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令和元年(2019年)8月23日更新

小池知事「知事の部屋」/記者会見(令和元年8月23日)

知事記者会見
2019年8月23日(金曜)
14時00分~14時42分

知事冒頭発言

1 「Tokyo Tokyo FESTIVAL スペシャル13」について

【知事】よろしくお願いいたします。今日は、4点ほど私からお伝えする項目がございます。
まず、2020年に向けました文化の祭典、午前中、立川でイベントをやってまいりましたが、Tokyo Tokyo FESTIVALについてのお知らせであります。
来月から、いよいよTokyo Tokyo FESTIVALが始まりますが、その中の目玉事業が13ございまして、事業を総称するネーミングを決定いたしましたので、そのお知らせであります。
新しいネーミングでありますが、「Tokyo Tokyo FESTIVALスペシャル13」となります。2,436件応募がございまして、その中から厳選して、13の事業を絞っております。多くの応募されたものから13に絞ったという特別感を表現するとともに、誰にでも覚えやすくて親しみやすい名称といたしたところであります。
スペシャル13ですが、少しご紹介すると、こちらに一覧になっております。1件はシークレットの企画として、来年の春頃、お知らせすることといたしまして、楽しみにお待ちいただきたいと存じます。
例えば、スペシャル13のうちの中身でありますけれども、最初に始まるのが「DANCE TRUCK TOKYO」。トラック、あのトラックです。この事業は、ソーラーパネルを設置いたしました輸送トラックの荷台を舞台にしまして、コンテンポラリーダンスであるとか音楽などのパフォーマンスを展開するという、こういうイベントが続きます。
最初に行うのが新宿中央公園。9月5日の木曜日。そして、今年度におきましては、東京各地を回りまして、例えば、足立市場、それから多摩川の河川敷など5カ所で実施する予定にいたしております。
そして、来年度につきましては、島しょを含めた10カ所での公演を予定いたしております。トラックのどこへでも行けるという機動性を活かしまして、公園など、皆様の身近な場所に出現いたしまして、見慣れたまちの風景を、これでばーっと一変させることになるかと思います。
普段は、中々劇場に足を運んでいただけないかとも思いますけれども、また、中々忙しくてという方々も気軽に街角でパフォーマンスを楽しんでいただけるという仕立てであります。
それから、2つ目でありますが、今年度行いますのが、リオ大会の閉会式でも活躍されたクリエーター集団でライゾマティクスという集団の企画によるものであります。最新のテクノロジーを駆使いたしまして、光と音が呼応する参加型のアートプロジェクトになっています。全部横文字で恐縮ですが、「Light and Sound Installation“Coded Field”」という、簡単に申し上げると、光と音が織りなす東京、となっております。楽しみにしていただきたいと思いますが、参加者の皆様が、今回新たに、このために開発されましたバルーン型のデバイスを持っていただいて、会場を回遊していただいて、インスタレーションを自ら体験できるということですが、それと同時に、ライブパフォーマンスも楽しんでいただけると。これ、増上寺を中心に展開するということであります。最新式の、最新鋭の技術を駆使して、かつ増上寺で行うということで、まさしくOld meets New、伝統と革新が交差するという、誰も体験したことのない新しい表現ということになろうかと思います。
次に、3点目ですが、「パビリオン・トウキョウ2020」というTTFであります。これはですね、世界で注目を集めている建築家やアーティストの皆様が独自のパビリオンをそれぞれ設計しまして、新国立競技場を中心とする半径約3キロメートルの圏内に設置していただく、そして、東京の未来の建築やアートを皆様に感じていただくというプロジェクトになっております。
これまで、石上純也さん、それから妹島和世さん、藤森照信さんなどの7名の方々の参加が決定しております。藤森さんは、江戸東京博物館の館長でいらっしゃいます。
お披露目できますのは来年の夏になります。オリパラの直前からということになりますけど、ぜひ競技を見ていただく、観戦していただく、その前後に、地図を片手に、個性的で魅力的なパビリオンを巡っていただければと、このように考えているということです。
他の企画ですけれども、詳細が決まり次第、紹介いたしますけれども、来週8月27日には、港区青山のスパイラルホール、246のところですけれども、スペシャル13の魅力を伝えるフォーラムを開催いたします。そこには、企画の立案者が一堂に会し、プレゼンテーションをしていただきますので、この13、1つは内緒でありますけれども、企画された方々から直接中身をよく聞いていただければと存じます。
詳細は、生活文化局にお聞きください。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:1,071KB)
(「Tokyo Tokyo FESTIVAL スペシャル13 企画概要等」は、こちらをご覧ください。)
(「「Light and Sound Installation」を開催」は、こちらをご覧ください。)
(「「パビリオン・トウキョウ2020」参加建築家等を決定」は、こちらをご覧ください。)

