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平成30年(2018年)10月12日更新

小池知事「知事の部屋」/記者会見(平成30年10月12日)

知事記者会見
2018年10月12日(金曜)
14時00分~14時45分

知事冒頭発言

1 豊洲市場の開場及び環状2号線暫定道路開通について

【知事】都立農業高等学校都市園芸科の寄せ植えでちょっと飾ってみました。
まず、豊洲市場が、昨日、無事に開場を迎えることができました。私も、早朝から豊洲市場に参りまして、水産、青果それぞれの、豊洲における初めてのセリを拝見してまいりました。そして、市場内をずっと回りまして、市場業者の皆様方の豊洲市場にかける強い意気込みを感じたところでございます。築地の伝統を受け継いで、豊洲での新たな歩みが始まるという歴史的な瞬間に立ち会うことができたかと思います。大変嬉しく思うと同時に、大規模な引っ越しを正味わずか4日半で整然と進めていただいた市場業者の皆さん、それから地元区の皆さんや、さまざまな関係者の方々、ご協力、ご尽力いただいたわけで、改めて感謝を申し上げたく存じます。
明日の午前10時からですが、一般の方々も。豊洲市場内に飲食店舗がそのまま移っております。そこで、飲食店舗、それから物販店舗、そして見学者通路で上からセリが見られるなど、いろいろな工夫もされておりますが、明日の午前10時以降、市場に入ることができるということでございます。
昨日、開場初日でございますが、皆さんも取材をしていただいたかと思います。本当に多くの方々、そしてまた、何よりも売り物である荷が集まったこともございまして、市場内、それから市場外にも混雑が見られたところであります。また、市場業者の方々をはじめとして、産地の方々、出荷者の方々、それから買い出しをする方々、利用する方々が、当然、初日でございますので、慣れない環境の中で一部混乱していることもあったかと思います。戸惑いもあったかもしれません。それに、どこに何があるか、みんな地図を見ながら動いていらしたというところであります。
昨日はそういう状況で始まりましたが、日にちは変わりまして、今日、混雑がかなり緩和されている、そして、こうした状況をきちんと把握した上で、必要な対策を検討して、一つひとつ改善を積み重ねていくということが、大変大切なことではないかと思います。もちろん、落ち着くまではしばらく時間はかかると考えておりますけれども、都、そして市場関係者の皆さんが、それぞれの立場で努力を重ねて、そして新しい市場での業務を早期に軌道に乗せていきたいと考えております。
それから、晴海通りや有明通りでございますけれども、豊洲市場の周辺道路の混雑についても、市場関係者に対して、例えば周辺道路への迂回をしていただくとか、環状2号線の部分通行が可能となっていること、まだよくご存じない方もいらっしゃる。ということで、場内アナウンスや、市場内の案内表示をして周知を図っているところでございます。「ローマは一日にしてならず」と言いますけれども、豊洲は2日目にして大分改善したということではないかなと思います。
それから、環状2号線についてでありますけれど、暫定開通日が決まりましたので、お知らせさせていただきます。環状2号線ですが、豊洲・築地間におきまして、旧築地市場内に暫定迂回道路を整備いたします。もう既に工事は始まっているところでありますが、11月4日(日曜日)の(午後)2時をもって開通ということになります。この開通の時期ですが、市場の移転後約1か月ということで皆さんにはお伝えしていたかと存じますが、市場関係者の皆様方のご協力が得られたことで、これによって1週間前倒しすることが可能となったというわけであります。これで、臨海部と都心部を結びます新たな交通ネットワークが形成されるということで、水域に囲まれた晴海地区であるとか、勝どき地区においては、災害時の避難ルートが新たに確保されることになりまして、防災性の観点からの向上も図れることになろうかと思います。これにつきましても、開通に至るまでご協力をいただきました地元の皆さんや、市場関係者の皆様方に深く感謝を申し上げたく存じます。
この環2でありますが、引き続き、本線のトンネル工事を進めまして、2022年度の全線開通を目指してまいるという段取りでございます。
詳細は、中央卸売市場及び建設局にお聞きください。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:516KB)
(「豊洲市場の飲食・物販店舗及び見学者通路のご利用等」は、こちらをご覧ください。)
(「環状第2号線(豊洲~築地)暫定開通」は、こちらをご覧ください。)

