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報道発表資料  2015年10月28日  生活文化局

「断る理由がないじゃないですか!」などと威迫して投資用マンションを強引に勧誘していた事業者に是正勧告

 本日、東京都は、勧誘電話を勤務先に掛け、消費者が断っても強引に面会の約束を取り付け、「断る理由がないじゃないですか」、「真面目に話を聞かないのは失礼じゃないか」などと消費者を威迫して投資用マンションの契約締結を勧誘していた事業者に対し、東京都消費生活条例(以下「条例」という。)第48条に基づく勧告を行いました。

1 事業者の概要

  • 事業者名 Reilis&Company株式会社 (レイリスアンドカンパニー)
  • 代表者名 代表取締役 菊池亮
  • 本店 東京都渋谷区円山町3番6号
  • 設立 平成23年8月22日
  • 資本金 2000万円
  • 従業員数 54名
  • 業務内容 投資用マンション販売 (宅地建物取引業免許 東京都知事(1)第93516号)
  • 売上高 約31億円(平成26年3月~平成27年2月)

2 勧誘行為等の特徴

  1. 勤務先に勧誘電話を掛け、消費者が断ってもしつこく勧誘し、面会して投資用マンションについての説明を受けることを承諾させる。
  2. 勤務先やその近くの飲食店等で消費者と会って、投資用マンションについて勧誘する。消費者が断っても、「断る理由がないじゃないですか」、「真面目に話を聞かないのは失礼じゃないか」などと長時間に渡って深夜まで威迫し、マンション契約の締結を迫る。
  3. 仕方なく契約に同意した消費者に、対象物件名や売買代金が未記載の契約書に署名・捺印させ、10万円の手付金を請求する。契約書の控えは交付しない。
  4. クーリング・オフを申し出た消費者に対し、直接会って理由を説明するように迫り、クーリング・オフを妨害する。

3 勧告の内容

  1. 消費者が拒絶の意思表示をした場合には、電話機等で契約の締結を勧誘しないこと、又は契約を締結しないこと。
  2. 法令又はこの条例に定める書面を消費者に交付する義務その他事業者が消費者に情報を提供する義務に違反して契約の締結を勧誘しないこと、又は契約を締結しないこと。
  3. 消費者を威迫して困惑させ、又は迷惑を覚えさせるような方法で、契約の締結を勧誘しないこと、又は契約を締結しないこと。
  4. 消費者のクーリング・オフの権利の行使に際し、当該権利の行使を妨げ、契約の成立又は存続を強要しないこと。

4 勧告の対象となる不適正な取引行為

不適正な取引行為 根拠条文
 電話を掛けた先の消費者が「いいです。勧誘は受けません。」、「興味がありません。」と断っているにもかかわらず、引き続き電話で契約の締結を勧誘していた。 条例第25条第1項第1号
同規則第5条の2第2号
(電話機等による再勧誘)
 法令又はこの条例に定める書面を消費者に交付する義務に違反し、あるいは、対象物件及び売買代金について消費者に知らせることなく、契約の締結を勧誘し、又は契約を締結していた。 条例第25条第1項第2号
同規則第5条の3第1号
(情報提供義務違反)
 断っている消費者に対し、「なぜだめなのか理由を教えてください。」、「断る理由がないので、悩むことないじゃないですか。」、「真面目に話を聞かないのは失礼じゃないか。社会人としてどうなんだ。」などと威迫して困惑させ、契約の締結を勧誘し、又は契約を締結していた。また、長時間の勧誘や深夜に及ぶ勧誘など消費者に迷惑を覚えさせるような方法で契約の締結を勧誘し、又は契約を締結していた。 条例第25条第1項第4号
同規則第7条第1号
(迷惑勧誘)
 口頭でクーリング・オフを申し出た消費者に対し、「正当な理由もなしにやめるなんておかしい。世の中それでは通りませんよ。こっちも暇じゃないんだ。」、「すでにお金を預かっているし、契約書などの大事な書類を郵送するわけにはいかないので、直接私が持っていく。あなたの気持ちも聞きたいので、会いたい。」などと威迫して困惑させ、消費者のクーリング・オフの権利の行使を妨げていた。 条例第25条第1項第8号
同規則第11条第1号
(クーリング・オフ妨害)

5 今後の対応

  1. 勧告内容に対する改善措置について、平成27年11月19日までに、都知事あてに報告させる。
  2. 勧告に従わない場合は、条例第50条に基づき、その旨を公表する。

 なお、当該事業者は平成27年10月19日付で都知事あてに提出した意見書において、「勧告が出された場合には全面的に勧告内容に従う」旨を表明している。

(参考) 東京都内における当該事業者に関する相談概要

(平成27年10月27日現在)
平均年齢 平均契約額 相談件数
23年度 24年度 25年度 26年度 27年度 合計
31.6歳 2,641万円 1件 10件 21件 12件 10件 54件

