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平成28(2016)年2月18日更新

報道発表資料

〔参考〕

事例1

 平成27年2月頃、当該事業者従業員Aが甲宅を訪問した。甲がインターホン越しに、「その会社は知りません。」と伝えると、Aは「ちゃんと東京都の認可を受けている会社です。」、「会わないと話にならないから、とにかく出てきてください。」と言った。会うと、Aは、「○○社から土地を買わされていますよね。○○社は悪い会社だ。○○社から買ったとなるとそれだけで買い手がなくなる。」等と言った。
 数日後、甲は、再来訪したAから「所有する土地の名義を変えた方がいい。」と言われ、買戻しという方法を提案された。Aは「お金の出し方によって早く売れる。値段も変わる。」、「たくさん出せば出すほど、それだけ早く高く売ることができる。」と言った。甲は、とにかく、持っている土地を早く売りたいと思っていたので、「○○万円くらいなら払えるかもしれない。」と言った。Aは、「○○万円だったら、うちに丁度いい物件がありますよ。」、「売れる土地があります。」と勝手に話を進めた。甲は、買戻しという方法がどういうものかわかっていなかったが、今持っている土地を売る話だと思っていたので、「お願いします。」と言ってしまった。
 翌週、甲はAに再度買戻しについての説明を求めたが、Aは、「何度言ってもわからないと思いますよ。」と言い、書類を出してきた。Aは書類を既に作ってきていて、あとは甲が署名押印するだけになっていた。Aは、「署名と判子をお願いします。」と言い、甲は指示された通りに署名し判子を押して、お金を支払った。Aからは書類について説明はなかったし、ゆっくり書類を見る暇はなかった。クーリング・オフについても、説明はなかった。また、重要事項説明書に、宅地建物取引主任者から宅地建物取引主任者証の提示があり、重要事項について説明を受けたという旨の記載とともに甲の署名と押印があるが、甲は当該事業者との契約手続きの中で宅地建物取引主任者に会ったことはなかった。
 契約後、甲が書類を見てみると、Aが買戻しと言っていたのは、甲が所有していた土地を当該事業者に売り、同時に甲が他の土地を当該事業者から購入する契約であることがわかった。○○万円は、その差額だった。
 数週間後、Aから電話があり、「渡す書類があるから一度会いませんか。」、「もう一つお持ちの土地の重要事項説明書類を見せてください。」と言われ、甲はAと喫茶店で会うことになった。この日はAと当該事業者従業員Bが来た。AとBは、所有するもう一つの土地について、「○○万円出せば売ることができる。」というようなことを言ってきた。甲は、「そんなお金ありません。」と言って断った。「貯金は残っていませんか。保険は入っていませんか。」等と契約をさせようとしてきたが、甲は応じなかった。甲は、男2人に新たな契約の話を迫られ、どうしよう、何とかして抜け出さなくてはいけない、トイレに行くふりをして逃げることはできないだろうかと思っていた。しかし、中々抜け出せず、お昼ご飯も食べられずに、午後2時を過ぎてしまっていた。その後、次に会う予約を入れることで甲はようやく抜け出すことができたが、話を始めてから3時間が経っていた。
 その翌週頃、甲は、電話で会う約束を断った。すると、AとBの二人は、甲宅にやってきた。玄関をどんどん叩いて、チャイムを鳴らし、電話もかけてきた。そして、ドアを叩きながら、「権利書はいらないんですか。」等と大声で言っていた。甲は、その呼びかけには応じず、家の外に出ることはなかった。約30分後、二人は諦めて帰ったが、今から思うと、警察に110番をすればよかったと思った。この日も翌日も当該事業者の電話番号から何度も電話がかかってきたが、甲は出なかった。

事例2

 平成27年1月頃、乙宅に、「土地を売ってあげます。」と当該事業者従業員Cから電話があった。乙宅を訪問したCは、「今持っている土地を売るためには、代替地がいる。代替地を買ってもらう必要がある。」等と言った。
 翌週、来訪したCは、「所有している土地を売るためには、代替地を買ってください。」、「もっと多く出せば、もっと高く売れるし、もっと早く売れる。」、「代替地として、○○万円のこの土地を買ってください。この土地は買い手がいます。」等と言って、新たな土地の購入を勧めてきた。乙は、土地を売ることができること、代わりに購入することになる代替地は既に次の買い手がついているということで、Cの話に乗り、契約を申し込むことにした。乙は、不動産売買契約申込書に署名及び押印した。また来週に、Cが契約書類を持ってくることになった。
 翌週、Cが契約書類を持って自宅を訪れた。Cは、書類を既に作ってきていて、あとは乙が署名と押印をするだけになっていた。Cは、書類の中身を説明せずに、「ここに名前を書いて、判子を押していってください。」等と言った。乙は土地を売りたかったので、Cの言うままに署名及び押印をして、○○万円を現金で払った。Cからは、書類について説明もなかったし、ゆっくり書類を見る暇もなかった。
 その後、乙は、土地の売却の進捗を聞くため、当該事業者に電話をしたところ、「買う予定だった人は、買うのが嫌になってやめてしまった。」と言った。乙は、代替地として購入した土地は買い手が付いているということだったのに話が違うと思った。

