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平成31年(2019年)1月4日更新

小池知事「知事の部屋」/記者会見(平成31年1月4日)

知事記者会見
2019年1月4日(金曜)
14時00分~14時33分

知事冒頭発言

1 新年の挨拶について

【知事】皆様、明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
今年は、天皇陛下の御退位、そして、皇太子殿下の御即位を控えております。我が国にとりましても、新たな時代の幕開けということになります。そして、東京にとりましては、明治以来150年の歴史に続いて、次の50年への歩みを始める、新たなスタートの年となります。そうした節目の年の始まりに際しまして、都民の皆様の輝かしい未来のため、そして、東京・日本の持続的な発展のため、引き続き全力を尽くしてまいる所存でございます。そのような決意を新たにしているところでございます。
昨年を振り返ってみますと、就任以来、最も力を入れてまいりました待機児童対策でございますが、都内の待機児童数が10年ぶりに5,000人台となりまして、幅広く蒔いてまいりました数々の施策の種が、芽を出して、そして、花を咲かせ始めた1年ではなかったかと思います。
また、83年の長い年月の中で育まれてまいりました旧築地市場の活気を引き継いだ豊洲市場でございますが、市場業者の皆様や地元の皆様の多大なるご協力の下で、10月に開場を迎えることができました。
さらに、「受動喫煙防止条例」、それから、「障害者差別解消条例」、「人権尊重条例」、加えて、「中小企業振興条例」などでございますが、新たな時代に向けて、東京をさらに進化をさせていく条例も数多く成立したところでございます。
さて、今年でございますが、来年に迫りました東京2020大会の成功に向けまして、さらには、その先の東京・日本の持続的な成長を果たしていくために、都政にとりまして大変重要な一年となります。
昨日も熊本で震度6でございますか、大きな地震がございました。また、熊本地震を思い出されて、あのとき、確か「前震」という、初めて聞いた名前が出ておりましたけれども、その恐怖もまだ残っている方々が多かろうと思います。その方々、避難所で一夜を過ごされた方もおられると思いますけれども、現地の状況を心配しているところであります。
東京におきましても、不断に進めるべき災害対策、それから、気候変動対策なども含めまして、「都市力の強化」、日本経済を牽引していくための「稼ぐ東京」、そして、多様な人々が繋がって支え合う、「人と人を繋ぐ」という三つを柱といたしまして、引き続き、「鳥の目」で、時代、そして、世界を俯瞰しながら、為すべきことをしっかりと進めてまいりたいと考えております。
それから、今年の9月は、いよいよラグビーのワールドカップでございまして、オリンピック・パラリンピックと合わせまして、世界の注目を集める大会を続けて開催する2年間になります。このようなメガイベントがドンドーンと続くのは、そう多くはございません。それに加えて、国事、国としての重要な御退位、御即位が続くわけでございまして、この2年間というものは東京の歴史にとりまして、非常に重要な時期となるわけでございます。世界の期待に応える大会を実現すべく、準備を加速してまいりたいと考えております。
そして、今年は亥年でございます。年女、年男の方はいらっしゃいますか。「亥」という漢字、イノシシの「亥」ですけれども、古書におきましては、「百物を収蔵す」とされておりまして、草木の生命力が種の中に封じ込められた状態を指すと言われております。東京2020大会の成功はもとより、その先の東京・日本の持続的な成長に向けました大いなるエネルギーを、しっかり蓄えてまいりたいと考えております。そして、そのための施策を、着実に展開する年としたいと考えております。
今年が、都民の皆様にとりまして輝かしい一年となりますように、心から祈念申し上げて、まずは冒頭の、年頭に当たりましてのご挨拶とさせていただきます。

2 ラグビーワールドカップ2019™開幕に向けた取組について

【知事】それから、次にお伝えするのが、先ほどもラグビーワールドカップの話をいたしましたけれども、今日はお客様として、大会公式マスコットの「レンジー」が来てくれていますので、呼んでみましょう。レンジー君、どうぞ。
それで、ラグビーのワールドカップですけれども、東京を含めまして、全国で12の都市で熱戦が繰り広げられることとなります。東京スタジアムでは8試合が行われるということであります。どちらが「レンジー」。

