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令和元年(2019年)11月28日更新

報道発表資料

多摩動物公園 動物情報・イベント情報

1.レッサーパンダの「ブーブー」が死亡しました

多摩動物公園(園長 渡部浩文)では、このたびレッサーパンダの「ブーブー」が死亡しましたのでお知らせします。

レッサーパンダの写真

レッサーパンダ「ブーブー」
(撮影日:平成27年7月27日)

(1) 死亡したレッサーパンダ

  • 名前
    ブーブー
  • 性別
    オス
  • 年齢
    22歳
  • 生年月日
    1997年7月13日 ひらかたパーク生まれ
  • 死亡日
    2019年11月24日(日曜日)
  • 死因
    老衰

(2) 経緯

高齢のため自室と中庭放飼場の行き来を自由な状態にして、仲のいい「花花(ファンファン)」(メス、20歳)と一緒にのんびりと過ごしていました。
11月20日から左後肢に力が入らなくなりふらつきが認められたため入院し、治療をしていましたが、24日朝に死亡を確認しました。

(3) 当園での飼育状況(令和元年11月28日現在)

10頭(オス3、メス7) ※今回死亡した「ブーブー」は含みません。

(4) 日本国内の飼育状況(平成30年12月31日現在)

シセンレッサーパンダ 58施設 268頭(オス124、メス144)
資料:レッサーパンダ国内血統登録台帳【(公社)日本動物園水族館協会】

参考

レッサーパンダ(食肉目 レッサーパンダ科)
(ワシントン条約附属書1、IUCNレッドリスト:EN(絶滅危惧1類)、東京都ズーストック種)
※「附属書1」「1類」の正しい表記はローマ数字です。

  • 英名
    Red panda
  • 分類
    以下の2亜種に分類されていますが、当園ではシセンレッサーパンダを飼育展示しています。
    • ヒマラヤ系(学名:Ailurus fulgens fulgens) ネパールレッサーパンダ
    • 中国系(学名:Ailurus fulgens refulgens) シセンレッサーパンダ
  • 分布
    ヒマラヤ、中国(四川省)
  • 生息地
    海抜1,500~4,000メートルの温帯山岳地にある森や竹やぶ
  • 生態等
    産児数は1~2頭(まれに3頭)、妊娠期間は90~150日、誕生時の体重は100~150グラム。

2.アフリカゾウの「チーキ」が死亡しました

当園では、このたびアフリカゾウの「チーキ」が死亡しましたのでお知らせします。

アフリカゾウの写真

アフリカゾウ「チーキ」
(撮影日:令和元年8月12日)

(1) 死亡したアフリカゾウ

  • 名前
    チーキ
  • 性別
    メス
  • 年齢
    43歳(推定)
  • 生年月日
    1976年(推定) 南アフリカ
  • 死亡日
    2019年11月26日(火曜日)
  • 死因
    調査中

(2) 経緯

チーキは1999年6月14日に富士自然動物公園から来園しました。残念ながら当園での繁殖にはいたりませんでしたが、かつて一緒にくらした子ゾウたちの面倒をよくみてくれた、心優しい個体でした。
加齢に伴う慢性関節炎の悪化によって最近は足元もおぼつかなくなっており、ケアを続けていましたが、26日昼に死亡を確認しました。

(3) 当園での飼育状況(令和元年11月28日現在)

2頭(オス1、メス1) ※今回死亡した「チーキ」は含みません。

(4) 日本国内の飼育状況(平成30年12月31日現在)

アフリカゾウ 17施設 33頭(オス6、メス27)
資料:アフリカゾウ国内血統登録台帳【(公社)日本動物園水族館協会】

参考

アフリカゾウ(長鼻目 ゾウ科)
(ワシントン条約附属書2、IUCNレッドリスト:VU(絶滅危惧2類)、東京都ズーストック種)
※「附属書2」「2類」の正しい表記はローマ数字です。

  • 学名
    Loxodonta africana
  • 英名
    African elephant
  • 分布
    アフリカ(サハラ砂漠以南)
  • 生息地
    密林、サバンナ、沼地、半砂漠地帯。低地から海抜5,000メートル以上の高地に住む。
  • 生態等
    産仔数は1頭。誕生時の子の体重は90~120キログラム。哺乳期間は2~3年。妊娠期間は約22ヶ月。

