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平成29年(2017年)7月7日更新

小池知事「知事の部屋」/記者会見(平成29年7月7日)

知事記者会見
2017年7月7日(金曜)
14時00分~14時34分

知事冒頭発言

1 九州北部での記録的な豪雨について

【知事】初めに、私の方から、九州北部での記録的な豪雨により、福岡、そして大分県中心として、甚大な被害が発生しております。亡くなられた方のご冥福を心からお祈りすると同時に、被害に遭われた方々に心からお見舞いを申し上げます。もう大変な豪雨で、本当に見ていて、何と言うのでしょうか、日常生活がまさしく流されるような状況で、お見舞いを申し上げたく存じます。また、国、そして、全国知事会を通じて、現地からの要請に基づいて、東京都として、いつでも支援できる体制を整えていきたい、このように考えております。

2 ジャイアントパンダ「シンシン」が産んだ赤ちゃんの名前の募集について

私から2点、両方、動画を見ていただきたいのですけれども、明るい話題でございます。
まず、上野ですけれども、恩賜上野動物園の赤ちゃんパンダの名前の募集についてでございます。ジャイアントパンダ、「シンシン」が6月12日(月曜)に出産いたしました。メスの赤ちゃんですけれども、最近、成長がすごく早くて、白と黒のパンダカラーがくっきりしてまいりました。体重は、生まれたときから4倍以上になって、すくすくと育っております。これまでの成長の過程を、ちょっと編集してみましたので、動画でご覧いただきたいと存じます。
ピンクなのが、だんだんとピンクと黒と、パンダらしくなったということでございます。赤ちゃんパンダ、もう文句なくかわいいですよね。
パンダの名前ですけれども、中国では生まれて100日を迎えた子供は丈夫に育つということから、生後100日を迎えます9月の下旬を目途といたしまして、命名をしたいと考えております。
名前ですけれども、動物園の応募箱、それからインターネットなどを通じまして広く募集をしたいと考えております。現在、今月28日(金曜)からの募集の開始に向けまして準備を進めているところでございますので、応募方法などの詳細が決まったら、改めてお知らせをしたいと思います。それぞれのご家庭などで、かわいい名前を考えながら、楽しみにお待ちいただければと存じます。
詳細については、建設局の公園担当ということになります。

(報道発表資料は、こちらをご覧ください。)
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:214KB)
(動画は、こちらをご覧ください。)(外部サイトへリンク)

3 「家庭におけるLED省エネムーブメント促進事業」の開始について

【知事】それから、もう1つでございますが、既にご案内しておりますとおり、いよいよ7月10日、来週の月曜日からでございますが、白熱電球をLED電球に交換するという、「家庭におけるLED省エネムーブメント促進事業」を開始いたします。
都内の地域家電店831店、こちらにご参加をいただきまして、私とピコ太郎さんの写ったポスター、そしてのぼり旗が目印になっている。それぞれの自宅の近くのお店をはじめとして、都内のどこのお店でも交換ができますので、是非おうちで使ってらした、ちょっと電球を全部チェックしていただいて、白熱電球2個以上と、それから、本人が確認できます書類を持って参加協力店をお訪ねいただきたいと存じます。
交換する際には、こう、天井になりますと、うちの母も1回転んでましたけれど、上向きになって、何か作業すると足元がぐらついたりして転びますので、ご注意いただきたいと存じます。
ちなみに、このLED、何度か申し上げておりますけれども、これが100万個の白熱電球がLEDに換わりますと、年間で約4.4万トンのCO2の削減につながります。これは、電力使用量に換算すると、この都庁舎の2.5年分の排出削減につながるというものであります。
省エネというのは、何となく、もう落ち着き始めておりますけれども、落ち着いてあまり意識が研ぎ澄まされなくなった、それぐらい定着したかもしれませんが、改めて、このLEDの威力というのを是非広げて、そしてまた、その分、電気代も安くなりますので、その分を体感していただければと考えております。詳細は、環境局にお聞きください。
私の方から以上でございます。

(報道発表資料は、こちらをご覧ください。)
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:144KB)