【事務方】(白い髪の方が)「レン」、(赤い髪の方が)「ジー」です。

【知事】「レン」君と「ジー」ちゃん。ありがとうございます。引き続き、全国の開催都市や都内区市町村、組織委員会などと十分連携しながら、大会成功のために力を尽くしていきたいと考えております。
そこで、まず、今年の第一弾として、1月19日(土曜日)でございますけれども、「東京ラグビーキャラバン」を開催いたします。日本青年館と、それから、公認チームキャンプ地であります町田市や府中市、スタジアムが所在します調布市など、関係の5市を、レンジーのラッピングバスが巡りまして、大会をPRいたします。日本青年館での出発式には、組織委員会の嶋津事務総長と共に私も出席する予定といたしております。
当日ですけれども、大会チケットの一般先着販売が開始される日でございまして、都とラグビーワールドカップ組織委員会が連携いたしまして、イベントを開催いたしまして、大会の盛り上げを図りたいということであります。
イベントには、こちらの「レン」ちゃんと「ジー」ちゃん、ラグビー元日本代表で大会アンバサダーの松田努さん、それから、菊谷崇さん、そして、大会ドリームサポーターのヨーコ・ゼッターランドさん、それから、谷本歩実さんが参加しまして、各地でのミニイベントの実施ということになります。
合わせまして、今回開始するPRでございますけれども、バスのラッピングについては、多摩地域で運行します小田急バスの5台が、レンジーのラッピングになります。1月下旬から順次運行を開始しまして、大会終了までの展開となります。
それから、都営交通でございますけれども、都営バスの車両、都営地下鉄、それから、日暮里・舎人ライナーの1両目の車両にはレンジーのステッカーを、そしてまた、東京さくらトラムについてはヘッドマークを掲示するということであります。
それから、さらに、都営地下鉄と日暮里・舎人ライナーの各駅のホームドアへのステッカーの掲示でございますけれども、都営新宿線ではPRラッピング電車の運行と、いろいろと用意しているということであります。
この他、キヤノン株式会社、それから小田急電鉄株式会社の協力を得まして、新宿駅西口前のスバルビル解体工事の工事仮囲いに、2019大会の出場全20か国のラグビー選手の写真を使いました大型看板を掲出いたしております。
こうしたさまざまな取組を進めておりまして、ラグビーワールドカップ2019大会に向けて、一層盛り上げを強めていきたいと考えておりますので、どうぞ皆さんも楽しみにしていただきたいと存じます。
詳細は、オリンピック・パラリンピック準備局にお聞きください。
今日は、冒頭、この2点、私の方からご報告でございます。

(報道発表資料は、こちらをご覧ください。)
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:1,274KB)

質疑応答

【記者】1月幹事社の朝日新聞の井上です。幹事社から何点か質問させていただきたいと思います。
冒頭、知事の方からも、今年に向けての思いを語っていただきましたけれども、改めて、2019年、知事としての任期は3年目に入るわけになりますけれども、今年1年かけて、特に具体的に政策で言ったら、どのようなところに都政、力を入れていきたいかというのを改めてお伺いできますでしょうか。

【知事】やはり、私は「人」に焦点を当てまして、中でも待機児童対策、そしてまた、高齢社会への対応など、やはり都民一人ひとりに的を当てた政策をしっかり前へ進めていきたいと思います。
先ほども申し上げましたように、最初は種蒔きから始まりました。そして、水をやって、それがだんだん芽を出し、これからいよいよ花が咲くような段階に入ってきたかな。いや、まだまだ足りないなら、そこにさらに肥料も加え、さらに水を加えということで、都民の皆さんが、特に女性の活躍に、私はやはり後押しをしていきたいと思っています。
それから、防災です。特に、環境大臣の頃から申し上げていた気候変動対策がかなり前倒しになっているということで、これは都民の安全・安心を守るために重要という点であります。
それから、今日の職員への挨拶に申し述べましたように働き方改革、これは、実は東京2020大会の交通対策にもつながってまいりますし、何よりも働き方改革によって生産性を上げていくということで、大きくこの東京都が、さらに活性化していくようにしていきたいと思っております。
そして、東京大改革、これは引き続き進めてまいります。そして、堅実かつ透明性の高い都政運営を行って、そして将来にツケを残さないという、このことを進めていきたいと考えております。
あと、一言で言うならば、やはりオリンピックはもとより、パラリンピックの成功に向け、是非しっかりと準備を進めていきたい、こう思っております。
盛りだくさんでありますが、しかし、東京には盛りだくさんの課題があるということでもあろうかと思います。

