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報道発表資料  2016年7月15日  建設局

葛西臨海水族園
深海のタコの仲間、メンダコの産卵について

 葛西臨海水族園(園長 田畑直樹)では、平成28年5月19日(木曜)から翌日20日(金曜)の朝にかけて、深海性のタコの一種メンダコが水槽内で産卵しました。残念ながら産卵した個体は6月3日(金曜)に死亡しましたが、卵はその後も正常に発生を続けていると思われます。
 本種は深海に生息し、状態のよい個体の採集機会は限られ、多くの水族館で飼育が試みられているものの長期間の飼育には成功しておらず、その生態はほとんどわかっていません。本種の自然産卵が観察された報告はこれまでになく、世界初の大変貴重な成果です。

1.産卵日時

 平成28年5月19日(木曜)夕方から翌20日(金曜)の朝にかけて

2.卵の状況(7月14日現在)

 水槽底面に、大きさ2.5センチメートルの茶色い卵嚢(らんのう)1つが産みつけられ、その内部に2卵が確認できます。卵の大きさは約7ミリメートルで白色です。
 卵は現在、産みつけられた水槽から取り出し、観察しやすい別の水槽に移して育成中です。

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水槽底に産みつけられたメンダコの卵嚢(6月30日撮影)

3.飼育場所

 園内「繁殖センター」内水槽(非公開)

4.産卵した親個体について

 今回発表する卵を産んだメス個体は、平成28年4月20日(水曜)、静岡県沼津市戸田港沖の水深約150メートルにおいて、深海底曳き網漁により採集されたものです。
 その後、本園の繁殖センター水槽(非公開)で飼育され、6日後にはサクラエビのミンチなどの摂餌も観察され、大変良好に経過していました。
 この個体は5月19日(木曜)から翌20日(金曜)にかけて産卵した後、飼育開始から44日目の朝、産卵から14日後の6月3日(金曜)に死亡しました。

5.孵化の予定など

 本種の繁殖生態の研究は進んでおらず、孵化までの日数などは不明ですが、本園では平成27年に正常でない産み落としの産卵例があり、孵化までおよそ半年かかったことから、今後の発生が順調であれば本年11月~12月ごろの孵化が見込まれます。
 今後、東京海洋大学の土屋光太郎准教授と共同で研究を進める予定です。

ご案内

【葛西臨海水族園】

<開園時間>
 9時30分~17時00分(入園は16時00分まで)
 8月毎週土曜・日曜は9時30分~18時00分(入園は17時00分まで)。※13日(土曜)、14日(日曜)は以下のとおり。
 8月13日(土曜)~8月16日(火曜)は9時30分~20時00分(入園は19時00分まで)。
<休園日>
 毎週水曜日(祝日のときは、翌日)
 7月27日(水曜)は開園。8月は休園日なし。
<入園料>
 一般:700円、65歳以上:350円、中学生:250円
※小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料

問い合わせ先
(公財)東京動物園協会
【葛西臨海水族園】
 電話 03-3869-5152
建設局公園緑地部管理課
 電話 03-5320-5365

【参考】
 メンダコ(頭足綱八腕目メンダコ科)

  • 学名
     Opisthoteuthis depressa
  • 全幅
     20センチメートル前後
  • 分布
     相模湾から東シナ海
  • 生態
     水深200~600メートルに生息する深海性のタコの一種。寒天質で扁平な体、短い腕が特徴。飼育が難しいことからその生態はほとんど研究が進んでおらず、特に繁殖生態についてはほとんど知られていない。

画像
水槽で泳ぐメンダコ

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