2 乳児用液体ミルクの正しい知識に係る普及啓発について

【知事】液体ミルクの普及啓発であります。最初は、私、国会議員時代に液体ミルク、液体ミルクと言う度に、ミルクは液体に決まっているじゃないかと、そういう反論を受けてまいりました。日本にこれまでなかった、製造もしていない、売ってもいないというものでしたけれども、ここへ来まして、国内生産が始まり、コンビニにも置こうかというような、そういう進展が見られております。
この液体ミルクですが、災害時におけます効果があるということでございまして、一方で昨年度、災害時に都が提供した液体ミルクが、まだまだよく知られてないことから、十分活用されていないと、そのような状況でありました。
液体ミルクに対する理解をもっと進める必要がございますので、乳児用液体ミルクが災害時に有効に活用されるために、常日頃から液体ミルクに関しての正しい知識を身につけていただこうという考えであります。
そこで、使用方法であるとか注意点などを伝えることを目的にしまして、都民の皆様からのご提案もあり、専門家の監修をいただいて、動画とリーフレットを作成いたしました。動画は、15秒、30秒、60秒と3パターンがございまして、今日はちょっと30秒の動画をご覧いただきたいと思います。

(動画上映)

とても可愛い動画に仕上がっております。いろいろな場所で、ご覧いただけるようにいたしますし、また、動画とリーフレットについては、公式動画チャンネル、福祉保健局のホームページ、今日から掲載しておりますので、ぜひご覧いただきたいと思います。
区市町村を通じて周知をさせていただき、9月1日は総合防災訓練の日でございます。そして、防災イベントなど、それぞれ適宜開催しておりますので、そういったところで活用していくということであります。とても可愛い動画にでき上がったかと存じます。
詳細は、福祉保健局にお聞きください。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:248KB)
(報道発表資料は、こちらをご覧ください。)
(動画はこちらをご覧ください。(30秒版・字幕あり))

3 スムーズビズ推進大賞の応募受付開始について

【知事】次にスムーズビズです。先月22日からのスムーズビズ推進期間中に実施していただいた取組、非常にご協力いただいたところを含めて表彰を行うという話でございます。来年の夏に迫りました東京2020大会に向けて、多くの皆様に交通混雑の緩和につながりますテレワーク、時差出勤、配送の工夫などに取り組んでいただきました。今もそうでありますけれども、感謝を申し上げたいと思います。
こうした取組について、今日から9月20日まで約1カ月間ですが、企業や団体の皆様からの応募を受け付けまして、うちはこんなことやったんですよと、こういう効果がありましたよ、などなど、実効性や先進性などに優れて、大会後も継続が見込まれます取組について、11月にスムーズビズ推進大賞として表彰させていただくということでございます。詳しくはスムーズビズのホームページをご覧いただきたいと思います。せっかく意欲的に取り組んでいただいた方々がたくさんいらっしゃいますので、積極的なご応募をお待ちしているところでございます。
スムーズビズ推進期間も、残すところ、あと2週間となっております。そこで、今週19日月曜日から来週30日金曜日にかけましては、来年のパラリンピック期間を想定いたしまして、集中取組期間と位置付けております。この夏の取組の総仕上げになりますし、また、交通混雑緩和の取組を実施するわけでありますけれども、引き続き都民の皆様や事業者の皆様方のご理解、ご協力をよろしくお願いしたいと存じます。
詳細は、都市整備局にお聞きください。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:188KB)
(報道発表資料は、こちらをご覧ください。)

