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平成29年(2017年)6月30日更新

小池知事「知事の部屋」/記者会見(平成29年6月30日)

知事記者会見
2017年6月30日(金曜)
14時00分~14時24分

知事冒頭発言

1 働き方改革への取組について

【知事】はい。皆さん、こんにちは。私の方から、今日は2本、冒頭ご報告させていただきます。
まず、働き方改革でございます。「快適通勤ムーブメント」に向けた取組についてのお知らせでございます。いよいよ来月の11日(火曜)から約2週間、官民一体での「時差ビズ」の取組を実施いたします。参加企業が集結しまして、期間中の取組実施に向けた機運を醸成するために、第2回「快適通勤プロモーション協議会」、以前、1回目開きましたけれども、7月6日(木曜)に改めまして都庁で開催をいたします。そのお知らせでございます。当日は、私から「時差ビズ」のPR動画をご紹介をさせていただいて、「時差ビズ」期間中の企業の皆さんの取組を発表していただく予定といたしております。また、その中から「銀河鉄道999」でお馴染みの松本零士さんにもお越しをいただきまして、ご挨拶をお願いするところでございます。
そして、それから多くの方々に、この「時差ビズ」を知っていただけますように、ご覧のとおり、ちょっと格好良いポスターを作成をいたしました。鉄道事業者の皆さんのご協力をいただきまして、駅、電車内のほか、都内のコンビニエンスストアなどにも、このポスターを掲示してまいります。私自身も「時差ビズ」期間中に実際に取組を視察する予定といたしておりまして、より多くの皆さんに「時差ビズ」へのご参加をお願いをして、このムーブメントの輪を広げていきたいと考えております。
「時差ビズ」の期間中でございますが、都営交通も「朝活応援・時差ビズキャンペーン」というものを実施いたします。日暮里・舎人ライナーの各駅、ここ、今、非常に乗車率高いところで有名でございます。それから大江戸線の都庁前駅、三田線の巣鴨駅におきまして、オフピーク通勤にご協力いただいた方、少し時間、ピークの時間を外して通勤していただく方を対象に、朝食ということなのかもしれませんけど、抽選でトースターなど、朝活を応援する家電をプレゼントするということでございまして、この機会に、是非多くの方に「時差ビズ」を体験していただきたいと考えております。
それから、「時差ビズ」と別の方法で、テレワークという働き方改革がございますが、「体感!テレワークフェスタ」というイベントを開催いたしますので、そのお知らせでございます。時間、場所に囚われずに仕事ができるテレワーク。働き方改革の起爆剤として推進をしておりますけれども、これは何度も申しますが、3年後の2020年の7月24日からオリンピックが始まる、その日で7月24日を「テレワーク・デイ」といたしまして、テレワークの良さを今から実感していただくということから、7月20日(木曜)に東京駅の近くに「KITTE」のアトリウムがございますが、そこで「体感!テレワークフェスタ」というイベントを開催をするということでございます。
ステージでは、第一部が、テレワークを先進的に進めておられる企業の経営トップの方をお迎えしまして、私と「テレワークで働き方を変える」というテーマでトークセッションを行う予定といたしております。それから、テレワーク導入によって、どういう効果があるのかとか、日本人のこれからの働き方などについて活発に意見交換を行いたいと考えております。
それから、第二部では、実際にテレワークを取り入れている中小企業の経営者の皆さんなどをお招きをいたしまして、身近で具体的な活用事例を発表していただく段取りになっております。
それから、同時に、この会場内に「テレワーク体験コーナー」を設けます。そして、実際に機器を操作して、テレビ会議システム、それから在宅勤務などを実体験していただける設備を設置をすることといたします。
そのほか、「テレワーク・デイ」を設けたり、それから「時差ビズ」のPR動画を放映する予定といたしております。予約なしで結構でございますので、テレワークを導入したいと考えている企業の方やテレワークで働きたいと考えている方など、たくさんの方々に立ち寄っていただいて、関心を高めてもらいたいと思います。
記者の皆さんは、毎日、テレワークをやっていらっしゃるようなものだと思いますけれども、そのテレワークについて、より高めて、より日常的なものに定着をさせていくというイベントでございます。2020年の東京オリンピックのソフトレガシーとして、このような多様なワークスタイルを定着させ、そして、誰もが希望を持っていきいきと活躍できる「ダイバーシティ」の実現ということで、安心して生活と仕事を両立できる環境の整備を進めてまいりたいと考えております。
これを広くとりますと、例えば、育児をしながらであるとか介護をしながら、テレワークで仕事を続けられるといったような形になりますと、これはいろいろな意味で、社会の人材というパワーを活用する良いきっかけになるということが一つ。それから、前も申し上げたと思いますけれども、2012年のロンドン大会のソフトレガシーは何かというと、テレワークが定着をしたということでございます。それによって、大会開催中の交通量のさまざまな軽減ということにもつながっていくので、3年間、これから大会の2020年まで、いろいろな形で、より多くの定着を図る考え方でございますので、ご協力方、よろしくお願いいたします。詳細は、都市整備局及び交通局、産業労働局にお聞きください。

