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平成28(2016)年10月20日更新

報道発表資料  2016年10月20日  福祉保健局

〔別紙〕

「平成二十八年度東京都硫黄島戦没者追悼式」遺族代表追悼のことば

戦没者の皆様

私達遺族は、この度、様々な思いを胸に抱いて鎮魂の丘に登り、東京都硫黄島追悼式に参列致しました。

ここに、ご来賓のご臨席のもと、かくもおごそかに、執り行なわれることに、遺族の代表として、謹んで追悼のことばを申し上げます。

戦没者の皆様は、本土防衛の砦となって、硫黄や地熱のふき出る地下壕のなか、苦難にみちた戦いの末、国難に殉じられました。

最期の最期まで祖国の安泰と国民悠久の幸せを願い、小さい子らを妻に託し、愛しい家族を案じつつ尊い命を捧げられた皆様の無念に思いを致しますとき、七十一年すぎた今でも胸がいたみ、悲しみと哀惜の念、新たなるものがあります。

かけがえのない一家の柱を失った家族にとっても、あまりにもつらく耐え難いことでありました。

おばあちゃん子だった私は、祖母から家族思い、部下思いの祖父であったことや、硫黄島のことなど、よく聞かされたことを昨日のことのように覚えています。

一家の柱と頼る皆様を国に捧げた家族にとりまして、今日までの道のりは、決して平坦なものではありませんでした。

しかし、私たちは困難に殉じられた皆様の子であり、孫であることを誇りとして、同じ境遇におかれた方々と励まし、助け合いながら、悲喜交々の人生を送り、お陰で今は平和な日々を過ごしております。

私たちは、悲惨な戦争の教訓と平和の尊さを、私たち孫の世代が中心となり、しっかりと若い世代に伝え、再び戦争の犠牲者を出してはならないとの固い信念のもと、永遠なる平和の増進にたゆまぬ努力を尽くしてまいります。

戦没者の皆様、どうぞやすらかにお眠り下さい。

おわりに、このように立派な式典を行って戴いた東京都はじめ関係者の皆様に、心から御礼を申し上げまして、追悼のことばと致します。

平成二十八年十月二十日

硫黄島戦没者遺族代表 永克利

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