2 安倍内閣総理大臣との面会について

【知事】それから、先ほど午前中、総理官邸を訪れまして、安倍総理大臣と面会いたしましたので、ご報告申し上げたく思います。
安倍総理に対しましては、来月11月1日(木曜日)から始まります東京とパリ市の文化交流イベントで「FUROSHIKI PARIS」の「ふろしき」の展示の一つに、総理が描かれたアジの絵を「ふろしき」にしたもの、こちらができ上がりましたので、それを一つお持ちさせていただいたということであります。「ふろしき」はパリ市庁舎内のパビリオンに展示することとなりまして、このパリと東京の交流に彩りを添えていただいたこと、大変嬉しく思っているところであります。
また、東京都がリーダーとなりまして、42都道府県が参加していただいている全国知事会における「国産木材活用PT」の取組、昨日、第1回の会議を行ったところであります。これについてもご紹介させていただいて、都道府県がそれぞれ全国で「共存共栄」をして、そしてパイを切り刻む、縮小均衡するのではなくて、このパイをいかにして増やすか。この木材PTについては、前も皆さんにお伝えしたかと思いますけれども、パイを増やしていくということと、国としての治山につながる具体的な、現実的な、そして経済の原理に則った方法ということで進めている旨を総理にお伝えし、国としてもその後押しをお願いしたいということをお伝えしたところであります。
併せまして、平成31年度税制改正に向けた議論が佳境を迎えることとなっておりますので、いわゆる「税の偏在是正」の問題についてもお話させていただきました。そして、この東京都が抱えている、東京都の立場とでも申しましょうか、今、2020年大会の準備をしている、そして、そういう中で、今後のこの都政の運営等、いくつか不透明な部分がございます。というのも、今日も株式市場がかなり厳しい、世界的な連鎖が起こっているような中において、やはり法人税に依拠する部分が多い東京都でございますので、これについても、今後の見通し、それから今後の超加速度的に進む高齢化などの課題、防災などの課題など、2020年の大会後の話にしていただきたいということで、私の方から申し入れさせていただいたところでございます。
「よし、わかった」という返事はございませんでしたが、しかしながら、東京都としての考え方をお伝えするということが必要であると考えまして、直接お訴えに参った次第でございます。

3 性自認及び性的指向に関する専門電話相談事業について

【知事】それから、3番目のテーマが、今日から、性自認および性的指向に関します専門の電話相談事業を開始するというお知らせであります。先般の都議会定例会で、「東京都オリンピック憲章にうたわれる人権尊重の理念の実現を目指す条例」と、長いですけれども、これが可決されました。この条例では、取組の柱の一つが、「多様な性の理解の推進」であります。性自認および性的指向に関する不当な差別の解消を謳ったところであります。都としまして、新条例の制定を通じて、多様な性があることについて、都民の皆様方の理解の促進も図っていく必要があると考えております。
併せまして、この条例の施行に先立ちまして、当事者を含めて、悩みを抱えておられる方々に寄り添いながら、不安、そして困りごとをお聞きする相談窓口を開設するということでございます。
具体的には、祝日、そして年末年始を除きまして、今日から毎週火曜日と金曜日の2日でありますが、いずれも18時から22時の間で、電話でお受けするということであります。
内容としては、性自認や性的指向に係るさまざまな問題につきまして、当事者だけでなくて、その保護者の方々などのご相談ごとをお受けする、そして、助言を行うなど、悩み、そして不安の解消につなげる一助としていきたいと考えております。
詳細は、総務局にお聞きください。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:44KB)
(報道発表資料は、こちらをご覧ください。)