(第2回快適通勤プロモーション協議会は、こちらをご覧ください。)
(都営交通 朝活応援・時差Bizキャンペーンは、こちらをご覧ください。)
(体感!テレワークフェスタは、こちらをご覧ください。)
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:224KB)

2 アイコンのPR映像の作成及びアイコンを活用した民間との共同プロジェクトについて

【知事】まず、「時差ビズ」についてお伝えをしたということでございますが、次、こちら観光といいますか、「Tokyo Tokyo」のアイコンでございますが、以前、お知らせしたように、東京の魅力を発信するアイコンの紹介、活用のプロジェクトを始めます。まずは、このアイコンを国内外に広く紹介するための映像作成をいたしました。ちょっと格好良いので、ご覧いただきたいと思います。30秒バージョンでございます。「Tokyo Tokyo」のショルダーのところに、「Old meets New」と謳っておりますが、まさしく書と、それからロボットによります字の対比をまとめたものでございます。伝統と最先端の文化の共存というイメージを力強く表現したものでございまして、今日から「Tokyo Tokyo」の公式ウェブサイトがスタートしますので、そちらで放映をいたします。
それから、これから海外でのテレビコマーシャルであるとか、旅行博覧会などございます。そういった機会に、この今の映像を放映いたします。それから、街なか、そして都庁の入り口のところにありますデジタルサイネージなど身近な場所、それから、先日お伝えした都の公式動画のチャンネルが始まりますけれども、これ「東京動画」といいますけれども、こちらでもご覧いただけるように、しっかりと宣伝をしていきたいと考えております。
同じ流れで、東京のお土産を作ろうという話でございまして、海外から都内を訪れた旅行者に、東京ならではのお土産を買って持ち帰っていただけるように、アイコンをデザインした商品を都と共同で製作する事業者を募集するというものでございます。今日からでございます。
この取組は、「『東京おみやげ』製作プロジェクト」と銘打ちまして、先ほどの都のアイコンを活用した商品づくりをデザイン面でサポートすると同時に、出来上がったお土産を幅広くPRをするということでございます。是非ご応募いただきたいものだと考えます。
また、今後、事業者などの皆さんがアイコンを活用した独自の商品づくりなどもできるように、その申請の方法などにつきましては、8月以降に公式サイトでお知らせをする予定といたしております。こうしたアイコンの紹介、そして活用を通じまして、海外に向けて、東京の魅力を効果的に発信していきたいと考えております。
私もニューヨークに行ったときは、「ニューヨークポリスデパートメント」とか、それから、ワシントンに行ったときには、ホワイトハウスのシャツとか、いろいろお土産を買って帰るものですよね。それを「Tokyo Tokyo」のこのアイコンを活用して、一体感があって、そして東京をアピールする商品を「『東京おみやげ』製作プロジェクト」という形で進めていきたいと考えております。
これから、もっともっと東京を世界へ発信をしていく。前も申し上げてるように、訪都のインバウンドの観光客1,300万人、これを2020年には2,500万人を目指しておりますので、その意味でも、東京の価値、東京のブランド力を、しっかり海外にも知らせていこうという考え方がベースになっております。詳細は、産業労働局にお聞きください。
以上でございます。

