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報道発表資料  2012年8月9日  労働委員会事務局

N事件(平成23年不第82号)の命令書交付について

 当委員会は、本日、標記の不当労働行為救済申立事件について、命令書を交付しましたのでお知らせします。
 命令書の概要は、以下のとおりです(詳細は別紙)。

1 当事者

 申立人 K(組合)(以下「組合」という。)
 被申立人 N(信用組合)(以下「信用組合」という。)

2 事件の概要

 本件は、信用組合が、組合が平成23年6月3日付け及び同年7月2日付けで申し入れた、組合員Xの懲戒処分等を議題とする団体交渉に、Xが二つの組合に二重に加入していることを理由に応じなかったことが、正当な理由のない団体交渉拒否に当たるかが争われた事案である。

3 命令の概要

 一部救済命令
<主文(要旨)>
 被申立人信用組合は、申立人組合が平成23年7月2日付けで申し入れた組合員Xに対する懲戒処分等を議題とする団体交渉に速やかに応じなければならない。

4 判断のポイント

 労働者が労働組合に重複加入をしている場合に、使用者は、同一事項についてそれぞれの労働組合との間で二重に交渉に応ずる義務はない。しかし、労働者が重複して労働組合に加入している場合であっても、二重交渉の可能性があるなどの事情がない限り、使用者は、当該労働者が労働組合に重複加入していることのみをもって団体交渉を拒否することはできない。
 Xが組合と申立外N(組合)に重複加入していたとしても、少なくとも、N(組合)がXの懲戒処分等を議題とする団体交渉を行う意思がないことを信用組合が認識した平成23年6月27日以降は、二重交渉の可能性があるといった事情が認められないのであるから、組合が平成23年7月2日付けで申し入れた、Xの懲戒処分等に係る団体交渉に信用組合が応じていないことは、正当な理由のない団体交渉拒否に当たる。

※別紙 命令書の概要

問い合わせ先
労働委員会事務局審査調整課
 電話 03-5320-6987

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