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平成29年(2017年)4月21日更新

小池知事「知事の部屋」/記者会見(平成29年4月21日)

知事記者会見
2017年4月21日(金曜)
14時00分~14時44分

知事冒頭発言

1 「快適通勤プロモーション協議会」の開催について

【知事】皆さん、こんにちは。今日、私の方から、まず4本お伝えする項目がございますので、そこから始めさせていただきます。
先日お伝えしたと思いますけれども、「快適通勤プロモーション協議会」、この開催が決まりました。こちらの方は、第1回の日付が4月28日(金曜日)、東京駅の前の、丸ビルホールで開催いたします。この協議会ですけれども、多くの方々に快適な通勤を実感してもらうということを目的といたしております。「快適通勤ムーブメント」という名前を付けております。
協議会の方でございますけれども、これまでにムーブメントの趣旨に賛同いただく、そういった民間企業や鉄道事業者、そして国の関係者などがご参加いただけることとなっております。当日は、私から夏のムーブメントの実施の時期、それからロゴなどを発表することといたします。それから、鉄道事業者、民間企業から、混雑緩和に向けたさまざまな先行的な取組について紹介をしていただくということといたします。
この協議会を皮切りといたしまして、さらに多くの賛同者を募りまして、このムーブメントの輪を広げてまいりたいと考えております。
できるだけフレックスタイムにするとか、早く出勤をした方にはいろいろなサービスが付くとか、各社で今お考えいただいているようでございます。記者の皆さんは、あまりこういうのは縁遠いかもしれませんけれども、私もかつて学生時代に降りたい駅で、満員電車で降りられなかったことから、定時に通勤する仕事には就かないと決めた結果、アラビア語通訳という全然別の道を選びました。もっとも、エジプトの満員バスは、これは殺気立っていますから、日本以上にひどいところもございまして、みんな屋根に乗りますし、窓から降りたりしますし、すごいですよ。日本の快適通勤をしっかり確保していきたいと思っております。
まずこれが1点でございます。詳細は、都市整備局にお聞きください。

(報道発表資料は、こちらをご覧ください。)
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:44KB)

2 入札契約制度改革に関する業界団体へのヒアリングについて

【知事】 2番目、入札契約制度の改革でございまして、業界の団体の方々からヒアリングを行うことといたします。この点でのお知らせでございます。これまで都政改革本部におきまして、都の公共調達が真に都民の利益に適っているのか、ワイズスペンディングの観点、都民ファーストの視点に立ちまして、入札契約制度の改革について議論を重ねてまいりました。
そして、3月末に改革案を取りまとめておりまして、今後、試行を開始するという、その時点に当たりまして、私自身、業界団体の方々から直接お話を伺う機会を設けるというものでございます。以前から私のところには、特に建設関係の方々から、是非、中小の零細企業も何とか生き残れるような方策を考えてほしいといったご要望もいただいてまいりました。そして、建設業に限らず、都内の産業の発展の鍵、これは都内企業の99%を占めます中小企業に他ならないわけでございます。
今回のヒアリングを通じまして、中小の建設会社などで構成されます業界団体、そのほかの産業の関係でも、中小の団体などもございますので、そういったところにも耳を傾けて、そしてこの試行を円滑に進めるため、また、その先の本格的な実施に生かすために、公共工事の現場の貴重な声を伺ってまいりたいと考えております。
日程についてですけれども、5月中旬で調整を行っております。
そして、公共工事などに携わられる事業者から構成されます業界団体、25団体程度を、それぞれ業態別にグループに分けます。そして、その上でご意見を伺う予定といたしております。
今回のヒアリングにつきましても、その模様はメディアの皆さんにもオープンとさせていただき、インターネット中継を活用しまして、都民にもその旨を公開するということといたしております。それぞれ15分から20分、30分といったような長さになろうかと思います。
詳細は、財務局にお聞きください。

(報道発表資料は、こちらをご覧ください。)