(Tokyo Tokyoのコンセプトムービーは、こちらをご覧ください。)
(Tokyo Tokyoを活用した東京おみやげ製作事業者を募集は、こちらをご覧ください。)
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:97KB)
(動画は、こちらをご覧ください。)

質疑応答

【記者】6月幹事社の読売新聞の新庄です。ありがとうございました。幹事社から質問させてください。
市場問題に関してなんですが、昨日、仲卸の団体が、基本方針について、ちょっとよく把握できないということで、「説明を知事に求めたい」というような声が出たんですけれども、知事として、その要望についてどうお考えでしょうか。

【知事】昨日、その会合が開かれて、さまざまなご要望が出たということをお伺いをいたしております。これからも、市場につきましては、しっかりとコミュニケーションをとって、ご説明もしていかなければならないと考えておりますし、これからどのような機能を持っていくのかなど、それについては、一つ一つ丁寧にご説明していきたいと考えております。

【記者】次に、これも昨日の話なんですが、東京メトロの方で、2020年に向けて、メトロの方と、こちらの都営地下鉄の方で、乗り継ぎなどでちょっと割高になっている。これを東京都の方と、何とか、ちょっと値下げをしたいというようなことを発表、会見で仰ったのですけれども、東京都として、そのことについて、今、どういうふうにお考えか教えてください。

【知事】都営地下鉄を有しております東京都、そしてまた、株主であります東京メトロということでございますけれども、東京メトロの社長からご発言がありました。都営地下鉄と東京メトロの運賃の通算化については、両方の地下鉄のサービスの改善であるとか、それから一体化の取組の一環として、今、国、それから都、東京メトロ、それぞれの実務者クラスで勉強会を行っているということでございまして、さまざまなシミュレーションも行っているところでございます。
昨日のご発言についても、これも勉強会を踏まえて、どういう形でそれが進むのかどうなのか、さまざまな観点から考えなければならないと思っています。まず、しっかり、それぞれ分析をした上でということになろうかと思います。

【記者】幹事社から以上です。
各社、お願いします。

【記者】日本経済新聞の舘野です。今のメトロの問題について、もう少し追加でお伺いいたします。仮に運賃の通算化の方向でいく場合に、実質値下げということで、その原資が必要になろうかと思います。そこで、株の売却とか、そういうことがアイデアとしてあり得るのか。その辺はどうお考えでしょうか。

【知事】もう、これも随分前からいろいろと議論といいましょうか、語られてきたことではございますが、それも含めて、これからどれぐらいのプラス・マイナスがあるのか、それを分析をしていく。経営でございますので、そこはしっかりと分析する必要があるのだろうと思っております。
また、これから必要な経費として、例えば、ホームドアの設置なども急がれるところでございますので、そういった、今後なすべきことと、それから、今後の通算化したときには、もちろん利便性は上がるとは思いますけれども、どういう効果があって、そして、経営的にどうなのかというのは、しっかりと勉強会でシミュレーションを重ねていきたいと考えております。

【記者】読売新聞の越村です。東京オリンピック・パラリンピックのことで、2点お聞かせください。
現在、都内で調整会議が開かれていると思います。まず、今日で28日からの調整会議が終わるんですけれども、その総括としての知事のご感想と、あと、調整委員のコーツ委員長が新しい新種目のBMXのフリースタイルと3人制バスケについて、この会議中に会場を決めたいということを述べていらっしゃいましたが、よく青海のアーバンスポーツの会場が、この2種目については会場にどうかということ挙がりますが、今現在のこの新種目2つについて、会場について何かお考えがあれば、お聞かせください。

