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報道発表資料  2012年6月14日  教育庁

平成24年度都立小石川中等教育学校入学者決定における適性検査問題の解答例の誤りについて

 平成24年度都立小石川中等教育学校入学者決定における適性検査問題の解答例に誤りがあったことが判明し、再度、採点及び選考を行ったところ、9名の追加合格が生じましたので、その内容についてお知らせします。

1 事実の経過

(1) 平成24年度都立中等教育学校及び都立中学校における入学者決定は、平成24年2月3日適性検査実施、同日解答例公表、2月9日合格者及び繰上げ合格候補者発表、同日及び2月10日入学手続の日程で実施した。都立小石川中等教育学校における入学者決定(一般枠)の事務も、2月9日に158名の合格者を発表したのち、2月28日までに入学辞退者分の繰上げ合格者20名を決定し終了している。
(2) 平成24年5月28日、進学塾(株式会社日能研)から適性検査3の2問題2(2) の解答例について誤りではないかとの指摘が、都立小石川中等教育学校にあった。同校において、2月3日に公表した解答例を改めて点検・確認を行ったところ、指摘どおり学校が想定していた解法以外の解法があることが明らかとなった。このため、同校は都教育委員会に報告の上、適性検査3の2問題2(2) に関する正しい採点基準を作成し、再度採点を行うこととした。
(3) 改めて採点を実施して総合成績(小学校長が提出する報告書の点数と適性検査の得点を総合したもの)を算出したところ、総合成績による順位が変更となった。変更となった総合成績の順位を基に、改めて選考を行ったところ、新たに9名が合格者となることが分かった。
 合格者数、繰上げ合格者数及び新たに合格者となった追加合格者数等は次のとおりである。

 
特別枠 合格者数(平成24年2月2日)
2
0
2
一般枠

合格者数(平成24年2月9日)

78
80
158
辞退者数(平成24年2月9日~2月28日)
-9
-11
-20
繰上げ合格者数(平成24年2月9日~2月28日)
10
10
20
既合格者数(平成24年2月28日)
81
79
160
一般枠 追加合格者数(平成24年6月13日)
4
5
9
85
84
169

2 出題と解答例

 適性検査3の2問題2(2) は、同じ大きさの白い立方体24個と色の付いた立方体3個、併せて27個の立方体を使って大きな立方体(3個×3個×3個)を作り、一番上の段にある9個の立方体と真ん中の段にある9個の立方体を入れ替えるなどの上下、又は左右、前後の3種類の入替操作を行って色の付いた立方体の位置をかえて大きな立方体を作るという立体パズルの出題で、色の付いた立方体をある位置から指定された位置までかえて大きな立方体を作る際の入替操作の回数とその理由を答える問題である。
 都立小石川中等教育学校が2月3日に公表した解答例は、複数の入替操作の回数を示した選択肢のうち、奇数回の入替操作の場合には作ることができるが、偶数回の入替操作の場合には作ることができないというものであったが、今回、進学塾から偶数回でも作ることができるとの指摘を受け、その誤りが判明した。

別添

3 追加合格者の決定手順

(1) 適性検査3の2問題2(2) に関する正しい採点基準を作成し、再度採点を行った。
(2) (1)で求めた点数を基に、改めて総合成績を算出した。
(3) 男女それぞれについて総合成績順に並べて、総合成績の高い順に、男78名、女80名、計158名の合格者を決定した。
(4) 合格者158名のうち19名が前回の選考の際の辞退者であったため、合格者158名を除いた全受検者について男女合同の総合成績順に並べて、総合成績の高い順に19名を合格者とした。さらに、このうち1名が前回の選考の際の辞退者であったため、次に総合成績が高い受検者1名を合格者とした。
(5) 改めて行った選考により合格者となった158名のうち、前回の選考の際には合格者とならなかった男4名、女5名、計9名を追加合格者とした。
 なお、前回の選考において既に合格者となった者については、正しい採点基準による採点結果に基づく選考の結果にかかわらず合格の判定は有効とした。

4 誤りの原因

 本問題については、昨年7月に実施した校内作成委員会で検討され、その後、8月以降の校内検討委員会においても「偶数回では作れない」という解答例を添付して検討したが、「奇数回だけでなく、偶数回でも作ることができる」等の指摘や疑問等はなかった。その後の校内検討委員会においても、同様の解答例を添付しての検討を行ったが指摘や疑問等はなく、結果、平成24年2月3日の適性検査実施日に同解答例を公表するとともに、同解答例による採点基準に基づき採点を行った。
 また、都教育委員会でも、本問題の素材が都立小石川中等教育学校で検討され始めた昨年7月以降、小学校学習指導要領や小学生の学習実態を踏まえた難易度、受検者が未学習の漢字のルビ落ちや表記の確認等、7回にわたり支援をしてきた。
 このように、度重なる校内での検討や都教育委員会による支援を経ても、誤りを発見できなかった原因は、校内においては、「作成担当者自身が偶数回の入替操作では不可能であるという先入観をもっていたことや、校内検討委員会における他の委員も示された解答例が正しいのかどうか、他に解法はないのかなどの視点からの検討が不足していたこと」、「問題案の検討に比べて、解答例の検討の時間が十分に確保できなかったこと」など、都教育委員会においては、「支援の前半は、小学生が知識の量で解くのではなく、既習事項の内容を組み合わせて解くことができる問題となっているかという視点に、後半は、受検者が問題文を正しく理解できるか、ルビ落ちにより問題文を読むことができなかったりしないかという視点に重点が置かれ、問題の本質そのものに対するチェックが十分でなかったこと」である。

