国立都営　東京障害者職業能力開発校　新校舎落成記念式典

平成30年（2018年）4月18日（水曜日）、国立都営　東京障害者職業能力開発校（小平市）の新校舎落成記念式典が開催され、小池知事が出席しました。

この学校は昭和23年に創立され、本年で70周年を迎えます。職域開発科やビジネスアプリ開発科など12のコースで、「就職に必要な知識や技術・技能」を習得させるとともに、「生活習慣のトレーニング」も行っています。また、近年では、従来からの身体障害者向け訓練に加えて、精神・発達障害者向け訓練の拡充も図っています。

式典で知事は、「コンパクトで使い勝手が良い、大変素晴らしい施設になりました」として、厚生労働省の尽力に謝意を表しました。また、新校舎の開設に合わせて、精神・発達障害者の受入増加やカリキュラムの改正、グループワークの導入、相談機能の充実などが図られたことを紹介し、「ハードとソフト両面で進めていく。障害を持つ人が安心して訓練に取り組み、社会人としての将来を描ける環境づくりができました」、「入校生を社会にしっかりと送り出せるように、万全の配慮、温かい見守りの目を持って、この施設を運営していきたい」と挨拶しました。
式典後、知事は、訓練の様子を視察し、製パン科ではパンの成形、実務作業科では模擬店舗で生徒からコーヒーの提供を受けるなど、実習を体験しました。
視察を終えた知事は、「その人が持っているスキルや才能を引き出し、生かせるようにしたい」、「ちょっと後押しすることによって、自信がつきます。新しい学び舎（まなびや）が、彼らの社会への新たな出発点になることを期待しています」と語りました。