※悪質事業者通報サイトに、平成25年6月以降、当該事業者に関する情報が8件寄せられていました。

消費者へのアドバイス

  • 断っているにもかかわらず話を続けようとする勧誘電話は、相手に構わず電話を切ってしまいましょう。
  • 勧誘を受けるか、契約するかは消費者の自由です。断る理由を言う必要はありません。
  • マンション経営にはリスクが伴います。20年、30年先のことも見据えて、慎重に考えましょう。
  • 投資用マンションの勧誘でお困りの方は、最寄りの消費生活センターへご相談ください。
     (参考)東京都消費生活総合センター 03-3235-1155(相談専用番号)
  • 同様の手口に心当たりのある方は、悪質事業者通報サイトにも情報をお寄せください。

問い合わせ先
生活文化局消費生活部取引指導課
 電話 03-5388-3074

〔参考資料〕

事例1

 平成26年7月下旬、消費者甲が会社に出勤したところ、投資用マンションの勧誘電話が掛かってきた。電話の相手は、「お会いして話を聞いていただきたい。」と言った。甲は、「いいです。勧誘は受けません。」と言ったが、電話の相手は、「いや、とにかく会って話を聞いてください。」などと、何度も断っているにもかかわらず、しつこく勧誘を続けた。仕方なく甲の勤めている会社で会うことにした。
 数日後、会社で当該事業者営業員Aと会った。Aは投資用マンションについて30分ほど説明した後、「次、いつ会いますか。」と言った。甲は、「契約する気はないので、もう会いません。」と言ったが、Aは、「日程はいつが空いてますか。」と言って、甲が断ったことを無視して再び会うように勧誘してきた。甲は仕方なく再び会うことにした。
数日後、Aと当該事業者営業員Bに会った。Bは、2通りの投資プランを示して、どちらを選んでも将来的に継続的な利益が生じて損はしないという説明をし、「この2つのプランのどちらが良いか。」と聞いてきた。甲は「どっちもいらないです。」とはっきり言ったが、Bは「土日を挟んでよく考えてほしい。次にまた会いましょう。」と言った。Bはしつこく会うように迫ってきて、約束をしないかぎり引き下がりそうになかったので、甲は仕方なく再び会うことにした。この日は2時間くらい勧誘された。
 数日後の18時に、AとBが会社に来た。Bはどちらのプランにするかを聞いてきたので、甲は「やらないです。」とはっきり言った。するとBは、「やらない理由を教えてください。」、「管理人的な仕事はやらなくていい。あなたは何もしなくて良い。」などと少し強い口調でたたみかけてきた。甲は、「興味はないし、そういうのはやりたくない。」と言ったところ、Bは「そういう曖昧な理由で断るのではなく、しっかりした理由を聞かせてください。」と言った。甲は「あなたが納得する理由を言うことはできないけど、とにかくやりたくないです。」と言ったが、Bは「断る理由がないので、悩むことないじゃないですか。」と言った。Bは契約書などの書面を取り出し、「断る理由がないので、とりあえず名前を書いてください。」と言って、署名するように迫った。甲はこの状況から抜け出すためには契約書に署名するしかないと思い、名前や住所などを書き込んだ。契約書はマンションの名称や所在地、価格などが空欄であり、Bから説明もなかったため、全く分からなかった。契約書などの記入が終わると、Bは、「頭金として10万円が必要なので、今払って。」と言った。甲がお金がないと言うと、「いくらでもいいので払って。」と言ったので、甲は仕方なく○円を渡した。Bは、「明日の昼にまた来る。」と言って、別れた。この日は18時から24時過ぎまで勧誘された。契約書などは全てBが持ち帰った。
 翌朝、甲は当該事業者に電話を掛け、Bに対し、「今日の昼は会わない。契約もしない。もし昨日書いた契約書が有効だったとしても、解除する。」と言った。するとBは、「すでにお金を預かっているし、契約書などの大事な書類を郵送するわけにはいかないので、直接私が持っていく。あなたの気持ちも聞きたいので、会いたい。」と言った。甲はBと会ってしまったら、また強引に勧誘されてしまうと思い、何度も「会わない。」と言ったが、Bはとにかく会うようにと迫った。

