ごあいさつ・
プロフィール
施政方針 記者会見 知事の動き 知事と語る
東京フォーラム
海外出張・交際費

ここから本文です。

令和元年(2019年)6月7日更新

小池知事「知事の部屋」/記者会見(令和元年6月7日)

知事記者会見
2019年6月7日(金曜)
14時00分~14時36分

知事冒頭発言

1 スムーズビズの推進期間について

【知事】まず、スムーズビズについてでありますが、今年の夏は、来年の東京2020大会を想定して、交通混雑の緩和に向けた取組を行う最後の夏になるわけであります。大変重要な時期でございますので、来月7月22日(月曜日)から9月6日(金曜日)までの約1カ月半になりますが、人の流れとか物の流れを変える取組を総合的にテストいたします。
スムーズビズの推進期間としておりますが、中でも最初の1週間、ここで各社の取組のピークを合わせていく、これを「チャレンジウィーク」と呼びまして、更に来年のオリンピック開会式の1年前の7月24日(水曜日)をコア日といたします。多くの企業、そして都民の皆様方にご参加いただいて、大会本番に向けた準備といたしたく、一層のご協力をお願いしたいということであります。
この推進期間について、皆様に知っていただくためのポスター、日本の夏、何とかっていうのが昔からよくありますけれど、風鈴がそよぎます涼しげな場面をモチーフにしまして、この夏、テレワークとか時差出勤、物流、こういった効率化などを試してみる、そして、混雑を避けて快適に過ごしていくことを体感していただく。そして、東京を訪れる世界中の人々、ここに暮らしている私たちが気持ちよくいるということも含めて、来年の夏に向けた準備を進めていくことを呼びかけてまいります。
このポスターは、企業、そして鉄道事業者の皆様方、それから、東京圏の自治体などにご協力いただくという観点から、コンビニ、駅、電車内、公共の建物など、様々な場所で周知していくことといたします。
それから、スムーズビズの推進期間をPRするイベントを行います。来月7月1日(月曜日)の開催で、これは国が主催するテレワーク・デイズ2019のイベントと合同で行うものとなります。当日私も参加いたしますが、様々な企業の皆様などから、大会本番を見据えて、今年の夏の実際の取組を、多数ご紹介していただく予定としております。
今日からスムーズビズのホームページでイベントへの参加受付を開始いたしますので、ぜひこの機会に、先行する事例などの情報を皆で共有していく。この夏、多くの方々にスムーズビズを実践していただいて、来年の2020年の東京大会本番に備えるということでございます。よろしくお願いいたします。
詳細は、都市整備局にお聞きください。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:350KB)
(報道発表資料は、こちらをご覧ください。)

2 「東京2020パラリンピックの成功とバリアフリー推進に向けた懇談会」のキックオフミーティングについて

【知事】それから、パラリンピック関係の話題になりますが、この懇談会の話の前に、ちょっと話題で、南海キャンディーズの山里亮太さんが女優の蒼井優さんとご結婚されたということでお祝いを申し上げたいと存じます。
なぜ、これを申し上げているかというと、今年の4月7日(日曜日)にパラリンピック500日前イベントに山里さんがご参加されて、今となってはとても興味深い発言されているので、ご紹介したいのですが、「500日後は何をされているか。」という質問を山里さんに司会者が振ったところ、「パラリンピックはお嫁さんと見たい。500日以内に出会って結婚します。」ということを、おっしゃっていて、それを実行されたという話であります。
また、「毎日500円貯金をして、貯まったお金でチケットを買ってプレゼントする。」婚約指輪はプレゼントしなかったみたいですけど、切符はプレゼントされるとのことであります。ぜひ、蒼井さんとご一緒にパラリンピックを応援していただきたいと思いますし、また、お二人でパラリンピックを見に来ていただきたい、幸せを心からお祈り申し上げます。
そして、「東京2020パラリンピックの成功とバリアフリー推進に向けた懇談会」のキックオフミーティングについてのお知らせであります。東京2020大会の成功の鍵は、パラリンピックにありということをもう何度も申し上げております。また、東京2020大会を推進力といたしまして、ハードとソフト両面の様々な施策で、誰もが快適に過ごせる東京、まちづくりが進んでいくということは、すなわち大会のレガシーになっていくと考えております。
先般、「東京2020パラリンピックの成功とバリアフリー推進に向けた懇談会」を立ち上げたということでご紹介させていただきました。名誉顧問には、谷垣禎一元財務大臣、元自民党の総裁であります谷垣さんに委嘱したところでございます。そこで、懇談会のメンバーでございますが、学識経験者やパラアスリートの方々、また、各界で活躍されて、パラスポーツを通じて共生社会を実現していこうという高い関心をお持ちの方々にご参加いただくことといたしました。
今後、ミーティングであるとか現地視察を実施いたしまして、ご参加いただいて、東京2020パラリンピック競技大会を盛り上げ、そしてまた、大会を契機にバリアフリーの推進についての意見交換を行う場とさせていただきます。
各界からご参加の方々でありますけれども、それぞれの皆様方の日頃の活動やパラスポーツの競技大会、都のイベントなどへの参加を通じまして、パラリンピックの競技大会の盛り上げであるとか、バリアフリーの推進、この応援をしていただくということを期待いたしております。来週10日(月曜日)に都庁でキックオフミーティングを開催いたします。このミーティングには、メンバーの皆様とパラリンピックの盛り上げ、バリアフリーの推進について意見交換を予定いたしております。ということで、お名前は先程出させていただいたとおりでございます。
詳細は、政策企画局にお聞きください。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:310KB)
(報道発表資料は、こちらをご覧ください。)

