2018年01月24日　 産業労働局

東京都中小企業の景況
平成30年1月調査

都内中小企業の景況調査の結果がまとまりましたのでお知らせいたします。

12月の景況

業況：足踏み状態
見通し：模様眺めが続く

• 12月の都内中小企業の業況DI（業況が「良い」とした企業割合-「悪い」とした企業割合）は、当月-22（前月-20）と2ポイント減少、足踏み状態となった。今後3か月間（1～3月）の業況見通しDI（当月（12月）に比べて「良い」とした企業割合-「悪い」とした企業割合）は、当月-11（前月-12）とほぼ横ばいで推移、模様眺めが続いている。
• 業種別の業況DIをみると、サービス業（-11→-15）は4ポイント減少とやや悪化したほか、製造業（-14→-16）と卸売業（-22→-24）はともに2ポイントとわずかに減少した。一方、小売業（-38→-37）は前月の大幅増加からほぼ横ばいとなった。
• 前年同月比売上高DI（-20→-22）は2ポイント減少、前月の改善からわずかに悪化した。業種別にみると、サービス業（-10→-18）は8ポイント減少と前月の大幅な改善から悪化したほか、製造業（-16→-18）は2ポイントとわずかに減少、前々月の水準となった。一方、小売業（-42→-39）は3ポイントとわずかに増加、2か月連続の改善となったほか、卸売業（-16→-16）は横ばい、模様眺めとなった。
• 業種別の業況見通しDIをみると、製造業（-15→-10）は5ポイント増加、やや改善した一方、サービス業（-5→-7）は2ポイント減少とわずかに悪化した。卸売業（-5→-5）は横ばいで改善への期待が継続したほか、小売業（-22→-23）はほぼ横ばいとなった。

業況DI・業況見通しDI（全体）

（季節調整済DI）

付帯調査　都内中小企業の設備投資、資金繰り等の状況

四半期調査：平成29年第4四半期（10～12月）

• 設備投資　:ほぼ横ばいで推移
• 採算状況　:プラス水準に改善
• 資金繰り　:3期連続で改善
• 雇用人員　:2期連続で「不足」感を強める

概要

• 設備投資
  設備投資の動向を後方4四半期移動平均でみると、当期（平成29年10～12月）に設備投資を「実施した」割合は19.9％と、前期の19.8％からほぼ横ばいで推移した。
  来期の設備投資の「実施予定」割合（後方4四半期移動平均）は20.4％とやや増加する見通しになっている。
• 採算状況
  当期の採算状況を採算DI（「黒字」-「赤字」）でみると、4.2（前期-0.9）と5.1ポイント上昇し、プラス水準に改善した。
• 資金繰り
  当期の資金繰り状況を資金繰りDI（「楽」-「苦しい」）でみると、-12.9（前期-15.6）と2.7ポイント上昇し、3期連続で改善した。
• 雇用人員
  当期の雇用状況を雇用人員DI（「不足」-「過剰」）でみると、22.5（前期20.3）と2.2ポイント上昇し、2期連続で「不足」感を強めた。

調査の概要

1. 調査目的
   毎月の景気動向（業況、生産、売上、在庫等の実績推移及び予測）の結果を中小企業者並びに関係機関等に提供し、経営の指針として、また企業支援のための資料として活用し、都内中小企業の振興を図る。
2. 調査方法
   郵送による配布、郵送による回収（毎月）
3. 調査機関
   産業労働局　商工部　調整課
4. 回収期間
   平成30年1月1日～平成30年1月11日
5. 調査規模
   対象企業　3,875企業
   （内訳）
   製造業　1,125企業
   卸売業　875企業
   小売業　875企業
   サービス業　1,000企業
6. 回答状況
   回答企業数（回答率）　1,264企業（32.6％）
   （業種別）
   製造業　334企業（29.7％）
   卸売業　332企業（37.9％）
   小売業　272企業（31.1％）
   サービス業　326企業（32.6％）
   （規模別）
   小規模　528企業（33.7％）
   中小規模　250企業（34.1％）
   中規模　287企業（36.0％）
   大規模　190企業（37.1％）
   規模不明　9企業（3.4％）

※全文掲載ホームページ

問い合わせ先 産業労働局商工部調整課 電話　03-5320-4639