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平成28(2016)年9月13日更新

報道発表資料  2016年09月13日  総務局, 産業労働局, 福祉保健局

地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター
平成27年度業務実績評価結果

東京都が設立した地方独立行政法人東京都健康長寿医療センターの平成27年度業務実績評価について、知事の附属機関である東京都地方独立行政法人評価委員会から知事に報告がありましたので、お知らせいたします。

1 東京都地方独立行政法人評価委員会

高久史麿氏(日本医学会会長)を委員長とし、計17名の外部有識者で構成しています。地方独立行政法人東京都健康長寿医療センターについては、委員長である高久氏を中心とした高齢者医療・研究分科会で評価を実施しました。

2 評価方針と手順

都が定め法人に指示した5年間の中期目標の達成に向け、法人が作成した中期計画の事業の進行状況を確認すること、法人の業務運営の改善・向上に資することなどを評価の基本方針とし、法人から提出された業務実績報告書をもとに法人からのヒアリング等を実施しました。

3 評価結果の概要

  • 評価は、「項目別評価」と「全体評価」で実施しました。
  • 項目別評価は、「高齢者の特性に配慮した医療の確立と提供」「高齢者の健康の維持・増進と活力の向上を目指す研究」「業務運営の改善及び効率化に関する事項」などの分野における、平成27年度計画の計20項目について、事業の進捗状況・成果を5段階で評価し、2項目を最上位の「S」と評定しました。
  • 全体評価は、項目別評価を踏まえつつ、法人の中期計画の進行状況全体について評価し、「全体として年度計画を順調に実施しており、概ね着実な業務の進捗状況にある」と評定しました。

(1) 項目別評価(20項目)

  • 評定S(年度計画を大幅に上回って実施している)・・・2項目
    救急医療の充実、先進的な老化研究の展開・老年学研究におけるリーダーシップの発揮
  • 評定A(年度計画を上回って実施している)・・・10項目
    血管病医療、高齢者がん医療、認知症医療、高齢者に特有な疾患と生活機能障害を克服するための研究、収入の確保 など
  • 評定B(年度計画を概ね順調に実施している)・・・8項目
    地域連携の推進、活気ある地域社会を支え長寿を目指す研究、高齢者の医療と介護を支える専門人材の育成、適切なセンター運営を行うための体制の強化 など
  • 評定C(年度計画を十分に実施できていない)・・・なし
  • 評定D(業務の大幅な見直し、改善が必要である)・・・なし

(2) 全体評価

ア 総評

  • 全体として年度計画を順調に実施しており、概ね着実な業務の進捗状況にある。
  • 3つの重点医療(血管病、高齢者がん、認知症)において、難易度の高い鑑別診断や低侵襲な治療の提供に努めた。また、地域の医療機関等との連携に基づき、高齢者が地域で安心して生活できるよう、医療体制を強化した。
  • 中でも、二次救急医療機関及び東京都地域救急医療センターとして、地域の医療機関とも協力・連携しながら、救急患者の受入体制を強化し、平成26年度に続き救急医療の実績を伸ばしたことは大いに評価できる。
  • 研究事業については、これまで蓄積した糖鎖の研究から、複数の指定難病の発症原因を解明するなど画期的な成果が得られたほか、高齢者が安心して生活するための社会環境づくりに関して、様々な視点から研究に取り組み、成果を還元している。

イ 都民に提供するサービス及びその他の業務の質の向上に関する事項

  • 認知症医療について、最新の機器と高度な技術により、早期診断の推進及び診断精度の向上を図るとともに、都の委託により、認知症ケアに従事する医療専門職等の研修拠点として、新たに認知症支援推進センターを設置し、各種研修等を実施した。
  • 糖鎖構造の異常が、指定難病である福山型先天性筋ジストロフィーや網膜色素変性症の発症の一因であることを解明したほか、膵臓がん病変部周辺の形態異常が見られない膵管組織や、悪性化が見られる前の膀胱腫瘍において、テロメア長の短縮を確認し、がん化や悪性化のリスク評価としてテロメア長の測定が有効である可能性が示された。
  • 高齢者の世代間交流についての長期介入研究から、社会貢献活動が心身機能の維持改善にもたらす効果を明らかにし、高齢者ボランティアの支援のためのコーディネートマニュアルを作成した。

ウ 法人の業務運営及び財務状況に関する事項

  • 病院部門における新入院患者の確保や病床利用率の向上に向けた取組、新たな施設基準の取得等により収入の確保に努めた。
  • 後発医薬品の採用促進や、手術室で使用する材料についても効率的管理に努めるなど、コストの縮減に向けて取り組んだ。

エ 中期目標・中期計画の達成に向けた課題、法人への要望

  • 平成28年度は、第二期中期目標期間の4年目となる目標達成に向けた重要な年度である。
  • 高齢者医療・研究の拠点として、その役割を着実に果たすとともに、第三期中期目標期間を見据え、センターの医療、研究を取り巻く状況を踏まえながら、地方独立行政法人の特性を活かして経営基盤の強化を図り、目標達成に向けた一層の発展を期待する。

別添平成27年度地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター業務実績評価書(PDF:3,955KB)

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