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報道発表資料  2013年4月3日  労働委員会事務局

M事件命令書交付について

 当委員会は、本日、標記の不当労働行為救済申立事件について、命令書を交付しましたのでお知らせします。
 命令書の概要は、以下のとおりです(詳細は別紙)。

1 当事者

 申立人 T1(組合)
 被申立人 (1) MことMH(音楽院)、(2)K(学園)

2 事件の概要

 本件は、(1) 音楽院及び学園が、組合との、21年12月21日(第11回)から23年10月19日(第20回)までの団体交渉に誠実に応じたか否か、(2) 音楽院が、1) 申立外T2(組合)M(分会)宛に送られてきた郵便物、宅配物及びメール便(郵便物等)の引渡しに関し、団体交渉で明確に説明しなかったことが団体交渉拒否に、2) 郵便物等を分会員に引き渡さなかったことが、労働組合の運営に対する支配介入に、それぞれ当たるか否かについて争われた事案である。

3 命令の概要 全部救済命令

<主文(要旨)>
(1) 音楽院及び学園は、組合が組合員の労働条件に係る団体交渉を申し入れたときは、自らの回答の根拠となる資料等を提示し、あるいは具体的な理由を示すなどして、誠実に対応しなければならない。
(2) 音楽院は、T2(組合)M(分会)宛の郵便物、宅配物及びメール便を、遅滞なく名宛人に引き渡さなければならない。
(3) 文書交付及び掲示
 要旨:組合との団体交渉において、組合からの一時金並びに査定、再雇用規定及び定年延長並びに郵便物等返還についての質問に具体的に回答せず、回答の根拠やそれに関する資料を示さず、また、次回団体交渉期日の設定に協力しなかったこと、及び組合の分会宛に送られてきた郵便物等を引き渡さなかったことは、東京都労働委員会において不当労働行為であると認定されたこと。
 今後、このような行為を繰り返さないよう留意すること。

4 判断のポイント

  • 音楽院及び学園は、査定に応じた支給率以上の判断材料を組合に与えず、「音楽院及び学園が提示していた案による支給を受けるか受けないか」の回答を迫っただけであるから、組合が妥結に応じたからといって、音楽院らの団体交渉における対応が誠実であったとみることはできない。
  • 音楽院は、分会宛の郵便物等を取り次ぐことに特に支障があるともみられないにもかかわらず、配達人に渡したり、音楽院で保管するなどして、かえって手間をかけて取次ぎを拒否しているのは、組合と外部との通信を殊更に妨げ、組合の活動を困難ならしめるための措置とみざるを得ない。

※別紙 命令書の概要

問い合わせ先
労働委員会事務局審査調整課
電話 03-5320-6988

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