3 「東京都アレルギー情報navi.(ナビ)」の開設について

【知事】その次に、3つ目でございますが、皆さん、アレルギーはお持ちじゃないでしょうか。アレルギーに関しての情報ナビというのを、今日、たった今、午後2時から開設いたしましたので、そのお知らせでございます。
アレルギー疾患にはさまざまな原因があるということでございまして、そして、その症状もさまざまであります。それによる重症化をどうやって防ぐのか、それから症状を軽くするためには、そのために1人1人が正しい知識を持つということは大切であります。一方で、インターネット上にはいろいろな情報が溢れており、その中から適切な情報を選ぶということは、時に非常に難しいということでございます。
そこで、このたび都といたしまして、アレルギー疾患に関するさまざまな情報をわかりやすく提供するサイトを開設いたしました。そして、このサイトでは、疾患別、それから目的別に選べるメニューで情報を探しやすくいたしました。関連サイトの新着情報もタイムリーに確認ができるということでございます。また、誤った情報でかえって症状が悪化するといったようなことがないために、掲載している内容については、専門医が監修をした信頼できるものになっているものと存じます。
疾患をお持ちの方、そしてそのご家族には基礎知識を確認していただいたり、医療機関、そして専門医を探す際に、ご利用いただきたいというものでございます。また、緊急時の対応マニュアル、そして教材なども掲載いたしておりますので、保育施設などの職員の方や学校関係者、先生たち、医療従事者にもご活用いただきたいということでございます。
まさしく、かゆいところにも手が届くような、そういう対応になればと思っております。
詳細は、福祉保健局にお聞きください。

(報道発表資料は、こちらをご覧ください。)
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:572KB)

4 「ノーリミッツスペシャル2017上野」の開催について

【知事】それから、4番目でございますけれども、オリパラ絡みでございます。間もなくと言いましょうか、あと2週間程度でゴールデンウィークに差しかかるわけでございますけれども、ゴールデンウィーク期間中の5月6日(土曜日)、7日(日曜日)の2日にわたりまして、パラリンピックの魅力を体感していただこうというイベント「NO LIMITS SPECIAL2017上野」というのを開催いたしますので、そのお知らせでございます。
これまでも、私自身も「NO LIMITS CHALLENGE」など参加をしてまいりました。パラリンピックの競技を体感していただくという催しでございまして、これによって東京大会に向けた開催気運の醸成に取り組んでまいったわけでございます。
今回はその特別版でございます。東京大会で実施する、全て合わせると22の競技があるのですけれども、それを体感、体験していただく。そんなイベントを上野恩賜公園で開催をいたします。ちなみに、私も会場に参りまして、いくつかの競技に挑戦をしてみたいと思います。ボッチャだけではございません。パラリンピック競技の魅力、そして、面白さに触れて、もしくは、「こんな大変なんだ」ということを自分で味わってみたいと思います。
総合司会でありますけれども、松岡修造さん、熱い男、松岡修造さん、そして平井理央さんをお迎えをいたしまして、パラリンピック競技をわかりやすくご紹介いただきたいと、このように思います。
初日のオープニングでございますが、「パラリンピアンに挑戦!五番勝負」と名付けまして、オリンピアンの皆さん等のチャレンジゲスト、そしてパラリンピアン自らが、真剣勝負を行っていただこうと考えております。ほかにも、リオ大会で活躍されました多数のアスリートの方々にもご出演いただきまして、エキシビジョンや、それから体験会などを実施をいたします。
それから、皆様覚えていらっしゃると思いますけれども、リオ大会でフラッグハンドオーバーセレモニーを致しました。その際に、セレモニーの後に東京パラリンピックをアピールするイベント、パフォーマンスが行われた際に、ダンサーの大前光市さん、それから太鼓パフォーマンスの集団で「鼓童」という皆さんですね。この鼓童、素晴らしいパフォーマンスを現場でお願いを申し上げまして、大いに会場盛り上げていただこうと思っております。この機会に、これまでパラリンピック競技を見たことのある方もない方も、是非ご来場いただきまして、その魅力を体験、体感をしていただきたいということでございます。
それと同時に、私が行く場合には大体黄色いボックスが付いてまいります。何のボックスかというと、言うまでもありませんけれども、「都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト」がございますので、そのブースも設置をいたしますので、不要になった携帯電話など是非お持ちいただきたいと思います。大変、今や、オールジャパンでこの都市鉱山のプロジェクトが進んでおりますので、お近くのところにご提供いただければと、使用済みの携帯電話をご提供いただければと、このように思います。詳細は、オリンピック・パラリンピック準備局にお聞きください。
以上、私の方からお伝えする4項目、以上でございます。

