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報道発表資料  2022年09月22日  福祉保健局

食中毒の発生について
世田谷区内の中高一貫校の寮で発生した食中毒

探知

令和4年9月8日(木曜日)午後1時40分頃、世田谷区世田谷保健所に、世田谷区内の中高一貫校の養護教諭から「寮生複数名が9月8日(木曜日)から下痢等の症状を呈している。」旨、連絡があった。

調査結果

世田谷区世田谷保健所は、直ちに食中毒の調査を実施した。

  • 患者は、寮生93名のうち22名(中学生15名、高校生7名)で、9月7日(水曜日)午後9時30分から同月8日(木曜日)午後8時45分にかけて、下痢、腹痛、しぶり腹等の症状を呈していた。
  • 寮生は寮内で朝食、昼食、夕食を喫食していた。
  • 寮の食事以外に患者全員に共通する食事はなく、寮内での感染症を疑う情報はなかった。
  • 患者13名のふん便からウエルシュ菌を検出し、患者の症状がウエルシュ菌によるものと一致していた。
  • 患者の発症時間に一峰性が見られた。

決定

本日、世田谷区世田谷保健所は、以下の理由により、本件を当該施設が調理した食事を原因とする、ウエルシュ菌による食中毒と断定した。

  • 患者全員に共通する食事は当該施設が調理提供した食事以外になかった。
  • 患者13名のふん便からウエルシュ菌を検出し、患者の症状はウエルシュ菌によるものと一致していた。
  • 患者の発症時間に一峰性が見られた。
  • 感染症を疑う情報はなかった。
  • 患者を診察した医師から食中毒の届出があった。

措置

当該施設は9月8日(木曜日)夕食から営業を自粛しており、世田谷区は、本日から3日間の営業停止の処分を行った。

発症関係
(9月22日午前9時00分現在)
発症日時 9月7日(水曜日)午後9時30分から
9月8日(木曜日)午後8時45分まで
症状 下痢、腹痛、しぶり腹等
発症場所 寮、教室
患者数 患者数22名
男:22名(12~18歳) 女:0名
入院患者数 0名
診療医療機関数・受診者数 1か所16名(男16名、女0名)
原因食品 9月7日(水曜日)に提供された食事
病因物質 ウエルシュ菌
原因施設 屋号 ●●●●
業種 飲食店営業(集団給食)
営業者 ●●●●
代表取締役 ●●●●
営業所所在地 東京都世田谷区●●●●
営業者住所 東京都千代田区●●●●
法人番号 ●●●●
連絡先電話番号 ●●●●

備考

主なメニュー 9月7日(水曜日)
朝食:ひじき煮、シューマイ、納豆、ふりかけ、味付けのり、ごはん、みそ汁
昼食:ヒレカツ、白身フライ、千切りキャベツ、ニンジン、刻みオクラおかか和え、ごはん、中華スープ
夕食:さばのみそ煮、揚げナス、里芋の煮物、より取り小鉢(肉じゃが、ナポリタン、鶏そぼろ煮、チーズはんぺんフライ、鶏照り焼き、豆腐ハンバーグ、卵豆腐)、ごはん、たまごスープ
検査関係
(9月22日午前9時00分現在)
検査実施機関:東京都健康安全研究センター 
患者ふん便:細菌22検体(13検体ウエルシュ菌検出、7検体エンテロトキシン産生性黄色ブドウ球菌検出、6検体陰性)ノロウイルス22検体(22検体陰性)
従事者ふん便:細菌10検体(1検体ウエルシュ菌検出、8検体陰性、1検体検査中)ノロウイルス10検体(10検体陰性)
拭き取り検体:細菌6検体(6検体陰性)
食品(検食):細菌19検体(19検体陰性)

(参考)東京都における食中毒発生状況(ただし本日公表の事件は含まない。)

  発生件数 患者数 死亡者数
本年1月1日~9月21日まで 82件 264名 0名
(昨年同期) (49件) (386名) (0名)
本年9月中(21日まで) 0件 0名 0名
(昨年同期) (1件) (1名) (0名)

※別紙 ウエルシュ菌とは(PDF:162KB)

問い合わせ先
福祉保健局健康安全部食品監視課
電話 03-5320-4405

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