質疑応答

【記者】7月幹事社の共同通信の山脇です。知事、ありがとうございました。本日より2部制にしておりました記者会見を、代表の退任されたことに伴いまして、1部制で行いたいと思いますので、各社、よろしくお願いいたします。
それでは、幹事社より代表して、2つのテーマについて伺いたいと思います。
まず、都議会選挙を終えました。今後の都議会のあり方について伺いたいと思います。都民ファーストの会は、追加公認も含めて55名という、都議会の半分近い最大の勢力になりました。この間、知事は「ワンボイスで」という言葉を使われて、会派の意見を統一するという考えを示されております。
ただ、127人の都議は一人一人が都民の代表であり、選挙区の代表でもあります。選挙区の事情も違いますし、一人一人の考え方も違いますので、当然、意見は多様である方が普通であると思いますし、また、議会での活発な議論によって、より良い政策が生まれていくという部分もあると思います。
議会の最大会派の意見を統一なさるということは、その前提として、そこに至る議論の過程を活発で、かつ自由な議論ができることを担保しなければいけないと思うのですが、その部分について知事はどのようにお考えでしょうか。

【知事】今回、都民ファーストの会、合わせて55名が当選をされました。それぞれスキル、専門性に富んだ方々が新しく都議会に加わられるということは、それだけで都議会が変わるということにつながると思います。
それから、かつてなく、36名の女性の議員が誕生したということは、こちらの方も都議会の、まず景色が一新するということと、それから、議論の中身がより生活者の目線に、一般的な話として、まず、生活者の目線がより多く取り入れられるのではないかと思います。都政に今後厚みを加えるという意味では、新しい議会の議員の方々が、都議会を通じて発信され、さまざまな都政を決めていかれるというのは喜ばしいことになるのではないかと思っています。
それから、都民ファーストの議員の皆さんがこれからどのような形にして、そして、自分の意見と、それから組織としての意見とどう取りまとめていくのかというのは、まさしく会の運営上の話にもつながってくると思います。これは、私の経験上の見方でありますけれども、やはり意思決定のシステムがきっちりしていないと、何ていうんでしょうか、自由闊達と、それから、何かを組織として決めるというのは、これ、別物であります。自由闊達な意見を交わしながら、最後は決を採ると。その決に従って、組織人として動くというのは、これがあり方ではないかと思います。そういう意味で、ワンボイスというのは、どんな組織であれ、最終的には必要だと思います。
これまでいろいろと見てまいりましたけれども、さまざまな、これから、委員会ごと、党で人員を決めていくことになろうかと思います。そこの前捌きといいましょうか、会としての、どのような判断をするのかなどは、ここは闊達な議論があって良いと思うのです。そのことが会の活力につながると思います。これはどの政党であれ、どの会派であれ同じことだと思います。しかしながら、最後は結論をとって、その結論については、組織として従っていくというのが普通の姿ではないか。もちろん、テーマによって、例えば、国会でも、命にかかわることなど、例えば、臓器移植の問題などのときは、むしろ会派の壁を取り払って個人で採決を行うというようなことがありましたけれども、いずれにしましても、意思決定システムを確立させるということは、特に、これだけ大所帯になったことも含めて、重要なことだと思います。
そしてまた、それぞれ活発な意見で、途中は違うことがあるとも思うのです。また、メディアの皆さんは、そこのところを、分派とか、いろいろ分かれてるとか、書きたいでしょうけれども、むしろそれは活力だととっていただいて結構かと思っております。

【記者】一例なんですけれども、2011年に大阪府議会で大阪維新の会が単独過半数を占めた際に、やはり同じような議論で、プロセスの透明性を高めるということで、府議団の総会を報道陣に全面的に公開するという取組をしていらっしゃいました。現在も維新の大阪府議団の団則を確認したんですが、最高意思決定機関である府議団総会は原則公開するというふうに、団則にも明記されております。今後、都民ファーストの会の55人がどのような意見でまとまるのかというのは、都政の重大課題が、そこである程度決まっていくという重みを増していくと思うんですけれども、そのプロセスを報道陣、あるいはインターネットで知事の一丁目一番地である情報公開で公開なさっていくおつもりがあるのか、お聞かせください。

【知事】中身にもよるかと思います。例えば、自民党であるならば、総務会は頭撮りという形になっております。後でその報告をするとか、いろいろ内容によって違ってくると思いますが、基本的には見える化ということを都政に求めるというのであるならば、会の方では、そのような方向性をとるのが自然ではないかと思っております。

【記者】積極的に情報公開していただけるというふうに理解しました。ありがとうございます。
次のテーマですが、豊洲と築地の問題に移りたいと思います。
告示日直前に発表されました基本方針ですが、知事ご自身も認めていらっしゃるとおり、まだまだ詰めなければいけない生煮えの内容であったと思いますけれども、今後、築地の業者の皆さんと移転に向けた話し合いを進めていくためには、今後、収支も含めて5年後、10年後の市場がどういう姿になっていくのかという未来図をお示ししていかなければいけないと思います。今後どのようなスケジュールで、どういうプロセスで、いつ頃を目途に具体的な計画を、収支も含めてお示しになるのか、お考えをお聞かせください。

