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報道発表資料  2014年2月14日  教育庁

東京都文化財保護審議会の答申について

 東京都教育委員会は、本日、東京都文化財保護審議会(会長 鈴木誠)から、東京都指定文化財として、新指定候補4件を含む合計6件の文化財について、答申「東京都指定有形文化財の指定等について」を受けましたので、お知らせします。

1 答申「東京都指定有形文化財の指定等について」の概要

  1. 新たに指定するもの 4件
  2. 既に指定しているものに追加して指定し、名称を変更するもの 1件
  3. 既に指定しているものの附に追加して指定し、名称を変更するもの 1件

※別紙「平成25年度東京都指定文化財候補等について(概要)」を御参照ください。

2 新指定文化財候補

東京都指定有形文化財(考古資料)

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漆紙文書

 武蔵台遺跡23号住居跡出土品(むさしだいいせき23ごうじゅうきょあとしゅつどひん) 19点

 武蔵国分寺の造営に前後して周辺に集落が形成されました。その集落の中の住居跡から発掘された出土品です。国分寺の造営には漆を使用しましたが、容器に入れて紙でふたをし、保管しました。その紙は漆の硬化作用によって土中でも腐らず出土することがあり、これを漆紙文書といいます。この漆紙文書は具注暦で年代を特定することができました。また、そのことにより土器の編年観にも影響を与え、さらに、国分寺造営時期についての知見を与えた資料であり、学術的にも貴重で重要なものです。


東京都指定有形文化財(考古資料)

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宇津木向原遺跡方形周溝墓
 出土土器一括

 宇津木向原遺跡方形周溝墓出土品(うつぎむこうはらいせきほうけいしゅうこうぼしゅつどひん) 17点

 昭和39年に中央自動車道八王子インターチェンジの建設時の発掘調査で出土した土器とガラス玉です。これらが出土した遺構は、方形に溝を巡らせた中央に土坑があるもので、溝から出土した土器の状況や土坑から出土したガラス玉が副葬品と考えられることなどから弥生時代終末期の墳墓であると判断され、同年秋には日本考古学協会の大会で「方形周溝墓」と命名されました。その後、全国で類例の再検討や新たな発見が増加し、現在方形周溝墓は弥生時代から古墳時代にかけての代表的な墓制として定着しました。


東京都指定無形民俗文化財(民俗芸能)

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「浜松屋見世先之場」

 菅生歌舞伎(すがおかぶき)

 菅生地区で毎年秋に上演される農村歌舞伎です。二宮を拠点に活動していた栗沢一座の指導を受け、昭和初期に「寿曽我対面」などの上演を始めました。このほか、「絵本太功記十段目」や「白浪五人男」などが上演されています。隔年の9月最終土曜には、都指定有形民俗文化財の「菅生の組立舞台」で上演されます。都内では数少ない農村歌舞伎の一つであることから指定します。


東京都指定史跡

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立石

 立石(たていし)

 地名の由来ともなっている立石は、最大長約60センチメートル、高さ4センチメートルが地上に露出している房州石です。石は千葉県鋸山周辺の海岸部で採集され、古墳の石室石材としてこの地に運ばれたと考えられます。その後、平安時代以降は古代東海道の道標として建てられたと考えられます。近世以降は信仰の対象となり、地誌類にも多く見られますが、風邪の煎じ薬や珍しい石として削り取られ、現在の大きさになっています。また、大正時代以降は、原始信仰の遺跡として、著名な研究者が立石を取り上げています。
 東京低地の古代交通史、近世以来の民間信仰をうかがい知ることができ、日本先史時代研究史上重要な遺跡であることから、史跡に指定します。


3 審議経過

  1. 東京都文化財保護審議会総会(諮問)平成25年12月20日
  2. 東京都文化財保護審議会各部会 平成26年1月14日、24日、27日
  3. 東京都文化財保護審議会総会(答申)平成26年2月14日

4 今後の予定

 平成26年2月27日開催予定の東京都教育委員会に、東京都指定文化財として新たに指定すること等を付議し、決定する。

問い合わせ先
教育庁地域教育支援部管理課
 電話 03-5320-6862

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