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平成31年(2019年)2月1日更新

小池知事「知事の部屋」/記者会見(平成31年2月1日)

知事記者会見
2019年2月1日(金曜)
14時00分~14時43分

知事冒頭発言

1 火災予防について

【知事】よろしくお願いいたします。
まずは、火災に関連しましてお伝えいたします。都内で火災予防について、改めてのお願いでございます。
一昨日の1月30日(水曜日)、夜11時頃ですが、八王子で住宅火災が起き、その現場で、八王子消防署の22歳の男性消防隊員が消火活動中に殉職されたわけであります。お亡くなりになった消防隊員の方は非常に若くて、温厚、そして率直、かつ謙虚な方だということでございます。職務に真面目に取り組んでこられた方で、当日も積極果敢に消火活動をしていたということでございます。お亡くなりになられました消防隊員、そしてまた、火災で亡くなられた方もおられます。改めて哀悼の意を表したく存じます。ご遺族の方、皆様方に対してお悔やみを申し上げます。
今年に入って、東京消防庁によりますと、1月31日(木曜日)現在、住宅の火災で、死者が19名発生しているということで、昨年の同じ時期と比較しますと8名増となっております。今年は、ご承知のように、特に空気が乾燥して、今日は昨日の夕方から、雨から雪ということでございましたけれども、大変空気がもうカラカラに乾燥している。暖房器具を使用する機会が増えているわけですが、そのことは火災が発生しやすくなっている原因でもあります。
改めて、都民の皆さんには、ストーブの近くにものを置かないことであるとか、調理中にコンロから離れないこと、寝たばこをしないなど、お気を付けいただきたいと思います。また、住宅用火災警報器を設置するということになっておりますけれども、改めて火災の発生の防止にお努めいただきたいと存じます。

2 プレミアム・カレッジ選考状況について

【知事】二つ目が、首都大学東京に、この4月から開講します100歳大学、これを「TMUプレミアム・カレッジ」と名付けておりますが、こちらを受験していただいて、その結果についてお知らせいたします。
第一期の入学選考結果ですが、大学からの報告で、まず50名程度の募集に対しまして、329名の大変熱意のある方々からの出願が寄せられた。倍率は、そうしますと6.2倍ということになります。これは、すなわちシニアの方々の学びへの関心の高さがうかがえる結果ではないかと思います。
また、合格されたのは53名でいらっしゃいまして、うち最高齢は81歳の方でいらっしゃいます。まさに、「生涯学べる100歳大学」に相応しいスタートとなったのではないかと思います。最終合格された方々に、是非、心からお祝い申し上げると同時に、改めて皆様方のリカレントといいましょうか、学び直しということに取り組んでいただきたいと思っています。
また、6.2倍の競争率であったということは、残念ながら今回、ご期待に沿えなかった方々もおられるわけですが、「もう一度学んでみよう」という意欲のある方々がご応募されたわけでございますので、そのことを考えると、プレミアム・カレッジ生向けの特別講演会なども設けますので、こういったところにはご参加できるような対応をさせていただいて、折角のご縁ですから、引き続き、いろいろな形で学び続けていただければと思っています。
来年度も、秋以降に出願の受付を開始するということでございますので、できれば、プレミアム・カレッジにまた出願していただけると、非常に嬉しく思うところでございます。
合格された方、おめでとうございます。
詳細は、総務局にお聞きください。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:44KB)