事例2

 平成26年の夏頃、消費者乙が会社で仕事をしていたところ、投資用マンションの勧誘電話が掛かってきた。電話の相手は「とりあえず一度会って話を聞いていただけませんか。」と言った。乙は「マンションの購入など考えていないので、いいです。」と言って、はっきりと断ったが、電話の相手は引き下がらずに、「一度会うだけ会って話だけでも聞いてみてください。」と言って、しつこく勧誘してきたため、仕方なく会うことにした。
 数日後、待ち合わせ場所の喫茶店に当該事業者営業員Cが来て、投資用マンションの概要を説明した。Cは30分くらい説明した後に、また会うようにしつこく勧誘してきたため、乙は仕方なくもう一度会って話を聞くことにした。
 翌日、待ち合わせ場所の飲食店にCが来て、投資用マンションの購入についての収支のシミュレーションを示し、説明した。乙は、「この話は25年後にやっと収支がプラスになる話ですよね。私にはメリットがないので、いいです。」とはっきり断ったが、Cは引き下がらず、勧誘をやめなかった。そして、Cが頑なにもう一度会うように勧誘してきたので、乙は仕方なく再び会うことにした。この日は2時間も勧誘された。
 数日後、待ち合わせ場所の飲食店に、Cのほかに当該事業者営業員Dが来た。Cが1時間ほどシミュレーションについて説明した後、Dとの世間話になった。乙は早く帰りたかったので、帰る素振りを見せたが、その度にDが世間話を始めるので、乙は帰るに帰れなかった。再び会う約束をした後に、この日は別れた。3時間以上も勧誘された。
 数日後、待ち合わせ場所の飲食店にCとDが来て、席に着くとすぐに、「では返事を聞かせてください。」と言った。乙が断ると、Dは「なぜだめなのか理由を教えてください。」と言った。乙は「今からでは年数がない。」と言って断ったが、Cは「年齢は理由にならない。」、「断る理由がないじゃないですか。では問題ないですよね。」と言って、しつこく勧誘を続けた。その後、Cが「ローンの査定を受けてみませんか。」と言ったので、乙はローンの査定をしぶしぶ受けることにした。乙はローン査定の申込書に名前や住所などを書き込み、Cが書面を回収した。Cはローン査定の申込書の控えを乙に渡さなかった。その後Cは、「では、手付金として10万円を払ってください。」と言った。乙はCとDに付き添われながら近くのコンビニに行き、10万円を下ろし、Cに渡した。この日は3時間ほど勧誘された。
 数日後、待ち合わせ場所の飲食店にCとDが来た。乙が「ローン査定の申込は取り消す。手付金の10万円は返してくれ。」と言うと、Cは「やめる正当な理由がない。正当な理由もなしにやめるなんておかしい。世の中それでは通りませんよ。こっちも暇じゃないんだ。」、「わざわざあなたのために時間をとってやっているのに、その態度はなんだ。」と荒い口調で怒鳴ってきた。Dは「解約するにはこちらが用意する解約書にサインしてもらわなければならない。そのため、もう一度会いましょう。」と言った。乙は再び会う約束をして、この日は別れた。この日は19時から翌日の深夜1時まで拘束された。乙が取消を申し出ても当該事業者の営業員は聞き入れなかった。

事例3

 平成26年9月下旬、消費者丙は会社で仕事をしていたところ、投資用マンションの勧誘電話が掛かってきた。丙は全く興味がなかったので、「興味がありません。」と言って断った。しかし、電話の相手は、「興味がないのは分かっていますけど、会って話を聞いてから判断していただけませんか。」、「あなたの会社の担当者と会う予定があり、あなたの職場に行くことになっている。せっかくなので、その時にちょっとだけお時間頂けませんか。」と言った。当該事業者の営業員はしつこく勧誘してきて、丙はその時、長電話をしている余裕がなかったので、会って話を聞くことに同意した。
 数日後、丙の会社の受付に当該事業者営業員EとFが来て、近くの飲食店に入った。丙は、「電話でも話したが、私は興味がない。」と言ってはっきり断ったが、Fは、「興味がないのなら、そもそもなんで来たんですか。」と言って、丙がはっきりと断っているにもかかわらず、勧誘を続けた。丙は予定があったので、「勧誘は今回で終わりにしてください。この後予定もあるので、ここらでもういいですか。」と言い、帰ろうとしたが、Fは「今日会っただけで決めつけるのは性急すぎる。」、「今度また会いましょう。」と言った。丙は何度も断ったが、押し問答が続き、会う約束を取り付けるまで引き下がらないようだったので、仕方なくまた会うことにした。
 数日後、丙はFに電話を掛け、「今日は会いません。」と言うと、Fは「なぜだめなのか理由を聞かせてください。」、「マンション購入のシミュレーションを新人のEが残業までして一生懸命作った。」、「どうしてもシミュレーションだけ受け取ってほしい。会って資料を渡したらそれで終わりにしますから。」と言った。Fがしつこく勧誘してきたので、丙は仕方なくもう一度会うことにした。
 同日の19時頃に、丙は仕事を中断して職場近くの飲食店に行った。席に座ると、Eがシミュレーションを差し出したので、丙はそれを受け取り、帰ろうとすると、Fがシミュレーションの説明を始めようとした。丙は、「これで終わりじゃないのですか。私はこれから職場に戻り、仕事をしなければならないのです。」と言うと、Fは「シミュレーションの説明だけはさせてください。」と言って、丙を帰らせまいとした。しばらく押し問答をしているうちに、Fは声が大きくなって威圧的な態度になった。Fは「わざわざ時間を取ってここまで出向いてきているんだ。こっちも暇じゃない。」、「営業妨害だ。」、「真面目に話を聞かないのは失礼じゃないか。社会人としてどうなんだ。」などと怒鳴った。丙はFが急に威圧的な態度になったので、断るのが恐くなり、仕方なく話を聞くことにした。丙は5分くらいで職場に戻って仕事をするつもりだったが、当該事業者の営業員らからしつこく勧誘されたため、職場に戻るまで1時間以上掛かってしまった。

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