4 「第1回東京宝島会議」の開催について

【知事】次は、宝島会議についてであります。「第1回東京宝島会議」を10月23日(火曜日)に開催いたします。知事に就任してから、「島を回ります」ということを申し上げておりまして、東京には有人島が11ございますが、その全てを訪れたところで、もう2巡目に入るところであります。
これらの島々には、とても素晴らしい自然環境、それから、それぞれの島の特産品があります。島に流れる歴史や文化など、首都東京の島々には本当に、島そのものが多様性があるし、東京にとっての多様性を確保していただいて、「宝物」と言って良いだろうと思います。
そこで、この宝物のポテンシャルをもっと引き出せるのではないかということから、全ての島が魅力と活気に溢れますように、今年度から、島しょ地域のブランド化に向けた取組として、「東京宝島事業」を開始しているところであります。
先月からは、大島、神津島、三宅、八丈、この4島で先行して、現地の事業者の方々を中心に、島の魅力、そして将来について活発な議論や検討を重ねていただいております。前にお知らせしたかと思いますけれども、都としましても、「特産品のブランド化ということを進めたい」と申し上げてまいりました。
今回、この「東京宝島会議」においては、私も参加いたしまして、先行して議論している4島の取組のご報告、そして、島の将来像についての議論などをもっと活性化していきたいと考えております。また、こうした事業を進めていくために、統一の「ロゴ」であるとか「コンセプト」を定めていく、そのお披露目の機会ともいたしたいと思います。
今後ですけれども、各島の宝の原石、元々の石にさらなる磨きをかけて、カラフルに光り輝くように、そして、東京の宝物に育てていくための取組を、島しょ地域の方々とともに進めていきたいと考えております。
詳細は、総務局にお聞きください。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:98KB)
(報道発表資料は、こちらをご覧ください。)

5 エシカル消費に関するPR動画について

【知事】次に、エシカル消費のPR動画ができました。テーマは、「ちょっと考えて、ぐっといい未来 エシカル消費」。

(動画を上映)

ということで、60秒バージョンもあるのですが、「東京動画」などでご覧いただければと思います。
東京都では、持続可能な都市・東京の実現に向けまして、人、社会、環境に配慮した消費行動、これを「エシカル消費」と呼んでいますけれども、この理念を、広く都民の皆様に普及する取組を進めているところであります。
ということで、「ちょっと考えて、ぐっといい未来 エシカル消費」ということをキャッチフレーズにいたしまして、将来を担う若い世代の方々を中心に、エシカル消費について関心を持っていただけますように作ったのが、このPR動画でございます。
若年層だけでなくて、幅広い年齢層から人気があって、また、国連のサポーターなどの社会貢献活動をされておられるEXILE(エグザイル)のUSA(ウサ)さんにエシカル消費について紹介していただいたというものであります。
そして、この動画は今日から「東京動画」、それからホームページ、「東京くらしWEB」で配信いたしますし、また、今後、新宿駅西口地下広場のデジタルサイネージ、あと、都営地下鉄の車内のモニターでの放映などを予定しております。ということで、是非、エシカル消費の東京ということにしていただきたいと思います。
こういったPRを通じまして、都民の皆さんに、エシカル消費への関心をまず寄せていただく。そして、レジ袋ではなくてエコバッグを使う、それから、被災地の支援につながるものを購入するなど、もうすぐにできることがたくさんございますので、それがエシカル消費の活動の一端を自分が担っていると感じていただいて、是非、ご協力いただきたいと思います。
詳細は、生活文化局にお聞きください。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:284KB)
(報道発表資料は、こちらをご覧ください。)
(動画は、こちらをご覧ください。)