3 「PRIME観光都市・東京 東京都観光産業振興実行プラン 東京2020大会に向けた重点的な取組」の策定について

【知事】次は、観光に関してでありますけれども、東京都観光産業振興実行プランを改定いたします。そのお知らせであります。
今回のプランの名称は「PRIME 観光都市・東京 東京都観光産業振興実行プラン」に「東京2020大会に向けた重点的な取組」という副題がついております。
このプランですが、もう東京2020大会は1年後に迫っているわけでありますし、「さらに強力に推進が必要な分野」、それから「新たな対応が求められる分野」など、重点的に取り組むべき施策を選びまして、大会開催に向けて観光分野でもラストスパートとなります。そのための一つのまとめでございます。
計画の対象期間ですが、2019年度から東京2020大会が開催される2020年度までといたしまして、重点テーマは1から3まで掲げております。
重点テーマ1「世界一のおもてなし都市・東京の実現」では、旅行者の移動や滞在を支えます観光案内インフラの整備を進めるとともに、去年、近畿地方を襲った台風もありました。そしてまた、台風、北海道での地震など、さまざまな教訓がございますので、災害発生時の外国人旅行者への情報提供を強化するといったことなどで、観光案内機能を充実してまいります。それから、多言語対応強化も不可欠でありますし、また、宿泊施設のバリアフリー化の推進に取り組んでまいりまして、「あらゆる旅行者を歓迎する東京」を実現していきたいと考えております。
それから、テーマ2でありますが、「世界の旅行者を楽しませる旅行体験の創出」と。例えば、夜の時間帯を活用しまして、観光の消費を拡大させていくためのナイトライフ観光を推進することであります。それから、多摩や島しょ地域など、都内各地域の多彩な魅力が溢れるところが多々ございますので、開発と発信に取り組んで、「多彩で良質な体験ができる東京」を実現していくと盛り込んでおります。
三つ目ですが、「旅行地としての世界的な認知度の向上」を図るということで、2020大会に向けて、世界中から東京に注目が集まる絶好の機会を生かして、アイコンとキャッチフレーズである「Tokyo Tokyo Old meets New」を活用して、東京のブランドの浸透を図ってまいります。それから、海外企業のビジネスイベンツを誘致する、そしてまた、日本各地と連携した旅行者誘致に取り組んでいくということで、「グローバルに魅力を発信する東京」の実現という、以上三つでございます。
こうした取組による成果を、東京2020大会のレガシーとして生かし、東京の観光産業のさらなる発展を実現していくということであります。また、日本各地の皆さんと連携しながら、日本全体の観光の振興につなげていくということで、小笠原の世界自然遺産とか、その他の地域のネイチャーというか。自然愛好家の方というのは、また、それはそれで一つテーマを持っていらっしゃるわけですから、アニメの愛好家の方にはその情報提供、自然に対してはそういう自然の提供など、これこそ日本全国と連携した形での共存共栄につながるのではないかと思っています。
詳細は、産業労働局にお聞きください。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:514KB)
(報道発表資料は、こちらをご覧ください。)

4 東京金融賞受賞事業者の決定について

【知事】それから、東京金融賞。東京金融賞は、国際金融都市・東京ということで、これまでもあり方懇談会を開いた、その中での一つのアウトプットであります。第1回受賞事業者が決定したので、お知らせするということであります。
金融で社会的課題の解決に貢献するというのは、今、時代の流れがようやくこの方向性が出てまいりましたが、その企業を表彰することを目的といたしまして、本年度、新たに東京金融賞を設けております。
二つ部門があります。「都民ニーズ解決部門」、それから、「ESG投資部門」。ESGというのは、もう何度もお伝えしておりますけれども、環境の「Environment」と社会的な「Social」、そして「Governance」の三つの頭文字をとってESG。そちらに対しての投資を行うものでありまして、この2部門からなっております。
去年の夏、都民の皆様方から頂戴をいたしました、その数、約1,000件のニーズや課題をもとに事業者を募集して、両部門で合わせて、日本国内だけではなくて、世界各国から100社の応募がありました。その後、外部の審査委員会による審査を行いました。そして、この度、事業者が決定したということであります。
審査委員長でありますが、元金融庁長官で、現在は公益財団法人金融情報システムセンター理事長の細溝清史さんにお務めいただきました。審査委員には、国内のみならず、海外のご専門の方々にもご協力を仰いだところでございます。
都民ニーズ解決部門ですが、受賞事業者は、1位がjustInCaseという会社、それから、2位がTORANOTECさん、3位がグローリーと。みんな、片仮名になりますが、この1位のjustInCaseという企業でありますけれども、「保険金請求の手続きが煩わしい」という課題に対して、保険申込から保険金請求までをアプリ内で完結してしまうという企業であります。保険金請求については、チャットボットを経由して、90秒で完了させるというソリューション、解決策を提案いただいておりまして、1位に輝いたということであります。
それから、ESG投資部門の受賞事業者の方は4社ありまして、Neuberger Bermanという会社、それから、Robeco、SOMPOホールディングス、そして三井住友トラスト・アセットマネジメントの4社様となりました。いずれも、大変優れたESG投資を既にやっておられまして、その普及活動を実施しているということで受賞されたものであります。
一つご紹介すると、このNeuberger Bermanという会社は、もう80年もの長きにわたってESG投資をされておられる実績があるということであります。これらのことから、今回の東京金融賞の二つ目の部門に輝かれたと。その他3社とともにということであります。
表彰式を行います。2月5日(火曜日)。そして、審査委員から講評いただき、講演や受賞事業者からのプレゼンテーションを行っていただきます。私から受賞事業者には、トロフィーを授与することといたしておりますので、是非多くの方にご参加いただければと思います。
最近、経済界の方が、SDGsのカラフルなマークを結構付けていらっしゃるのです。まさしく、ESG投資などというのは、企業活動と社会への貢献とが一緒になったものであり、それこそSDGsそのものではないかと思いますので、是非多くの企業の皆さんにも、東京金融賞を契機としてご貢献いただければと思っております。
詳細は、政策企画局にお聞きください。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:353KB)
(報道発表資料は、こちらをご覧ください。)