(報道発表資料は、こちらをご覧ください。)
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:323KB)

質疑応答

【記者】幹事社 東京新聞 森川と言います。幹事社の方からいくつか質問させていただきます。快適通勤プロモーション協議会についてですが、知事選のときに、例えば2階建て通勤電車の導入促進なんて話もあったかと思います。満員電車をゼロにするために、知事として特に具体的にこういうことをやってみたいというお考えがあれば、教えてください。

【知事】技術論と、それから、システム論と、意識論と、それぞれあるかと思います。2階建ての電車というのは技術論の1つですが、コストが非常に高いということがございます。
それから、システム論では、信号の精度、このスパンを短くすることによって、より多くの本数を走らせることができる。それから、もっと単純に言えば、プラットフォームをもう少し長くして、1両付けるとか、いろいろございます。
意識論という点で言うならば、皆さんの、例えば企業や働き方を変えていくということで、フレックスタイム制度によって、朝早出をした人は早く帰れるということで、両方、行きも帰りも、ラッシュアワーを避けられると。ですから、企業としてそういう制度を導入しておられる、例えば私の記憶しているところでは伊藤忠商事などはですね、早く出てきた方には朝食が付きますという制度で効率もよくなっていると。利益も上がるというようなところがございますよね。ですから、非常に総合的な話になってくると思います。
それから、昨日も都内の区市長さんたちと待機児童の会議を行いました。そこで企業内保育所、保育施設の充実をという話も出ておりましたけれども、都会のど真ん中にベビーバギーを持って実際に来るというのは、そう簡単な話じゃないと思うんですね。人が流れるように、滝のように階段を上から下までだーっと流れていくシーンというのは圧巻でもあると同時に、あそこに1人ベビーバギーを持ったお父さん、お母さんがいると、どんなに不安なことかということを考えますと、企業内保育というのはそう簡単ではないと。つくることは、いろいろなインセンティブつけてできるかもしれませんけれども、実際にお子さんを肩車してなどというのは、なかなかそう簡単ではない。
だから、そうやって技術的なところと意識改革、働き方、そういったことを総合的に考えることによって、子育てもでき、そして仕事も充実ということができるのではないかと思っております。

【記者】次の質問をさせていただきます。7月の都議選の関係で、今日、都民ファーストの会と東京生活者ネットワークの政策協定の調印式がありました。知事も出席されていました。大体、政党間の協力、対決の構図が見えてきたのかなという感じがします。知事ご自身は、この政党間の協力、対決の構図について、どのように見ていらして、どんな都議選だというふうに現状認識されているのかというあたり、お考えを聞かせていただけますでしょうか。

【知事】生活者ネットの皆さんは、ほとんどが女性の地域政党として活動され、また都議会においてもその論調というのは、まさしく生活者の目線に根差した政策を訴えてこられている。都民ファーストの観点からも、都政を大きく変えていくという点では、生活者に目線を合わせた政策の実現、そして促進が必要だと、このように考えるところでございます。
それから、都議会の体質を変えていくという点でも、女性の議員の方々が活躍されるというのは、諸外国では当たり前の姿になるので、その意味では、ネットの皆さんのご努力というのは、私は大いに関心を持っているということであります。そういったことから今回の協定に進んだということであります。

【記者】次の質問をします。4月18日の夜に、小池知事は、小泉元首相、自民党の二階幹事長らと会食されたと報じられています。たまたま安倍首相も同じ店におられたということですが、都議選とか、オリンピックなどの話が何か出たのかどうか。あるいは、その会食の経緯についてちょっとお話を伺えればと思いますが。

