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報道発表資料  2019年06月27日  環境局

キョンの推定生息数(平成30年末)について

近年、伊豆大島において特定外来生物【注1】であるキョンが増加しており、大島町の特産物であるアシタバ等を食べて被害を及ぼしているほか、絶滅危惧種のキンラン等も食べることから、生態系にも影響を与えています。
都はキョン対策の一環として、キョンの実態把握を目的に、毎年、生息状況調査を実施し、生息数の推定を行ってきました。今般、平成30年末の生息数を推定しましたのでお知らせします。
この結果を踏まえて、都は引き続き対策の強化に取り組んでいきます。

【注1】海外起源の外来種であって、生態系、人の生命・身体、農林水産業へ被害を及ぼすもの、又は及ぼすおそれがあるもの

1 キョン推定生息数(平成30年末)

15,490頭(前年比807頭減、約5%減)
階層ベイズ法により推定した中央値(下記参照)

2 対策の現状

年間推定増加数(中央値)を上回る捕獲をしたため、増加に歯止めがかかり、横ばいからやや減少傾向に転じた可能性がある。

  • 捕獲頭数(参考)
    平成30年度:4,110頭
    平成29年度:3,541頭

3 平成31年度の主な取組

  1. 従来、捕獲圧がかけられなかった地域で捕獲を強化し、生息数の低減を目指す。平成31年度からは新たに外来生物法【注2】第13条【注3】に基づき、地権者が不明な土地等においても、柵やわな等の工作物を設置し、捕獲を順次進めていく。
  2. 安全対策に配慮し、地元の理解を得ながら、島内外からハンターを増員して、捕獲数の向上を目指す。

【注2】特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律
【注3】第18条第4項において準用する。

キョンの写真

キョン(雄)体高40センチメートル程度

参考

階層ベイズ法による推定生息数(平成30年末時点)

キョンの年別推定生息数のグラフ

階層ベイズ法

収集・蓄積した捕獲効率や観測データ等を基に、統計モデルにより合理的な個体数を推定する方法。環境省による全国のシカ、イノシシの個体数推定にも採用されている。データが持つばらつきにより、得られる数字は幅を持って示される。新しいデータを加えて、推定を更新することで、より現状にあった新たな推定図が得られる。

(参考)平成29年末時点の推定結果:17,109頭(中央値)

本件は、「2020年に向けた実行プラン」に係る事業です。
「スマート シティ 政策の柱3 豊かな自然環境の創出・保全」

問い合わせ先
環境局自然環境部計画課
電話 03-5388-3505

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