5 Tokyo Tokyo FESTIVALについて

【知事】次でありますが、Tokyo Tokyo FESTIVAL。文化であります。広報展開についてのお知らせでございます。
東京2020大会まで500日が迫るということで、このタイミングでコンセプトをよりわかりやすくするためのコピーとステートメントを作成いたしましたので、ご紹介いたします。これは、日本語のコピーですが、「文化でつながる。未来とつながる。」といたします。英語のコピーは直訳ではなくて、「THE FUTURE IS ART」としております。「未来もアートだ」という直訳になりますが、このコピーに込めた思いのステートメントでありますけれども、「Tokyo Tokyo FESTIVAL」ということで、アートの力を世界に示していくということであります。ちょうど今月の東京都の広報でありますけれども、一面は「Tokyo Tokyo FESTIVAL」で、スポーツだけでなくて文化もアートも世界に発信していくということを、都民の皆様方にお知らせしているところでございます。
東京独自の芸術文化を通じまして、人々がつながって、それが未来へのつながりに拡大していくという、2020大会は文化の祭典でもありますよということを強調したところであります。
これらのコピーやステートメントを活用したビジュアルデザインも作成いたしております。これから、ポスター、グッズなどに使用して展開してまいります。
そして、このビジュアルでありますけれども、2月、3月に主要駅や電車内などを中心としまして、集中的なプロモーションを行ってまいります。
それから、企画公募事業でありますけれども、これまで「Tokyo Tokyo FESTIVAL」で目玉となる事業を選び出すということで、昨年2月、1年ぐらい前から広くアイデアを募集しましたところ、去年の8月末、2,436件ご応募いただきました。
その中から、もう本当に素晴らしいアイデアばかりで悩んだところだと思いますけれども、13件の企画を選定したということで、今日はそのうち5件の企画概要を、ご紹介しておきます。
まず、1件目が、最新のメディアテクノロジーとか通信技術を組み合わせたパブリックアートイベントであります。これは、新しい音と光を用いた参加体験型のインスタレーション、そしてライブイベントを実施するということでありまして、見なくてはよくわからないかもしれませんけれども、そういうことです。
それから、世界から無形文化遺産が集結するフェスティバルを行います。世界各地に伝承されている伝統文化であるとか芸能を集めて披露する催しでございます。
それから、三つ目ですけれども、トラックの荷台を舞台にして、移動型のダンス公演を行っていくということでありまして、ソーラーパネルを設置したトラックも利用しながら、これならどこでも行けるという、狭い道はあれですが、区部とか多摩地域や島しょ地域の街中で、いろいろなイベントをこれで催していくというものであります。
それから、四つ目ですが、これは、私が結構こだわっていて、お風呂。お風呂は、大体富士山が描いてあったりするわけですけれども、銭湯を舞台にしたアートプロジェクトを行います。アーティストの方が浴場内のペンキ絵を手掛けるということで、銭湯、お風呂屋さんを、新たなタイプのイベント会場として活用していくということで、生活に密着した日本文化である銭湯の魅力を世界に発信していくということであります。
それから、最後、五つ目ですけれども、世界中から「顔」のモデルを募集しまして、選ばれた1人の「顔」を空に出現させるプロジェクトという、これも、ちょっと伝えにくいかもしれませんけれども、巨大な顔のオブジェが空にあったら、みんな、びっくりしますよね。そんなことを、2020年の東京の空に浮かべていきましょうということであります。
その他の企画などについては、いろいろまたお知らせするときがあるかと思いますが、今日はそのうち5件について、企画概要をお伝えしておきます。とてもバラエティーに富んだ企画ばかりになりますけれども、2019年の秋以降、順次実施となります。今回発表した企画以外の8件についても、順次お知らせしてまいりますが、是非ご期待いただきたいと考えております。
ロンドン大会でも、大変文化に対して発信力が強かったということで、ピカデリーサーカスという広場がありますけれども、ピカデリーサーカスって、大体、観光客だったら一度は行ってみるところですけれども、あそこで本物のサーカスをやってしまったとか、いろいろ語り継がれることの多いロンドン大会ですが、2020年というのは、スポーツの祭典でありつつ文化の祭典でもある。そのチャンスを東京都として生かしていくということでございます。
詳細は、生活文化局にお聞きください。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:660KB)
(「Tokyo Tokyo FESTIVALコンセプトコピー等の決定」は、こちらをご覧ください。)
(「Tokyo Tokyo FESTIVAL企画公募 採択5企画の概要」は、こちらをご覧ください。)

