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平成29年(2017年)6月1日更新

小池知事「知事の部屋」/記者会見(平成29年6月1日)

知事記者会見
2017年6月1日(木曜)
15時00分~15時36分

知事冒頭発言

1 若手アーティストの育成支援施設の新たな名称について

【知事】それでは、私から3点、ご説明をさせていただきます。
最初に、芸術系でありますけれども、若手アーティストの育成を支援する施設の名称をお知らせをしたいと思います。これは2月の会見で、若手のアーティストの発掘、公募していた「トーキョーワンダーウォール」というのを一旦、終了いたしまして、世界で活躍できるアーティストを発掘して、そして育成を支援していく、そんな「新たな現代美術の賞」を、来年度を目途といたしまして創設すること、このことについては皆さんにもう既にお伝えしたとおりでございます。
これまで拠点としておりました「トーキョーワンダーサイト」の役割を拡充するということに伴いまして、施設の新しい名称を決定をいたしましたというご報告でございます。
名称は、「Tokyo Arts and Space」といたしました。これは、さまざまな芸術と空間が出会って新たなものが生み出される様子を示した名称になっております。外部の有識者の方々から、「新名称選定委員会」を経まして、都におきまして最終決定をしたものでございます。
この名称を、国内外の芸術文化活動に幅広く印象づけられるようなものにしていくということで、施設のシンボルマークを、また別途、これを募集いたします。6月7日(水曜)から7月7日(金曜)までの1カ月間、どうぞお寄せいただきたいと思います。これによって、東京から新たな芸術文化を世界に向けて発信していくという契機にして、若手デザイナー、それから美大の学生さんなど若い世代に積極的に参加してもらうということを期待しております。
この新しい名称とシンボルマークですけれども、10月から使用する予定としております。皆さん、是非応募していただきたいと存じます。これがまず1点。
詳細は、生活文化局にお聞きください。

(報道発表資料は、こちらをご覧ください。)
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:157KB)

2 「海ごみ」問題に関する普及啓発用「ショートムービー」について

【知事】2つ目が、環境関連、廃棄物、「海ごみ」でございます。今、世界の海で「海ごみ」による海洋生物の生態系への影響ということが大きな問題になっております。例えばレジ袋とかペットボトルなど、これらが海に捨てられることによって、ポイ捨てされて、それが川とか水路に入って、それが海まで流れ出るということで、これが「海ごみ」ということになります。こうした「海ごみ」の問題を広く知っていただくために、シンポジウムの開催、それからパンフレットを作成してきましたけれど、新たにショートムービーにしてみましたので、ご覧いただきたいと思います。ビデオムービーでありますが、本編は何と30分もあります。日本語と英語の字幕で、そして姉妹都市であるニューヨークの子供たちと東京の子供たちが、この映像を使って環境学習で活用を共有していくということができればと思っております。YouTubeとか都のホームページでも公開いたしますので、お子さんと一緒にご覧いただければと思います。「海ごみ」でございます。
環境大臣のときも、この「海ごみ」については、日本の地形によって、ちょうどサッカーのゴールポストみたいになっている地形のところに、どうしてもいろいろな国からのとか、それから、大体漁具が多いんですけど、漁船のそれがかなり引っかかってくるということで、日本海側にそういう国連絡みの施設もつくったことなどがあります。これこそ、国境を越えた問題になるわけでございますので、環境教育を子供の頃からしていこうということであります。
詳細は、環境局にお聞きください。

(報道発表資料は、こちらをご覧ください。)
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:207KB)
(動画は、こちらをご覧ください。)