【記者】ありがとうございます。続きまして、これまでも、今日のお話でも繰り返し出てましたけれども、オリンピックが、今年はプレ・イヤーになるということで、例えば、テストイベントがどんどん本格化していったりですとか、渋滞対策、暑さ対策もこれから具体化がより進んでいくかと思うんですけれども、知事としては今現時点で、オリンピック、パラリンピックに向けた準備状況は、進捗状況としてはどのような時点にあり、今後特に力を入れるべき課題というのは、どういったところが挙げられるかというのを、改めてお伺いできますでしょうか。

【知事】今日の時点で、東京オリンピックまで567日となりました。パラリンピックについては599日、もういろいろなイベントで「あと何日」というのを繰り返し申し上げることになるかと思いますけれども、「ああ、どんどん日数が迫っていくんだな」と、その度に感じているところであります。
昨年12月には、IOCの調整委員会が開かれましたけれども、そこでも「大会の準備は順調だ」と、客観的にご評価いただいたということでございますが、しかしながら、これからの会場準備にしても、ひょっとして今度は長雨になったりするかもしれません。いろいろなことを考えながら、準備は着実に進めていく。
それから、大会開催まで1年半でございますけれども、大会の成功はもとより、その後の何を残していくかというレガシーを見据えながら、都民の皆さん、国民の皆さんの気運をさらに高めていくようにしていきたいと思っております。
それから、先ほども申し上げましたように、パラリンピックを是非成功させる。これから条例でも、次の議会におきまして、バリアフリーに関する条例を出させていただくということなど、「2度目のパラリンピックが東京であったから、段差がなくなったんだね」、それから、「車椅子でもどこでも行けるようになったね」ということが語り継がれるようになれば、それは大きな成果につながるのではないかと思っています。
それから、あと、復興オリンピックということで、野球、ソフトボールの会場でもあり、聖火リレーのスタート地ということにもなります。そういう意味で、また、残念ながら、熊本で地震が起こったわけでありますけれども、被災地の皆さんにはスポーツを通じて、元気をしっかりと受け止めていただきたい、エネルギーを受け止めていただきたいと思っています。
一番、懸念と言いましょうか、私自身、今年の夏を迎えるに当たりまして、最後の準備をする夏になる。それはすなわち、暑さ対策をどのようにするかという、ここでいろいろなことを試していき、最も効果的な、かつ、コスト的にも十分間に合うような、そういったことをしっかりと探していきたいと思っています。
あと、交通対策につきましては、多くの関係者の方々や都民の皆さん一人ひとりに御協力をお願いする。ロンドン大会のボリス・ジョンソンさんが、やはり「市民の皆さん一人ひとりに協力をお願いするんだ」ということを仰っていましたので、そのことを進めていきたいと思っています。

【記者】最後にいたしますけれども、どの自治体でも、今日仕事始めとなっていまして、一部の自治体で、首長さんによる仕事始めの新年の挨拶というのを省略するところが出てきておりまして、職員の方が休みを取りやすくするためということかと思うんですけれども、こういった動きが広がっていることを、知事としてどういうふうに見ていらっしゃるかと、今後都庁でも、庁内の行事で何か今後、そういった働き方改革に合わせて見直しを進めていくことというのもあったりはされますでしょうか。

【知事】そうですね。テレワークをさらに強めていくと。今月から管理職中心にスタートするということは、職員の挨拶の中でも申し述べさせていただきました。
今年のお正月と申しましょうか、今日4日が金曜日であるという、この並び方でいろいろ工夫をされたというのは、一案だと思っております。
いずれにしましても、働き方改革は、私、いつも「心」「技」「体」と申し上げていますけれども、「心」「技」では、時差ビズとか、早起きをする、ちょっと遅れて行くというような心構えと、それから、時差ビズによって、鉄道会社の皆さんの協力で、早い電車をもっと頻繁に出してもらうといったようなこと、信号などに、さらにイノベーションを加えていただくなどもあるかと思います。それから、「体」というのは制度でありまして、フレックスタイム制度など。ですから、総合的な話として、この働き方改革も、いつも私が申し上げている「心」「技」「体」の三つが揃って上手く回っていくのだろうと思っております。是非今年も、職員の皆さんと東京都庁、「隗より始めよ」で働き方改革をしっかり進めたいと思っております。