4 「N E W CONFERENCE」の開催について

【知事】昨年度に引き続きまして、「N E W CONFERENCE」を11月30日土曜日に品川プリンスホテルで行うというお知らせであります。
N E W CONFERENCEでありますが、「女性社長が動かす東京の未来」をビジョンとして掲げまして、昨年度から開始いたしております。大変好評いただきまして、規模、内容を大幅にパワーアップして、今年の開催を進めてまいります。女性の企業経営者、社長さんや会社幹部など、1,000名規模になろうかと思います。参加者を、今日からイベント前日までの間、 N E W CONFERENCEのホームページがございますので、そちらで募集させていただきます。奮ってご応募いただきたいと存じます。
基調講演には、お二方、ご登場いただきます。まず、「会社を成長させる原動力」というテーマで、日本マクドナルド株式会社の代表取締役会長、現在、マクドナルドも好業績ということで、そちらに経営者として寄与されてこられております、サラ・L・カサノバさんにお願いいたします。カサノバさんは、カナダのマクドナルドに最初入社されまして、ロシア、マレーシアなどで様々なポジションを歴任されて、新商品開発など事業拡大に果敢に挑戦され、キャリアアップをされてきた方であります。参考になるお話が伺えるものと思います。
二組目が、「こんまり流ときめき仕事術」ということで、おうちを片づけるのも仕事を片づけるのも、やはりときめいたりしなくちゃいけないのかなというお話になるのかと期待いたしておりますが、お話は、片づけコンサルタントとして今や世界を股にかけて活躍されておられます近藤麻理恵さん、そして夫である川原卓巳さん、ご夫妻での登場になるかと思います。ご夫妻は、現在、アメリカを拠点に活躍中で、今回、N E W CONFERENCEのために帰国していただくこととなります。
いずれも、非常に貴重な講演となるかと思いますので、ぜひ多くの女性の皆様にご参加いただければと思います。
2つの基調講演の後がトークショーで、「企業価値とは何か」をテーマとして、ESG投資、SDGsの観点を含めながら、森トラストの伊達美和子さんや、サニーサイドアップの次原悦子さん、イー・ウーマンの佐々木かをりさんの3名の経営者の方々に意見交換をびしばしとしていただきたいと思います。
トークショーの後は、事業承継、自社のブランド化、ビジネスアイデア、そして業績のV字回復、資金調達と重要なテーマが5つございますが、それぞれでご覧の経営者の皆様方がパネルディスカッションを展開していただくということとなっております。このパネルディスカッションでは、テーマごとに分科会のような形に分かれまして、質疑応答も交えました双方向のやりとりで議論を盛り上げていきたい、そういうしつらえにいたしております。また、当日のこうした議論も踏まえまして、東京都に対して政策の提言をいただければと思います。
最後は、会場の参加者が自由に交流を深められますネットワーキングの場も用意いたしております。
そして、この当日の様子でありますけれども、 N E W CONFERENCEのホームページからも配信いたしますので、ご来場できない方々も会議の臨場感や議論の内容にぜひとも触れていただきたいと思います。
詳細は、産業労働局にお聞きください。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:384KB)
(報道発表資料は、こちらをご覧ください。)

質疑応答

【記者】8月の幹事社、NHKの成澤です。初めに、幹事社から3問、質問させていただきます。
まず、1点目なんですけれども、来年の東京パラリンピックの観戦チケットについて伺いたいと思います。抽選販売の申し込みが、昨日8月22日から始まりました。チケット販売について、知事の期待をお聞かせいただきたいと思います。また、知事は以前、パラリンピックを盛り上げたいということをおっしゃっていましたが、今回、もう申し込まれたかどうかということと、今後、申し込む予定があるのか、お聞かせください。

