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平成29年(2017年)8月16日更新

東京都戦没者追悼式

終戦から72年目となる平成29(2017)年8月15日(火曜日)、平成29年度東京都戦没者追悼式が都内で行われ、小池知事が参列しました。

東京都は、亡くなられた多くの犠牲者の冥福を祈り、平和を願う都民の強い決意を表すため、昭和41年8月15日から毎年、一般財団法人東京都遺族連合会と共催で追悼式を開催しています。
今年も遺族ら724名が参列し、正午の時報に合わせて黙とうを行い、都議会議長や遺族代表が追悼の言葉を述べた後、知事や遺族らが献花しました。

式典で、知事は次のように追悼の意を表しました。

小池知事の式辞

本日ここに、多数の御遺族、御来賓の皆様をお迎えして、東京都戦没者追悼式を執り行うに当たり、先の大戦で亡くなられた全ての御霊に対し、東京都民を代表して、謹んで哀悼の誠を捧げます。

先の大戦では、1,000万人もの方々が遠く故郷を離れ、凍てつく極寒の荒野や灼熱の南方地域で、祖国の平和と発展、そして何よりも家族の安寧を願いながらも、熾烈な戦闘で傷つき、あるいは戦後に至るまで異境の地に残され、あるいは飢えや病に苦しみながら、多くの方々が帰らぬ人となりました。
内地においても、激しい空襲により、お年寄り、女性、子供の別なく、尊い命が無残に失われました。
終戦から72年を経た今でも、なお癒されることのない御遺族の皆様の深い悲しみと追慕の念に思いを致しますと、痛惜の念が胸に迫ります。かけがえのない肉親や一家の柱を失い、長きにわたりその悲しみに耐えながら、幾多の困難を乗り越え、立派にご家族を養育されてこられた御遺族の皆様の御苦労に対し、改めて心から敬意を表します。

戦後、わが国は、戦争によってもたらされた苦しみから敢然として立ち上がり、国家再建に邁進してきました。激しい空襲によって焦土と化した東京も、都民のたゆまぬ努力により、活気に満ちた世界有数の大都市となりました。
しかし、今私たちが当たり前のように享受している平和と繁栄は、戦禍の中で亡くなられた多くの方々の尊い犠牲の上に築かれているものであることを、決して忘れてはなりません。
先の大戦から学びとった多くの教訓を生かし、悲惨な戦争を二度と繰り返さないためにも、その記憶を風化させることなく、次世代に継承していくこと、それが今ここに生きている私たちに課せられた重要な使命であります。

世界に目を向ければ、今なお、テロや地域紛争などにより、多くの人々が戦禍に巻き込まれ、尊い命を失い、飢餓や貧困に苦しんでいます。

私は、この式典に臨み、戦没された方々の祖国への想いを改めて深く心に刻み、世界の諸都市と手を携え、世界平和の実現と人類繁栄への貢献に積極的に取り組んでまいります。

また、3年後の2020年には、ここ東京で、オリンピック・パラリンピック競技大会が開催されます。戦後の平和を築き、また、紡いできた先人たちの歩みを思いながら、平和の祭典オリンピック・パラリンピックを必ず成功させ、夢と希望に溢れた平和な世界を次世代に引き継いでいく責務を果たしていきたいと思います。

終わりに、戦没された方々の御冥福と御遺族の皆様の御健勝、御多幸を心からお祈り申し上げまして、式辞といたします。

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