【知事】いや、経緯については今日の夕刊フジをお読みいただければと思います。ありていに言えば、私が郵政選挙で兵庫から東京に選挙区を移した際の偉大なる幹事長が武部勤先生で、武部先生からのお電話で、「ちょっと来い」という話で参りましたら、えらいメンツだったということであります。
大体、長年ともにいろいろな活動をしてきたということで、思い出話とともに、いつもハイテンションの小泉総理は相変わらずハイテンションで、非常に楽しい話をたくさん聞かせていただくと同時にですね、大いなるエールをいただいたところであります。
安倍総理については、、その前日は「銀座の恋の物語」を一緒に歌うかどうかだったんですけれども、結局、「赤坂何とかナイト」になってしまいまして、打ち合わせして行ったわけではなくて、本当に偶然で、これだけ多くのお店が東京にあるのに、赤坂の同じところにいると言うの。奇遇だとは思いましたが、別の会合に出ておられた。その中で、わざわざみんな小泉総理はじめ、私は別にして、皆さん重鎮がお並びになっているのでね、総理がご挨拶に来られまして、その際に私に対しては「小池さん、お手柔らかにお願いしますね」という声をかけていかれたということで。大変お元気で、和やかなムードで進んだところでございます。
詳しくは、どうぞ夕刊フジをお読みいただければと。

【記者】最後の質問です。東京オリンピックの開催都市契約についてなんですけれども、昨年の11月に都政改革本部が公表を求める提言をされています。今時点で言えば、まだ公表されていませんが、これの公表の是非、あるいは公表する場合はいつごろ公表されるのかというあたりについて、知事のお考えを伺えればと思います。

【知事】今日は、御紙の方でこの点について非開示にしているというサブタイトルがついた記事、掲載されておられますが、私は以前、議会でも同じ質問を受けた際に、それについて、「IOCとの協議を公表する方向で協議を進めている」という答弁をいたしております。時期については、近々ということで、その準備を整えているということであって、公表をしないということではございません。皆さんに見ていただいてですね、いろいろとそこでまた、都民の皆さんからそれをチェックしていただければと、むしろ思っているところでございます。

【記者】幹事の方からは以上です。
各社の方からお願いします。当てられた方は、所属とお名前を述べてから質問してください。よろしくお願いします。

【記者】日本テレビの久野村ですけども。20日に、アメリカの雑誌の「TIME」で、知事が、世界で最も影響力のある100人に日本人で唯一選ばれました。推薦状を書いたイダルゴ市長からは、女性の先駆者だというようなお言葉もありましたが、この選ばれたことへのお受け止めと、知事自身は、ご自身の発信力とか影響力というのを、どういったところがあるというのを考えているかと、今回、コメントで「大変励みになる」と仰っていましたが、これを受けて、改めて都政へ向かう姿勢というのをお願いいたします。

【知事】まず、「TIME100」に選ばれたことを大変光栄に思います。そして、ご推薦いただいたのが姉妹都市であるパリ市の市長、イダルゴさんということでございます。いくつかカテゴリーがございまして、その中でパイオニアという項目に入れていただきました。昨年、初の女性知事として就任をいたしましてから、これまで都政の透明化であるとか、それから、都民とともに進める都政として、都民ファーストの実現を目指してきたつもりでございます。そして、東京を大きく変えていこうということで、その意味では、パイオニアと言っていただいて、大変励みになります。そして、まだまだそうは言っても改革の途上でございますので、今回、この100人に選ばれたことで、よりしっかりと都民目線で、そしてまた、皆さんにわかりやすい都政を、しっかりとこれからも追求していきたいと、この実現を目指していきたいと、このように考えております。これまで日本人の中で、安倍総理も選ばれたことがあったと思いますけれども、こういう中でお選びいただいて、大変うれしく思っております。

【記者】朝日新聞の石井です。すみません、先ほどの会談について、ちょっともう1点だけお聞かせください。すみません、しつこくて。

【知事】いえいえ。はい。

【記者】都議選を控えたこの時期に敵対勢力、都議団の、自民党本部の実質的ナンバー2の人がいる会談に出られるということは、都議選についてどのような波紋が広がるかということを、ちょっと教えてください。

【知事】いや、行ってみてわかったので。私は大変びっくりもいたしました。ただ、例えば二階幹事長とはずっと長い間一緒に活動してまいりましたし、これから、むしろ都議選終わってから協力体制をどうするかとかですね、そんなお話もいただいたところでございまして、オリンピックであったり、さまざまな都政の課題というのは、国と連携していかなければならないテーマは多数ありますので、その点では大変心強い連携を確認できたと思っております。