3 犬の殺処分ゼロが実現したことについて

【知事】3つ目、犬の殺処分ゼロ、実現いたしました。やりました。「動物の殺処分ゼロ」ということは、私は知事選からの公約でもあるんですけれども、これを都として達成をいたしました。ワンちゃんの方です。
これまで、都民の皆様に終生にわたって動物を責任を持って飼っていただくように普及啓発を行ってきたわけでございます。そしてまた、ボランティア団体と連携して、引き取ったワンちゃん、猫ちゃんの譲渡を促進する、マッチングの取組を展開してまいりまして、昨年からは11月、動物の譲渡促進月間と定めましてPRイベントを開催したり、それから、都民の皆様に向けて、ペット殺処分ゼロということでビデオメッセージなども発してきたところでございます。
この殺処分ということについて、いろいろなカテゴリーがあるのですけれども、いずれにしましても、動物福祉等の観点から行ったものや引取・収容後、死亡したものなどを除きますと、致死、殺処分というのが、ワンちゃんがゼロになって、猫ちゃんも、平成27年度は193頭だったのが、平成28年度は94頭と激減をしているところでございます。これからもマッチングなどを行って、やはり生きとし生けるものとして、特にペットとして、子供の教育からも始めていきたいと考えております。詳細は、福祉保健局にお聞きください。
今の3点、私の方からご報告でございます。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:287KB)

質疑応答

【記者】6月幹事社の読売新聞の新庄です。それでは、幹事社から何点か質問させていただきます。皆さん注目の話なんですが、都議選まで1カ月ということで、それに関連してなんですが、本日、自民党の方に離党届を出されたという話が入ってきたんですが、なぜ今日出されたのか、どういう経緯で出されたのか含めて、お話しください。

【知事】本日午後、自民党本部、二階幹事長のもとに離党届ということを提出をさせていただきました。事前に幹事長とお話をさせていただき、私本人が伺えないけれども、お届けをさせていただきたいということで、「頑張ってください」というお言葉をいただきました。
なぜ今日かといいますと、今日、私は、この後の都民ファースト決起大会において、地域政党ではありますけれども、都民ファーストの代表に就任をするということから、ここはしっかりと都民ファーストの先頭に立っていきたいということから、これまで進退伺を出しておりましたけれども、なかなか決めてくれないので、こちらから離党届を出させていただきました。ただし、離党といっても、在籍がいまだに残っているのかどうか、そこもちょっと私も不明だったのですが、つべこべ言わずに、ここは明確に離党ということで私の意思を示させていただいたところでございます。この後、どのような処理をされるのか存じませんけれども、私の意思としての表明でございます。
そして、これについては、今日という日にちは、今、申し上げましたように、決起大会ということと、決起大会というか、代表に就任するという、そこが一つの境目だと考えました。

【記者】それに関連して聞きます。今日、代表に就任されるということなので、まず、なぜ代表に就任されるのかということと、代表に就任されて、改めて都民ファーストの会で何をしたいのかということをお答えください。

【知事】知事に就任して約300日ということでございます。これまで都政において、知事の役割ということで、予算を成立させ、そして日々の知事としての役割をほぼしっかりとこなし、こなすだけでなくて、明日の道筋もつけてきたかと思っております。
そして知事と、そして議会というのは車の両輪に例えられるわけでございます。改めて思いますけれども、今、都市間競争が激しい中において、そしてまた日本の社会構造、産業構造が大きく変化する中において、日本のエンジンであるこの東京が、しっかりと確実な歩みどころか、かなりスピード感を持って、そして待機児童問題、それから高齢者問題、豊洲移転問題からオリンピック・パラリンピックと、この後、しっかりと確実に進めていかなければならない課題は多々あります。多くは改革を伴うものであります。ですから、既存の利益を守るというだけではなくて、もちろん伝統とか守るべきものはありますけれども、しかしながら、これまでの既存のこの流れの守護神だけでは、むしろ東京は変われなくなってしまうのではないか。改革すべきところを、大車輪でこれから進めていかなければならない。このように考えているところでございます。
そういう意味では、知事と、それから都議会と、二元代表制のもとにあって、しっかりと方向性を一にし、そしてスピード感を一にし、時には議会の方がむしろリードするぐらいのスピード感を持ってほしいという意味でございまして、その意思を酌んでいる。また、希望の塾で学んできた塾生を中心とした候補者たちが、しっかりと活動できるような舞台を確保していきたい。それによって、都政が、私は前から大改革と申し上げておりますので、それがより充実して、そして、よりサステイナブルな東京づくりということを担えるような環境づくりをしていきたい。そのためには、先頭に立っていくということでございます。