【知事】市場の問題につきましては、今日も農水大臣の山本大臣のもとを訪ねまして、今回の基本方針、そしてまた、今後の移転に係るさまざまな追加工事などで安全性を確保した上で、そしてまた、業者の方々との連携の中において、最終的には農水大臣の認可が必要になってくるということから、その際は、ご認可の方をよろしくということをお願いに参りました。
しかし、その前に、まず豊洲市場に関連して、今後のあり方なども含めて、9関係局長との連絡会議というのを設けております。今、詳細に、横串を刺した形で、豊洲移転にかかわるさまざまな課題、それから各業界から出ているご要望などを精査しているところであります。先ほども指示を出しましたけれども、できるだけ早く、そのスケジュールとともに、その内容を詰めていくようにということを申し上げたところでございます。都庁組織が一丸になっていくということが必要だと考えております。
そして、市場移転に関する関係局長会議での議論をベースにしまして、関係各所、しっかり連携をとると、意見交換もせよということを、先ほど申し上げましたように指示をしておりますので、そういった意味で、これからスピーディーに進めていきたいと考えております。
その中には、今後の費用の問題、負担などの点についても、しっかりと分析をしていくということも含まれております。

【記者】では、最後に1点伺います。この基本方針についてなんですが、告示日直前に発表なさったということもありますが、先ほど仰った、大変優秀な55人の都民ファーストの新都議さんたちの自由闊達な議論を経て決められたものではなく、知事がお決めになったものを公約という形で示されたと思います。この件については、選挙中もほとんど、候補者の皆さん、語っていらっしゃいませんでしたし、候補者の方たちのご意見を私たちも承っていません。今後、55人の会派の皆さんと議論をなさるご予定があるのかという点、あと、豊洲の件に限らずなんですが、都民ファーストの新しい都議になられる方たちは、会の許可がなければ取材を受けられないということで、ほとんど自由に発言をされていません。その点について、都民の代表である政治家として、あまり健全なことではないんではないかと感じるんですけれども、都議になられた後、自由な発言をお認めになっていくのかも含めてお聞かせください。

【知事】はい。もう自由に発言されてる方もおられます。
そして、豊洲の問題などについて一人一人の意見を聞いていないということでございますけれども、それについては、基本方針を進め、そしてまた、地域によって、豊洲に直接関係するところもあれば、消費者として関係するところがあるということで、その辺りは、今後の濃淡はずっと引き続きあろうと思います。
それから、豊洲のみならず、他にも課題は、例えば、受動喫煙の問題などについても、これからいろいろな議論を経て、そして条例化へ持っていくというために、活発な議論こそ必要だと思っております。発言をストップしていたと私は聞いておりませんけれども、既にブログなど、大変活発な方もおられることですし、また、むしろ、その辺りがあまりにもベースに基づかないことを書かれても、むしろ困るなというか、都民の皆さんが迷われるのではないかなと思っております。
それから議員一人一人の能力と、それからそういった発信についての責任と、それを感じていただけるように、オン・ザ・ジョブ・トレーニングになるかと思いますけれども、大切な55人は、大切な都民の皆様方の代表でございますので、しっかり、その責を担っていただけるものと考えております。

【記者】自由闊達な議論というのは、大変活力だということに共感いたしますので、小池知事らしく、情報公開を徹底して、プロセスの透明化していっていただきたいと要望します。
では、幹事社から以上ですので、皆さん、各社、どうぞ。

【記者】朝日新聞の石井です。フランスのマクロン大統領の評価についてお伺いします。知事、さまざまな場で、フランスのマクロン大統領、引き合いに出される場面が多かったんですが、例えば、彼への評価と、また、自身の政治行動との類似点とか、また、異なる点があれば教えてください。