6 レジ袋削減及び食品ロス削減に向けた普及啓発イベントについて

【知事】最後に、今のレジ袋の話でございますけども、「もったいないキャンペーン」を行います。レジ袋の削減と食品ロスの削減に向けた普及啓発イベントでありまして、10月20日(土曜日)に開催をいたします。地球規模の大きな課題となっている海ごみの原因の一つが、使い捨てプラスチックの問題があります。たしか今日も報道されていたと思いますけれども、トランプ大統領が、太平洋を渡って漂着するごみの問題について触れておられたかと思います。
海ごみの原因の一つが、使い捨てのプラスチックと言われております。もっとも、量的に多いのは、漁具なのですけれど。漁網であったり、ブイであったりが実は多いということは、いろいろな研究でわかっています。
その中で、プラスチックごみということで言うならば、その中で最も身近なものとしてレジ袋がございますが、このレジ袋の削減に向けて、都はこれまで関係業界等と意見交換も進めてまいりましたけれども、事業者による取組に加えて、レジ袋をまず辞退するというような、使い捨てを減らしていこう。私たち一人ひとりが、心がけが大切だということで、このような活動をするというお知らせです。
プラスチック同様に、世界的な問題のもう一つが食品ロスの問題であります。例えば、スーパーの棚で消費期限、それから賞味期限の近い、「間もなく切れちゃうよ」という商品から選んでいただくことによって、回転を良くしていくということから、消費者の皆様方のご協力は不可欠ということになってきます。「チームもったいない」というのは、もう既に結成しておりますけれども、その最初からのメンバーでありますイオン株式会社にご協力いただいて、イオンスタイル品川シーサイドでレジ袋・食品ロス削減に向けた「もったいないキャンペーン」を開催するというお知らせであります。私も参加いたしまして、トークショーなど予定をいたしております。
そこには、歌手で3児の母でもありますhitomiさんにもご参加いただくことといたしております。都民の皆さんと一緒に、レジ袋と食品ロスの削減、先ほどのエシカル消費と潮流を同じくするわけですけれども、これについて、より皆様方と意識を共有していきたいと思います。
ちなみに、イオン株式会社においては、「買い物袋持参運動」の一環として、イベントに参加した方々、先着50名様にマイバッグを提供していただけると聞いております。また、販売期限の近い食品のワゴン販売なども実施していただくということでございますので、是非ご来場いただきたく思います
詳細は、環境局にお聞きください。
ということで、最後、環境話がありましたけれども、是非、クールビズのときもそうなのですが、一人ひとりが、皆さんが、「私がやるんだ」と思っていただく、そして行動していただくということがポイントでございますので、冒頭の安倍総理のところをお訪ねした「ふろしき」も、これは最初のエコバッグだと考えていただいて、ポケットやハンドバッグに1枚、素敵な「ふろしき」を潜ましておくだけで、買い物袋になりますので、是非そういった形で、素敵なアートとともに「ふろしき」をエンジョイしていただきたい。これをパリでまず行わせていただいて、草間彌生さんとか北野武さんなどの絵、それから、フランス側でのデザイナーの方々にもご参加いただいてるということであります。11月1日(木曜日)、2日(金曜日)、私自身、パリの方に行く予定といたしております。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:166KB)
(報道発表資料は、こちらをご覧ください。)

質疑応答

【記者】10月幹事社の読売新聞の村山です。今月の幹事社から冒頭何点か、幹事社の質問をさせていただきます。まず、豊洲市場なんですけれども、冒頭発言もありましたけれども、昨日、開場を迎えて、初日ということもあってというお話もありましたけれども、渋滞であったりとか、荷物の搬入の混乱といったトラブルは確かに散見されたという状況で、先ほど「必要な対策は検討していきますよ」というお話でしたけれども、昨日、ご覧になって、現時点で何かこんなことできるんじゃないかとか、そういったものがございましたら、お聞かせいただければと思います。

【知事】はい。昨日1日で、やはりあちこちで渋滞や、皆さん、道というか、会場内の場所も、まだよくご理解いただけない。これは当然だと思いますが、それらを含めて、早速できることから、早速今朝から実施しております。
例えば、信号の変わるタイミングなど、警視庁も協力いただいて、スムーズな交通が確保できるような、そういうタイミングでの信号の工夫。それから、サイネージ。まだ道がよくわからないという方で、例えば、「環2、こちらですよ」ということをちょっとお知らせするだけで、それによって、車の流れが変わってくるということです。
それから、豊洲市場の正門とかありますけれども、いくつも門があるので、最初はまだ車のナビにも入ってないはずなのです。ということで、1か所に集中していたのですけれど、入るところなどは、ご自分が行かれるその棟によって、どこが近いかなど、こういったことについては本当に実際行っていただいて、ご自分でいろいろ体験もしていただいた上で、一番自分が動きやすい動線の確保というのは、一朝一夕にはいかないにしても、皆さんのご協力で解決される部分があるのではないだろうかなということでございます。
それから、課題として、コールドチェーンというコンセプトでございますので、閉鎖型の施設であって、これまでの築地とは、これはもう典型的な開放型と言っても良いかもしれません。それが急に、新しい閉鎖型に変わることによって、市場関係者の皆様方のこれまでのパターンと大きく変わってくるところがあります。そこについては、できるだけ早く慣れていただかないと、閉鎖型のメリットが活かせませんので、ここはしっかりと業者の市場関係者と連携しながら、新しい市場らしい豊洲市場の確保、確立ということに向けて進めていきたいと考えています。