3 知事の海外出張について

【知事】次に、海外出張のお知らせであります。6月28日(金曜日)から30日(日曜日)まで、アメリカのハワイ、ホノルル市に出張いたします。ホノルル市長からのご招待でございまして、全米市長会議の第87回年次総会への参加ということでございます。この全米市長会議は、人口が3万人以上の都市の市長さんが一堂に集まる重要な会議と聞いております。それぞれ各都市が抱える共通の課題について、連邦政府や議会への働きかけを行う。我が国の市長会も基本的に同じだと思いますけど、そこで全米の市長さんの意見を代表する役割を果たしておられるということで、大体200人ぐらいの市長さん、参加者は関連で1500人ぐらいの方々が参加されるということであります。
折角のお招きでございますので、東京2020大会に関してのPR、また、その成功に向けての様々な取組、そして、その先を見据えた持続可能な成長を続けるために進めている東京都の取組、それから、伝統と革新が共存する東京の魅力など、全米の市長さんに向けて、広く発信していきたいと考えております。
また、この機会に、参加される市長さんたちと面会いたしまして、都市が直面する課題などについて個別の意見交換も行いたいと考えております。
詳細は、政策企画局にお聞きください。

(報道発表資料は、こちらをご覧ください。)

4 ラグビーワールドカップ2019大会開催100日前のPR事業について

【知事】最後に、ラグビーワールドカップ2019でありますけれども、大会100日前が迫ってまいりまして、その節目に合わせましたPRのイベントがございます。まず、ラグビーワールドカップ2019の日本大会は9月20日(金曜日)に東京スタジアムで開幕戦が行われますが、6月12日(水曜日)がちょうど100日前。そして、この100日後に迫った大会の気運をより一層高めるということで開きます。
6月16日(日曜日)、大会オフィシャルスポンサーの三菱地所さんの協力も得まして、丸ビル1階、マルキューブで100日前イベントを開催いたします。イベントでは東京都の開催都市特別サポーターでいらっしゃいますプロラグビー選手の畠山健介さん、女優の山崎紘菜さんとお笑いタレントのテツandトモ、「なんでだろう」の人です。トークショーや会場の皆様が一緒に参加できるステージイベントなど楽しい企画も企画しているところでございます。
更に、大会を盛り上げるためのラッピング、また増えました。多摩都市モノレール、それから、関東バス、東急バス、それぞれの皆様方のご協力を得まして、モノレールについてはご覧のように、1編成4車両、それから、バスにつきましては各5台をラッピング装飾していただくことになります。こちらも大会100日前に合わせまして6月10日(月曜日)から運行開始して、大会終了時まで都内をあちこち地域ぐるぐる駆けめぐるということで、これまでも京王線、西武多摩川線、西武新宿・拝島線、そして、小田急バスや都営バスについてもラッピングしたバスや車両があちこち走っているかと思いますが、是非こうやって気運を更に盛り上げていきたいと考えております。
詳細は、オリンピック・パラリンピック準備局にお聞きください。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:444KB)
(「ラグビーワールドカップ2019 100日前イベントを開催」は、こちらをご覧ください。)
(「ラグビーワールドカップ2019 ラッピング装飾を開始」は、こちらをご覧ください。)

質疑応答

【記者】幹事社、時事通信の真島です。幹事社より1問質問いたします。プラスチックごみの削減に関してお伺いします。先日、政府がレジ袋の無償配布を禁止するような方針を示されました。知事の受けとめをお願いいたします。