【知事】はい。マクロン大統領と、その政治手法については、これまでも何度か、ここでも話させていただき、また、取材にもお答えさせていただきました。結論は、政策があって、それを実行していく。そのために議会で審議をしていただく。採決をしていく。それによってスピード感ある政策の実現に結びつけていく。これは共通する部分があろうかと思います。
それとまた共通するという点で言うならば、既成の政党ではなくて、自前の政党もしくは団体をつくって、そしてスタートしてるということと、それに対する有権者の反応です。これについては、政治学者の方が対象とされるようなものかもしれませんけれども、しかし、そこには、既成政党が十分賄い切れない、この新しい流れというものがあるのではないか。また、新しいが故に言えることと、そして今後それに対して負っていく責任というのは、また共通する部分だと思います。マクロン大統領は極めて戦略的な方でありますし、以前から申し上げてるように、金融の専門家でいらっしゃいます。そして、そういう中でパリ市長はもともと社会党ですけれども、パリを金融の拠点にするという意欲を持っていてもおかしくない。そういう意味では、ヨーロッパの都市間の競争っていうのは、スピード感の競争になってくる可能性があります。そういう意味では、6割を占めるこのマクロンさんのつくった政党、「共和国前進」ですか、ここの動きというか、類似点は多いとは思っておりますが、それによってパリ市がというか、フランスがこれからEU内で、さらに存在感を増していく可能性は大きいと思っております。

【記者】自身と異なる点について、もしあれば教えてください。ここは違うのではないかと。

【知事】そうですね。24歳年下の旦那がいないということでしょうかね。

【記者】日本テレビの久野村です。話が変わって恐縮なんですが、東京港で「ヒアリ」が発見されたんですけれども、それに対する東京都としての対応と、今後物流が活発化して、観光客もいろいろ来る中で、こういう外来生物が入ってくるということがよくあると思うんですけれども、そういったことへの都の対応についてもあわせてお願いいたします。

【知事】はい。神戸港で「ヒアリ」が発見されましたよね。そして、これがだんだん北上とは関係なく、個別に来てると思うのですけれども、これまで都としても、「ヒアリ」を運んだ船が寄港した埠頭の目視点検を実施するということで、予防線を張っておりました。そこで事業者に対する注意喚起を行いまして、そして、疑わしい個体を発見した場合には熱湯、それから、殺虫剤で駆除した上で、連絡、通報するように周知をしてきたところでございます。それによって、今回、発見がされたということにつながってると思います。発見後は、ただちに東京港内の港湾施設の利用者などに情報の提供を行うと同時に、港湾局、環境局のツイッター、そして、フェイスブックで注意喚起を行っているところでございます。今日からは国の環境省と国交省と連携しまして、大井、青海、そして、品川の各コンテナ埠頭の緊急調査を開始いたしまして、毒の餌であるベイト剤と捕獲トラップ、「ゴキブリホイホイ」みたいな、商品名を言っってしまいましたけれども、はい。というような形で、「ヒアリ」は1回に2,000個ぐらい卵を産むそうなのです。ですから、1匹を見つけて、今回は女王アリではなかったようでありますけれども、そこの「ヒアリ」の拡散ということを予防してまいりたいと考えております。
それから、あと、「ヒアリ」というのは強い毒性を持っているということで、危険ですので、一般の都民の方が発見された場合は捕まえたりせずに、地元の区市町村、環境局に連絡をしてほしいということでございます。
それから、もし刺された場合どうするかですが、安静にして症状が悪化しなければ病院で受診をしてもらいたい。それから、容態が悪化するようならば、速やかに病院で治療を受けてほしいということでございます。

【記者】毎日新聞の円谷です。都民ファーストの会の代表についてお伺いしたいのですけれども、今回、投開票日の翌日に知事は代表を降りて、また野田代表に戻られたと思うんですが、その決定をお2人で決められたということで、報道のインタビューでも、今後、運営方法を改善されたいということでしたが、例えば今後、党や会派の役員なども決まっていくと思うのですが、そこの部分からも何らか別の改善を考えていらっしゃるのか。あと、どういう方法を考えられるのかということと、あと、もう1点、特別秘書が代表を務められるということも、以前からも批判などもあったと思うのですが、それについてのお考えを改めてお願いします。

【知事】都民ファーストの会、一言で言うとベンチャーとして新しく出発したばかりでございます。その意味では、きっちりとして、それこそ意思決定機関というのは現時点、その時点では役員2人ということでございますので、まずそこで決めさせていただき、それぞれ関係のところに通知をさせていただきました。
そして、今後でありますけれども、やはり意思決定機関をしっかりしなければ、それは会の存続にかかわるという話だと私は認識しておりますので、その辺はこれまでの経験を踏まえながら、文字どおりアドバイスをしていきたいと考えております。それから、野田代表は、候補者の選考から、現時点で全ての人員を知り得る唯一の人と言っていいかと思います。私以外には。ということで、これから会の組織をまとめていくのにふさわしい人物と考えております。今後の展開については、それぞれまた、会の中身を充実させながら考えていきたいと思っております。