3.チーター2頭を移動します

当園では、このたびチーター2頭を姫路セントラルパーク(兵庫県姫路市)へ移動することになりましたので、お知らせします。

(1) 移動するチーター

  • 名前
    ハヤト(帰属:多摩動物公園)
  • 性別
    オス
  • 年齢
    1歳
  • 生年月日
    2018年10月31日
    多摩動物公園生まれ
  • 両親
    父親:ナガト(帰属:富士自然動物公園)
    母親:デュラ(帰属:姫路セントラルパーク)
  • 移動理由
    ブリーディングローン(以下「BL」)【注1】
    【注1】ブリーディングローン
    繁殖を目的とした動物の貸借契約のこと。動物園間で個体を移動させることによって新たなペアを形成し、繁殖を目指すことを目的としています。

チーターの写真1

チーター「ハヤト」
(撮影日:令和元年9月28日)

  • 名前
    ロン(帰属:姫路セントラルパーク)
  • 性別
    オス
  • 年齢
    1歳
  • 生年月日
    2018年10月31日
    多摩動物公園生まれ
  • 両親
    父親:ナガト(帰属:富士自然動物公園)
    母親:デュラ(帰属:姫路セントラルパーク)
  • 移動理由
    BLの成果による返却

チーターの写真2

チーター「ロン」
(撮影日:令和元年9月28日)

(2) 移動日

令和元年12月4日(水曜日)

(3) 移動先

姫路セントラルパーク

(4) 経緯

当園では飼育園館同士で相互協力しながら、希少動物であるチーターの繁殖を進めています。
今回、公益社団法人日本動物園水族館協会生物多様性委員会チーター繁殖計画に基づき、新たなペア形成や繁殖を目指すために、BLやBLの成果による返却【注2】により2頭の移動を実施することになりました。

【注2】BLの成果による返却
BLにより受け入れた個体に関わる繁殖があった場合、生まれた子について、両親の所有園館と帰属を協議して返却すること。

(5) 当園での飼育状況(令和元年11月28日現在)

11頭(オス8、メス3) ※今回移動する2頭を含みます

(6) 国内の飼育状況(平成30年12月31日現在)

13園館 90頭(オス51、メス39)
資料:チーター国内血統登録台帳【(公社)日本動物園水族館協会】

参考

チーター(食肉目 ネコ科)
(ワシントン条約附属書1、IUCNレッドリスト:VU(絶滅危惧2類)、東京都ズーストック種)
※「附属書1」「2類」の正しい表記はローマ数字です。

  • 学名
    Acinonyx jubatus jubatus
  • 英名
    African Cheetah
  • 分布
    アフリカのニジェール共和国、ナミビア共和国、ボツワナ共和国などのサバンナ
  • 習性等
    陸上を走る動物の中ではもっとも速く、時速100キロメートル以上のスピードで走ることができます。ただし、このスピードは長続きせず、継続して400メートルほどしか走ることができません。獲物を捕らえるときは時間をかけてそっと近づき、30メートルほどの距離から一気に追いかけてしとめます。

1.干支の動物「子」にちなんだいろいろなイベントを開催します!

令和2年の干支は子(ネズミ)。当園では子年にちなみ、ネズミの仲間(げっ歯類)をテーマにした企画展や講演会など、いろいろなイベントを開催します。

(1) 干支の企画展「ちゅう げっ歯類展 むちゅうになるおもしろいなかまたち PART2」

ネズミの仲間が含まれる「げっ歯類」はとても大きなグループで、哺乳類の約42%を占めます。この企画展では、当園で飼育展示しているアカネズミやカヤネズミ、モルモット、ムササビなどを中心に、このグループがいかに多様な環境に適応し、繁栄してきたのかを紹介します。
会場はげっ歯類について学ぶ「ちゅう学校」という設定で、教室ではイエネズミ学や日本人とネズミの歴史学を学んだり、体育館ではマウスの身体能力を観察したり、給食室ではげっ歯類の献立を見たり、楽しみながら学ぶことができます。あなたもきっと、げっ歯類のおもしろさにむちゅうになるはず!
なお、この企画展は平成23年に井の頭自然文化園で開催した同タイトルの展示の「PART2」として開催します。

