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報道発表資料  2013年11月28日  労働委員会事務局

M事件命令書交付について

 当委員会は、本日、標記の不当労働行為救済申立事件について、命令書を交付しましたのでお知らせします。
命令書の概要は、以下のとおりです(詳細は別紙)。

1 当事者

 申立人 X1(組合)
被申立人 Y(学校法人)

2 事件の概要

 Z高等学校では、平成12年以降もクラス担任を外される組合員が増加し、19年度には、組合員でクラス担任となったのはAのみとなった。
23年11月、Aが、生徒指導部長から命ぜられて、生徒らを指導するために校内を見回っていたところ、授業開始チャイムが鳴っても教室に入らない生徒複数名がおり、Aは教室に入り授業を受けるよう指導した。しかし、生徒らは指導に従わず、Aは110番通報を求める発言をした。その後、生徒の手がAの頬に当たるなどした。
Yは、教師と生徒とのトラブルが生じたので混乱を収拾し再発を防ぐため担任を変更するとして、Aをクラス担任から外し、その旨を記載した文書をAの担当クラスの生徒らに配付した。
本件は、Yが、Aをクラス担任から外したことが、Aが組合員であるが故の不利益取扱い及び組合運営に対する支配介入に、Yが上記文書を配付したことが、組合運営に対する支配介入に、それぞれ当たるか否かが争われた事案である。

3 命令の概要 救済命令

<主文(要旨)>
(1) Yは、組合員AをZ高等学校のクラス担任に就任させなければならない。
(2) 文書の交付及び掲示
文書の要旨:Yが、Aをクラス担任から外したこと、及び「クラス担任変更のお知らせ」を生徒らに配付したことが不当労働行為であると認定されたこと。今後、このような行為を繰り返さないよう留意すること。
(3) 前各項の履行報告

4 判断のポイント

  • Yが、Aをクラス担任から外したことは、組合嫌悪に基づく、法人のこれまでの行動を踏まえれば、生徒らとトラブルが起きたことを奇貨とし、殊更にクラス担任を外したとみるのが相当であり、AがYの嫌悪する組合の組合員であるが故になされた不利益取扱いに当たるとともに、組合の運営に対する支配介入にも当たる。
  • Yが、「クラス担任変更のお知らせ」を配付したことは、本件クラス担任外しと一体として行ったものと評価するのが相当であり、組合員であるが故の不利益取扱いに当たるとともに、組合の運営に対する支配介入にも当たる。

※別紙 命令書の概要

問い合わせ先
労働委員会事務局審査調整課
電話 03-5320-6987

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