【知事】はい。現在の原田環境大臣、環境への取組、大変目覚ましいものがあろうかと思います。今回、無償配布を禁止する法令を制定したいという方向性を述べられたものだと思います。私も環境大臣当時、トライいたしました。幾つか議論がございまして、そのときは、法律にするという大きなムーブメントとは逆に、それぞれお店で自主判断といいましょうか、例えばレジ袋要りませんカードをぽっとスーパーで先に出しておくと何円か割り引いてくれたりとか、色々な方法を各お店が、特にスーパー系、取り組んでいただいた。それで、ここまで来ている。コンビニさんが、非常に急にぽーんと入るお客様が多いので中々難しいという話がありましたが、ここで大臣が具体的な方向性を示されましたので、実効性ある制度が早期に構築できるように国へ求めていきたいと考えております。
価格どうするのですかとか、それぞれ、議論のあるところかと思いますが、こういう一つ大きな方向性を示すことによって議論が巻き起こり、最近、経団連の方々もカラフルなSDGsのバッジを付けておられて、色々取組を進められるということを宣言されているわけですから、色々と競い合って、そういう方向性をむしろ企業価値を上げるという観点から進められるというのが望ましい方向なのではないかなと思います。まずは、段取りからすれば、審議会で議論されることでしょうし、都といたしましても、これまでもレジ袋はできるだけもらわないとか、それから、使い捨てプラスチック対策を進めていくということで、先日も都庁全体で局長をはじめとする担当者、責任者が集まってその意思を皆で共有したところであります。大きな取組だと思いますので、頑張ってほしいと思います。

【記者】今日、北京市のトップの蔡奇さんがいらっしゃって小池知事を表敬されていました。その中で、蔡奇さんが訪中の予定について、小池知事が数カ月後先に訪中する予定があると伺っていると言っておられましたが、それについて何か返答はされましたでしょうか。また、そういう計画はありますでしょうか。
あともう1点が、その会議の中でパンダのシャンシャンについて、何か知事のほうから返還延長について言及されたりはしましたか。

【知事】後のご質問については、パンダのことについては全然、全くその対話の中にはございません。訪中については今年、北京と東京との姉妹都市40周年という周年行事であることから、その時期については検討中ということであります。まだ日程、そのものを詰めてはおりませんけれども、しかしながら、そういう40周年ということを機会に、今やりとりをしているところです。
それから、今日来られましたのは、元々北京市長であったということと、2022年北京冬季オリンピック大会の、言ってみれば、森会長に当たるような組織委員会の会長さんなのです。ということから、2020年の東京大会のレガシーをどう北京の大会につなげていくかというようなお話を主にさせていただいて、大変有意義な会議になったと思っております。

【記者】TOKYO MXの奥野です。高齢者の運転免許の返納についてお伺いいたします。世の中で自主返納の動きというのが高まっていると聞いていますけれども、今日、俳優で歌手の杉良太郎さんが自らの免許を返納されたというところで、今年で75歳になられるということなんですけれども、行政でも様々取組が進む中で、このような芸能界にもその流れが波及しているというところについてのご所見を伺いたいというのと、今週、立ち上がったPTのほうでもこの免許の自主返納について取組を話し合っていくということなんですが、いつごろをめどにその結論を出していってほしいとか、何かご期待あったらお願いいたします。

【知事】まずこの高齢者の運転に関しての安全性の確保であるとか、それから、交通が不便なところにお暮らしの高齢者の方の足をどう確保するとか、幾つか課題はあろうかと思います。
そういう中で、自主返納というのは、これまでも色々なムーブメントはありました。私も知事に就任して間もなくだったと思いますが、高木ブーさんの返納にご一緒したとき、返納される方々へのインセンティブなど、ご紹介をさせていただいて、例えば信用金庫の利子を少し上乗せするとか、ございました。あと、珍しいところでは墓石の何か割引があるとか、そういうとにかくいっぱいメニューはあるのですが、じゃあ自主返納しようという色々な知恵や工夫を出していきたいということもございます。そういう中で、有名な杉さんが率先して自主返納を行われるということは、今どうしようかと迷っておられる方々の背中を押す形になるのではないかと思います。
それから、プロジェクトチームで、様々な方向性から詰めていく必要があろうかと思いますが、緊急対策とすれば、後づけの、ブレーキとアクセルを間違えて急発進を防ぐ、そのような器具があると。器具といいましょうか、システムというか。それについて、来週にも、私自身、どれぐらい効果があるのかなということを探って、お店に行ってみて、自分自身でその辺のところ、どういう効果があるのかとか、それから補助の仕方など、これも色々なパターンあろうかと思いますので、中身については速やかに検討していきたいと思っておりますが、そういう流れで、残念ながら高齢者による事故が多発している現在において、実効性ある方策を東京都として出していきたいと思っています。
もとより、法整備などになりますと、これは国の話になりますが、現場として、高齢者の方々の運転をされる側から、また池袋の事故のときのように、突然、お母さんと子供さんが命奪われると。いまだに、あのときにお怪我なさった方もおられて、回復を願っていますけれども、そういったことができるだけ早く防止できるようにしていきたいと考えています。

