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報道発表資料  2016年10月27日  建設局, (公財)東京動物園協会

葛西臨海水族園

メンダコの卵の孵化について

葛西臨海水族園(園長 田畑直樹)では、平成28年10月5日(水曜)、深海性のタコの一種メンダコが世界で初めて孵化しました。残念ながら、今回は孵化後5日目の10月9日(日曜)に死亡しましたが、水槽内での孵化は世界でも初めてで、貴重な事例ですのでお知らせします。
なお、孵化した卵は本年5月14日(土曜)に斃死(へいし)したメンダコから得られた卵で、平成28年7月15日付発表の別個体が水槽内に産卵した2つの卵については、現在も経過観察中です。産卵した2つの卵は薄茶色の鞘のようなものに包まれており、卵の内部の様子が見えません。そのため発生が進んでいるかは不明ですが、順調に発生が進んでいればさらなる孵化が期待されます。今回の事例を今後の本種の孵化後の幼生育成の参考にしていきます。

写真
孵化したメンダコの幼生
(撮影日:平成28年10月5日)

1.孵化日時

平成28年10月4日(火曜)夕方から翌5日(水曜)の朝にかけて

2.孵化個体の死亡日時

平成28年10月9日(日曜)の14時30分

3.孵化個体の死亡時の大きさ

全長約10ミリメートル

4.飼育場所

園内「繁殖センター」内水槽(非公開)

5.産卵から孵化までの経緯

平成28年4月19日(火曜)
静岡県沼津市戸田港沖の水深約200メートルにおいて、深海底曳き網漁により親個体を採集。当園の繁殖センター水槽(非公開)で飼育開始。水温約13℃。

平成28年5月14日(土曜)
繁殖センター内の水槽にて斃死を確認。解剖時に卵を摘出し、繁殖センター内の水槽に収容。

平成28年9月17日(土曜)
卵の摘出から125日後、卵の発生が進んでいることを確認。

平成28年10月4日(火曜)夕方から翌5日(水曜)の朝にかけて孵化を確認。卵の摘出から143日後。

平成28年10月9日(日曜)
メンダコ幼生の死亡を確認。孵化から5日目。

6.孵化した幼体の状況

メンダコの繁殖生態に関する研究は少なく、孵化までの日数なども不明です。
当園で平成27年に見られた、孵化途中で死亡した例ではおよそ半年でしたが、今回はそれに比べて1~2ヵ月ほど早く孵化したことになります。
孵化した幼生は、成体に比べて胴部とひれが大きく、透明であるという特徴が見られました。

7.その他の卵の状況

平成28年7月15日付発表のとおり、当園では別個体が水槽内に産卵した2つの卵について経過観察です。飼育水温にもよりますが、孵化までの日数がおよそ半年とすれば、11月~12月に孵化する予定です。ただし、今回の孵化日数が正常だとすれば、10月にも孵化の可能性があります。
引き続き注意深く飼育・観察を行い、東京海洋大学の土屋光太郎准教授との共同で研究を進めていきます。

【参考】

メンダコ(頭足綱八腕目 メンダコ科)

  • 学名
    Opisthoteuthis depressa
  • 全幅
    20センチメートル前後
  • 分布
    相模湾から東シナ海
  • 生態
    水深200~600メートルに生息する深海性のタコの一種。寒天質で扁平な体、短い腕が特徴。飼育が難しいことからその生態はほとんど研究が進んでおらず、特に繁殖生態についてはほとんど知られていません。

写真

第2回「日本板鰓類(ばんさいるい)研究会フォーラム ~サメ・エイの世界にようこそ~」開催

当園では、日本板鰓類研究会との共催により、第2回「日本板鰓類研究会フォーラム ~サメ・エイの世界にようこそ~」を開催します。
板鰓類研究者による最新のサメ・エイ研究についての講演や、サメ好きな小・中学生による自由研究の発表、子どもたちとサメ・エイ研究者たちとのトークセッションなど、子どもから大人まで楽しめる内容です。奮ってご参加ください。

研究者による最新のサメ・エイ研究事例

  1. 日時
    平成28年12月4日(日曜) 10時00分~12時00分
  2. 場所
    本館2階「レクチャールーム」
  3. 内容
    1. サメ研究の自分史(仮)
      仲谷一宏(日本板鰓類研究会会長)
    2. サメ研究の最前線:サメの繁殖生態
      佐藤圭一(一般財団法人沖縄美ら島財団総合研究センター)
    3. その他、水族園スタッフがサメ飼育の取組みについてもお話しします。
  4. 対象
    高校生以上
  5. 定員
    80名
  6. 応募方法
    Eメールで以下のとおりお申し込みください。
    same(at)tokyo-zoo.net宛に、件名を「サメ研究事例」とし、本文に参加者の氏名(ふりがな)・学年(または年齢)・性別・住所・電話番号を記入してお送りください。
    お申し込みの際は、(at)tokyo-zoo.netからEメールを受信できるよう、迷惑メールフィルターやメールソフトを設定してください。特に携帯電話からお申し込みの方はご注意ください。
    ※迷惑メール対策のため、メールアドレスの表記を変更しております。お手数ですが、(at)を@に置き換えてご利用ください。
  7. 締切
    平成28年11月24日(木曜)送信分まで有効
    ※応募者多数の場合は抽選を行い、当落にかかわらずお知らせします。

世代を超えたサメ話

  1. 日時
    平成28年12月4日(日曜) 13時00分~15時30分
  2. 場所
    本館2階「レクチャールーム」
  3. 内容
    研究者によるサメのお話、小・中学生による研究の発表やサメ・エイ研究者とのトークセッション、小・中学生からサメ研究者への質問タイム、研究者によるサメ標本の解説など
  4. 対象
    小学3年生~中学3年生
    ※保護者の方は本プログラムに参加できません。ただし、付き添いの保護者1名は無料で入園できますので、園内を見学してお待ちください。
  5. 定員
    40名
  6. 応募方法
    Eメールで以下のとおりお申し込みください。
    same(at)tokyo-zoo.net宛に、件名を「サメ話」とし、本文に参加者の氏名(ふりがな)・学年(または年齢)・性別・住所・電話番号を記入してお送りください。
    お申し込みの際は、(at)tokyo-zoo.netからEメールを受信できるよう、迷惑メールフィルターやメールソフトを設定してください。特に携帯電話からお申し込みの方はご注意ください。
    ※応募の際、サメ研究者への質問をひとつお寄せください。質問タイムで採用することがあります。
    ※迷惑メール対策のため、メールアドレスの表記を変更しております。お手数ですが、(at)を@に置き換えてご利用ください。
  7. 締切
    平成28年11月24日(木曜)送信分まで有効
    ※応募者多数の場合は抽選を行い、当落にかかわらずお知らせします。

ご案内

【葛西臨海水族園】

  • <開園時間>
    9時30分~17時00分(入園は16時00分まで)
  • <休園日>
    毎週水曜日(祝日のときは、翌日)
  • <入園料>
    一般:700円、65歳以上:350円、中学生:250円
    ※小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料

※開園日については東京ズーネット(外部サイトへリンク)でご覧いただけます。

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