検討の主な流れ

平成23年7月
校内作成委員会 問題案・解答例の検討
 
校内検討委員会 問題案・解答例の検討
 
都教育委員会 素材の検討
8月
校内作成委員会 問題案・解答例の検討
 
校内検討委員会 問題案・解答例の検討
 
(都教育委員会職員も参加)
9月
校内作成委員会 問題案・解答例の検討
 
校内作成委員会 問題案・解答例原稿の検討・点検
10月
都教育委員会 問題案・解答例の検討
 
校内作成委員会 問題案・解答例原稿の検討・点検
11月
都教育委員会 入稿前原稿の確認
12月
校内作成委員会 解答例の検討・点検
 
都教育委員会 初校原稿の確認
 
基本方針・解答例確認
平成24年1月
同校管理職による点検 解答例の点検
 
校内作成委員会 問題用紙・解答用紙・解答例の再確認
 
校内作成委員会 採点基準の検討
2月
校内採点委員会議 採点基準の確認

5 都教育委員会の対応

(1) 都立小石川中等教育学校に対し、平成24年度入学者決定に関する資料、答案(適性検査1・2・3)、実施要項等の提出を求め、適性検査1、適性検査2及び報告書の点数の点検、適性検査3の2問題2(2) についての正しい採点基準に基づく採点結果の点検、算出された総合成績の点検、合否判定の点検を行った。
(2) 他の都立中等教育学校及び都立中学校(都立中高一貫教育校)9校における適性検査問題及び解答例を点検するとともに、都立高等学校入学者選抜を自校作成で実施している学校(都立自校作成高校)22校の学力検査問題及び解答例について点検した。
〔都立中高一貫教育校〕
  桜修館、南多摩、立川国際、三鷹、白鴎、両国、富士、大泉、武蔵
〔都立自校作成高校〕
  〈全日制〉日比谷、戸山、青山、西、八王子東、立川、国立、新宿、墨田川、国分寺、白鴎、両国、富士、大泉、武蔵、国際
  〈定時制〉足立(普通科・商業科)、葛西南、園芸、農産、瑞穂農芸、八王子拓真
(3) 再発防止の観点から、自校作成検査問題により入学者決定(入学者選抜)を実施している学校に対して、「昨年度までの自校の検査問題の課題を整理し、それを解決しながら業務を進めること」、「教科横断型の問題である都立中高一貫教育校の適性検査問題では、特に適性検査問題作成委員会以外の教員も検討委員として指名し、関連する教科の専門的見地から助言や指摘を行うことができる体制を組むこと」など、適切な検査問題を作成する際の留意点等を整理した文書を発出した。
 さらに今後、自校作成検査問題により入学者決定(入学者選抜)を実施している学校が相互に、検査実施後速やかに他校の検査問題及び解答例の内容について点検する仕組みを導入する。

6 点検結果

(1) 都立小石川中等教育学校の適性検査1、適性検査2及び報告書の点数、正しい採点基準により採点を行った適性検査3の点数、総合成績及び合否判定について、誤りのないことを確認した。
(2) 他の都立中高一貫教育校9校及び都立自校作成高校22校の検査問題及び解答例について、全てにおいて誤りはないことを確認した。

7 今後の対応

(1) 平成24年度都立小石川中等教育学校の入学者決定における合否結果を訂正するとともに、新たに追加合格となった受検者については他の中学校へ進学し相当の時間が経過していることも踏まえて、当該受検者、保護者及び関係者への説明と謝罪を行うとともに、当該受検者への対応については、本人及び保護者の意向を十分確認して行う。
(2) 今後、都立中高一貫教育校の受検を目指す児童及び保護者へ向けた都教育委員会からのお詫びの文書を、6月14日付で区市町村教育委員会を経由して小学校へ発出するとともに、都教育委員会のホームページに掲載する。
(3) 本件の概要、適正かつ確実な入学者決定(入学者選抜)の実施について、6月14日付で通知文書を全都立中高一貫教育校及び全都立高等学校の校長宛て発出する。また、校長連絡会において本件の詳細について説明するとともに、入学者決定(入学者選抜)の信頼回復のため、再発防止及び厳正かつ公平・公正な入学者選抜の実施を徹底する。

※適性検査1・2・3の正しい表記はローマ数字です。

問い合わせ先
(中高一貫教育校の入学者決定に関すること)
教育庁都立学校教育部高等学校教育課
 電話 03-5320-6745
(問題作成・検査実施・選考等に関すること)
東京都立小石川中等教育学校
 電話 03-3946-7171

〔別紙〕

平成24年度東京都立小石川中等教育学校入学者決定における適性検査問題の解答例の誤りについて

 平成24年度東京都立小石川中等教育学校入学者決定において、適性検査問題の解答例に誤りがあり、9名の追加合格が生じることが明らかになりました。
 東京都教育委員会は、東京都立小石川中等教育学校を受検した皆様、保護者の皆様及び関係者の皆様に心からお詫び申し上げます。そして、東京都立中高一貫教育校への進学を希望している皆様や保護者並びに都民の皆様の東京都立中高一貫教育校入学者決定に対する信頼を著しく損なったことに対し深くお詫び申し上げます。
 東京都教育委員会は、再発防止策を講じ、東京都立中高一貫教育校入学者決定に対する信頼回復に取り組んでまいります。

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