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報道発表資料  2019年08月27日  総務局, 産業労働局, 福祉保健局

〔別紙2〕

地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター平成30年度業務実績評価結果

東京都が設立した地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(以下「法人」という。)の平成30年度業務実績評価について、お知らせいたします。

1 評価制度の概要

  • 知事は、法人の各事業年度の業務実績について、地方独立行政法人法第28条及び東京都地方独立行政法人評価委員会条例第2条に基づき、附属機関である東京都地方独立行政法人評価委員会(以下「評価委員会」という。)の意見を聴いたうえで、評価を行うこととなっています。
  • 評価委員会は、矢崎【注】義雄氏(公益財団法人日本心臓血圧研究振興会理事長)を委員長とし、計17名の外部有識者で構成されています。当法人については、委員長の矢崎氏を分科会長とする高齢者医療・研究分科会に意見を聴いています。
    【注】崎の正しい表記は、「大」の部分が「立」。

2 評価方針と手順

  • 知事が定め法人に指示した5年間の中期目標の達成に向け、法人が作成した中期計画の事業の進行状況を確認すること、法人の業務運営の改善・向上に資することなどを評価の基本方針とし、法人から提出された業務実績等報告書をもとに、法人に対するヒアリング等を実施するとともに、評価委員会から意見を聴取しました。

3 評価結果の概要

  • 評価は、「項目別評価」と「全体評価」で実施しました。
  • 項目別評価は、「高齢者の特性に配慮した医療の確立・提供と普及」「高齢者の健康長寿と生活の質の向上を目指す研究」などの分野における、平成30年度計画の計20項目について、事業の進捗状況・成果を5段階で評価しました。
  • 全体評価は、項目別評価を基礎とし、法人の中期計画の進行状況全体について、「全体として年度計画を順調に実施しており、おおむね着実な業務の進捗状況にある」と評価しました。

(1) 項目別評価(20項目)

  • 評定S(年度計画を大幅に上回って実施している)…なし
  • 評定A(年度計画を上回って実施している)…10項目
    血管病医療、高齢者がん医療、認知症医療、生活機能の維持・回復のための医療、救急医療、高齢者に特有な疾患と老年症候群を克服するための研究、高齢者の地域での生活を支える研究 など
  • 評定B(年度計画を概ね順調に実施している)…10項目
    地域連携の推進、地方独立行政法人の特性を生かした業務の改善・効率化、収入の確保 など
  • 評定C(年度計画を十分に実施できていない)…なし
  • 評定D(業務の大幅な見直し、改善が必要である)…なし

(2) 全体評価

ア 総評

  • 全体として年度計画を順調に実施しており、おおむね着実な業務の進捗状況にある。
  • 病院事業については、三つの重点医療(血管病、高齢者がん及び認知症)において、高度な技術を活用した鑑別診断や低侵襲な治療の提供に努めるとともに、救急医療から在宅医療に至るまで、地域の医療機関等との連携に基づき、高齢者が地域で安心して生活できるよう、医療体制を強化した。
  • 研究事業については、病院と研究所を一体的に運営する法人の特長を生かした研究が進められ、新たな治療法等の開発への活用が期待される成果を上げるとともに、高齢者の地域生活への支援に関し、様々な視点から研究に取り組み、成果を普及・還元した。また、研究支援組織「健康長寿イノベーションセンター」(HAIC)を立ち上げ、臨床研究審査委員会を設置するなど、研究を推進する基盤を強化した。
  • なお、診療報酬請求に関する管理体制の強化や人材の確保・育成に努めるなど、組織全体で経営基盤の強化に取り組んでほしい。

イ 都民に提供するサービス及びその他の業務の質の向上に関する事項

  • 血管病医療について、ハイブリッド手術室を活用し、低侵襲な治療を着実に実施するとともに、急性期脳卒中患者に対して、より適切な医療を提供するため脳卒中ケアユニット(SCU)の活用を推進するなど、高齢者の多様な症例に対して低侵襲で効果的な治療を提供した。
  • 前立腺がんが進行しホルモン耐性となる際に、新たなたんぱく質であるCOBLL1が関与することとその仕組みを解明したほか、膵がんの転移において重要な役割を果たしている長鎖非コードRNAを減少させることで転移を抑制するメカニズムを解明するなど、新たな治療法を開発できる可能性を示した。
  • 研究支援組織「健康長寿イノベーションセンター」(HAIC)の立上げや臨床研究審査委員会の設置など、研究を推進する基盤を強化した。

ウ 法人の業務運営及び財務状況に関する事項

  • 病院部門における新入院患者の確保や新たな施設基準の取得、研究部門における積極的な外部資金獲得などにより、収入の確保に努めた。
  • 診療報酬請求に関し、施設基準の管理体制等に不十分な点が認められ、返還金が発生した。

エ 中期目標・中期計画の達成に向けた課題、法人への要望

  • 平成31年度は、第三期中期目標期間の2年目となる。目標達成に向けて、第三期中期計画に基づき着実に成果を上げていくことが重要である。
  • 医療・研究を取り巻く社会状況を踏まえながら、都における高齢者医療・研究の拠点として、その役割を着実に果たすとともに、目標達成に向けた一層の発展を目指して職員一丸となって取り組むことを期待する。

※別添 平成30年度地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター業務実績評価書(PDF:3,827KB)

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