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報道発表資料  2012年3月22日  生活文化局

「友達にならない?」などとSNSを通して若者に近づき、消費者金融での借金をさせ、競馬投資ソフトを販売していた事業者に業務停止命令(3ヶ月)

 本日、東京都は、SNS(会員制交流サイト)を通して20代の若者に接近し、販売目的を明らかにせず事業所へ誘い出し、高額な競馬投資ソフトをアポイントメントセールスにより契約させていた訪問販売業者に対して、特定商取引に関する法律(以下「特定商取引法」という。)第8条に基づき、3ヶ月間業務の一部を停止すべきことを命じました。

1 事業者の概要

 事業者名 株式会社イノセントライブ
 代表者名 代表取締役 榎本雄太
 本店住所 東京都目黒区目黒二丁目9番6号
 設立 平成20年7月31日
 業務内容 競馬投資ソフトの販売(訪問販売)
 売上高 約1億2千3百万円(平成22年7月~平成23年6月)
 資本金 200万円
 従業員数 4名(代表者含む)

2 勧誘行為等の特徴

  1. 当該事業者のエージェント(販売・勧誘に従事する者)が、ミクシィ等のSNSを通じて、20代の社会経験の少ない消費者に、「友達になってほしい」「仲良くなりませんか」などとメッセージを送って親しくなるきっかけを作り、「飲みに行きましょう」と誘う。
  2. 居酒屋等で、エージェントの「幼なじみ」や「友人」と称する人物が合流し、勧誘目的は明かさず、「詳しくは言えないが」等と内容をはっきりと話さないまま、「説明だけでも聞いてみない?」などと言って、事務所へ誘う。また、エージェントが、その話に興味を示す風を装い、「みんなで行こう」と、消費者が来訪を拒否できない雰囲気を作る。
  3. 雑居ビルの中の事務所に来訪した消費者に対し、社内の「サロン」と称する一室で、販売の担当者が、自動で競馬に投資できるソフトであると説明する。担当者は、最初にソフトの値段を高く告げるが、「月末までは特別」「2人一緒だから特別」等の理由で安くできると言う。エージェントが「一緒にがんばろう」などと持ちかけて、消費者を断りづらい状況に追い込む。
  4. お金の無い消費者を消費者金融まで同行し、目的や年収などをごまかすように指示し、購入資金を用意させる。複数の店舗を回らせられ、疲れ切った消費者は、ソフトの購入契約を結ばされてしまう。また、後日、クーリング・オフを申し出た消費者に対し、「1回会って話そう」等と事務所への再来訪を要請し、解約を妨害しようとする。

3 業務の一部停止命令の内容

 平成24年3月23日(命令の翌日)から平成24年6月22日までの間(3ヶ月)、特定商取引法第2条第1項に規定する訪問販売に係る次の行為を停止すること。

(1) 契約の締結について勧誘すること
(2) 契約の申込みを受けること
(3) 契約を締結すること

4 業務の一部停止命令等の対象となる主な不適正な取引行為

不適正な取引行為 特定商取引法の条項
勧誘に先立って、競馬投資ソフトの販売契約の締結であることを明らかにせず、「説明だけ聞かない?」「説明だけなら頼んであげるよ」などと告げていた。 法第3条
販売目的隠匿
契約の内容を明らかにする書面を、法で規定するポイント数よりも小さいポイントで作成、交付していた。 法第5条
省令第5条3項
書面不備
勧誘に際して、特別な値引きでないにも関わらず、「月末までは特別」「2人一緒だから安くする」等、あたかも特別に安値で購入できるかのように告げていた。 法第6条第1項
不実告知
勧誘目的であることを告げずに、SNS等で誘引した消費者に対し、公衆の出入りできない場所である、雑居ビル4階にある社内の「サロン」と称する一室で、契約締結についての勧誘をしていた。 法第6条第4項
公衆の出入りする場所以外の場所での勧誘
消費者が、「経験がないから分からない」「体調が悪いから帰る」等契約をしない意思を表明し、借入れを希望していないにも関わらず、消費者金融の自動契約機の設置場所に同行し、手続きを教示して、契約の締結を断れないようにするといった、迷惑を覚えるような仕方で勧誘していた。
また、解約に当たって、クーリング・オフを告げた消費者に対して、「1回会おうよ」などと事務所への再来訪を強要して、クーリング・オフを妨害する行為を行っていた。
法第7条第4号
省令第7条第1号
迷惑勧誘
解除妨害

5 今後の対応

 業務停止命令に違反した場合は、行為者に対して特定商取引法第70条の2の規定に基づき2年以下の懲役又は300万円以下の罰金又はこれを併科する手続きを、法人に対しては特定商取引法第74条の規定に基づき3億円以下の罰金を科する手続きを行う。

(参考)東京都内における当該事業者に関する相談の概要

(平成24年3月21日現在)
平均年齢 平均契約額 相談件数
21年度 22年度 23年度 合計
22.8歳 約77万円
(最大100万円)
10件 11件 38件 59件

消費者へのアドバイス

 アポイントメントセールスは、電話やハガキなどで「あなたがモニターに選ばれました」「抽選で当たったのでプレゼントを取りに来て」などと喫茶店や営業所に呼び出し、勧誘するのが典型的な手口です。最近では、SNSを通して「友達になろう」と近づいて飲食に誘うなどし、そこから勧誘につながる事例も増えています。
 同様なトラブルでお困りの方は、最寄りの消費生活センターにご相談ください。

※1月~3月は、関東甲信越ブロックでの若者に対する悪質商法被害防止共同キャンペーン実施しています

※参考資料 相談事例

問い合わせ先
生活文化局消費生活部取引指導課
 電話 03-5388-3074

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