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報道発表資料  2014年09月04日  労働委員会事務局

E事件命令書交付について

 当委員会は、本日、標記の不当労働行為救済申立事件について、命令書を交付しましたのでお知らせします。
命令書の概要は、以下のとおりです。(詳細は別紙)

1 当事者

  • 申立人
    X組合(以下「組合」という。)
  • 被申立人
    公益財団法人Y(以下「財団」という。)
    Z区(以下「区」という。)

2 事件の概要

 23年10月、区立自然動物園等の指定管理者である財団で働くA1らが、職場におけるCの言動がひどい等と財団に訴えたところ、区から派遣されている財団事務局長は、朝礼の際に、Cを手伝わなかった人は動物園に必要ないので辞めてもらうか、異動してもらいたい旨の発言をした。
A1らは、組合に加入し、24年2月20日、組合は、財団に、来年度の勤務場所及び職場環境の改善等について団体交渉を申し入れ、3月2日から6月8日までの間に、団体交渉が4回開催された。その間の、4月1日、組合員A1及びA2は、自然動物園からみどりの推進係等に配転となった。
5月23日、組合は、区に対し、財団事務局長の退任等を求めて団体交渉を申し入れたが、区は、これに応じなかった。
本件は、1)A1らの配転が、組合員に対する不利益取扱い及び組合運営に対する支配介入に、2)団体交渉における財団の対応が、不誠実な団体交渉に、3)区が団体交渉に応じなかったことが、正当な理由のない団体交渉拒否に、それぞれ当たるか否かが争われた事件である。

3 命令の概要(一部救済)

<主文(要旨)>

(1) 財団は、組合員A1及びA2に対する24年4月1日付配転命令をなかったものとして取り扱い、同人らをZ区立自然動物園の職務に復帰させなければならない。
(2) 文書の交付及び掲示
要旨:財団が、組合員A1らに対し24年4月1日付配転を命じたこと、及び組合の申し入れたA1らの配転に関する団体交渉に誠実に応じなかったことが不当労働行為と認定されたこと。今後、このような行為を繰り返さないように留意すること。
(3) 前各項の履行報告、その余の申立ての棄却

4 判断のポイント

(1) A1らの動物飼育の職場では、配転が異例の措置であったこと、新設ポストに配属したA1をわずか1年で配転するなど配転に真に業務上の必要性があったか疑いを持たざるを得ないこと、配転当時の労使関係から、財団が組合加入者拡大の阻止を考えていたと推認されること等を併せ考えれば、配転は、不利益取扱い及び支配介入に当たるとみざるを得ない。
(2) 団体交渉における、配転についての財団の説明は、配転対象者を選択した理由を十分に答えないなど、不十分であり、誠実さを欠くものであったといわざるを得ない。
(3) 区が事務局長の派遣を解除しなければ、財団職員の作業環境という基本的労働条件の維持・回復が図れないことを示す具体的事実の疎明がないことなどから、区は、財団職員の基本的労働条件について、現実的かつ具体的に支配、決定できる地位にあるとはいえず、団体交渉に応ずべき使用者に当たるとはいえない。

※別紙 命令書の概要

問い合わせ先
労働委員会事務局審査調整課
電話 03-5320-6988

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