6 「旧1000days劇場」の活用について

【知事】それから、私からもう1本、最後のご報告でありますが、これもスポーツ絡みではあります。有楽町の「旧1000days劇場」の活用についてのお知らせでございます。旧1000days劇場でありますけれども、JR有楽町から徒歩1分、よく皆さんもご存じだと思いますが、アクセスが極めて良い、利便性の高い場所にあるわけで、都が所有する重要な財産でもございますので、これを活かしていく。東京2020大会のボランティア説明会とか、それからラグビーファンゾーン2018の会場としても利用してきましたし、また、それをさらに、9月のラグビーワールドカップ2019であるとか、来年の東京2020大会に向けての開催準備・気運醸成・情報発信の拠点として活用するというお知らせであります。
そこで、より多くの方々に親しんでいただけるよう、名前を付けました。施設の名称ですが、「東京スポーツスクエア」といたします。今後、施設の利用予定ですが、まずは、つい先日ですが、愛称が、都市ボランティアは「シティ キャスト」と決まりました。大会ボランティアは「フィールド キャスト」と名前が決まったわけですけど、東京2020大会で活動されるボランティアの方々との面談を2月9日(土曜日)から開始いたしまして、その会場にもなります。
引き続き、ボランティアの皆様がアスリートと並ぶ大会の主役としてご活躍いただけるように取り組んでいく一つの拠点にもなろうかと思います。
それから、3月ですが、大会開催の200日前に迫りますラグビーワールドカップの気運をさらに盛り上げるための展示イベントを実施いたします。大会開催期間中ですが、「ラグビーワールドカップ2019ファンゾーンin東京」を「東京スポーツスクエア」で開催いたしまして、例えば大型のスクリーンでパブリックビューイングを行っていただくとか、また、ステージイベントなどを行います。また、飲食も楽しむことができるケータリングのスペースも確保する予定であります。
その後、東京2020大会の期間中になりますと、ここは、今度は国内外のメディアに対して、大会関連情報であるとか、東京・日本の魅力を発信していただくため、開催都市東京としてのメディアセンターになります。そこを情報発信の拠点としまして、快適な取材環境を整えまして、そこから世界へと発信していただく本拠地になってまいります。
折角ですから、東京2020大会の機会を捉えて、国内外から訪れる多くの方々に、伝統工芸品とか観光名所、あと東京だけでなくて日本各地の魅力を発信するイベントを開催してまいります。
この他、両大会の気運醸成に資する取組やイベントを検討しておりますが、決まり次第、お伝えすることとしております。
詳細は、オリンピック・パラリンピック準備局にお聞きください。
以上、私からお伝えするのは、これで終わりです。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:490KB)
(報道発表資料は、こちらをご覧ください。)