ポスターの画像

企画展ポスター

  • 期間
    令和元年12月26日(木曜日)~令和2年6月2日(火曜日)
    9時30分~16時30分
  • 場所
    ウォッチングセンター 1階

げっ歯類の写真1

アカネズミ

げっ歯類の写真2

カヤネズミ

げっ歯類の写真3

モルモット

多摩動物公園のげっ歯類

(2) 干支の講演会2020「人とねずみ あなたにとってねずみとは?」

ネズミは小さくてかわいい生きものとして愛されているかと思えば、夜の街を走り回る不気味な存在として恐れられてもおり、好きと嫌いが二分される存在です。同じように江戸時代の人とネズミの関係もいろいろで、ネズミは作物に大きな被害を与える害獣であった一方で、富貴や繁栄の象徴であり、さらに変わった毛色のネズミが愛玩動物として流行ってもいました。
この講演会では、そんないろいろな側面をもつ「人とネズミの関係」をいくつかの視点から紹介します。お話3)では、私たちの身近にくらしている野生のネズミ、カヤネズミの生態や現状を紹介し、これからの人とネズミの関係を考えます。

  • 日時
    令和2年1月13日(月曜日・祝日) 13時~16時30分
  • 場所
    ウォッチングセンター内 動物ホール
  • 対象
    小学生以上
  • 定員
    150名 ※事前申込制(先着順)
  • 参加費
    無料(入園料も無料となります)
  • 内容
    • 都立動物園・水族園4園の園長による新年のご挨拶と、最近の4園ニュースのご紹介
      福田豊(恩賜上野動物園)、渡部浩文(多摩動物公園)、永井清(井の頭自然文化園)、錦織一臣(葛西臨海水族園)
    • お話1)「好きなねずみと嫌いなねずみ/ねずみ概論」
      岩淵けい子(多摩動物公園 教育普及係)
      【要旨】
      多摩動物公園の来園者を対象に行ったネズミに関するアンケートの結果では、ネズミは「かわいい」という回答と「嫌い」という回答に大きく二分されました。十二支のなかで、人がもつイメージがこのように両極端に分かれるのはネズミだけかもしれません。
      なぜネズミは「好かれ、嫌われるのか」、アンケートの詳細な結果と動物学的に検討した結果をご紹介します。
      パンダマウスの写真
      江戸時代に流行したパンダマウス
    • お話2)「日本人とねずみ 江戸時代のねずみとのつきあい」
      安田容子氏(東北大学 災害科学国際研究所)
      【要旨】
      江戸時代の博物図譜では、ねずみの仲間が10種類以上にも分類されています。鼷鼠(けいそ)・鼹鼠(えんそ)・鼯鼠(ごそ)など、さまざまな種類のねずみやねずみに似た生き物を分類していました。博物図譜から、江戸時代の人々のねずみへの注目を見てみます。
      また、18世紀後半には、白いねずみを飼育することが流行し、斑(ぶち)ねずみがつくり出され、ペットとしてかわいがられてもいました。その一方で、群れるねずみは恐ろしいものとして表現されています。江戸時代のおわりころ、人々はねずみとどのような付き合いをしてきたのか、江戸期につくられた絵や物語、記録から読み解きます。
    • 【安田氏プロフィール】
      東北大学災害科学国際研究所助教。専門は日本美術史・文化史。歴史資料保存。
      なぜ人は動物を描くのか、どのように描いてきたのかという問題に取り組む。愛玩を中心とした日本人とねずみとの関わりについて研究するほか、庄内の博物学者・松森胤保(まつもりたねやす)と胤保がつくった『両羽博物図譜』に関する研究も行っている。
      博物図譜の画像
      菊川英山《子供遊七福神 大黒》
    • お話3)「カヤネズミの生態と保全 草はらにすむ小さな隣人を守るために私たちができること」
      畠佐代子氏(全国カヤネズミ・ネットワーク代表)
      【要旨】
      カヤネズミは、日本でいちばん小さなネズミです。ネズミというと、家の中に入りこんで食べ物を荒らすとか、怖い、汚いといった悪いイメージを持たれがちですが、カヤネズミは草で編んだ巣をつくり、草のタネや昆虫を食べてくらす、おとなしい生き物です。田畑の周りや、町中を流れる川沿いの草むらなど、意外に身近な場所にもいます。昔は普通に見られましたが、最近は生息地の草むらが減り、どんどん数が減っています。
      彼らのくらしを守ることは、じつはそれほど難しいことではありません。カヤネズミの魅力やおもしろい生態、そして私たちの身近にくらす野生動物との共生のためのちょっとした工夫について、お話しします。
    • 【畠氏プロフィール】
      博士(環境科学)。全国カヤネズミ・ネットワーク代表、滋賀県立大学非常勤講師(環境動物学)、近畿大学非常勤講師(環境教育学)。
      草むらにすむ日本一小さなネズミ、カヤネズミの保護に、研究と市民活動の両面から取り組む。著書に『カヤネズミの本-カヤネズミ博士のフィールドワーク報告』(世界思想社、平成26年)、『すぐそこに、カヤネズミ-身近にくらす野生動物を守る方法』(くもん出版、平成27年、第63回産経児童出版文化賞 産経新聞社賞)など。
      野生のカヤネズミの写真
      野生のカヤネズミ
      (撮影:畠佐代子氏)
  • 応募方法
    往復はがきまたはEメールで以下のとおりお申し込みください。
    • 往復はがき
      往信面に参加希望者全員の氏名(ふりがな)・年齢、代表者の住所・氏名・電話番号を記入し、返信面に代表者の住所・氏名を明記のうえ、以下の宛先までお申し込みください。
      【宛先】〒191-0042 日野市程久保7-1-1 多摩動物公園「ねずみ講演会」係
    • Eメール
      nezumi(at)tokyo-zoo.net宛に、件名を「ねずみ講演会参加希望」とし、本文に参加希望者全員の氏名(ふりがな)・年齢、代表者の住所・氏名・電話番号を記入してお送りください。
      お申し込みの際は、(at)tokyo-zoo.netからのEメールを受信できるよう、迷惑メールフィルターやメールソフトを設定してください。特に携帯電話からお申し込みの方はご注意ください。
      ※迷惑メール対策のため、メールアドレスの表記を変更しております。お手数ですが、(at)を@に置き換えてご利用ください。
      ※お申込みの際ご提供いただいた個人情報は、当該イベントに関するご連絡のみに使用します。
      また、データの保管や削除など、個人情報については厳重な管理をいたします。
  • 締切
    令和2年1月5日(日曜日)
    ※はがきは当日必着、Eメールは5日(日曜日)送信分まで有効。
    ※11月28日(木曜日)から募集を開始し、先着順とします。締切前に定員に達した場合は、多摩動物公園ホームページ(東京ズーネット)(外部サイトへリンク)でお知らせします。

