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報道発表資料  2012年7月25日  生活文化局

東京都情報公開審査会の答申(第578号)について

 東京都情報公開審査会(会長 秋山收)は、「診療施設開設届」ほか2件を一部開示とした決定に対する異議申立てについて、非開示とした部分のうち、遅延理由書の遅延理由の部分は開示すべきである旨、東京都知事に答申を行った。

1 諮問の概要

(1) 諮問件名

 「診療施設開設届」ほか2件の一部開示決定に対する異議申立て

(2) 非開示理由

 東京都情報公開条例7条2号(個人情報)、3号(事業活動情報)、4号(犯罪の予防・捜査等情報)に該当

2 答申の骨子(結論)

 「診療施設開設届」ほか2件の一部開示決定において非開示とした部分のうち、遅延理由書の遅延理由の部分は開示すべきである。

3 答申までの経過

(1) 開示請求 平成23年10月21日
(2) 一部開示決定 平成23年11月7日
(3) 異議申立て 平成23年11月8日
(4) 諮問 平成23年11月15日
(5) 答申 平成24年7月25日

4 審査会の判断の要旨

(1) 獣医療法3条に基づく診療施設に係る各種届出について

 獣医療法3条は、「診療施設を開設した者(以下「開設者」という。)は、その開設の日から10日以内に、当該診療施設の所在地を管轄する都道府県知事に農林水産省令で定める事項を届け出なければならない。当該診療施設を休止し、若しくは廃止し、又は届け出た事項を変更したときも、同様とする。」と規定している。
 また、同法施行規則1条は、飼育動物の診療施設の開設等に伴う届出に必要な記載内容を規定している。東京都では、各届出に係る必要記載項目の各欄を設けた届出書の定型様式を作成しており、これによって開設者から提出される各届出書類の管理をしている。ただし、各届出が規定の期日から遅れた場合、東京都では、従来からの慣例として遅延理由書の提出を義務付けており、遅延理由書には、開設者又は代理の届出者の氏名及び住所、遅延理由並びに今後遅延しない旨の必要事項を記載することとしている。

(2) 本件対象公文書について

 本件異議申立てに係る対象公文書は、異議申立人の開示請求を受けて実施機関が特定した、「獣医療法3条に基づく診療施設開設届」及び添付書類(平成9年3月20日付「○○動物病院」に係るもの。以下併せて「本件対象公文書1」という。)、「診療施設廃止届」及び添付書類(平成20年9月10日付「○○動物病院」に係るもの。以下併せて「本件対象公文書2」という。)並びに「診療施設開設届」及び添付書類(平成20年9月10日付「○○動物病院」に係るもの。以下併せて「本件対象公文書3」という。)である。
 本件対象公文書1は、○○動物病院の開設者が、飼育動物の診療施設の開設に当たって、獣医療法3条の規定に基づき東京都知事に提出した診療施設の開設届とその届出書に添付した書類である。本件対象公文書2は、○○動物病院の開設者の変更に伴い、当該動物病院の開設者の代理人である届出者が、同条に基づき東京都知事に提出した診療施設の廃止届とその届出書に添付した書類である。本件対象公文書3は、○○動物病院の変更後の開設者が、同条に基づき東京都知事に提出した診療施設の開設届とその届出書に添付した書類である。

(3) 本件非開示部分と非開示理由について

 実施機関が一部開示決定において非開示とした部分及びその理由は、以下のとおりである。

 本件対象公文書1
(ア) 獣医療法3条に基づく診療施設開設届
 「届出者の印影」、「診療施設管理者の住所」、「診療獣医師の免許証登録番号」及び「診療獣医師の免許登録年月日」
 実施機関は、上記の非開示部分のうち「届出者の印影」については条例7条4号に該当するとして、その他の非開示部分については同条2号に該当するとして、それぞれ非開示とした。
(イ) 獣医師免許証の写し
 「獣医師の本籍地都道府県名」、「獣医師の生年月日」、「獣医師の免許証登録番号」及び「獣医師の免許登録年月日」
 実施機関は、上記の非開示部分については条例7条2号に該当するとして非開示とした。
(ウ) エックス線装置設置
 「管理者の住所」、「管理者の印影」、「エックス線診療に従事する獣医師の年齢」及び「エックス線診療に従事する獣医師のエックス線診療に関する経歴」
 実施機関は、上記の非開示部分のうち「管理者の印影」については条例7条4号に該当するとして、その他の非開示部分については同条2号に該当するとして、それぞれ非開示とした。