【記者】東京MXテレビの白井です。よろしくお願いします。おととい、都民ファーストの会の新人研修会の中でも知事のご発言にありましたけども、9月議会に向けて、条例の提案など検討していくということで、具体的に、改めて議員提案の条例はどのようなものを検討しているのかということと、あと、最も優先するものがあれば教えてください。

【知事】これから会の中で詰めていってほしいと思っておりますけれども、少なくとも今回のこの都議選において一番訴えてきたのが、古い議会を新しくということでございました。議会の改革ということで、どのような形がふさわしいのか、そのまま議運だけで決めることができる項目もあるでしょうし、例えば今回2人出産を控えている女性議員が当選をいたしました。これに対してどのような形で、そもそも規則として必要なのかどうかも含めて、検討する必要があるだろうというのが議会関係のその中身を詰めていくということだと思います。
それから、これを条例化していくことについては、議会改革の中身、条例化したり、公用車の使い方などは、わざわざ条例化するということの必然性があるのかどうか、それも検討をしていただければと思っております。
それから、今回具体的に条例の話に及んでおりましたのが、やはり受動喫煙の防止関連の条例でございます。ご承知のように、国分寺、国立から選ばれた岡本光樹さん、弁護士でありますが、まさしくこのことを実際に手がけてこられた方でございます。受動喫煙防止を全体の中でするのか、それとも、特に生活の場としての選択肢が少ないお子さんを別にするのか、ちょっとこれは、まさしく議論していく必要があろうかと思っておりますが、この受動喫煙に関する条例づくりというのは、早々にできるのではないかと思っております。いずれにせよ、377の項目について、そして13の大項目と377の一つ一つの細かい話も含めて地域ネタも含めて、この今回、公約の中に盛り込んでいますので、それをカテゴライズして、そして、予算を手当てするのか、それとも条例にするのかということを改めてみんなで議論していただければと思っております。

【記者】産経新聞の大泉です。改めて、都民ファーストの会の代表についてお聞きしたいと思います。知事は、都議選が終わった翌日の3日の報道陣の取材に対して代表を退任されるということを明言されました。例えばその前日というか、未明の都議選の結果を見ながらの報道陣の取材に対しては、二元代表制への懸念について、全くもって問題ないというような発言をされていて、その代表云々ということは仰ってなかったかと思います。一夜明けて、なぜそこら辺の考え方が変わったのかということをおそらくしっかりご説明いただかないと、一部で言われているような選挙対策だったのではないかというような話にもつながってしまいかねないと思います。一夜明けて、禁じていたアルコールを飲んで、頭をすっきりされて、いろいろ考えるところがあったのかどうか、そこら辺のご説明をいただければと思います。

【知事】はい。私は基本的に二元代表制の問題はなかろうかと思います。しかしながら、今回これほど多くの議席を都民ファーストの会が頂戴をして、第1党にまで躍り出てという中において、やはりここはむしろ一線を画したほうが皆さんの、懸念を抱いている人は懸念を抱きますので、それを払拭し、そして、私はむしろ知事に専念する形で進めた方が、都民の皆様方の都民ファーストに求められたさまざまな公約であるとか、政策を実現するということにつながりやすいのではないかと考えたわけであります。本当にこれほど多くの候補者が、ほぼ全て当選するということは、私にとっては想定外でございましたので、一言で言うと、やはりやり過ぎは良くないという思いで考えたところでございます。

【記者】すみません。その二元代表制への懸念を持たれる方がいらっしゃると、そういった方への配慮もあって退かれた、というご説明だったかと思うんですが、その二元代表制への懸念ということを仰るのであれば、知事の影法師とも言うべき特別秘書の方が代表をされているということは、やはりそこも二元代表制への懸念というのは残るのではないかと思うのですが、そこら辺へのご説明はどうなさるかお聞かせください。

【知事】少なくとも、彼は知事ではないわけでございます。補佐する立場であります。直接その者ではないし、また、議会で答弁をするという者でもございません。先ほど申し上げましたように、今回、大所帯になりました。まだ誰が誰と、それぞれ横のつながりがあるわけでもありません。そういう中において、リアルなこの組織運営ということについて言うならば、今代表として務めてもらうというのがふさわしいと思っております。まず何よりも、皆様方の期待で生まれたばかりの組織でございますので、あるときは大胆に、あるときは慎重に進めていくということが皆さんの期待に応えることにつながるのではないだろうか、このように思っています。
ありがとうございました。


(テキスト版文責 政策企画局調整部政策課)

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