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平成29年(2017年)8月2日更新

庁議

平成29(2017)年8月2日(水曜日)、都庁第一本庁舎において庁議が開催され、冒頭、知事は幹部職員に対する訓示を行いました。

 

みなさん、おはようございます。今、体操をしてまいりました。2時55分からみんなの体操ということで、続けていただいていると思いますけれども、心も体も健康な、そういうまた新たな一年を目指していただきたいと存じます。
昨日から、都庁の新体制がスタートいたしました。そして今日は、私が知事に就任してちょうど一年という、そういう節目に当たります。この際、私の方からひと言、お話をしたいと存じます。
まさに一年前の今日、オリンピック・マーチの演奏でこの都庁の正面玄関で、皆さんに迎えていただきました。そしてその後、この席で皆さんにご挨拶をした。あっという間の一年でございました。そしてまた、大変な一年であったというふうにも思います。この間、皆さんにはいろいろとご協力をいただくことが多々ございました。そして、東京大改革のための幅広い取組が、おかげさまで徐々に前へ進みつつあるわけでございます。そして、都庁マネジメント本部をはじめとして、皆さんとの意思の疎通も徐々に図ることができているわけで、都庁全体の風通しもだんだん良くなってきているのかなと、こう思うところでございます。この一年間、職員の皆さんには、時には不安を感じたこともあるでしょうし、時には大丈夫かと思われたこともあるでしょうけれども、もう新しい方向性に、今大きな新都庁の船は向かっているわけでございまして、これからますますこの大きな方向性というものをしっかりとしたものにしていきたい。そのためにご協力をよろしくお願いを申し上げたく存じます。
言うまでもなく、情報公開を改革の一丁目一番地においています。ホームページに掲載している都政情報の充実、それから審議会等の公開を拡大すること、公文書の閲覧手数料の廃止などはもうすでに実現をしています。都政の「見える化」ということが着実に進んでいるかと思います。その上で、都民目線で過去の課題を洗い出して、同時に、待機児童の解消、超高齢社会への対応、防災都市づくり、国際金融・経済都市を目指す取組、これまでに未来に向けた種まきも、この一年間で多々やってきたわけでございます。
そして、改めてここで当面の課題を3つ申し上げますと、まず第一に市場については、先日も関係局長会議を開いたわけであります。豊洲も築地も共に発展させるという基本方針に基づいて、各局が連携をして迅速に対応する必要がございます。二点目として、あと3年に迫りましたオリンピック・パラリンピック。オールジャパンの体制の礎ができたと、このように思いますので、これから一つひとつの準備を着実に進めていくということでございます。そして、この大会を記録と記憶に残る「史上最高の大会」に導く。その後も東京の魅力を高めて成長を続けていく。そのために「ホストシティTokyoプロジェクト」を全庁一丸となって、力強く推進していきたいと思います。そして三番目には、ちょうど先週訪れたんですが、新島、式根島、島しょ地域も訪れました。また、多摩地区にもこれまでになく、足繁く通っているところでございます。多摩・島しょ地域のさらなる活性化など、東京の輝く未来に向けて、これからやるべきこと、なすべきことというのは、まだまだ山積をいたしております。
この一年間でたくさん種をまいてまいりましたけれども、これからはその種をしっかりと芽吹かせていく段階に入っていきます。そして、都民の希望と共に大きく育てていきたいと思っています。さらには今回のこの新体制には、女性の皆さんにももっともっと頑張っていただきたいということで、一層推進をいたしました。そして、実力本位、適材適所の人事を行うことができたと考えているところでございます。この新しい体制の下で、さらにスピードを上げて、職員の皆さんと一緒に、新しい東京づくりを進めていきたいと思います。ポイントはスピード感ではないか。このように思っています。
さて、先月、都議会議員選挙が終わりました。その結果、都議会の構成が大きく変わっております。人口減少や超高齢化を迎える中で、将来に安心と希望を持てる都政を、都民に見える形でしっかりと進めてほしい、このように思います。こうした民意が溢れた選挙であったと私は感じております。我々も、こうした都民の皆さんの思いを踏まえまして、日々の職務に当たっていかなければ、都民に信頼される都政を築いていくことはできないと考えております。
昨年、私が知事に就任した際、この席で皆さんに、「職員一人ひとりが、何が都民のためになるかを考え、そして実践をする。そのことで都民のための都政を実現する」ということを申し述べたところでございます。都政に対しましての都民の注目度は、かつてないほど高い状況が続いております。そして、様々なスキルや専門性に富んだ議員が、今回たくさん誕生をいたしました。これからはですね、都議会からのチェックも、これまでとはちょっと違う切り口のチェックがいろいろと出てくると、このように思っております。また、そうあるべきだというふうに思います。都議会からは、様々な政策的な提案も次々と活発化することと思います。そうした中で、今一度、私の言葉を職員一人ひとりの胸に刻んでいただきたいと思います。そして、この新しい議会の皆さんと共に、都民の期待に応える新しい都政を築いていただきたいと存じます。