質疑応答

【記者】2月幹事社の産経新聞の大泉です。2点ほど代表質問をさせていただきます。
まず1点目、隣の県ではあるんですけれども、千葉県野田市で小学4年生の女の子が亡くなるという痛ましい事件がまた起きてしまいました。現在、明らかになっている内容からすれば、虐待の内容を訴えるような女児が書いたアンケートを家族の元に戻すであるとか、いくつかの段階でちょっとまずい対応だったのではないかなと思われる事柄が出てきています。そうした事件を耳にして、知事のご感想と、あと、今月、都議会定例会がありますけれども、そちらへの提出を目指して、今、都では児童虐待防止条例案を策定中かと思います。条例を作るだけでなく、その後の虐待防止施策に関しても、どのように反映させたいか、どのような教訓としたいかというのをお聞きしたいです。

【知事】まず、今回もこのような痛ましい事件が発生したこと、亡くなられたお子さまのご冥福をお祈りしたいと思います。
今、お話ありましたように、報道でも伝えておられますけれども、一時保護が解除されて子供さんが自宅に戻った後の話で、児童相談所と学校職員による家庭訪問が実施されていなかったとか、学校と教育委員会と、それから児相との連携の不足など問題があったと指摘されております。前回のときも同じように、いくつかの、ちょっとしたすれ違いが、ちょっとしたと言ったらあれですけれども、本来だったらちゃんと伝えておくべき情報が伝わっていなかったとか、それらのことが重なってしまって、このような不幸な事件が起こってしまう。それを防ぐためにも、今お話ありましたように、東京都では条例案、つまり社会全体で全ての子供を虐待から守るための条例案を、この第一回定例会の方に提出する予定といたしております。今回のこの不幸な事件なども踏まえまして、その条例を作るというだけでなく、それによって実効性がちゃんと確保できるように全力で取り組んでいきたいと考えております。

【記者】それでは二つ目です。話はちょっと変わりますが、細野衆議院議員の話なんですけれども、自民党入りを目指して二階派に特別会員というんでしょうかね、として参加することになったという話です。一昨年の衆院選では、自民党以外に選択肢となり得るような政権交代可能な政党をつくるべく、希望の党を立ち上げた小池知事の同志だったかと思いますが、そうした方が、政権交代を目指してきた方が1年少し経って、政権与党と歩みを共にしようとしているという状況をご覧になって、どんな感想をお持ちなったか、お聞きしたいです。

【知事】細野さんは、本当に希望の党を立ち上げた際の中心的な役割を果たしていただきましたし、また、選挙中は、ほとんど地元には入らないで、他の方々の応援にずっと回ってこられた方であります。大変責任感も強い、人の世話もされるということであります。今回、自民党入りされたというのは、結局のところ、ご本人の出処進退、自らお決めになったことだとは思いますけれども、舞台を確保したかったという思いがお強いのではないのか。政策を実現したいという思いが強いのだろうと感じたところであります。
それから、二階派の関連でということですが、ご質問とはちょっと趣旨が違うかもしれませんが、一方で、二階派、二階さんというのは、本当にいろいろな方をずっと寛容に受け止められる方ということで、今回も細野さんを受け止められたのだろうと思います。ついこの間の山梨の県知事選で当選された長崎さんも結局のところ、二階さんにしっかりとケアされて、そして知事になられたということでありますけれども、二階先生のような方々というのは、だんだん数も減る中において、細野さんと二階さんと、多分静岡つながりではないかなと思いますけれども、そのような印象を抱いたところであります。

【記者】幹事からは以上になります。次は各社さん、お願いします。質問のある際は挙手の上、知事の指名をされた後に発言をするようにしてください。
それでは、お願いします。