事例3

 平成26年12月、当該事業者従業員Dから、土地を売るのを手伝う、土地を売れるようにするという旨の電話が丙にあり、Dが丙宅を訪問した。
 Dは、丙が所有する土地について、「前に丙さんが取引した○○社では土地は売れませんよ。」、「今回、私たちが売れるようにします。」等と言ってきた。丙は、○○社が土地を売ってくれるか半信半疑でいたこともあり、Dから、「○○社では土地は売れません。」等と言われ、不安になった。そして、Dから、「土地を売れるようにする。」と言われ、話を聞いてみることにした。
 Dは、「土地を売るためには今持っている土地では狭いので、別の大きい土地を買って広くすれば買い手がつく。」等と言った。Dは、土地を買う気がない丙に対して、世間話をしながら話を続けた。Dは、新たに買う土地の所在地や価格など具体的なことは説明しなかった。契約について、丙の方から、「申込みます。」と言ったことや、「お願いします。」等と言っていなかったが、Dから、申込書を示され、「ここに書いてください。」等と言われた。
 丙は、新たな土地が欲しいわけではなかったが、お昼の時間が迫ってきていて昼食の準備をしないといけないという思いや、Dの勧誘が執拗だったこともあり、申込金○○円を払えば今日のところは逃れられる、Dに帰ってもらいたいと思い、断りきれずに申込書に署名をして押印をした。数日後に、Dが契約書を持参し再度来訪することとなった。申込書に、「売買契約の説明を受け」とあるが、丙は、この日の時点で、所在地や価格その他の土地に関する情報について、当該事業者から説明は受けておらず、申込書に、所在地や価格等は記載されていなかった。具体的にはわからないけれども、とにかく土地の売買契約を締結するということになっていた。
 その後、丙は、Dの勧誘が執拗だったこともあり、騙されているのではないかと思い、Dが来訪する日に、消費生活センターに相談に行き、売買契約の申込みを撤回する旨の通知書を当該事業者に出した。

事例4

 平成27年3月、当該事業者従業員Eから丁に電話があった。Eは、「土地をお持ちですよね。どうするんですか。売らないんですか。お子さんに譲るんですか。」等と言ってきた。丁は、所有する土地について、税金ばかり払っているので売りたいと思っていたこともあり、Eが丁宅を訪問することになった。
 数日後、丁宅を訪問したEは、丁が所有する土地について、「この土地はあんまり大きすぎるから売れない。小さいのに分けた方がいい。」と言ってきた。Eは、「この土地と交換したらどうですか。」などと丁が持っている土地と他の土地との交換を勧めてきた。Eは話がうまく、Eに長時間粘られる中、丁はもともと所有する土地について、売りたいと思っていたこともあり、Eの誘いが助け船のように思えてきた。Eに、「じゃあ、○○万円出してください。」、「こことここにサインと印鑑をお願いします。」等と言われ、丁は、書類に署名と押印をしてしまった。契約して丁が新たに購入する土地について、具体的にどのような土地であるか、Eから説明は受けていなかった。数日後、丁は○○万円を用意し、Eが受け取りに家に来て、お金を渡した。
 その数か月後、Eから電話があった。その電話でEは、「遊びに行きますよ。」、「とにかく行きますから。」と言っていたが、結局、丁宅を訪問したEは、丁に交換で新たな土地を買わないかと勧誘してきた。この日も、前回と同様、丁は、Eに上手いこと話をされて、Eの話に乗ってしまい、Eから「じゃあ、○○万円差額をください。」と言われ、書類に署名と押印をしてしまった。丁は、当該事業者から一度もお金をもらっていなかったが、いつかはもらえるという期待を持っていたため、また契約をしてしまった。前回と同様、丁は契約の数日後にお金を用意し、受け取りに来たEにお金を渡した。
 その翌月も、またEから電話があった。丁はEに、「来なくていい。」と言った。丁は、Eが来ればまた丸め込まれるかもしれないと思っていた。しかし、Eから「近くに用事があって、ついでに寄って行きます。」と言われ、Eが家に来ることになってしまった。来訪したEからは、交換で丁が新たに土地を買う話をされた。丁は、「もう金がないから、だめ。」と言うと、Eは、「生命保険お持ちでないですか。解約したらお金が入りますよ。」と言ってきた。丁は、「それは最後の命の綱だから、だめ。」等と言うと、Eは、「いや、そうでもないですよ。」、「今は色々な生命保険があるから、これは解約してもいいんじゃないですか。」と言ってきた。丁は、男の人に訪問されて、3時間以上粘られ長い間執拗に勧誘を受け、契約しないと帰ってくれないと思った。この日も、Eが持ってきた契約書は出来上がっていた。丁は、Eに上手く言われて、押し切られて、結局は、書類に署名押印して、保険を解約してお金を作り、差額の○○万円を払わされることになってしまった。

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