【知事】最後のご質問からお答えしますと、申し込み、しっかりいたしました。はい。あちこちの会場を見て行くということもあり、競技も選ばせていただきました。当たればいいなと思っております。
そして、昨日から既に始まっておりますけれども、ぜひとも大会を盛り上げるということで、世界中からパラアスリートの皆様を応援するという意味でも、ぜひご応募いただきたいと思います。やっぱりパラリンピックの競技って、一度見ると、本当に感動するといいましょうか、人間の力、パワーというのはこんな能力があるんだ。「TEAM BEYOND」というのも、そこから名前もついているかと思いますけれども。都でも競技の見どころやチケット情報をお伝えするパンフレットも作成いたしており、都のホームページからもご覧いただけますので、ぜひ多くの方々にお申し込みもいただいて、会場で直に観戦していただき、パラリンピックの魅力を体感していただきたいと思います。
これ、常々申し上げていますけれども、ロンドン大会の成功はパラリンピックの成功にありとよく言われております。そのメルクマールは何かというと、ひとえに大会会場が満杯だったというわかりやすい目安になります。ぜひとも多くの皆様にご覧いただいて、そしてまた、それが、例のパラバリ懇談会につながりますけれど、そこをまた契機に、このバリアフリー東京ということを実現していきたいと思います。
先ほどのパンフレット、こちらになっております。ソメイティちゃんであります。

【記者】次に、2点目なんですけれども、週明けからの小池知事の北京訪問について伺いたいと思います。香港の混乱の影響で日程が変更になりましたけれども、改めて今回の出張の狙いというのをお聞かせいただけますでしょうか。

【知事】まず、北京市からのご招待を受け、意向もございまして、北京へと出向くものであります。北京市は、友好都市の提携をいたしまして、今年がちょうど40周年という節目でもございますし、昨年は、北京市長の陳吉寧さんがお越しになりまして、お会いしているということであります。
せっかくの北京行きでございますので、例えば、ベンチャーが生まれ、集積しているという中関村、それから、自動運転の競い合いが今、国際的に起こっておりますけれども、それらを実装して行っている新しい都市ですね。雄安新区など、直接私自身も目で見て、そして中国の発展について、技術やベンチャーを育てるなどなど、どういう形で進めているのか、実際に見ていきたいと思います。
北京市、東京都、それぞれ大都市で共通の課題もございますので、お互いに知見を共有しながら、2つの都市の協力関係を一層深く強固なものにしていきたい、そのために楽しみにしているところであります。

【記者】最後の3点目になりますけれども、日韓関係について伺いたいと思います。日本と韓国の軍事情報包括保護協定GSOMIAについてですね、韓国政府は昨日、延長せずに破棄することを決めたと発表しました。日韓の対立がですね、安全保障分野にも波及する形となりましたが、これについて知事の受けとめをお聞かせください。

【知事】たしか、最初、2016年にGSOMIAが結ばれたわけでありますが、それも結構すったもんだして、提携の署名式の50分前に国会の承認がとれないと言って、韓国側はばたばたっとされておられたのを覚えております。
また、ちょうどそれを再現するかのような、というか、もう破棄になりますので、これは、非常に複雑で厳しい国際関係に対処していくというには、様々な課題を残す決定ではなかったかと思います。
今、東アジア地域の平和と安定については、北朝鮮が先日も頻繁にミサイルを発射し、そしてまた米中関係、これあり等々ですね、非常に東アジア情勢、ここへ来まして、香港の状況も含めまして、非常に、皆様方からすれば、ニュースが多いいろいろな出来事が起こっているわけであります。
これについては、私、防衛大臣としてGSOMIAの重要性については、よく承知いたしておりますし、お互いに信頼関係がなければ、「情報というのは伝えましたよ、それがほかに抜けてしまいます。」では意味がないわけであります。そしてまた、お互いに情報というのはウィンウィンもしくは貸し借りのような形で、それぞれ情報の交流を行うわけでありますけれども、それを1つ欠けていくというのは、決して好ましいものではないと思っております。
いずれにしましても、これは日韓の両国が認識を共有していくということが必要ですので、引き続き外交努力を政府にはお願いをしたい、このように思います。