【記者】すみません、そうしたらもう1点だけ。そうすると、自民党の本部と自民党都議団というのは別の組織と考えて、知事は接していると考えてよろしいのか。

【知事】ノーコメント。

【記者】フジテレビの小川です。先ほどの最も影響力のある100人について、ちょっと追加質問なんですが、先駆者ということで、小池さんはいろいろな女性初というのを体験して、いろいろ職務を務めていらっしゃったと思うんですが、この後続いていく女性たちのために、先駆者としてできるアドバイスですとか、こういうところが大変だけど、頑張ってほしいというようなメッセージがあったらお願いします。

【知事】基本的に、女性のパイオニアとして今回選ばれたということは、後進の皆さんが、より舞台で輝けるような環境をつくっていけという合図ではないかと思います。まあまあ、大体、私自身、ほかの人と同じことはやらないというのが主義なので、そのために、結構、地雷原をばっと走っていくんです。途中で吹っ飛ばされるかもしれないと思いつつ、走り抜けるということに醍醐味を感じております。その意味で、「ここは安全よ」ということを示していくことによって、より多くの女性がその後続いてくださればいいと思うし、それから、やっぱり日本はちょっと、女性が女性らしい、こういう表現もまたどうかと思うのだけれど、ちょっと遠慮しすぎだと思うので、もっと思い切って、いろいろなことに挑戦をしていただきたいなと思っております。そういう意味で、1つのいいモデルになれるかどうかは、自信はございませんが、そうやってリスクテイクをしながら前ヘ進むという、その姿を見て、多くの若い方々、若くなくても結構ですけれども、見ていただければと思います。

【記者】産経新聞の大泉です。よろしくお願いします。先週に引き続いて、ちょっと国政の関係で質問させていただきたいんですが、また長島昭久さんの話なんですけれども、何か勉強会を始めるというような報道がございまして、その中のメンバーには、例えば渡辺喜美さんなんかが入られるという話ですが、他方、小池知事を支援する都民ファーストの会のファーストペンギンの方々の一部は、もともとみんなの党、渡辺喜美さんもみんなの党ということで、何となく無理矢理考えると方程式がつながってしまうような感じもしまして、やはり国政への布石として捉える向きもあるんですが、そこら辺をもう1回確認させていただければと思います。

【知事】皆さん、いろいろと評論される方は、過去のどこに在籍したかとか、政策というよりは人脈解説が多いかと思うんですけれど、私は、今回、長島さんがそういう会をつくられるというのは、まず存じ上げなかったです。というか、そういう方、そういう形でいろいろと思いがあったからこそ、今回の行動につながっておられるんじゃないかなと思うわけであります。そしてまた、前も申し上げましたけれども、そういう力も長島さん、おありな方なので、これからいろいろリーダーシップを振るっていかれると思います。それについて、私の1つの国政への流れというのは、それは読みすぎだと思います。しっかりと私は、もう今、都政に集中をして、そして都議会選挙にも向けて、しっかりとそこに力を注ぐということが、私に今都民が求めておられるニーズではないかと思っております。あっちこっち目がきょろきょろしていると、落ち着かないでしょ。だから、都政に今、私はもう徹底して集中をするという態勢でございます。

【記者】NHKの小嶋です。ちょっと市場の問題で1点伺いたいんですけれども、今週も都議会では特別委員会が、閉会中ですけども行われまして、特にコストの問題というか、延期に伴う費用の話というのが非常にクローズアップされているような、自民党からですけれども、ありまして、知事に対して住民監査請求を求めるような動きもあるようですが、知事はこれまでロードマップに従うって言っているということは、おそらく来月、専門家会議の最終的な報告も出て、安全対策等もそこで何か出てくるんだろうと思うんですけれども、その辺の日程感と、一連、議会等で指摘されている延期に伴う費用との関係について、現時点でどのようにお考えなのか、お願いします。

