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報道発表資料  2019年10月03日  福祉保健局

食中毒の発生について
八王子市内大学寮の食事で発生した食中毒

探知

9月24日(火曜日)午後5時00分頃、八王子市保健所に、八王子市内医療機関の医師から「八王子市内の大学の寮生複数名が胃腸炎症状を呈している。」旨、連絡があった。

調査結果

八王子市保健所は、ただちに食中毒の調査を実施した。

  • 現在までに確認された患者は、寮生346名のうちの59名で、9月18日(水曜日)午後9時00分から同月24日(火曜日)午前7時00分にかけて、下痢、腹痛、発熱等の症状を呈していた。
  • 寮生は寮内の飲食店で朝食、夕食を給食として喫食していた。
  • 寮の食事以外に患者全員に共通する行動はなく、寮内での感染症を疑う情報はなかった。

決定

本日、八王子市保健所は、以下の理由により、本件を当該施設が調理した食事を原因とする食中毒と断定した。

  • 患者全員に共通する行動はなく、患者全員に共通する食事は当該施設が調理提供した食事以外になかった。
  • 患者の主な症状は下痢、腹痛、発熱等で共通していた。
  • 感染症を疑う情報はなかった。
  • 患者を診察した医師から食中毒の届出があった。

措置

当該施設は9月24日(火曜日)昼から営業を自粛しており、八王子市は、本日から3日間の営業停止の処分を行った。

発症関係
10月2日現在
発症日時 9月18日午後9時00分から同月24日午前7時00分まで
症状 下痢、腹痛、発熱等
発症場所 寮内、大学内等
患者数 患者数 59名
男:39名(18~22歳) 女:20名(18~22歳)
入院患者数 0名
診療医療機関数・受診者数 5か所14名(男5名、女9名)
原因食品 調査中
病因物質 調査中
原因施設 屋号 ●●●●
業種 飲食店営業
営業者 ●●●●
代表取締役 ●●●●
営業所所在地 東京都八王子市●●●●
本社所在地 東京都豊島区●●●●
法人番号 ●●●●
連絡先電話番号 ●●●●

備考

主なメニュー
  • 9月17日朝食
    ごはん、みそ汁、肉じゃが、ホウレンソウの和え物、牛乳
  • 9月17日夕食
    キーマカレー、野菜コンソメスープ、チキンナゲット、サラダ、パイナップル
  • 9月18日朝食
    きつねそば、温卵、ごはん、揚げナス煮びたし、牛乳
  • 9月18日夕食
    ごはん、みそ汁、油淋鶏、ジャーマンポテト、おはぎ
  • 9月19日朝食
    ごはん、すまし汁、焼き魚、蓮根のきんぴら、納豆、牛乳
  • 9月19日夕食
    ごはん、みそ汁、冷しゃぶ、揚げ春巻、ロールケーキ
検査関係
10月2日現在

検査実施機関:東京都健康安全研究センター

  • 患者ふん便
    55検体 47検体食中毒起因菌陰性、1検体カンピロバクター陽性、7検体検査中(検査済みの48検体中43検体からPA菌【注】を検出)
  • 非発症者ふん便
    2検体 食中毒起因菌陰性
  • 従事者ふん便
    15検体 食中毒起因菌陰性
  • 拭き取り検体
    26検体 食中毒起因菌陰性
  • 食品
    10検体 細菌検査中

なお、検査したすべての検体でノロウイルスは陰性

【注】PA菌(正式名称:プロビデンシア・アルカリファシエンス)
自然界に腐敗菌として広く分布し、まれに人や動物の腸管にも存在することがあります。
本菌の持つ病原性は弱く、従来から、免疫力の低下した者に対して、尿路や傷口から感染し、敗血症を起こすことが知られています。
食中毒菌としては、過去に国内外において当該菌が検出された症例が報告されていますが、PA菌の食中毒起因菌としての病原性は明らかではありません。

参考 東京都における食中毒発生状況(ただし本事件は含まない)

  発生件数 患者数 死亡者数
本年1月1日~10月2日まで 83件 552名 0名
(昨年同期) (155件) (1,572名) (0名)
本年10月中(2日まで)  0件  0名 0名
(昨年同期)  (3件)  (8名) (0名)

 

問い合わせ先
福祉保健局健康安全部食品監視課
電話 03-5320-4405

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