【記者】ちょっとそこの関連なんですが、さっき二元代表制ということを仰いましたが、知事が都民ファーストの会の代表に就くということで、「議会との緊張関係、議会のチェック機能がなくなるんじゃないか」という危惧する声も出てるんですが、その辺の見解について、お考えを。

【知事】お言葉ですけれども、これまでの都議会にチェック機能があったでしょうか。私はむしろ、なかったからこそ、豊洲の問題にせよ、オリンピックの費用負担で、東京都内で開かれるさまざまな会場が膨れ上がったんですよ。むしろ、これまでチェックしてこなかったからこそ、これだけ高価格な、高コスト構造をそのままにし、むしろそれよりも膨らませるということになったのではないでしょうか。
ですから、私は、チェックが効かなくなるというのはむしろ、これまでどうだったのかを問いたいし、今日から始まりました定例議会でありますけれども、先ほど所信表明を行いました。そして、今回ご審議いただく2本の大切な条例案というのは、これは情報公開の条例を改正する、公文書管理を、これを改正をするということであります。
これは、議会というのは、やはり皆さん、むしろ議会がチェックされるべきようなことでございまして、そのためには、都政もそうでありますけれども、議会のチェックも、これは情報公開をすることによって、都民の皆さんの目ということがあって初めてその効果ができて、出てくるのではないかと思っておりますので、「東京大改革の一丁目一番地は情報公開だ」と常々申し上げているのはそういうことであります。
議会こそ緊張感を持っていかなければなりませんし、私自身は、もう日々、皆様方がチェックしていただいて、そしてまたさらに都民の皆様方がチェックしていただいているということであります。
それから、都議会が、これから内閣、議院内閣制の、国会とは違うので、提案型というのとはちょっと違いますけれども、しかしながら、条例の1本も出すくらいの勢いの議会にすべきであって、都政のチェックもせず、それから何か政策的な立案もせずということであるならば、これは私はむしろ皆さんが、この都民の皆さんに問うべき、そういうことが今回の選挙につながってくるのではないかなと思っております。

【記者】最後に1点。今日の都議会の所信表明の中で、豊洲市場の汚染状況について、無害化の約束が果たされてないということで陳謝されましたが、この陳謝されたことの、もう一度改めてお伺いしたいのと、あと、無害化が約束、無害化という定義なんですが、現在、実際には環境基準以上のものが地下水から出てるのですが、これがつまり環境基準以下にならないと、それは約束を果たしたことにならないのか。例えば、それがある程度無害化の、環境基準以下になる方向に持っていけるということが約束になるのか。その辺のお考えを教えてください。