【知事】市場のあり方戦略本部、今もお話ございましたように、4月27日(木曜日)には第2回を開催いたします。そこで専門家会議、それから市場問題プロジェクトチーム、それぞれこれまでのまとめられたことを、俎上に上げていただくことといたしまして、論点整理を行う予定と聞いております。これからヒアリングなども行っていくわけでありますけれども、いずれにしましても、戦略本部というのは去年の11月にお示しをしましたロードマップには書いてはございませんでしたが、しかし、これまでの地下水のモニタリングの2年間をやり終えて、そして専門家会議が方向性を示して、その後、今後どうするかという専門家会議の今後のいろいろなやり方というか、工事が必要なのか否かということが今後、提示されていくわけでございます。そういう中において、今、行政の手続きを粛々と進めているというのが、私の認識でございます。
そういう中で、「とにかく早く移転しろ」という、それのみを言っている方々っていうのは、やはり食の安心・安全とか消費者についての意識等が私とはちょっと離れているのかなと思います。そして、そういう中で、住民監査請求等の話も出ておりますけれども、私はしかるべき形でしっかりとこの手続きを踏まえてやっているということでございますし、また、私は知事になったのは、自分の私腹を肥やすためになったつもりはさらさらありません。さもなければ、報酬を半分にするはずもないわけでございます。よって、しっかりと、訴訟という形になりましたら、受けて立ちたいと思っております。そのために、身を賭してでも知事としての判断をしっかりと出していきたいと、私はそういう思いでおります。

【記者】ちょっと追加で伺いますと、そうすると、いろいろ言われている延期に伴うそういう批判というのは、知事にとっては全く当たらないという理解でよろしいということですか。

【知事】批判されたい方はおられるのだろうと思いますが、しかしながら、やはり消費者の観点からすると、幾つかの課題が両方にも出ているけれども、それをどうやって安心に最終的につなげるのですかというところを皆さん見ておられるのだろうと思います。それを確認するというのが私の責務だと思っておりまして、その批判は当たらないということです。
そうやって急がせている方は、それぞれの目的があって仰っている。もちろん、中途半端な形で。業界、業者の方々、先行きはどうなるのですか。また、去年は想定外に年を越せて、ある意味、よかったって言っている方もおられるんですけれども、では今年の冬はどうなるのですかなどというのは、やはり支払いのことなどもあるわけですから、そういったことを考えると、きちっとした答えを出していかなければならない。それはロードマップに書いたとおりであるということであります。

【記者】すみません。BuzzFeedというインターネットのニュースサイトの記者の渡辺と申しますが、大阪で、里親に同性カップルが認定されたということで、東京は、そういう同性カップルが里親に認定されないような基準があると報道があったのですが、それを見直すようなご予定があるかどうかを教えていただければなと思って。よろしくお願いします。

【知事】よろしくお願いしますと言われたのですが、ちょっとそのお答えは、また待っていただきたいと思います。整理をした上で、きちっとしたお答えができるようにしたいと思います。

【記者】読売新聞の越村です。よろしくお願いします。市場のことで伺いたいんですけれども、この前、都議会の市場特別委員会の方で、小島氏について招致するということで決まりました。自民と公明と、あと都民ファーストについては、小島さんが示している再整備案について懐疑的な立場から説明を求めたいと。共産党としては評価を、評価できる立場から説明を求めたいということでしたけれども、知事ご自身としては、小島さんはこの招致に応じるべきか、どうするべきかとお考えでしょうか。

【知事】そうですね。小島案というのが突然出てきたというびっくり感は都議会の方の皆さんにはあるんだろうと思います。それから、築地案というのは以前にも出たじゃないかというお考えの方が多いのだろうと思います。ただ、小島案の面白いところは、面白いっていうのはあれですけれども、視点は、この間に市場の状況も変わって、種地の確保ができるのではないかといった点と、それからさまざまな建築技術、例えばアスベスト処理等についても、以前、試算したときとかなり変わってきているじゃないかということから、ある意味、オルタナティブ(代替的)な案を出してこられたということだと思います。都議会の方でお決めになることでありますので、私としては、全会一致で招致を決めたということは、これは重いものがあると思いますが、小島案についてですね、現時点で試案であり、いろいろとヒアリングをされて、今、報告書をおまとめになっていると聞いております。市場のあり方戦略本部においても、この案については耳を傾けていくということにいたしておりますので、議会の方でもお聞きになるのは、それは議会がお決めになることというふうに捉えたいと思います。