2.新年イベント 2020

(1) 着ぐるみの動物たちと園長のお出迎え

園長が新年のごあいさつをするとともに、着ぐるみの動物たちがご来園の皆様をお出迎えします!

イベントの様子の写真

昨年度の園長と着ぐるみたちのお出迎え

  • 日時
    令和2年1月2日(木曜日)、3日(金曜日)
    各日9時25分~10時00分(予定)
  • 場所
    正門

(2) 新年スペシャル ねずみ○×クイズ

干支の動物、ネズミにまつわるクイズに○×で答えます。最後まで勝ち残った方にはプレゼントを差し上げます。クイズを楽しみながらネズミについて学びましょう。

  • 日時
    令和2年1月2日(木曜日) 1回目:13時00分~ 2回目:14時00分~
  • 場所
    ウォッチングセンター内 動物ホール

(3) 干支のガイドツアー「多摩のねずみたち」

「げっ歯類」をテーマに、動物解説員が飼育展示しているげっ歯類や園内の野生のネズミについてお話をします。

  • 日時
    令和2年1月3日(金曜日) 14時00分~14時40分[雨天中止]
  • 集合場所
    ウォッチングセンター1階 エントランス

(4) 干支のキーパーズトーク「モルモット」

ネズミの仲間であるモルモットをテーマに、飼育員がキーパーズトークを行います。

  • 日時
    令和2年1月3日(金曜日) 15時50分~
  • 場所
    アジア園 モルモット舎前

ご案内

多摩動物公園

  • 開園時間
    9時30分~17時00分(入園は16時00分まで)
  • 休園日
    毎週水曜日(祝日のときは、翌日)
    12月29日(日曜日)~1月1日(水曜日・祝日)は休園
  • 入園料
    一般:600円、65歳以上:300円、中学生:200円
    ※小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料

※開園日については東京ズーネット(外部サイトへリンク)でご覧いただけます。

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