【知事】これまでも法的、科学的な分析、そしてまた確認ということが行われてまいりました。それについて専門家会議などは、提案として、地上部分のみならず、地下の水の問題ということで、「地下水管理システムを構築すべし」ということで提言を受けてきたということでございます。
一方で、建物について有識者会議などで提案があった形には、実際にはなってなかったし、それから、それに対して正しい答弁をしていなかったということで、市場担当の中で責任を取ってもらって、私自身もそれに対してはお詫びを申し上げたような経緯がございます。
私は前から「この世の中の全くリスクゼロというのはありませんよ」ということは申し上げてきて、百条委員会で石原慎太郎元知事が、証人喚問で、「ちょっとハードルが高過ぎた」と今になって仰ったわけで、ずっこけたのですけれども、いずれにしても、やはり約束した形にはまだ残っているわけです。そこは、その約束に東京都として叶わなかったということに対しては、今、私は東京の都知事なのでお詫びし、そしてまた業者に方々にもお詫びをということでございます。
結構、私、謝る役が多いのです。防衛大臣のときも謝りました。謝れば良いってものではありませんけれども、やはり1つ、「けじめ」というか、それはつけるべきじゃないかと。それは、「自分の時代ではありませんから」というのを重ねて言えば、誰も責任を取らなくなってしまうのではないか。そういう意味で、私は真摯に、この議会の所信表明の中に、そのお詫びの言葉を入れるべきだと考えて、そのようにさせていただきました。
やはり、そこできちんとお詫びをした上で、次何をするのか、それこそまだ基準が満たされていないところを、現在休会となっている専門家会議の方で、その処方箋をお示しいただいた、その途中で紛糾してしまったままになっているわけでございます。ですから、そこで、きちんと専門家会議の方々にも、句読点をつけていただきたいと思っておりますし、また、市場プロジェクトチームの方も、さまざまな案をこれまでも出してこられていますし、かつ持続可能性ということをチェックされている。それらが上がってくるというのが、この6月初めの頃だと認識をいたしております。
よって、私は今回お詫びもさせていただいたということは、これまで何か、「あれは人のせいだよね」と言っているのは、何か私自身、「違うな」と思っております。現在の都知事は私でございますし、そういう問題があるということを承知の上で知事選を戦ってきているので、そこで一旦お詫びをしていく必要があると思ったところでございます。
その上で、各種の総点検をし、そして、どのような方向性をお示しできるのかということを今模索しているところでございます。

【記者】幹事社からは以上です。各社、お願いします。

【記者】朝日新聞の石井です。自民党を離党した件で何点か教えてください。今回、自民党を離党することで、自民党と対決するという姿勢が鮮明になると思うんですが、それが都議選に対してどのような影響があるか、まずお聞かせください。

【知事】そうですね、大阪の例を見ますと、何か他の党を応援しているような気がします。党本部は。いろいろ、まだらなのではないでしょうか。それを判断されるのは都民の皆さんだと思います。

【記者】わかりました。すみません、2点目。これまで、都連と党本部は違うと、批判の対象を都連に絞っていましたが、今後例えば、党本部または安倍政権に対しても指摘すべきことは指摘するということに、スタンスが変わるということでよろしいんでしょうか。

【知事】私は、これまで安倍政権に、都知事になってからも、是の部分と非の部分ということについては、自由に申し上げてまいりました。それは、日本にとって良いと思うことは、私はその点は是とさせていただきました。非とする部分については、「女性の活躍推進」と言いつつ、「まだ足りませんよ」とか。でも、昨日も経団連の会議のところ、記念行事のところで、女性政策とか待機児童のことを仰っていました。特に、待機児童というのは東京問題でもありますので、そういったところでは、今の安倍政権の皆さんと連携するところはする。
それから、あと、オリンピック・パラリンピックという共通の目的があります。これは、国民の祝祭とすべきことでございますので、そこは、「敵対して国民に利益があるのか」、「都民に利益があるのか」を考えると、それは得策ではないと思います。お互い、当然、大人の対応としてやっていきたいと思っています。

【記者】わかりました。すみません、最後にもう1点だけ、先の話で恐縮なんですけど、都議選後だとは思うんですが、今回、自民党を離党したことで国政政党化するのではないかという見方が永田町の方であって、そういう可能性は今後模索していくということはあるんでしょうか。

【知事】ここは永田町ではなくて新宿でございますので、永田町の方がどう分析されているかは存じません。

【記者】わかりました。ありがとうございます。

【記者】フジテレビの小川です。都知事、「クールビズの小池さん」とか、「自分の名前の前に枕詞を付けるようにしていきなさい」と都民ファーストの会の方たちに研修会で仰っていましたが、これまで「小池さん」、「自民党の小池さん」という側面としていろいろな大臣などを歴任してきたと思います。二階幹事長からは、「頑張ってください」と声をかけられたということですが、去年の都知事選とか、これまで知事を応援してくれてきた自民党の支持層の人たちに対して、何か一言仰ることがあったらいただきたいのと、今後、都政を運営していったり、政治を行っていく上で、今回の決断というのがどういう影響があるのかというのを教えてください。