【記者】2点目も豊洲市場の関連なんですけれども、豊洲市場は今後、昨日も仰ってましたけれども、東京、日本の中核市場として育てていくという形の、そういう役割が期待されるというところだと思いますけれども、その市場の流通面というところで見ると、近年、直販とかが増えていて、食品流通というのが変わってきていると。市場の取引量というのは減っていて、さらに今年の6月に、改正卸売法も成立して、市場のあり方という目で見ると、岐路に立っていると言うことができると思います。知事は「豊洲を活かす」と仰っていましたけれども、今後、開設者として、都として、どういった取組が必要になってくると考えていますでしょうか。

【知事】今回、閉鎖型の施設にしたということは、これは国際基準に合った市場が確立するという点が大きいポイントだと思います。そして、業界の方々も、今後、どうやっていくべきかというのは、大きな世界の流れを考えながら進めていこうという方々も多々いらっしゃいます。関係者の皆さんと力を合わせまして、豊洲市場の機能、そしてその魅力を確立し、そして、それを活かし、そして時代の変化に対応できる日本の中核市場として育てていくということだと思います。
やはり、立地条件であるとか、それから実際に買い物のしやすさなど、いくつか豊洲市場が持つ魅力もございますので、それもしっかりと発信していきたいと思います。
それから、築地も、インバウンドの観光客の皆様にも大人気だったわけです。そして、今回は、セリの場にも皆さんがザーッと入るという形ではありませんけれども、しかし、それをどうやって新しい日本の台所としての豊洲をアピールすることによって、世界も見据えた食文化の新たな発信拠点にもしていくということから、新しい流れを築いていくことができるのではないかと思います。
仰るように、BtoBだけでなくて、BtoCが今、非常に進み始めています。そのことについては、業界の方々もよくご存じ。そしてまた今回、いわゆる卸売市場法が変わり、それに関連しての法律も変わりということでありますので、そこをむしろどう活かして、そして豊洲市場がより活発化できるか、加工品による付加価値を付けるなど、そこは、現場の皆さんとともに、これから世界を見据えた方向性というのもしっかりと考えていきたいと考えております。

【記者】最後になりますが、昨日から、閉場した築地市場の方の解体が始まったということで、スケジュール的にかなりパンパンの中でやられていくんだと思われるんですけれども、昨日の段階で閉場した築地市場で、一部業者の方が営業を続けていると。さらにその場内に入る支援者の方々と、ちょっと押し問答のような形も見られたというところで、今後、この問題について、都としてどのように対応していけば良いとお考えでしょうか。

【知事】既にもう閉場しておりますので、そこでの営業活動ということについては、法令上の問題も生じてくるかと思います。昨日からもう既に環2を通すということから、解体工事に着手いたしておりますので、安全の観点からも、速やかに移転していただく必要があるかと思います。いろいろご主張もあるかと思いますけれども、今、申し上げたようなところで、ご協力いただきたいと思います。
新しい豊洲市場でともに力を合わせて事業を進めていくというのが、今回、一番大きな点でございますので、そこはご理解、ご協力を賜りたいと思っております。

【記者】幹事社からは以上になります。各社さん、よろしくお願いします。

【記者】朝日新聞の張です。いわゆる「税の偏在是正」についてなんですが、総理に対して、今日は「20年度以降にしてほしい」ということを仰られたということなんですが、2021年度以降は税制改正を許容するようにも受け取られかねないと思うのですが、都としては、断固反対ではなくて、議論の先送りというか、訴え方を変更したということでしょうか。

