東京と日本の成長を考える検討会（第1回）

平成30年（2018年）6月14日（木曜日）、東京と日本の持続的成長に向けて、真の地方分権を見据えた地方税財源のあり方を検討するため、東京と日本の成長を考える検討会（第1回）が都庁で開催され、小池知事が出席しました。

はじめに、座長に選任された一橋大学副学長の辻琢也氏が挨拶し、「急速な少子高齢化、国際競争の激化など、社会情勢が目まぐるしく変わる環境の中で、東京そして日本が絶えず成長していくために何が必要なのか。この点について議論をすることは大変意義深い。冷静かつ真摯な議論を深めていきたい」と述べました。
続いて、知事が、「都市間競争を超えて、国家間競争の中でも、東京がしっかりしていることこそが、（日本の）大きな背骨になります」と述べ、「持続可能な国、都市、社会であるために今必要なのは、真の地方分権を見据えた地方の税財源の確立」であるとして、「東京、そして日本の明るい未来の実現に向けた、大きな一歩となるように、皆さまの豊富な知見、経験、分析をいただき、腰を据えた議論をしてほしい」と呼び掛けました。
その後、明治大学名誉教授の市川宏雄氏によるプレゼンテーションや、意見交換等が行われました。

会議終了後、知事は、「日本の首都である東京の成長は、地方との共存共栄にもつながります」とし、「国が東京の財源を狙っているが、それが日本全体にどう影響があるのか。収奪されることによって、『世界の激烈な都市間競争も生き残れなくなるのではないか』、『東京も日本も大丈夫なのか』という危機感を共有することができました」と感想を述べました。