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報道発表資料  2016年7月13日  建設局

恩賜上野動物園情報
ライチョウの生育状況及び雌雄判定の結果について

 恩賜上野動物園(園長 土居利光)では、絶滅危惧種で国の特別天然記念物である、日本産ライチョウの生育状況及び雌雄判定の結果について、現在の状況をお知らせします。

画像
ライチョウのヒナ(7月12日撮影)

1.状況

 平成28年6月3日及び4日に乗鞍岳(長野県・岐阜県境)で採取した4個のライチョウの卵は、上野動物園で6月26日までに全てが孵化し、7月13日現在、全4羽とも採食行動や体重増加などに問題はなく、順調に生育しています。
 また、多摩動物公園野生生物保全センターにて孵化した卵の殻の内側に付着した組織からDNAを抽出し、雌雄を判定した結果、上野動物園で孵化した4羽はオス3羽、メス1羽であることが判明しました。

<表 孵化日時・雌雄判定の結果・体重について>

平成28年7月12日現在
孵化日時 性別 体重(グラム)
6月26日午前9時00分 オス 74.8
6月26日午後3時00分 オス 65.7
6月26日午後5時00分 オス 86.3
6月26日午後9時00分 メス 77.8

※性別は、多摩動物公園野生生物保全センターにて、卵殻からPCR法により判定

2.ライチョウの飼育状況(7月13日現在)

  • 飼育場所
     東園ライチョウ孵化育雛(いくすう)施設
  • 室内温度
     20℃~40℃
  • エサ
     ニワトリのヒナ用のエサ、ウサギモルモットペレットを粉砕したもの、小松菜やビルベリーの葉などを千切りしたもの。
  • 状況
     ヒナを育てるための育雛箱の中で2羽ずつに分けて飼育している。
     ヒナの状態を見ながら、保温ランプなどで育雛箱の内部を適温に保っている。

3.これまでの経過

  • 6月3日
     乗鞍岳にて産卵期の卵3卵を採取。
  • 6月4日
     乗鞍岳にて産卵期の卵1卵を採取し、前日(3日)に採取した3卵と合わせて4卵を上野動物園へ輸送。上野動物園到着後、孵卵器に収容。
  • 6月15日
     卵内の発生(※)状況を確認。
  • 6月25日午前11時00分
     1個の卵の嘴打(はしう)ち(※)を確認。
  • 6月25日午後9時00分
     残り3個の卵の嘴打ちを確認。
  • 6月26日午前9時00分~6月26日午後9時00分
     順次、4羽のヒナが孵化。
  • 6月26日午後6時00分
     No.1のヒナを孵卵器から育雛施設へ移動
  • 6月27日午前8時30分
     No.2~4のヒナ3羽を孵卵器から育雛施設へ移動
    ※育雛施設では感染症対策として、アルミ製の飼育ケージにて2羽ごとに管理
  • 7月13日現在
     4羽とも順調に成育中

(※発生:受精卵から、生殖可能な生物体となるまでの過程)
(※嘴打ち:ヒナが卵から出るために卵の内側から嘴で卵の殻を割り始めること)

4.今後の取組

 ライチョウは冷涼な高山帯に棲んでいる鳥であるため、特に温度・湿度、衛生管理に注意し、スバールバルライチョウの孵化育雛及び昨年の経験を活かし、注意深く飼育、観察していきたいと考えています。
 今後のライチョウの生育などの状況については、順次お知らせいたします。

参考

 ライチョウ(キジ目 ライチョウ科)
 (環境省レッドリスト:絶滅危惧1B類(EN)、特別天然記念物)
※1B類の正しい表記はローマ数字です。

  • 学名
     Lagopus mutus japonicus
  • 英名
     Rock Ptarmigan
  • 体長
     成熟個体で全長37センチメートル
  • 体重
     400~450グラム
  • 分布
     本州中部高山帯(頚城山塊(くびきさんかい)、北アルプス、乗鞍岳、御嶽山、南アルプス)
  • 生態等
     日本に生息するライチョウは、世界に分布するライチョウ(23亜種)の中で最南端に隔離分布する亜種で、日本列島が地続きであった最終氷期に大陸から移り棲み、その後温暖となるとともに高山帯に取り残された、氷河期の遺存種とされています。
     羽色は季節によって変化し、夏羽では黒褐色に白斑が混じり、冬には尾羽を除いて純白になります。オスには目の上に赤いトサカがあり、春の繁殖期にもっともよく目立ちます。標高2,200~2,400メートル以上の高山帯で繁殖し、冬季には亜高山帯にも降りて生活します。一夫一婦制でオスはテリトリーを持ち、メスに誇示行動をします。1回の産卵で4~7個の卵を産み、21~22日ほどで孵化します。ヒナの全身は綿羽で覆われ、目も開いていて、孵化後数時間で立ち歩き、餌を食べるようになります。

ご案内

【恩賜上野動物園】
<開園時間>
 9時30分~17時00分(入園は16時00分まで)
 8月9日(火曜)~8月16日(火曜)は9時30分~20時00分(入園は19時00分まで)。
<休園日>
 毎週月曜日(祝日のときは、翌日)
 8月1日(月曜)、15日(月曜)は開園。
<入園料>
 一般:600円、65歳以上:300円、中学生:200円
※小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料

問い合わせ先
(公財)東京動物園協会
【恩賜上野動物園】
 電話 03-3828-5171
建設局公園緑地部管理課
 電話 03-5320-5365

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