【知事】自民党ということを応援しておられる方はもちろん多いわけであります。そして、国政については、特にそうだと思います。今、さまざまな課題がある中において、そこは底堅いというのは、そういったところだと思っております。
それから、私が離れるということについて、それで都民の皆様方の意識が急に変わるとはあまり感じてはおりません。どのような影響になるのかはわかりません。読めないところはありますけれども、むしろきっちりとして、都民ファーストの優秀な候補者の皆さんを、みんな崖から飛び降りて、私ではないけれども、今回、都のため、都民のためという、多分お仕事を辞められなければ、多分報酬もそちらの方が多いと思われるような人が都議会に挑戦されるということで、これ、私はもう本当に意気込みと志だと思っておりますので、そこはサポートしていきたいし、私が崖から飛び降りたからこそ、その姿に多くの方々が共感していただいたということだと思っております。どこに所属しているのかということも、これについては、特に地方の行政において、それから議会において、関係あるような、ないような、ではないかなと思います。
むしろ、私の出発点は日本新党でございましたので、25年経って原点に戻ったという感じがいたします。

【記者】ニコニコ動画の七尾です。よろしくお願いします。東京都議選関連でお聞きします。地方選挙でも、昔から対立候補の攻撃材料としまして、怪文書が出回るということは普通にあったわけなんですが、例えば先のアメリカ大統領選なんかでは、選挙中、メディアやネットを媒介にしたフェイクニュースが投票行動に大きく影響を及ぼしたと言われています。今回の東京都議選は、対立軸が明快である分、フェイクニュース、あるいはフェイクニュースと言わないまでも、本でも同じだと思うんですけども、事実かどうかの検証のないまま、そういったことが伝えられ、選挙戦に大きな影響を及ぼす可能性が、おそらく普通の選挙より高いと思うのですが、この辺について、都知事はどう見ていらっしゃいますでしょうか。

【知事】今、週刊誌がいろいろな別のスキャンダルなどを伝えて、驚くようなことが多いんですけれども、私自身、見出しに「小池百合子が公金横領1000万円」というのが電車の中吊りなどでぶら下がっていたというので、これは早速、週刊誌を提訴いたしました。名誉棄損ということであります。この辺、これはもう既に対応したところでございます。やはり名誉棄損に当たるものということについては、しっかりと法的に対応していきたいと、私自身は思っております。
それから、何か、もう本当に捏造のものが、それをベースにしたような取材もあって、それにエネルギーを取られるというのは、どんなものかなと思っております。
これからどういう形になるのか、共謀罪の対象になるのかどうか、よくわかりませんけれども、ファクトは私どもの方から情報公開という観点で、しっかりと伝えていきたいと思っております。

【記者】産経新聞の大泉です。市場の問題についてお聞きしたいと思います。先ほども質問が出ましたが、本日の所信表明で、豊洲の無害化の部分について言及されて、陳謝されたということがありました。一方、先日、築地市場からも有害物質が出たということで、そちらについても今日の所信表明で触れていたかと思います。
そこで、お聞きしたいのが、築地市場からも環境基準を超える有害物質が出ているということの評価として今後の築地の目標というのは、豊洲と同レベルの無害化を目指すということになるのか、それとも、また別の、築地に対しては別の考え方、別のスタンダードみたいなものがあるのか、そこら辺のお考えをお聞かせください。

【知事】まず、それについては、東京ガスの跡地を利用した豊洲ということから、これまで800億を超す費用をかけて、これまで土壌対策をやってこられた。土対法が途中から厳しくなってきたということもあります。
振り返ってみれば、築地については80年の歴史があって、その間にどんどん法律は変遷をし、かつ衛生に対する感覚、意識というのも高まって、開放型から閉鎖型へといったような流れが世界的にもできてきたということかと思います。
土壌汚染については、私はこれから審議会の方々にもお伺いしたいところではありますけれども、どういった基準が必要なのかどうか。これまで出てきた数値ということについて言えば、数値が高いか低いかという、程度問題の違いは大いにありますけれども、たしかに調査で問題点があったかと思っています。築地において。今、ボーリング調査を行っているというところ。それを考え、それを踏まえながら、どういうものが必要なのか。それは、今後の築地の使い方によって、そのままで再生させるのか、それは、やり方によって変わってくるものだと思っております。