【記者】すいません。議会は招致を決めているんですけど、小島さんの意向はまだわからないんですけども、知事としては、小島さんは応じるべきだとお考えですか。

【知事】応じるべきかどうか、議会の考え方ということも尊重されると思います。

【記者】朝日新聞の岡村と言います。知事のお言葉で、都民ファーストという言葉は当選以来、ずっと使われていると思うんですが、この言葉についてお聞かせください。例えば、アメリカファーストとかブリテンファーストというのは、移民に否定的なことから排外主義的な要素があると批判もされているんですけれども、知事の言う都民ファーストというのは、そういった言葉との違いがあれば、是非教えていただきたいなと。

【知事】そんな深い話、しないでください。というか、逆に言えば、都民がラストだったんじゃないですかという、その反論って言いましょうか、その逆の発想ということで捉えていただければと思います。都政っていうのは都民のためにあるのではないか、都民のために都民の税金は賢く使われるべきではないかということでありますので、広いご見識のアドバイスはよく受け止めますけれども、そういうこととは全く関係なく、私は、都民ラストであったというこれまでの都政を変えるために東京大改革に挑んでいると、そして、皆さんに共感を呼んでいきたいと思っております。

【記者】ありがとうございます。

【知事】朝日の記者の非常に高邁な。ありがとうございます。

【記者】THE PAGEの具志堅です。すいません。豊洲市場の問題についてお聞きしたいんですけれども、知事は1月の末の記者会見のほうで、豊洲問題に絡む住民訴訟の件で対応方針を見直すと仰っておられました。で、今月、その件は。

【知事】それは、もう1人の方ね。前の知事ですね。

【記者】前の知事です。来週の27日(木曜日)には、東京地裁の方で対応方針を見直すかどうかというのを都が裁判所の方、あるいは原告の方に伝えることになっていたかと思います。現時点で、この件についてもう結論が出ているかどうかも含めて、都の対応方針が決まっているのであれば、まず教えていただきたいというのが1点です。
それともう1つ、そのときに、新しい弁護団にメンバーを刷新されたと思います。その際に、例えば問題の解明ですとか損害賠償責務の有無、あるいは損害額の算定については非常に重要だと知事は仰ったかと思いますが、そのあたりについても、現時点でわかっている範囲のことがあればお教えください。

【知事】ご質問いただきましたけれども、最新のというか、今日のこの時点でいつということについてはまだ確認を取っておりません。というか、かなり膨大な作業だということを聞いておりまして、時間がかかるという話は聞いております。それがいつになって、どういう形でというのは、ちょっとこの場で正確にお答えする段取りにはなっておりませんで、また確認をしていきたいと思っております。

【記者】対応方針が決まるのは、その調査結果が出た上で判断されるような感じ。

【知事】かなり膨大な資料等々で、今、新しい弁護団の方っていうこともこれあり、時間がかかっているという、そのような報告については受けております。
最後の方で恐縮でございます。

【記者】毎日新聞の芳賀と申します。よろしくお願いいたします。2020年の東京オリンピック・パラリンピックについてお伺いします。本日、森喜朗大会組織委員会会長が「遺書」と題した著書を発売され、その中で、小池流「見直し」とは何だったのかと1章を割いて、会場見直しが政治的パフォーマンスであった、就任以降、何やかや言いがかりとしか思えないことを言ってきたなどと批判に終始しているようにも読めるのですが、これについて知事のご所見と、あと、東京大会を成功させるために、今後、森会長とどのような連携をとっていきたいかということをお聞かせください。

【知事】ご著書については、出版なさるということは伺っておりますけれども、残念ながら、まだ拝読はいたしておりません。一方で、それ、1章分ですか。

【記者】第4章が、その。

【知事】第4章丸々。それだけお気に留めていただいていることは大変光栄なことだと思っております。
それから、既に読んだ方から、いろいろ勘違いがあるのではないかと、思い違いがあるのではないかという話も聞いております。そのあたりは、後世に残るものであるならば、そのあたり、確認が必要なのかなと思っております。これだけ一生懸命、オリンピックの招致から、ご尽力されてきたわけですから、「遺書」などと言わず、これからもお元気で頑張っていただきたいと、このように思っております。
今日はこれにて終わりたいと思っております。はい。ありがとうございました。

(テキスト版文責 政策企画局調整部政策課)

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