【記者】ありがとうございました。それでは、各社さん、どうぞ。質問される社の方は挙手の上、社名と氏名を名乗ってから質問してください。
それでは、よろしくお願いします。

【記者】MXテレビの白井です。ラグビーのことを伺いたいと思います。今日午前中、オリパラ局の方で、局長をはじめとした幹部職員の方々がユニホームを着て、ラグビーに向かって「トライ、トライ東京」ということで、皆さん元気に掛け声をやって、非常に勢いを感じたんですけれども、この9月20日の開幕に向けて、都庁内の熱気といいますか、どのようにその気運を醸成していくのかが課題だと思いまして、オリンピックに関しては、直前に聖火リレーがあって、ある意味いろんなところを回って、どんどん盛り上がっていくということですけれども、9月20日に向けて、どのように気運の醸成をしていくか、また、必要なものがどのようにお考えかをお願いいたします。

【知事】これは、先ほど申し上げましたように、スバルビルの工事現場の囲いの塀のところが65メートルにわたって、ドワーッとラグビーの写真とかイラストになる、それからバスが走る、電車が走るということで、ありとあらゆる媒体を活用した形で、「レン」ちゃんと「ジー」ちゃんが存在感を高めるということだと思います。
それから去年でしたか、女の子でラグビーの全国大会で優勝したチームが来訪されました。そういったラグビーをやっている子供たちも、是非この際活躍してほしいし、高校ラグビーとか、もういろいろな大会がこれからも開かれるでしょうから、そこでどんどん盛り上げていっていただきたいと思っています。
実際に大会が始まれば、各都市を巡回するわけですし、それは否が応もなく盛り上がっていくことだと思いますし、何よりもまず、ロシアには申しわけないけど、初戦で勝たせてほしいということです。準備は着々と進めて、気運も高めていきたいと思っております。

【記者】新建新聞社 リスク対策.comの斯波です。すみません。冒頭にもお話ありましたが、昨日の熊本の地震で、今後、職員の派遣など、都の対応がありましたらお願いいたします。それと、1日(火曜日)には台風1号も発生しています。気候変動については、ハード面の強化も大事なんですけれども、自助や共助も重要になってくるかと思います。昨年は、防災対策の総点検とか見直しもありましたけれども、改めて災害への備えについてお話をいただければ幸いです。

【知事】まず、熊本の皆さんに、改めてお見舞い申し上げたいと思います。今回の、というか、昨日の地震については、また現地での情勢など情報も入っているところでございますけれども、現地のニーズを確認しながら、必要な協力をしていく、そのような心づもりでおります。
それから、もう1号が発生したのですか。私、ちょっとそれは存じ上げなかったのですが、これまでの想定外のことが去年、実際に私たちは経験をした。新幹線でいうところの、大体台風は下り、上りにこう、上り列車になるわけですけれども、去年見たのは下り列車というか、東から西へ移動したなというのは、私もそれなりに生きていますけれども、初めてだったわけです。それから、気象庁のさまざまな発表が、「これまでに経験したことのない」という表現を何度も使われていたというのも記憶をする、新しいところでございます。
気候変動というのは、このままで何もしなければ世界中でどれぐらいの災いが起こりますというのを、例えば2050年とか、それらのことで話をしていたんですが、もう今起こってるということで、先ほども申しましたように、この気候変動による影響というのが今出ているということです。それでもなすべき対策というのはしなければならないと思いますし、あとそれによって、例えば、その地球温暖化ということで、数年前ありましたけれども、デング熱などというのが一番南が台湾ぐらいだったのが、それが一時上がって、代々木公園などでも出てきたなどというのも、これまた記憶に新しいところだと思います。ですから、いろいろな心構えを進めていくと。あるときは、出入国関係での水際作戦も必要かもしれません、そういった伝染関係で言うならば。あと、気候的には、やはりなすべき準備を十分やっていくということだと思います。
地震につきましても、30年間のうち震度7以上が70%以上の確率で起こるという数字は、何ら変更されておりませんので、常にその備えをしておくと、それに尽きるのではないかと思っています。
これから冬の季節において、今日が小寒でしたかしら、これから寒さが厳しくなる中で、昨年も「ゆりかもめ」などが積雪によって止まってしまったということなど、この東京の大都会というのは、雪に弱いことが改めて確認されましたので、それについても十分想定しながら、できる対策は打っていくと、それに尽きるのだと思っております。