都民の期待に応える都政。それはすなわち、都民一人ひとりが輝く東京を創る都政。そのことに他なりません。そのためにも現在、「2020年に向けた実行プラン」に基づいて、3つのシティを実現するための政策を幅広く展開していますが、これらをさらに洗練されたものにするという、そのためには、これまで以上に「人」に的を当てた政策をしっかりと進めていただきたいと思います。その上で、都民一人ひとりの活力や希望に繋がる、大義と共感溢れる取組を進めていただきたい。こうした観点から策定をしたのが、「重点政策方針2017」でございます。
この方針に基づいて、実行プランに掲げた政策のブラッシュアップと、来年度の予算、そして組織定数の編成を一体的に進めて、「人が生きる、人が輝く東京」を実現する政策を重点的に推進をしてまいります。
それぞれの局は、まさしく「何が都民のためになるか」という都民ファーストの観点に立って、若手職員の意見も取り入れながら、知恵を絞っていただきたいと思います。世界や未来を見据えた「鳥の目」を持って、戦略的かつ大胆に政策を磨き上げていくようにお願いをいたします。
一方で、時代の変化を踏まえまして、終えるべき事業は終える。この機会に、今まで見直すきっかけが掴めなかった事業につきましても、改めて徹底して見直すようにしていただきたい。そして事業の妥当性については、客観的な指標、いわゆるエビデンス・ベースによる評価を行って、徹底して無駄を排除することで、賢い支出の一層の推進に努めていただきたいと思います。
さて、東京が抱える困難な課題に立ち向かう。さらには、益々激化する世界の都市間競争に打ち勝つ。そのためには、より柔軟でしなやかな政策推進体制を整えなければならないと考えます。そのために現在進めているのが、「2020改革」であります。ヨーロッパに目を転じますと、ドイツ・メルケル首相、そしてフランス・マクロン新大統領が、ブレグジットが進みつつある、そしてまた、そのことはトランプ政権による世界の変化を強く意識して、中には「メルクロン」と呼ばれる連携が生じているなど、ヨーロッパでは大掛かりな変化が見られるところであります。一方で、アメリカの動きや、北朝鮮の動きなど、読みづらい点などもあるかもしれませんけれども、世界の変化、時代の変化を敏感に察知して、東京の持続的な成長に向けて戦略的に動く都庁となるように、この「2020改革」は欠かすことができません。そして私は、その改革の先頭に立って、皆さんとともにこの改革を実現していきたいと考えております。
さて、連日暑い日が続く、今日は若干涼しいようでありますが、これからいよいよ夏本番であります。暑い中でも確実に仕事の成果をあげていただきたい、そして、生産性の高い働き方を都庁から発信していくために、これまでも私は、ライフ・ワーク・バランスということをよくあげております。先日の全国知事会においても、ワーク・ライフ・バランスというこの言葉をですね、ひっくり返して、ライフ・ワーク・バランスという言葉に改めていただきました。これからライフ・ワーク・バランスの聖地は都庁にあり、と言われるぐらい、徹底してテレワークなども着実に進めるといったことを確実なものにしていただいて、休む時は休む、働くときは働く、ダラダラ働かないというメリハリを、ここにいる、皆さんイクボスであることをもう一度自覚していただきたいと思いますけれども、イクボスの皆さんが率先するようにお願いをしたいと思います。
それから時差ビズも始まっておりますけれども、この時差ビズについても、この東京都庁でしっかりと確実なものにしていただきたいと思います。なお、冒頭に述べましたように、午後2時55分からは今は都庁内で皆さんがラジオ体操、子供の頃のように、7月24日から9月6日の間、進めていっていただいている最中でありますけれども、まず、都庁でこれを実行して、来年には是非、オールジャパンの体制に持っていき、そして、2020オリンピック・パラリンピック大会への機運をオールジャパンで盛り上げるように工夫をしていきたいと思っております。そしてまずは、暑さに負けずに仕事の生産性を高める、その努力をまず、それぞれのトップから始めていただきたいと思います。
それから、都政改革本部のプロジェクトチームでも、職員へのアンケートをもとにして、ライフ・ワーク・バランスの一層の推進に向けた検討が行われているところでございます。目安箱などにも働き方に関してですね、いろんな意見が来ています。それら取り入れられるものをどんどん取り入れてですね、先程申し上げましたようにライフ・ワーク・バランスって東京都だよね、と言われるように、それは皆さんの仕事の効率化と、皆さん自身のライフが充実するために必要なことだと思っておりますので、是非、皆さんと一緒に、都民のための東京大改革を成功させるために、まずは自分たちの足元から改革を続けていきたいと思っております。1年目を契機といたしまして、また新体制が出来上がったということを契機にいたしまして、決意を新たにしつつ、共に東京大改革に邁進していきたいと思います。どうぞ、これからもよろしくお願いいたします。ありがとうございました。

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