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報道発表資料  2019年09月20日  福祉保健局

令和元年度東京都花粉症対策検討委員会(第1回)検討結果
2019年春スギ・ヒノキ花粉飛散状況のまとめ

東京都では、花粉症の予防や治療を適切に行うことができるよう、花粉飛散予測を実施するとともに、飛散花粉数の観測を行っています。
昨日、東京都花粉症対策検討委員会を開催し、今春【注1】の都内スギ・ヒノキ花粉飛散状況の解析及び予測との比較検証等を行いました。

  1. 花粉飛散状況
    今春のスギ・ヒノキの飛散花粉数は、昨春の約4割、過去10年平均の約9割であった。
  2. 予測との比較
    飛散花粉数は、区部ではほぼ予測どおりであったが、多摩部では予測を下回った。
    飛散花粉数が「多い」【注2】以上の日数は区部、多摩部ともに予測より多かった。

【注1】2019年1月4日から5月12日までの期間
【注2】飛散花粉数の分類:「少ない:10個未満」、「やや多い:10~30個未満」、「多い:30~50個未満」、「非常に多い:50~100個未満」、「極めて多い:100個以上」(1日に観測された花粉数 単位:個/平方センチメートル)

1 花粉飛散状況

今春の飛散花粉数は、昨春の約4割で過去10年平均の約9割(図1)

飛散花粉数の平均は、5,572個/平方センチメートルであった。これは、昨春の約4割、過去10年平均(2009年~2018年)の約9割であった。

飛散花粉数が「多い」以上の日は、昨春に比べ区部で2日、多摩部で3日多かった(図3)

飛散花粉数が「多い」以上に区分される30個/平方センチメートル以上飛散した日は、区部で49日となり昨春より2日多く、多摩部で44日となり昨春より3日多かった。

2 予測との比較

飛散花粉数は、区部ではほぼ予測どおりであったが、多摩部では予測を下回った(図1、図2)

飛散花粉数の都全体の平均は、5,572個/平方センチメートルであり、予測を下回った。区部ではほぼ予測どおりであったが、多摩部では予測を下回った。

飛散花粉数が「多い」以上の日数は、区部、多摩部ともに予測より多かった(図3)

飛散花粉数が「多い」以上に分類された日数は、予測では区部で34日、多摩部で40日程度としていたところ、実際は区部で49日、多摩部で44日となり、予測より区部では15日多く、多摩部では4日多かった。
これは、今春の飛散傾向として、一定量の花粉が長い期間をかけて飛散したことが要因と考えられる。(飛散花粉数が「多い」及び「非常に多い」に分類される日が多く、「極めて多い」に分類される日が少なかった。)

飛散開始日は、区部の2地点を除いて予測より遅かった(図4)

スギ花粉の飛散開始日【注3】は、大田が2月11日と最も早く、次に杉並で2月13日、それ以外の地点では2月15日から18日であった。
当初の予測と比べると、大田・杉並は予測の範囲内であったが、それ以外の地点は予測より遅い飛散開始となった。
これは、飛散開始日と予測されていた期間の直前である2月9日から11日にかけて、関東地方で雪が降り、スギ雄花の開花が遅れたためと考えられる。
【注3】飛散開始日:一観測地点で、1月以降に1平方センチメートルあたり1個以上のスギ花粉を原則として2日以上連続して観測した場合の最初の日(空中花粉測定および花粉情報標準化委員会の合意事項による。)

今回の委員会資料については、ホームページ(外部サイトへリンク)に公開しております。
東京都健康安全研究センター⇒花粉症対策のページ⇒東京都花粉症対策検討委員会

※今の時期は、草本花粉にもご注意ください!
夏から秋に飛散するイネ科、ブタクサ属、ヨモギ属、カナムグラの花粉の観測値について、以下のホームページで公開していますので、ご活用ください。

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図1~4

図1 飛散花粉数の経年変化と2019年予測値との比較(都全体)

グラフの画像1

図2 2019年春 飛散花粉数と予測値との比較(各地点)

グラフの画像2

図3 飛散花粉数が「多い」以上の日数の経年変化(地域ごとの平均)

グラフの画像3

図4 2018年、2019年及び過去10年平均のスギ花粉飛散開始日

グラフの画像4

問い合わせ先
東京都健康安全研究センター企画調整部健康危機管理情報課
電話 03-3363-3487

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