【記者】フジテレビの小川です。すいません。東京水道サービスが、今日ですね、2019年度の経営方針と目標というのを公表しています。知事の前の特別秘書だった野田社長が、着任後1カ月で、こういったアクションプランを策定して、その上で、何か日本版水メジャーを目指していきたいと。海外では、色々な水メジャーが大きく世界進出もしていますが、日本には、そういう組織が、これまでまだないと思いますけれど、この日本版水メジャーを目指していきたいということについては、どのように受け止められますでしょうか。

【知事】TSS社長に就任して、まだ1カ月少々かと思いますけれども、早速、職員から色々な声を聞いて、まとめられたというふうに聞いております。TSSとPUCとの合併、この作業があった上で、これからの水道事業について、こちらのほうは政策連携団体とということでございますので、そこで存在感といいましょうか、これまで培ったノウハウを色々な場面で展開をさせていく方針だと、このように思います。
水メジャーというのは、色々、世界にもございますけれども、日本では、主に自治体が担ってきているので、いわゆる株式会社で活動というのは非常に限られてきているわけであります。一方で、世界で活躍している水メジャーというのは、川上から川下まで、もう徹底して全部引き受けるという形のものが多いので、ODAのような形のときは、そういう発注をする国も多い、もしくは町、都市も多いというので、そういう水メジャーのニーズがあるのだろうと思います。
宮城県と水道の関係で連携をという話が進んでおります。東京が持てる、これまで培っているノウハウなどを、今、水道事業で中々厳しい状況にある地方の皆様方に少しでもお役に立つようなことができればと東京都としても思いますし、また、関連政策連携団体であるTSSが活動するということは、全体にとってプラスになることを願っています。

【記者】朝日新聞の丸山です。パラリンピックの成功とバリアフリー推進に向けた懇談会のメンバーについてなんですが、芸能人の方々が何人か入ってらっしゃいます。萩本欽一さん。それから、海老蔵さん、高橋みなみさんに加えて、落語家の方も入っておられますが、パラリンピックやバリアフリーといったテーマと、ご本人たちのこれまでの活動、どのような活動が結びついて、今回、起用ということになったのか、ぜひ教えてください。

【知事】それぞれ、これまでも、大変熱心に、パラリンピックの成功について、私、直接伺っております。また、こういう大変有名な方々が、パラリンピックや、それから東京という、このまちが、人が、よりユニバーサルデザインの、バリアフリーのまちになることを望んでいるという点については、皆様共通しておっしゃって、その皆様に、今回、一堂に会していただくことによって、またムーブメントに、このパワーが、もっと力をつけて、大きな声になって、そして、都民の皆様と一緒に進められるバリアフリーのまちづくりが、2020パラリンピックのレガシーになればと、そういうご協力をいただくことを大変期待しているところであります。

【記者】新建新聞の斯波です。水害対策について、お伺いしたいと思います。江戸川区のですね、水害ハザードマップが先日発表されたのですけども、「ここにいてはだめです」と表紙に書いてあり、非常に反響を呼んでいます。都としても、東京マイ・タイムラインの配布であったり、調整池の整備の前倒しといった施策をとられているんですけれども、改めて区市町村へのですね、支援についてお伺いできないでしょうか。

【知事】大変反響を呼んでいると聞いております。江戸川区でも、災害の教訓も踏まえながら検討されて、今回のとんがった表現になったかと思いますが、その結果、区民の皆様も本当に真剣にお考えになるように、これまでも真剣に考えておられた。それが更にグレードがアップしたのではないかなと思います。
都も都民の皆様の早期の避難活動・行動を促す取組といたしまして、ご紹介いたしましたけれども、東京マイ・タイムラインという、このキットも配布し始めたところであります。また、江戸川区は、よりご当地版でおつくりになっていて、いずれにしましても、特に水害については、前もってわかる部分もあろうかと思いますので、その間を活用しながら、今から、何もないときから、平時から何をすべきかということを本当に考えておいていただくということが必要なのだろうと思っております。
その意味では、あまりにも潔すぎるとか、色々な反響出ていますけれども、これだけ話題になり、かつ、皆がそれに対して議論をしていることでも、ある意味、最初の明確な、明快なコピーというのは有効なのではないかと思います。でも、そこで話が終わらないで、例えば、用意しておくものは、防災用品を確認するとか、いざといったときには、逃げる準備をしておくため、また家族とどこで落ち合うとか、これは地震の際も同じでありますけど、そういったことを日常的に、ただ話題で、するのではなくて、行動に結びつけていただければと思っております。

