ここから本文です。

平成28(2016)年10月20日更新

報道発表資料  2016年10月20日  福祉保健局

〔別紙〕

「平成二十八年度東京都硫黄島戦没者追悼式」副議長追悼の辞

本日ここに、ご遺族をはじめ、関係者の皆様、多数ご参列のもと、平成二十八年度東京都硫黄島戦没者追悼式が執り行われるにあたり、東京都議会を代表いたしまして、謹んで戦没者の御霊に追悼の誠を捧げます。
あの惨烈をきわめた先の大戦が終わりを告げ、早や七十一年の歳月が過ぎ去りました。
東京から遥か南方に位置するここ硫黄島で、我が国の兵士の皆様は、水、食料、兵器の乏しい中、灼熱の地下壕を楯に、戦力で圧倒的に勝る米軍に果敢に立ち向かい、激烈な戦闘を繰り広げました。
一月余りの激闘の末、二万人を超える方々がこの地で無念の最期を遂げられましたことは、私たち日本国民にとりまして、永遠に忘れることのできない深い悲しみであります。
洋上はるか遠く、ご家族と祖国の安寧をただひたすら祈りつつ、痛ましくも犠牲となられた方々の痛惜、そして、最愛の肉親を失われたご遺族の深い悲しみを拝察しますと、今なお万感胸に迫り、悲痛の念に堪えません。
戦後、日本は、平和を願う国民一人ひとりの英知とたゆみない努力により、幾多の困難を乗り越え、今日の繁栄を築き上げてまいりました。
諸英霊の愛してやまなかったふるさと東京も今や世界有数の経済都市の地位を維持し、更なる発展を続けております。
しかし、この平和と繁栄は、戦禍の中で散華された幾多の同胞の尊い犠牲の上に築かれていることを、忘れてはなりません。
私たちは、改めて戦争の悲惨さを心に刻み、この記憶を決して風化させることのないよう、後世に語り継いでいかなければなりません。
日本の安全と繁栄は、国際社会の平和と安定なくしてはありえませんが、世界では、未だに紛争やテロにより多くの方々の尊い命が失われております。
東京都議会といたしましても、戦争の惨禍を再び繰り返すことのないよう、すべての国々による核兵器の根絶を訴えるなど、世界の恒久平和の実現に向け、不断の努力を続けてまいります。
また、四年後の二〇二〇年東京オリンピック・パラリンピック競技大会を、平和の祭典として成功に導くとともに、平和で心豊かな社会を未来の世代へと繋ぎ続けていくことが、今を生きる私たちの責務であります。
結びに、祖国の平和と繁栄を願い、ここ硫黄島において尊い命を捧げられたすべての御霊のご冥福と、ご遺族の皆様方のご健勝・ご多幸を、心から祈念いたしまして、私の追悼の言葉とさせていただきます。

平成二十八年十月二十日

東京都議会副議長 小磯善彦

ページの先頭へ戻る