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報道発表資料  2017年07月18日  建設局, (公財)東京動物園協会

ライチョウが孵化しました

恩賜上野動物園(園長 福田豊)では、絶滅危惧種であり国の特別天然記念物である日本産ライチョウが本年6月27日に引き続き、孵化しましたので、お知らせします。

1.状況

上野動物園は公益社団法人日本動物園水族館協会の加盟園館として、環境省の取り組むライチョウ生息域外保全事業に平成27年度から参加し、ライチョウの飼育に取り組んでいます。
平成29年6月27日に孵化した3羽(うち1羽は富山市ファミリーパークにて産卵)に引き続き、長野県大町山岳博物館で産卵され、7月7日に当園へ移送された3卵を人工孵化施設の孵卵器(ふらんき:卵を孵化させるために一定温度で温める装置)に入れて温めていたところ、7月14日に3羽が孵化しました。

2.孵化したライチョウ

孵化数 3羽
性別 不明
体重 18.1~18.8グラム
孵化日時 平成29年7月14日(金曜日) 午前1時00分から5時00分

写真 写真 写真
【孵化したライチョウ。いずれも大町で産卵され、このたび上野動物園で孵化した個体。
左から個体番号O-05、O-07、O-09。平成29年7月14日撮影】

3.孵化までの経過

6月11日、15日、19日 長野県大町山岳博物館にて産卵
6月21日 同館にて3卵とも孵卵器に収容
7月7日 同館から上野動物園へ移送し、当園の孵卵器へ収容
7月12日 午後8時00分 1卵の嘴打ち開始を確認(O-05)
7月13日 午前0時00分 2、3卵目の嘴打ち開始を確認(O-07、09)
7月14日 午前1時00分
午前5時00分
午前5時00分
1羽孵化(O-05)
2羽目孵化(O-07)
3羽目孵化(O-09)

4.今年のライチョウ繁殖の取組み

5月1日 当園でオスNo.2とメスNo.3の見合いを開始
5月19日 メスNo.3に発情兆候が確認されたため、オスNo.2と同居し交尾を確認
5月23日~7月5日 メスNo.3が22個の卵を産卵
5月29日~6月22日 当園のペアが産卵した計17の卵を順次孵卵器に収容
6月15日 当園で産卵された卵のうち3個を大町山岳博物館へ移送
6月21日 大町で上野から移送した卵から2羽が孵化
6月22日 当園で産卵された卵のうち2個をいしかわ動物園へ移送
富山市ファミリーパークで産卵された卵3個を当園に移送
6月27日 当園のペアが産卵した卵から2羽孵化
富山市ファミリーパークから移送された卵から1羽の孵化を確認
6月28日 当園で産卵された卵のうち5個を那須どうぶつ王国へ移送
7月7日 大町山岳博物館で産卵された卵3個を当園に移送
7月8日 当園で産卵された卵のうち2個をいしかわ動物園へ移送

5.ライチョウ保護増殖事業について

今回の孵化は、絶滅の危険がある日本産ライチョウの保護を目的とした環境省と公益社団法人日本動物園水族館協会が進める保護増殖事業に基づいた取組みです。現在、富山市ファミリーパーク(富山県)、大町山岳博物館(長野県)と上野動物園で成鳥を飼育しており、繁殖に取り組んでいます。

6.昨年までの経過

平成27年 6月5日
6月6日
6月27日 午前7時00分
6月27日 午後6時00分~翌日午前4時00分
6月29日
8月26日~9月6日
乗鞍岳にて5卵を採取し、上野動物園へ輸送
上野動物園到着後、孵卵器に収容
3個の卵の嘴打ちを確認
5羽のヒナが順次孵化
全てのヒナがエサを食べていることを確認
全5羽が死亡
平成28年 6月3~4日
6月4日
6月26日 午前9時00分~午後9時00分
乗鞍岳にて4卵を採取し、上野動物園へ輸送
上野動物園到着後、孵卵器に収容
4羽のヒナが順次孵化。順調に成育(オス3、メス1)

7.今後の取組み

孵化したヒナは、孵化後2週間程度が特に体調を崩しやすいため、これまでのスバールバルライチョウ及び日本産ライチョウの孵化育雛(いくすう)の経験を生かし、注意深く飼育、観察していきたいと考えています。
今後、ヒナの状況については順次、恩賜上野動物園ホームページ(東京ズーネット(外部サイトへリンク))などでご案内いたします。

参考

ライチョウ(キジ目ライチョウ科)
(環境省レッドリスト:絶滅危惧1B類(EN)、特別天然記念物)

  • 学名
    Lagopus mutus japonicus
  • 英名
    Rock Ptarmigan
  • 体長
    成熟個体で全長37センチメートル
  • 体重
    400~450グラム
  • 分布
    本州中部高山帯(頚城山塊(くびきさんかい)、北アルプス、乗鞍岳、御嶽山、南アルプス)
  • 生態等
    日本に生息するライチョウは、世界に分布するライチョウ(23亜種)の中で最南端に隔離分布する亜種で、日本列島が地続きであった最終氷期に大陸から移り棲み、その後温暖となるとともに高山帯に取り残された、氷河期の遺存種とされています。羽色は季節によって変化し、夏羽では黒褐色に白斑が混じり、冬には尾羽を除いて純白になります。オスには目の上に赤いトサカがあり、春の繁殖期にもっともよく目立ちます。標高2,200~2,400メートル以上の高山帯で繁殖し、冬季には亜高山帯にも降りて生活します。一夫一婦制でオスはテリトリーをもち、メスに誇示行動をします。1回の産卵で4~7個の卵を産み、21~22日ほどで孵化します。ヒナの全身は綿羽で覆われ、目も開いていて、孵化後数時間で立って歩き、エサを食べるようになります。

※「1B類」の数字の正しい表記はローマ数字です。

問い合わせ先
(公財)東京動物園協会
恩賜上野動物園
電話 03-3828-5171
建設局公園緑地部管理課
電話 03-5320-5365

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