【記者】MXテレビの白井です。今朝の午前7時前に、都営浅草線でレールが破断する事故があり、18万7,000人に影響が出たということで、この浅草線が、ここ最近レールの不具合ですとか、こうした事故が相次いでいることについての受け止めをまずお願いしたいのと、あと、この浅草線というのは羽田空港と成田空港に直結しているような路線でして、来年のオリンピックで多くの観光客が訪れるとなると、非常に重要な路線で、もし大会期間中に不具合があると大変な混乱が起こることが予想されます。今相次いでいることから、来年、60周年ということも浅草線、言われてますので、総点検ですとか、具体的な対策があれば教えてください。

【知事】本日、浅草線が約3時間の間、運行を見合わせる事態となりました。ご迷惑を掛けたかと存じます。全線での運転を見合わせという報告を受けておりますが、1月、ついこの間もレールが破断したということで、同様のトラブルが発生したというのも事実であります。前回のときは、すごく急カーブのところであったのが、今回は直線のところだったということなどを聞いておりますけれども、詳細な原因については、よく専門機関に分析してもらって、さらに調査をすることによって、その結果に応じた対策を講じていくということでございます。交通局担当でございますので、しっかり再発を防止することと、また、このような事故といいましょうか、問題発生のときは、早期復旧へ取組を進めるように指示したところでございます。これまでの地域というか、その路線によっていろいろ特徴もあるかと思いますが、いずれにしましても、よくチェックした上で、その必要な判断をしていきたいと考えております。
今日、ちょうど入学試験とかがあったので、少し影響が出てきたかとは思いますが、そちらの方も、学校の方がきちんと対応されたと伺っております。今日は雪のことも心配もされていたわけですけれども、受験生の皆さんにも心配を掛けたと申し訳なく思います。

【記者】新宿新聞の喜田です。今日、小池都知事が発表された観光都市・東京ということで、海外からのお客様をおもてなしできる東京ということを仰ってましたので、海外から来られるインバウンドのお客様、オリンピックに目指して4,000万人を目指すという政府の目標もありますし、そういう中で、今年東京都で発表された予算案と三つのシティの実現に向けた政策の強化という中で、やはり万一地震が起こったときに逃げ込める場所をつくるということは、大変重要な課題であるということで、この政策の中にも「セーフ シティ」の中に、「自助・共助・公助の連携による防災力の向上」というところの1番目の「2020年に向けた政策展開のポイント」に「行き場のない帰宅困難者の受入先拡大や防災人材の育成を推進することにより、防災対策を充実強化」するということを書かれております。これは大変我々が普段申し上げてることを政策の中に入れていただいて、一番に掲げていただいたということで喜んでいるんですが、肝心な政策目標、つまり、どれだけ、いつまでに何をするかというところの目標を拝見すると、帰宅困難者の問題は全く政策目標がゼロで、ここに掲げられている政策目標の1番では、「都民等を対象にした救命講習修了者の育成継続」、2018年度280万人と、こういう数字が掲げられてるんですけれども、このいわゆる「工程表」と我々いつも言ってるんですが、帰宅困難者の問題について難しい問題いろいろありますが、工程表を作って本気で取り組むというお考えはあるのかないのか、そこをお聞かせ願いたいと思います。

【知事】帰宅困難者及び海外からの来訪者の対応については、さまざまなところで既に取り上げ、また、それに対しての必要な予算の計上等々も進めております。今回、今ご覧いただいているのは、どちらの分ですか。

【記者】これですね。

【知事】そちらの方にも、それぞれの年度の予算などで盛り込んでるところであります。いつもご指摘ありがとうございます。そして、ロードマップをしっかりして、そして対応するようにというご意見については、よく重々存じておりますし、また、そういう方向に向かって確実に一歩ずつ進んでいると考えております。

