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報道発表資料  2015年12月16日  生活文化局

東京都商品等安全対策協議会報告
子供に対するコイン形電池等の安全対策
「電池パッケージの改良、商品の安全基準の強化、『コイン形リチウム電池の誤飲は死に至ることがある』等注意喚起」を提言

 東京都商品等安全対策協議会では、子供のボタン電池等の誤飲事故が発生し、重篤な事例も見受けられるため、今年7月から、アンケート調査や事故再現実験を実施し、「子供に対するボタン電池等の安全対策」について、協議を行ってきました。
 本日、協議会から東京都に、事故防止のための具体的な提言を盛り込んだ報告書が提出されましたので、お知らせします。
 なお、協議の中で、ボタン電池等の中でも直径20ミリメートルの『コイン形リチウム電池』の誤飲は食道に留まり潰瘍をつくるなど、最悪の場合、死に至る危険性があり、それを消費者へ強く訴えていく必要があるとされました。このため、今回の提言では、「ボタン電池等」を「コイン形電池等」と表記しました。 ※「コイン形電池等」:コイン形リチウム電池及びその他のボタン形電池を言います。

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1 提言の背景等

  • 平成22年以降、誤飲又は誤飲の疑いで、受診又は救急搬送された5歳以下の事例157件把握
    (誤飲した事例45件、そのうち入院23件)
  • 協議会において実施した再現実験では、2歳以上のすべての子供が、未開封の電池パッケージを開けることができた。
  • 消費者の半数以上は、注意表示を読んでいない。
  • 子供が製品の電池室をたたいたり、落としたりして、電池が外れ誤飲する事例もある。
  • 電池使用製品は多岐にわたり、事業者団体に加盟していない製造事業者、流通事業者の安全対策を推進する必要がある。
  • コイン形リチウム電池の誤飲の危険性が消費者に浸透していない。 など

2 提言のポイント(詳細は報告書概要・報告書参照

(1) 商品等の安全対策等

  • 平成28年度中の市場展開を目指したチャイルドレジスタンス機能を付加した電池パッケージの改良。誤飲リスクの低減を図るため電池そのものの設計改良
  • コイン形リチウム電池の誤飲は、「死に至ることがある」ことや、重要な注意事項は目立つ表示にするなど電池パッケージへの注意表示の改善
  • 電池使用製品は、子供がたたいたり、落としたりしてもふたが外れないよう、電池室の構造に加え、強度についても規定するなど、安全基準の強化(JIS規格改定、自主基準の策定・強化)
  • 業界団体に加盟していない製造事業者、流通事業者等が商品の安全対策を推進するには、行政の役割が重要であり、国(経済産業省)に対し、これらの事業者に対する安全対策の取組強化の働きかけや安全な商品が円滑に流通するための取組の推進を求める。

(2) 消費者の安全意識の向上

  • 誤飲が死に至る危険性の高い、コイン形リチウム電池の危険性についての周知徹底
  • 子供の見えるところで電池交換や交換時に短時間放置する「ちょい置き」を絶対にしないなど、消費者の使用実態やヒヤリハット経験の状況を踏まえた、より具体的な注意喚起
  • 実際の誤飲は、1歳児が最も多く、0歳児から起きているため、父親・母親学級、新生児訪問などを活用し、出産前や出産直後に情報が行き届くような普及啓発 など

3 今後の都の取組

(1) 事業者団体及び国等への要望

 下記のとおり事業者団体及び国等に対して要望します。

提案・要望先等一覧
  提案・要望先 内容
事業者団体等 電池工業会
  • 子供が開けにくい電池パッケージへの改良
  • 電池そのものの設計改良の取組への働きかけ
  • コイン形リチウム電池の誤飲は、「死に至ることがある」を明記
  • ガイドライン等の強化及び普及
  • 消費者の行動に結びつく具体的な注意喚起を効果的・積極的に実施
  • 業界としての相談窓口の周知徹底と事故情報データの活用
家電製品協会
日本計量機器工業会
ビジネス機械・情報システム産業協会
日本玩具協会 等 
  • 電池室の安全対策を盛り込んだJIS規格改定
  • JIS規格のない製品について、安全対策の指針を示し、自主的な安全基準の策定を促進
  • 誤飲する危険性の高い乳幼児が触る製品の開発(コイン形電池等を使用しない設計の採用を選択肢として検討)
  • 消費者の行動に結びつく具体的な注意喚起を効果的・積極的に実施
  • 業界としての相談窓口の周知徹底と事故情報データの活用
日本チェーンストア協会
日本フランチャイズチェーン協会
日本チェーンドラッグストア協会
日本通信販売協会
日本百貨店協会
100円均一ショップ、子供用品専門店等
  • 製品安全の自主的な取組強化
    • 電池パッケージの改良や注意表示の改善等
    • 国際規格や電池工業会のガイドライン等に準拠するなど、電池室の安全対策の強化
    • 誤飲する危険性の高い乳幼児が触る製品の開発(コイン形電池等を使用しない設計の採用を選択肢として検討)
  • 消費者の行動に結びつく具体的な注意喚起を効果的・積極的に実施
消費者団体等 全国消費生活相談員協会
日本消費生活アドバイザー・コンサルタント・相談員協会
子育てひろば全国連絡協議会
  • 消費者の行動に結びつく具体的・効果的な注意喚起
経済産業省
  • 電池室の安全対策を盛り込んだJIS規格改定の働きかけ
  • JIS規格のない製品について、自主的な安全基準策定の働きかけ
  • 横断的な安全基準の策定
  • 製品安全の自主的な取組強化の働きかけ
  • 安全な商品が円滑に流通するための取組の推進
消費者庁
  • 消費者の行動に結びつく具体的・効果的な注意喚起
  • 更なる安全対策に向けた事故情報等の提供と効果検証への協力

(2) 消費者への注意喚起

 今後、事業者団体、国等と連携して、ホームページや広報誌等を活用し、注意喚起を行っていきます。

  • コイン形リチウム電池の誤飲は死に至ることがあります。
  • 電池は、鍵のかかる引出しやデータ(参照:報告書 資料9-1)に基づいた子供の手の届かない場所など、確実に子供が触れることができない場所で保管しましょう。
  • 子供の見えるところで電池交換をしない。また、電池交換時に短時間であっても放置しないようにしましょう。
  • 電池を使用する製品を購入する際には、電池収納部のふたが工具等を使用しなければ開かない構造になっているか、衝撃に強いかなどについて確認し、安全な商品を選びましょう。
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被害状況の再現(鶏肉にコイン形リチウム電池を接触させた30分後の様子)

※「子供に対するコイン形電池等の安全対策」報告書はホームページ(東京くらしWEB)からダウンロードできます。

問い合わせ先
生活文化局消費生活部生活安全課
 電話 03-5388-3055

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