【記者】霞ヶ関通信の稲村です。私、国交省の記者でもありますので、国交省大臣の方にも何回も質問するんですけれども、羽田空港、今のままでは、もうまさにオリンピックのときには、海外から来るお客さんが、成田では対応できなくて大変困るということで、何とか羽田空港が旅客便専用空港にしてほしいというような運動を、港区にある80の大使館と一緒にやっております。都知事の方は、昨年末、国際、羽田の空港に少し各省その他で力を入れるというようなお話をしたように見受けられますが、今、こんな年末にも関わらず、一部の空港関係者でしょうか、騒音が空から降ってくる、羽田空港増便問題を考える会というのができまして、いわゆる羽田の空港に増便の問題が出てきますと、大いにそこを通過する都市辺りが、落下物や、また騒音で迷惑するというようなことをキャンペーンしております。どういうふうに、いわゆる空港に、新しい羽田の方で対応されるかお伺いしたいと思います。

【知事】例えば、ニューヨークなどでもJFKがあって、ラガーディアがあってと周囲にいくつかの空港がございます。それによって、ニューヨーク入りする観光客を受け止めているという状況かと思います。羽田、それから成田と、大きな基幹空港がこの関東のエリアにはあるわけでございまして、また、これからのこのインバウンドのお客様、特に2020大会などを控えまして、羽田空港の機能強化ということについては申し上げたところでございます。
今のご質問の点でございますけれども、この羽田空港のより活性化と、それから機能の強化という点については、これは例えば、国と都との間の実務者協議のテーマにもいたす予定となっておりまして、さまざまな課題解決しながら、このインバウンドの受け入れということもしっかりと進めていく。それは、やはり空港事業は基本的に国でございますし、航空行政というのは国がやっておられますので、それらのことについても、都として申し上げるべきことなども、この場で、実務者協議ではございますけれども、お伝えすることになろうかと思っております。

【記者】NHKの成澤です。すみません。明日1月5日(土曜日)なんですけれども、去年10月にオープンした豊洲市場で、初めての、新年の初セリが行われると思うんですけど、知事の期待をお聞かせいただきたいというのと、あと、旧築地市場の跡地の開発を巡って、東京都が行おうとしている収支の試算とか、まちづくりの方針案、今後の発表スケジュールについて、改めてお伺いできればと思います。

【知事】明日、豊洲での初めての初セリが行われることとなります。私も目覚まし時計をしっかりかけまして、その初セリに間に合うべく、豊洲の方に参りたいと思っております。大間のマグロが釣れたようでございますので、初セリが大いに盛り上がることを期待いたしております。是非、豊洲市場初めての開場後の初セリでございますので、つつがなく、かつ、盛り上がって行われることを期待いたしております。
それから、逆に築地の方の市場跡地でございますけれども、これも何度もお伝えしたところでありますけれども、築地再開発検討会議が昨年5月に提言を出していただいております。「築地まちづくりの大きな視点」というタイトルでございまして、人が集まる交流拠点としての、浜離宮であるとか、それから、築地本願寺など、周辺と連携しながら、これまでは市場は市場だったという部分がございますけれど、より立体的といいましょうか、さらに面を増やす形で、相乗効果を生み出すということ、これらのことが提言に盛られたところでございます。
これからのスケジュールですけれども、このまちづくり方針の素案を準備して、そして今月中に公表の予定でございます。広くその上で、都民の皆さんの意見をお伺いをするということ、そして、年度内に方針を取りまとめるというのが、大体このスケジュールでございます。
やはり何度も申し上げますけれども、これ以上ないロケーションでございまして、東京全体の成長と魅力の発信にも、大いに寄与するところだと思います。新たなまちづくりの具体化を図っていきたいと考えております。
では、今日はこれだけにさせていただきます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

(テキスト版文責 政策企画局調整部政策課)

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