【記者】作る予定はある。

【知事】というか、基本的にその対応策で進めてきているということであります。

【記者】基本的な対応策というのは、目標数値は決められないということですか。

【知事】決められないということではございませんけれども、はい。しっかりその。

【記者】目標数値を入れた具体的年度の年次計画ができると。

【知事】対応策についてはしっかりと取り組んでおります。

【記者】はい、ありがとうございます。

【記者】週刊ダイヤモンドの岡田です。良いですか。築地市場跡地の再開発計画について2点お伺いをします。前回、記者会見でも質問が出ておりましたけれども、ちょっと小池知事の回答がわかりにくいんですが、1年半前の築地は守る、豊洲を活かすという会見の中で、仲卸業者が築地に帰れるようにお手伝いをすると。この計画ですけれども、現時点で大分、築地まちづくりの素案というのも大分後退したような印象があるんですが。どうでしょう。現時点でそのような計画ができる可能性がどの程度あるのか、そもそも可能性が残ってるのかどうか、この点はいかがですか。

【知事】では、その質問だけお答えいたします。

【記者】もう一点、2点と言いましたから、2点、それは答えてください。

【知事】では、次、どうぞ。

【記者】有償所管換という方針になりました。1年半前は、市場会計の中で築地の土地を保有して、収益を上げて赤字を解消するという計画でしたけど、そのときには、税金をドッと投入することはあってはならないと仰ってましたけど、今回、5,600億円、一般会計から事実上投入することになったわけですね。これが方針の変更であるのかないのか、方針の変更でないとすれば、それは何が違うのか、この点もご説明いただければと思います。

【知事】最初のご質問でございますが、先週もお答えいたしましたように、関係局長会議においても、築地にお戻りになりたいという方々のご意見はしっかりと聞いてまいりますということを発言し、また、その点については同じだとお答えしております。
ただ、まだ移転をして2か月というところで、それぞれが定着するようにご努力をいただいているところでございますので、まずは中核的な市場としての豊洲市場、これの定着を図ると、まさに現時点、ウィーアーヒアでございます。それに取り組んでいくということであります。
2番目の有償所管換につきましては、これは、その都民にとりましての有効な資産をどのようにして活用していくかということで、都の会計間における適正な価格を移し換えるということでございます。これによって、築地市場の跡地を将来の東京全体としての価値の最大化を目指すという、再開発につなげていくということでございまして、これについては有効な財産をともに生かしていくという方向性で、この今回の結論に至ったということでございます。

【記者】あのね、小池さん、質問にお答えください。1点目は、可能性が残っているのかどうか、二択です。2点目の方針転換であるのか否か、どちらなのかということをお答えいただきたいんです。

【知事】はい、お答えしたとおりでございます。

【記者】それは答えになってないです。

【知事】はい、ありがとうございました。

【記者】産経新聞の石井です。児童虐待に関連してなんですけれども、都では、昨年、LINEを活用してお子さんたちからのSOSの声も拾い上げるような取組を進めてまいりました。今回は学校に対して、ちょっと声を上げたお子さんの、その「助けて」というSOSが違う形で伝わってしまうようなことがあったわけですけれども、都のこの取組においては、どのような形でそのSOSを実際の助けにつなげていくのか、もしくは、その声を上げたお子さんの保護というものをどのようにお考えになっていらっしゃいますでしょうか。

【知事】今回の千葉のケースだと、学校の先生が、どういう形だったかちょっと確認を改めてしなければなりませんが、子供さんの声を、生徒さんの声を受け止める機会はあった、それがLINEであれ、その書面であれということだと思いますが、それがまた親御さんの方に渡ってしまったという話だったかと思います。そこの情報の取り扱いを、LINEなのか紙なのかは別にしましても、やはりそこでの取り扱いに注意が必要だったのではないかと思います。子供さんは、やはり心の叫びとしてそのことをお伝えになりたかったのではないかと推察されますけれども、そこの受け止め方については、何度も申しますように、それがLINEという方法であったり紙であったりしたとしても、もしくは先生に直接伝えるにしても、その後の対応をどうするかというところで誤りのなきようにしなくては、後で後悔するようなことのないような方法というのが必要だったのではないかなと思います。その意味でも、今回、その度にいろいろなケースになってしまいますけれども、丁寧に対応していくことが何よりも必要だろうと思っております。

(テキスト版文責 政策企画局調整部政策課)

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