トップページ > 都政情報 > 報道発表 > これまでの報道発表 > 報道発表/平成27(2015)年 > 1月 > 東京都硫黄島戦没者追悼式における追悼の辞について > 「平成二十六年度東京都硫黄島戦没者追悼式」式辞(福祉保健局長代読)

ここから本文です。

平成27(2015)年1月26日更新

報道発表資料

〔別紙〕

「平成二十六年度東京都硫黄島戦没者追悼式」式辞(福祉保健局長代読)

 本日ここに、東京都硫黄島戦没者追悼式を執り行うに当たり、先の大戦において、硫黄島での戦闘により亡くなられた多くの方々の御霊に対し、東京都民を代表して、謹んで追悼の誠を捧げますとともに、御遺族の皆様に心から哀悼の意を表します。
 今を去る七十年前、この小さな島は、島の形を変えたと伝えられるほどの激しい砲火に見舞われました。我が国の部隊は、圧倒的な戦力を持つアメリカ軍に対して一か月余りにわたって奮戦し、その戦いの中で二万人を越える同胞が尊い命を落とされました。
 遥か一千二百五十キロ離れたこの南海の孤島で、故郷の家族に想いを馳せながら、硫黄の噴気と焼けるような地熱に苛まれ、飢えや渇きに耐えつつ、祖国のために戦い、散華された方々の覚悟と無念に思いを致すとき、改めて戦争の残酷さ、悲惨さに胸がつぶれる思いであります。
 戦いの記憶は、長い年月を経て、ともすれば次第に薄らぎつつありますが、私たちはこの厳粛な事実を忘れることなく、次の世代へ確実に語り継いでいかなければなりません。
 戦争により焦土と化した東京も、都民の不屈の努力により、奇跡的な復興を成し遂げ、国内外の多くの人々を惹きつける、活気に満ちた世界有数の大都市へと発展することができました。
 今日、戦後生まれが社会の大半を占めるようになりましたが、私たちが当然のように享受している平和と繁栄は、戦禍の中で亡くなられた多くの方々の尊い犠牲の上に築かれている事実を、決して忘れてはなりません。
 我が国の歩んだこの史実をしっかりと省み、これからの歴史につないでいくこと、それが今ここに生きている私たちに課せられた重要な使命であります。
 この式典に臨み、私は戦没された方々の祖国発展への熱い思いを改めて深く心に刻み、先人から託されたこの東京を、より美しく安全で安心な世界一の都市へと押し上げ、東京から日本の未来を切り拓いてまいります。
 そして、二〇二〇年に東京で開催されるオリンピック・パラリンピックを必ず成功させ、亡くなられた方々の切なる願いである夢と希望に溢れた平和な世界を、次世代への財産として引き継いでいくことをお誓いします。
 結びに、戦没された方々の御冥福と御参列の皆様の御健勝、御多幸を心からお祈り申し上げまして、式辞とさせていただきます。

平成二十七年一月二十三日

東京都知事 舛添要一

ページの先頭へ戻る