【記者】日本経済新聞の岩村です。離党について、何点かもう少し突っ込んで聞かせてください。離党を決められた時期については、先ほど代表就任のタイミングということで仰いましたけれども、いつ頃から念頭にあったことでしょうか。

【知事】進退伺を出して、そのまま、宙ぶらりんで、自民党が決めないという状況にございました。これが1点。それから、2つ目には、決起大会という節目については、もう前々から決めておりました。よって、そこからということで、準備に入った頃からであります。ですから、タイミングとすれば6月1日(木曜)と考えておりました。

【記者】それを検討したのは、先月ぐらいからとか、そういうイメージですか。

【知事】何月何日、何時何秒とは申し上げませんけれども、ずっと、知事になってからのいろいろな流れの中で選択肢としてございました。

【記者】あと、すみません。二階幹事長から「頑張ってください」という以外に、もう一つ、添える言葉がありましたら、どういうことがありましたでしょうか。

【知事】2人の関係でございますので、申し上げることは、他にはございません。

【記者】ありがとうございます。

【記者】日本テレビの久野村です。下村会長は、今まで、「知事がご自身でお決めにならない」ということも仰っていたりはしましたが、知事としてはずっと進退伺を出されていて、決めなかったのは自民党と、宙ぶらりんだったと。なぜ自民党は、知事の進退伺について決めることができなかったと、知事としては思っていらっしゃいますか。

【知事】それは政治的ご判断だと思います。もうその1点に尽きると思います。

【記者】毎日新聞の円谷です。都議選の関連でお伺いしたいんですけれども。いわゆる「勝敗ライン」というものを、知事がどう考えていらっしゃるかをお聞きしたいんですが、例えば都民ファーストが第1党を取るということなのか、支持勢力で過半数を取るということなのか、まだ公認候補、増えるかもしれませんが、現段階で知事はどこに勝敗ラインを置いているのか教えてください。

【知事】私、今、大変注目しているのがフランスの総選挙で、えらい遠い話だなと思われるかもしれませんが、マクロン大統領という方は、全く政党の支持を受けずに、国民の1票1票で選ばれました。39歳、最も若いフランス大統領。彼は政党支持がない、ということは、現在の議会には誰一人として彼の議員としてのサポートはない。そして、彼はネットを通じて候補者を募集しましたところ、2万件ほどの応募があったということであります。そして、もう間もなく、今月中に総選挙が行われて、577の選挙区にそれぞれ、その2万人の中からネットで選んだ人を、もうぽんぽん置いていくわけです。そして、ネットで党員も集めて20万人ということを聞いております。
今、世の中は非常に大きく、政党政治と大きく変わった流れができてきているけれども、議会の中で政策をちゃんとスピーディーに進めていくためには、これも大統領の、共和制であるフランスの場合と私の場合とある意味、同じところがあるわけでございます。フランスは首相がおられるわけですけれども。マクロンが言っているのは、改革の仲間が、同志が半数を超えることだということを言っていて、私はそこに共感を覚えるところであります。
よって、都民ファーストの会の候補者、そしてまた改革の同志であり、さまざまな連携を、協定を含めた連携を持った、そういった他の会派、もしくは政党、そういったところと連携をしていきたいと思っております。
ちなみに、マクロンさんのところの候補者には、既成の政党からもいろいろと合流をするということで、一遍に577人も候補者を決めるのはすごいなと、むしろ注目して見ているところです。何か遠い話のようですけれども、とても身近に感じられて、お話をしてしまいました。
ありがとうございました。

(テキスト版文責 政策企画局調整部政策課)

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