【記者】TOKYO MXの奥野です。IR誘致についてお伺いできればと思います。昨日、横浜市の林市長がですね、IR誘致に乗り出すということを正式に表明されました。カジノの議論をめぐっては、大規模な経済効果があるとされる一方で、社会的な懸念も指摘されるところではあるんですが、まず、この近隣の横浜市さんが正式に表明されたということへの受けとめと、また、改めて東京都としてIR誘致へのお立場、お考えをお願いいたします。

【知事】横浜市の今回の発表については、これはもう横浜市がお決めになることであります。そして、では、東京どうするのかというご質問かと思いますけれども、IRというのはメリットもあり、デメリットもありということで、検討していく必要があると常々申し上げてまいりました。また、国の基本方針が今後公表されますし、都としては引き続きこれまでと変わることなく、検討を進めていくと、続けていくという姿勢に変わりがないということであります。

【記者】時事通信、真島です。2点お伺いしたいんですが、まずは知事の訪中に関してお伺いします。先日、二階幹事長の講演では、知事の訪中が成功すれば、観光客がどっと来るなんていうふうにおっしゃっていたんですけれども、観光面で特に期待なされる効果があれば、お願いいたします。

【知事】そうですね。ご講演いただいて大変感謝しております。その中で、やはり観光というのは平和産業であると。そして、友好がベースになって、観光が、交流が増えるんだというお話でございました。その意味では、中国からの観光客は今、日本各地、東京はもちろんでありますけれども、各地にいらしておられます。そういったことから、実際に中国の方が日本に来られて、東京に来られて、そして様々な東京に関する、また日本に関する、例えば知っている、これまで知っていたことと現実見ていて、あっ、こういうことなんだということをですね、お知りいただくというのもとても重要なことだと思っております。
そういう意味で、これからも観光など、先ほど申し上げましたように、2つの大きな都市、メガシティーが様々な点で知見を共有するというのは、全体的にとりましても、大きな意味があるのではないかと思います。

【記者】続けて、全国の知事会のことに関してお伺いしたいんですけれども、先ほど知事会長選の投票が、応募が締め切られまして、徳島県の飯泉知事が会長選に当選される見込みとなりました。このことに関しての受けとめをお願いいたします。

【知事】そうですね。上田会長がこの度、途中でお辞めになった、その後任ということでございます。会長が公平な、公明正大な運営をされること、期待いたしております。
飯泉さんは、私、知事選の一番最初のときに応援に行ったのをよく覚えています。イズミと読むのか、イイズミなのかというので、間違えないように注意したことをよく覚えております。期待しております。

【記者】朝日新聞、西村です。竹芝で東京ロボットコレクションが開かれていまして、昨日、知事も視察に行かれていましたが、ご覧になった感想と、それから、今後のロボット施策を都としてどのように進めていくのか、また、そのロボットの何に期待しているのかという点をお聞かせください。

【知事】はい。たこ焼きロボットを含めて、ロボットを拝見しまして、非常にたこ焼きの中の、何というのですか、ジューシーさを…。そういったこともちゃんと検知しながら作るということで、ロボットというのは別にヒトの形をしている必然性はなくて、例えば工場などはタロウ君とかハナコちゃんとか、名前をつけられながら、腕1本だったりして、いろいろな動きをするわけですよね。日本はロボット先進国ということでありますし、また、介護であったり、それから、昨日見たのは配膳ですね、これは病院であったり、レストランなどでも使えると思いますし、それから癒しでお話ができるなどなど、大変期待するところであります。そもそもアトムはロボットではなかったかと思いますし、そういう意味では、日本の先端技術をロボットに集約することで、今、人手不足の問題や様々な今後のSociety5.0において、大きな役割をロボットも果たしてくれるということを期待しています。