【知事】後の方のご質問でございますが、まさしくIOCが中心となって、それぞれの種目のIFになるのでしょうか、そことの連絡の中で考えられることだと思います。
それから、スポーツクラスターということで、いろいろ見学もなさっているということを伺っております。これについては、今後、見守っていきたいと思っております。今回の中で答えが出るのかも含めて注視していきたいと考えております。
それから、最初のご質問ですが、一昨日、私も出席をいたしまして、東京都としての取組について、進捗など、ご報告をさせていただきました。例えば、環状2号線の地上部分での交通の確保であるとか、それから、バスのデポも進めていくということについてもご報告をさせていただきました。
また、IOCの皆様方とも平素よりいろいろと連絡をとらせていただいて、東京都として、ホストシティとしての取組、その責任についてもやりとりもさせていただいているところでございます。組織委員会、そして国も、丸川大臣と松野大臣も一昨日、いらっしゃいました。スポーツ庁長官もおられました。そして、IOCの現場の皆さん、コーツ委員長をはじめとする皆さんと連携をしっかり、これからもとってまいりたいと考えております。

【記者】フリーの村田です。豊洲の移転の問題なんですけれども、豊洲に市場の機能は移転して、築地を5年後を目途に再開発をして、食のテーマパークにするということなんですが、食のテーマパークというのは具体的にはどんなものなのかということと、それから、5年後というのは、もしかしたら、また知事が代わるかもしれない。そのときにも、これは継続してきちんとやっていくんだという、何かそういう、きちんと担保する、例えば条例をつくるとか、そうした確約というのはあるんでしょうか。

【知事】まず、豊洲市場に移転をする件でございますけれども、これはもちろん言うまでもなく、先日、専門家会議の方でお示しをいただきました地下空間の問題、それから、地下水の管理システムの補強など、こういった必要な追加的な工事を行っていくということと、それぞれの情報公開をこれからも徹底して行っていくということを前提といたしまして、築地から豊洲への移転と、この旨を先日の基本方針で申し上げたところでございます。その際、豊洲市場については、中央卸売市場としての運営ということを申し上げました。
築地についてでございますが、「テーマパーク」という言葉だけが少しイメージ的に広がっているかもしれませんけれども、今後、再開発の中で、どのようなものにしていくのかということは、これからの資金の話も含めて、現在も9局長を含めて、都庁の方でさまざま精査をし、どうあるべきかなどについては、市場の皆様方とのコミュニケーションも含めて考えていきたいと思っております。

【記者】その5年後の確約というのは。

【知事】これから築地につきましても、いずれにしましても、土壌であるとか、それから、文化財、埋蔵品の調査などが必要になってまいります。それがどれぐらいの期間になるのかも含めてでございますが、その意味で、5年を目途ということで申し上げたところでございますが、それらの必要な手続き等々によって変わってくるかもしれませんが、目途といたしますれば、5年ということを申し上げたところでございます。

【記者】今の、要するに、変わらないという約束ということではないということですか。

【知事】さまざまな観点から、きっちりと詰めていかなければならないと思っております。これからの機能のあり方にしても、それからあと、資産。この資金の返済の部分などもございます。企業債の話などもございますので、そういったことを全体的に総合的に今、まさしく横串を刺した形での9局長会議ということで、どうあるべきかということも含めて、今検討しているところでございます。それを踏まえて、方向性をさらに精査していきたいと思っております。

【記者】日刊ゲンダイの今泉です。今の質問に関連してなんですけど、中央卸売市場を豊洲に移転した後、築地市場の跡地はどこの所管になるんですか。今までどおり中央卸売市場になるのか、あるいは都市整備局とかになるのか、その1点です。

【知事】まさしく今、卸売市場法なるものが改正の対象になって、そして、さまざまな今、議論が行われているところと聞いております。今後、市場のあり方というのは、単に築地、豊洲のみならず、全国的に物流の変化、商流の変化などに伴って、その位置付けっていうのも変わろうかとも思います。そういったことも鳥の目で睨みつつ、どうあるべきか含めて、この都庁横断的な組織、会議体でもって議論していきたいと考えております。

【記者】まだ決まってないということですか。

【知事】現時点では、基本方針を、私は述べたところでございますので、それをこれからしっかりと横串で考えていく。ベストな解決策ということを求めていきたいと考えております。大切な都民の財産でございますので、有効な活用を探す、模索するというのは当然のことだと思っております。

(テキスト版文責 政策企画局調整部政策課)

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