【知事】いえ、そういうことではございません。まず基本的に、2020年大会を控えて、そしてまた防災、今回、洪水対策など、災害対策を打って出る必要性がございます。今、冒頭、私、申し上げましたけれども、世界経済が非常に読みづらい段階に入ってきている。こういう中で、既に平成28年度の税制改正の下において、約5,000億という数字が既に決まっている中に、プラスアルファという話が出てきているわけであります。このプラスアルファの部分がどういう形になるのかわかりませんけれども、しかし、東京都とすれば、まず東京大会を成功させて、それ自身が国にとっても大きな投資効果を享受していただけるわけでございますし、国と協力して進めていくという体制をしっかりと前に進めることが、今必要なことだと思います。先送りというよりは、もういったんストップということで、そして、それが結果として2020年大会の成功であり、そして、それに関わるさまざまな必要、必要というか、終わった後の経費が膨らむというのは、これまでの過去大会でもありがちであった。その金額がどうなるのかわかりません。そしてまた、組織委員会が2020年の大会終了で役割を終えるということになりますと、「では、どこが負担するんですか」という話になってくる。そんなことも含めれば、「まずは2020年大会に集中させてください」と。そしてまた、首都東京、日本経済を牽引していると自負しております東京都が、しっかりとした経済を確立するということは、私は国にとっても必要なことではないかと思っておりますので、「2020年以降の話にしてください」ということであります。基本的には、全く税制の、税の格差云々の話については、これはそういう考え方ではないと、共有するわけではないということです。
何度も申し上げますけれども、小さい話のように聞こえるかもしれませんけれども、木材PTとか、今回、立ち上げましたけれども、やはり日本国全体を考えれば、税の担当者は税だけやっているわけですよ。しかし、全体を考えて、では、どうすればこの国が安全で、かつ持続可能な国であり続けられるかというのは、広い観点で見ていかなければならないと思いますので、そこは縦割りを排除し、この国が、そしてまたそれを担っている一地方自治体ではありますが、東京が担う役割、これについて、ただこれまでのように「足らないから東京、はい、一極集中是正」というストーリーは止めた方が良いのではないですか、これを他の誰が言うのですか。東京が言わずして、どこが言えるのでしょうか。ということで、申し上げたということであります。

【記者】共同通信の河村です。関連してお伺いいたします。今、知事、大会の後にもいろんな経費がかかってくることが過去の大会でもあったと、その額がわからないということも、先ほど官邸での取材にもお答えいただいているんですが、今、具体的にかかる、追加でというか、予想できない経費として何が考えられるのかというのと、その経費について、既に組織委員会などと事務方などで協議を始めていらっしゃるのか、この2点を教えてください。

【知事】今後、いくら掛かるかという話については、これはわかりません。しかし、これまでの例を見ると、そういうケースが多い。また、年末に向かってV3予算というのを作ります。ここで、それぞれが工夫しながらまとめていくということについては変わりません。しかし、一方で、往々にして考えられるのが、想定外の費用などが掛かりかねないということもございます。だから、一言で言うと、「わかりません」と申し上げたわけです。
そういったことも考えますと、今後の流れは東京の負担がどれぐらいになるのか、それはわからない。そういう中において、先に「一極集中だ」、「税の格差是正だ」といって東京都から税の収入をただ持っていくということでいうならば、東京自体の国際競争力への影響もありますし、ここ数年間は本当に日本にとっても正念場だと思いますので、そこをしっかりと東京も担っていくし、また、「共存共栄」もやっていくわけでありまして、東京だけ栄えれば良いなんていうことは思っておりません。そして、むしろ、東京の力を、例えば購買力、木材の経営などはそうでありますけれども、こういったことで実際のニーズを活かしていくという、その発想こそが必要なのではないかと思っております。
いずれにしましても、2020年大会をしっかりと成功に導くことによって、むしろそれによる経済効果が大きくなるということは確認していく、それぐらいの大会にできればと思います。

【記者】TBSの加古です。同じ件で、知事がされた要請に対して、総理は、「よし、わかった」という答えではなかったと冒頭ご紹介いただきましたけれども、具体的に、官邸でのぶら下がりでは、「東京は大丈夫だ」と総理が仰ったとも、知事は仰っていましたけれども、もう少し具体的に、総理からどういう反応があったかというのを教えていただけますか。

【知事】今、お話になったとおりです。

【記者】かぎ括弧にして、どういうリアクション。

【知事】今仰ったとおりです。私が報告させていただいたとおりであります。

【記者】MXテレビの白井です。市場の話に戻るんですけども、明日から、先ほどの冒頭発言でもありましたとおり、一般の見学がまた始まると。週明けはまた、時間が早くなるということで、いろいろこれまで2年間の間で、盛土の問題ですとか、地下水の問題とかがあって、風評被害というところではいろいろ市場業者ですとか、あとは一般の消費者が気にしているところだと思いますけれども、そういった安心・安全性の面から見て、見学する方々にどういったところに注目してほしいかということを、自身のお言葉でお願いします。