【記者】もう一つ。先日、都の職員が人事委員会に措置要求を行いました。内容はその同性カップルにも異性カップルと同様の休暇制度や給付事業を求める内容でした。一義的には第三者である人事委員会の判断になるかと思いますが、小池知事は常々、隗より始めよとおっしゃっていて、人事委員会の判断を待つまでもなく、まずは都庁で見直すというお考えがあるかどうかお聞かせください。

【知事】直接のお答えにならないかも知れませんが、昨日、ニュージーランドの議長が赤ちゃんを抱っこしながら、それも同性カップルが子供を抱いて、議長席に座っておられるというのは、とても現在の日本や東京から比べると随分先を行っておられるなと思いました。かつ、それが非常に好意的に社会的にも受け止められているという、それがニュージーランドですよね。ニュージーランドというのは、随分先を行っておられるなと。それにしても可愛い赤ちゃんだなと思いました。
それで、今回の件でありますけれども、これまで、都といたしまして、職場におけるセクハラの防止に関する基本方針、こちらに性自認および性的指向に関する規定を追加いたしまして、ハラスメント防止の啓発を行うなど、LGBTなどへの職員の理解促進に取り組んでまいった、これがプラスの部分であります。
一方、休暇や福利厚生などの職員の勤務状況、条件などについては、国とか他の自治体との均衡、バランスをとる必要性や、法令との整合性、客観的な事実確認の方法などを含めて、総合的に検討していくものではないかと、このように思います。
そういうことから、今回の措置要求については、今ご質問にもありましたが、まず、人事委員会に提出されたものでございますので、人事委員会で調査をして、行っていただきたいと、このように考えております。

【記者】受動喫煙防止条例では、国の法改正を待たずに都の条例を成立させて、結果的に国を引っ張った形になったかと思います。多様な性の理解促進においてもですね、小池知事の発信力を利用して国や社会を変えていくというようなお考えはありますでしょうか。

【知事】そうですね、例えば、都営住宅とか区営住宅とか、様々その地域性があったりする部分をどう公平性を担保するかなどの課題がございますので、その意味で、人事委員会での調査ということをまず待ちたいと思います。

【記者】産経新聞の天野です。2点質問させてください。
1点は、五輪の会場になるお台場の海の水質悪化で、テスト大会が一部中止になったりしましたが、この原因というのは、下水の流入というのが指摘されておるんですけれども、本番で本当に選手の健康や安全が守られるかという懸念に対して知事はどう受けとめるかということと、その対策があれば教えてください。

【知事】まず、事実関係から言うと、8月11日にマラソン、スイミングのテストイベントで、組織委員会が実施した水質水温調査がありました。その結果と、それから当日、IF、インターナショナル国際連盟が行った公式の水温測定のデータ、これがIFの定める基準を満たしているというので、8月11日の分は開催を決定したということであります。
一方で、参加された選手の中から、海水の臭いに関しての指摘があったということでございます。臭気、この臭いについては、IFが定めているのは水質基準なので、規定にはないのですけれども、しかしながら、今後、IOCやIFと協議しまして、臭いも含めた水質の改善について、専門家の方々の意見も伺いながら、組織委員会とともに検討してまいりたいと思います。
それから一方で、8月17日は水質の悪化でスイムが中止となったわけであります。これは、パラトライアスロンなのですけれども、ご承知のように、その前、台風が来まして、そして前日と大会のですね、イベントの前日と前々日の雨の影響で、水質がIFの基準を満たさなかったということであります。そこで、主催者がスイムの中止を判断したということであります。今回は、一重のスクリーンで実施したテストイベントでありまして、既に昨年の段階で三重のテストをして、水質などで担保ができると、水質の確保にですね、効果があったことが認められておりますので、来年の本番では、三重のスクリーンを張っていくということで、アスリートの皆様が安心してベストを尽くせますように、組織委員会とこちらの方も連携が必要かと思います。さらなる水質の確保に努めていきたいと思います。

