と緊密に連携し、陸上を通じて都民、国民のスポーツ実施を促す「Athletics for Wellness - ウェルネス陸上」や、アスリートとの交流などを通じて子供たちにスポーツのすばらしさを伝える「東京2025キッズアスリート・プロジェクト(仮称)」などの取組を進めていくことを表明しました。

写真11 写真12

記者会見後、競技会場外のファンゾーン内に設置されているメダルプラザにてメダル授与式を視察し、今大会のメダルセレモニーにおける「選手を間近で見られるようにする」、「競技を中断しない」といった観客に配慮したコンセプトについて、ブダペスト組織委員会の担当者から説明を受けました。

写真13

現地時間の夜、ブダペスト市を離れ、ヘルシンキ市に移動しました。

8月21日(月曜日)

午前、絵画、彫刻、グラフィックアート、建築など、多彩な芸術教育を行っているヘルシンキ美術高等学校を訪問し、担当副市長や学校長、生徒等から温かい歓迎を受けるともに、学校内の様子や生徒が作成した美術品等を視察しました。
同校は、令和5年度中に教育庁で実施する国際交流事業の対象校の一つとして検討されていたことから、都立高校との相互交流の開始を前に、学校の施設や雰囲気、生徒の様子を直接確認できる貴重な機会となりました。

写真14

続いて、ヘルシンキ市庁舎において、ユハナ・ヴァルティアイネン市長と会談し、子育て支援をはじめとした子供政策や高校生の教育交流、スターアップ、危機管理等について意見交換を行いました。また、市長が2023年2月に開催されたG-NETSリーダーズサミットに参加されたことについて感謝を伝えるとともに、2024年春に開催予定の「SusHi Tech Tokyo2024」にも引き続き協力をいただくよう依頼しました。
会談の最後には、今後、子育て支援や高校生交流、スタートアップ支援等について、両都市が連携して取り組むことを確認する「東京都とヘルシンキ市との共同コミュニケ」【注1】に署名を行いました。

ヘルシンキ市とのコミュニケ署名
【注1】コミュニケの詳細はこちら

写真15 写真16

午後、同じくヘルシンキ市庁舎において、市長臨席のもと、「世界を惹きつけ、挑戦する都市・東京」と題した講演を行い、東京・日本に関心のある市民など約80名に向けて、東京の魅力や直面する課題への取組等について幅広く紹介するなど、東京への理解を深めていただく機会となりました。

写真17

続いて、北欧最大級のスタートアップ施設である「Maria01」を視察し、同施設の責任者から、施設の特徴やスタートアップの支援策について説明を受けました。また、複数のスタートアップからも、各ビジネスモデルや施設の魅力、コミュニティに参加するメリット等についてヒアリングを行うなど、都が行うスタートアップ育成に関する施策推進の参考になる話を伺うことができました。

写真18 写真19

続いて、世界最大級のスタートアップイベント「Slush」の運営団体の代表者と会談し、多くスタートアップや大企業等が集まるグローバルなイベントの運営方法や、スタートアップと投資家とのマッチングを促進する工夫等について話を伺うなど、来年4月下旬から東京で開催する「SusHi Tech Tokyo2024」の実施運営に資する知見を得ることができました。

写真20

8月22日(火曜日)

午前、カンッピ・ファミリー・センターを視察し、社会福祉・医療・救護担当の副市長や看護師長などから、長年継続しているネウボラの特色ある取組や子育て対策について説明を受けました。
妊娠段階から、担当者が子育てを継続的にフォローするというネウボラの取組は、都が進める子育て家庭等へのサポート強化や、孤立や不安を感じる両親等からの相談体制の構築を図っていくうえで参考になりました。

写真21 写真22

午後、ヘルシンキ市内の避難施設を視察し、ヘルシンキ市長や救助部の担当者から、市民を守るための取組についてヒアリングを行いました。そのなかで、人口約66万人のヘルシンキ市では、多くの避難施設が整備され、人口を上回る100万人以上の収容が可能となっていることや、平時はスポーツセンターなどで活用している広いスペースを有事には避難施設として使用する仕組み、水、電気、通信などの完備状況等について説明を受けました。施設や取組を現地で直接確認することで、都民の安全を確保することの重要性を改めて認識するとともに、今後の取組の参考となる貴重な知見を得ることができました。

写真23 写真24

現地時間の夕方、日本に向け、ヘルシンキ市を出発しました。

8月23日(水曜日)

午後、羽田空港に帰着しました。

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