【知事】見学者のみならず、都民の皆様方には、既にホームページ上でさまざまな数値なども公表させていただいているところであります。それから、開場し、そしてまた、わざわざ豊洲の市場をご覧いただく方々には、いろいろな海の幸なども含めて、見学通路などで紹介する、そういった工夫もしているところでございます。私は、これからこの豊洲市場が整然とというか、これから、むしろ賑やかに、この市場内が活気が出て、そしてそのことが、最大のプラスの情報発信につながっていくということではないかと思います。よって、改善点などもございますけれども、それらについては現場の業界の皆様方と協力し合いながら改善し、そして、それらの積み重ねがプラスの情報発信につながり、そのことが豊洲市場というのが世界へのメッセージを届ける、築地に代えて、豊洲市場から食文化が世界に発信されるのではないかと思っています。

【記者】産経新聞の大泉です。引き続いて、豊洲市場の安全性の発信についてという部分で絡んでくるんですが、知事が就任されて以降、この2年間、いろんな問題だったり話題が出てきまして、その都度、その都度、専門家の皆さんなんかにも確認してもらいながら農林水産大臣の認可をもらい、それで昨日の開場に辿り着いたということだったと思うんですけれども、この1週間ぐらい、豊洲市場の報道がいろんなところでなされている中で、コメントなんかで、都議の先生なんかも含めていろいろなコメントだったり、話が出ている中で、いまだに、土壌の状況であるとか、例えば、盛土がされてなくて地下空間になっていたことなどについて、その時々の断片的な情報を、いまだにとらまえながら、情報発信をされていて、この2年間の議論を踏まえないで、その数字であるとか、当時の状況であるようなことばかりを発言されるような言説もちょっと散見されたかと思います。それは、最大会派の都民ファーストの先生でさえ、あんまり深い理解をされないまま、当時の状況について発言をされていたのも見られたんですけれども。それで、風評被害で考えれば、当時と今の議論は、もう全然違う段階に移っているわけで、豊洲市場をこれから営業していく、それで世界に広めていく中で、非常に足かせというか、あんまり良くない方向の言説ではないかと思うんですけれども、そういった部分を含めて、改めてこの2年間が何だったのか、それで、今後、豊洲ってどういうものなのかというのを知事の自身の言葉でどう発信していくかというのをお聞きしたいんですけれども。

【知事】豊洲市場については、私が環境大臣の頃からずっと関心を持ってきたテーマでもございます。そして、これまでの流れの中で、17年間、もっと言えば40年間、ずっとどうあるべきかという議論がされてきた。そしてまた、さまざまな分析、調査なども行われてきた。そういう中で、私自身が移転を延期したということがございます。そこからさまざまな、調査、分析をした上で、そして最終的には、専門家会議の皆様方からのご評価をいただき、それがその後の農林水産大臣への認可手続きとなりという流れをずっと通っていくわけであります。都議の方がどういう発言をしていたのか、また、いるのか、全て承知しているわけではございませんけど、都議会の中でもいろいろなご意見があったことも事実だし、今もそのご主張をされる会派などもあろうかと思います。ただ、やはり都として何をすべきかという観点で申し上げるならば、やはり情報公開を徹底していくという、これに尽きていくのではないかと思います。そしてまた、それでもいろいろな改善点はあろうかと思いますので、それについてはしっかりと対応をしていくということだと思います。
それからあと、これは都として、前に課題になったときに、盛土をすべきところが空間だったではないかという話がございますけれども、私は、やはりこれも、それぞれの局の縦割りで情報が十分共有されていなかったことも大きいかと思いますので、それらのことについても改善すべきだということを、当時の問題は突きつけていたのではないかと思います。できるだけ、司司のみならず、全体で、横串で通してみて、一体どうなのか、整合性がどうなのか。私はまだまだ改善点はあろうかと思いますけれど、是非、都民の目からどうなのかという観点に立って、局の縦割りなどを排していくことが、今のお話にあったような、断面的に捉えて、それぞれがストーリーをつくっているということを改善していく方法ではないかなと確信しております。以上です。

(テキスト版文責 政策企画局調整部政策課)

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