【記者】すいません。あと1点は日韓関係の悪化と来週の知事の訪中の絡みなんですけれども、やはり日中外交というのも非常に厳しいときを経験してきていて、国の外交とは違う都市間の交流の現代的意義というのを聞かせていただければと思います。都市間の交流の意義ですね。国の外交とは違う、その部分の都市の交流を続けていくという意味について教えてください。

【知事】そうですね。23区の中でも近々、韓国にも行く、中国にも行く、あちこちでいろいろな交流が行われていると聞いています。中止が報道されるので、中止されていないものはあまり報道されていないのではないかと思います。今回、訪中することによって、また、いろいろと東京のPRもしていきたいと思っておりますので、中国からの方々にも旅行者にはですね、より東京を楽しんでいただけるようにしたいと思います。
都市間交流でありますけれども、これは特に何でしょうか、市民や都民に近い部分での交流になるケースが多いわけで、そういったことでは大切にしていくべきものではないかなと思っています。

【記者】テレビ朝日の古武家です。今度の日曜日でパラリンピックまで1年前となるところで、いよいよボランティアについてもですね、大会、都市含め、本格的に研修等々がこの秋からスタートしていくと思うんですけれども、そこでちょっと大会ボランティアのほうなので、組織委員会の話になってしまうかもしれないんですが、先月、ボランティア検討会というのが組織委員会であったんですが、そのときに、早朝の競技のボランティアの方というのは、終電が遅くなるんですけれども、その終電で来てくださいと。その間は、試合が始まるまでの間はちょっとスペースで待機しておいてもらうということがあったんですけど、ちょっと町中の人とかに聞いたら、徹夜しろということなのかとか、そういった声も聞かれるんですけれども、知事からしてそういった早朝の競技に対応する、多分、大会ボランティアだけじゃなくて、都市ボランティアの方もお客さんが来られるので、対応することになると思うんですけれども、そういう方々に対してどういう対応していこうと考えてらっしゃるんでしょうか。

【知事】そうですね、今、この暑さ対策の一環としても、競技の開始が朝早い、早朝に繰り上げられるケースが相次いでおります。そのためには、アスリートはもとより、大会関係者も朝早くに来ていただくことになる。準備をする方は、かなりその前からご準備いただくのではないかと思います。大会ボランティア同様、シティーキャスト、都市ボランティアの皆様方にも同じようなことが生じるということで、しっかりそのあたり、足の確保がどうか、休むところはあるのかどうかなど、これも組織委員会と足並みを合わせながら対応していきたいと思っております。
ボランティアの皆様方の士気は大変高いと聞いておりますが、しかし、そうは言っても長い間、この期間中にお勤めいただくので、皆様方の士気が下がらないような工夫はしていきたいと思います。

【記者】東京新聞の石原です。先ほどの同性パートナーの関係で関連なんですけれども、先ほど知事も客観的にその判断するものがない、普通の婚姻関係と同じようなご状況であると判断するのが難しいということかなと理解したんですけれども、同性パートナーシップ条例など、茨城県も導入すると言ってますが、その条例については検討はされる予定はないでしょうか。

【知事】そうですね。今回、この性自認及び性的指向に関する規定を追加いたしております。これはむしろ、ハラスメント防止というネガティブな部分をどう防止するかということですけれども、しかしながら、それはLGBTなどへの、何と言うのでしょうか、環境を、先ほどのニュージーランドではありませんけれども、どう社会として包容していくかという観点かと思います。今後、検討はして、様々な方々からの声も聞いていきたいと考えております。以上です。

(テキスト版文責 政策企画局政策調整部政策調整課)

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