【記者】NHKの成澤です。すいません。無電柱化について伺いたいんですけれども、政府が今現在、国土強靱化に向けた今年度の年次計画というのを、取りまとめ進めていまして、これまでにまとめた素案の中では、台風の際とかの大規模停電を防ぐために、電線を地下に埋設する無電柱化を進める地方自治体に対して交付金を支給するとか、そういった財政支援を行うということが明記されていると言われています。こうした政府の方針について、無電柱化を進めている知事の考え、受けとめをお聞かせいただけますでしょうか。

【知事】はい。ありがとうございます。この無電柱化は、最初、結構孤独な戦いをやっていました、昔から。皆当たり前過ぎてぴんとこないということでありましたが、やはり阪神大震災のときの私自身の実体験も含む、実体験というか、テレビなどでも、この電柱が倒れることによって救助の行く手を阻むという、そういう現場があちこちございました。95年の阪神大震災のとき、そのときは私、東京の宿舎にいたのですが、テレビつけましたら、NHK神戸支局の前から記者の方が状況を伝えておられて、そのすぐ後ろに倒れている電柱が映っていた。あのときは本当にあっと思いました。それほど酷い地震であることを電柱が倒れているという、倒れかけているのかな、あのときは。そのことは記憶に鮮明であります。
ようやくこの無電柱化というのが、防災の観点から語られるようになったというのを感じますし、また、国が国土強靭化に向けた年次計画の素案の中にそれが盛り込まれるようになったと。それに対して無電柱化を進める自治体への交付金の支給という、そこまで進んできたのかと思います。財政支援を行うというのは、やはりいまだにコストが高いからです。それから、先ほど水道の話もありましたけど、水道管を老朽化で更新する際は、私はもう毎回言っているのですけれども、そういう際はまさに無電柱化のいいチャンスなので、1回掘り返すときは一緒にやったらどうと言っているのですが、それを徹底していきたいと思います。
そして、防災安全交付金として無電柱化推進計画支援事業が設けられて、重点化されているということで、これまで以上に一層の後押しになることと思います。
まだ歩みは私からすればまだまだ遅いです。コアセンターエリアというのは94%できたというけれども、あとの部分はまだまだなので、色々なこれからの地下の埋設物の工事の際はそこも考えるということが必要だと思っております。それによって真の意味での防災に、防災対策につながる無電柱化というのを進めていくように心がけていきたいと考えております。

【記者】日本テレビの中丸です。最近のちょっと女性のムーブメントなんですけれど、職場でのハイヒールやパンプスの着用の義務づけというのがあって、かつてMeToo運動というのがあって、これ、KuToo運動というふうに名づけられていて、政府のほうにそういった団体の人が要望を出したりとかしているんですが、実際、この職場でのパンプス、ハイヒール義務づけについて、まず知事の受け止めと、あと、東京都のほうなんですが、私が見てる限りでは結構職員の方皆さん、きちんと履いていらっしゃるなという感じなんですが、都としてはそういったところというのはどういうふうになっているんでしょうか。

【知事】まず、都として、どういう靴を履くかという決まりもありませんし、それはもう個人の自由ですし、職場によって、それはハイヒールの日もあるでしょうし、そうでない日もあるということで、それが話題になっていることが私はむしろ信じられないというか、そんな感じです。職場によっては、そういう状況にあるときに服装の規定があるのかもしれませんけれども、しかしながら、基本的には働きやすい、動きやすい、もしくはそこでエレガンスを求めたい人はそちら、ハイヒールでということなのではないでしょうか。
非常に、テーマとすればおもしろいけれども、あまり本質的な話ではないなと私は思っております。皆様も、仕事をするときとそうじゃないときとで、色々な靴を履きかえられるのではないでしょうか。はい。それが普通で、それ以上のことは何もありません。

(テキスト版文責 政策企画局政策調整部政策調整課)

 

ページの先頭へ戻る

東京都庁〒163-8001 東京都新宿区西新宿2-8-1交通案内 電話:03-5321-1111(代表)法人番号:8000020130001

Copyright (C) 2000~ Tokyo Metropolitan Government. All Rights Reserved.