 本件対象公文書2
(ア) 診療施設廃止届
 「届出者の住所」、「届出者の氏名」、「届出者の印影」及び「診療施設の廃止理由」
 実施機関は、上記の非開示部分のうち「届出者の印影」については条例7条4号に該当するとして、「診療施設の廃止理由」については同条3号に該当するとして、その他の非開示部分については同条2号に該当するとして、それぞれ非開示とした。
(イ) 診療施設廃止届に伴う遅延理由書
 「届出者の住所」、「届出者の氏名」、「届出者の印影」及び「遅延理由」
 実施機関は、上記の非開示部分のうち「届出者の印影」については条例7条2号及び4号に該当するとして、「遅延理由」については同条3号に該当するとして、その他の非開示部分については同条2号に該当するとして、それぞれ非開示とした。

 本件対象公文書3
(ア) 診療施設開設届
 「開設者の印影」、「診療施設管理者の郵便番号及び住所」、「診療施設管理者の獣医師登録番号」、「診療施設管理者の獣医師登録年月日」、「診療の業務を行う獣医師の獣医師登録番号」及び「診療の業務を行う獣医師の獣医師登録年月日」
 実施機関は、上記の非開示部分のうち「開設者の印影」については条例7条4号に該当するとして、その他の非開示部分については同条2号に該当するとして、それぞれ非開示とした。
(イ) エックス線装置備付届
 「エックス線診療に従事する獣医師の年齢」及び「エックス線診療に従事する獣医師のエックス線診療に関する経歴」
 実施機関は、上記の非開示部分については条例7条2号に該当するとして非開示とした。
(ウ) エックス線漏洩線量測定報告書
 「エックス線量測定者の氏名」、「エックス線量測定者のエックス線作業主任者免許登録番号」、「エックス線量測定管理責任者の氏名」「エックス線量測定管理責任者の印影」及び「エックス線量測定機関の印影」
 実施機関は、上記の非開示部分のうち「エックス線量測定管理責任者の印影」については条例7条2号及び4号に該当するとして、「エックス線量測定機関の印影」については同条4号に該当するとして、その他の非開示部分については同条2号に該当するとして、それぞれ非開示とした。
(エ) 診療施設開設届に伴う遅延理由書
 「診療施設開設者の印影」及び「遅延理由」
 実施機関は、上記の非開示部分のうち「診療施設開設者の印影」については条例7条4号に該当するとして、「遅延理由」については同条3号に該当するとして、それぞれ非開示とした。

(4) 審査会の審議事項について

 異議申立人は、異議申立書において、診療施設廃止届及び診療施設開設届の添付書類の非開示部分のうち、遅延理由書の「遅延理由」についてのみ開示を求めているので、審査会では、前記(3) イ(イ)及びウ(エ)の遅延理由書の遅延理由(以下併せて「本件非開示情報」という。)について、これを非開示とした決定の妥当性を判断する。

(5) 条例7条3号該当性について

 本件非開示情報は、遅延理由書に記載されている遅延理由である。
実施機関は、この遅延理由は、現在も運営されている診療施設の信頼性を損なうと認められる事業に関する情報であって、公にすることにより、当該事業を営む個人の競争上又は事業運営上の地位が損なわれると主張する。
 この点について審査会で検討したところ、「遅延理由」欄には、通常一般的な内容の遅延理由が記載されるものと考えられ、これを公にしたとしても、現在運営されている診療施設の信頼性を損なうものとはいえず、当該事業を営む個人の競争上又は事業運営上の地位が損なわれるとは認められない。
 また、審査会で本件遅延理由の内容を見分したところ、当該診療施設の開設者及び届出者が、当該診療施設に係る診療施設廃止届及び診療施設開設届を提出するに当たって、規定の提出期限(10日以内)から遅延するに至った理由が記載されていることが認められるが、その内容は一般的なものであることが確認できた。
 したがって、本件非開示情報が明らかになったとしても、当該事業を営む個人の競争上又は事業運営上の地位が損なわれるとは認められないため、条例7条3号本文には該当せず開示すべきである。

※別紙 答申(第578号)(PDF形式:111KB)

問い合わせ先
生活文化局広報広聴部情報公開課
 電話 03-5388-3134
(所管部局)
産業労働局農林水産部食料安全課
 電話 03-5320-4845

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