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平成30年(2018年)1月4日更新

職員に対する新年あいさつ

平成30年(2018年)1月4日(木曜日)、小池知事が、職員に対し新年あいさつを行いました。新年あいさつの内容は、以下のとおりです。

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はじめに

皆さん、明けましておめでとうございます。
年末・年始には、それぞれ英気を養うことはできたでしょうか。今年も、皆さん一人ひとりがライフとワーク、このバランスに配慮をしながら、心身共に健康でありますように。そして、自己研鑽に励みながら、都民のため、東京のため、山積いたしております課題に、共に全力で取り組んでいきたいものでございます。
また、都民生活の基盤を支え、安全・安心を守る最前線、つまり福祉・医療、警察、消防、交通、上下水道などの現場においては、お正月も関係なく、職務に従事された方が数多くおられます。たった今、この時点でも、奥多摩の山火事対策に消防庁の皆さんはじめとする方々が、命がけで尽力してくださっています。私もこれまで、高齢者の施設や、医療施設、警視庁、東京消防庁などの現場を数多く視察してまいりました。どの部署におきましても、男女を問わず、職員の士気は高く、そして自らの使命に邁進する姿を拝見をいたしまして、感動したところであります。こうした現場をはじめ、それぞれの職場におけます皆さんの奮闘に、都民として改めて感謝を申し上げるところでございます。

東京の節目の年に、改めて決意する

さて今年は、2月に平昌2018オリンピック、3月は同じくパラリンピック、そして6月にはサッカーワールドカップが開幕いたします。まさに世界的なスポーツイヤーとなります。さらに申し上げるならば、夏の全国高校野球選手権大会が、今年はちょうど100年、100回目の記念大会を迎えるそうであります。つまり、日本全体がスポーツで大いに盛り上がる年となることでありましょう。この盛り上がりを、ラグビーワールドカップ2019、そして東京2020オリンピック・パラリンピックへと繋げられますように、国など関係機関との連携をさらに強化してまいります。大会の準備を着実に進めて、オールジャパンでの一層の気運醸成を図ることによって、それぞれの大会への期待を一気に高める年としてまいりたいと考えております。
それから今年は、ご承知のように、「江戸」が「東京」となりまして150年という節目の年となります。より良い東京の実現を目指す私たちは、この節目において、これまで「東京」を築いてこられました先人たちの想いを受け継いで、明治、大正、昭和、平成、そして次の50年、100年、さらに150年を見据えながら、東京を日々発展させていく決意を新たにしたいものであります。

3つのシティの実現を確かなものに

さて、これまで、私が目指してまいります3つのシティ、すなわち「セーフ シティ」「ダイバーシティ」「スマート シティ」の実現に向けた、まずは種まき、そして政策の実施。オリンピック・パラリンピック成功のための各種の準備、さらに豊洲市場への移転の準備、多摩・島しょ地域の振興、そして都政改革と、皆さんの協力の下で、「東京大改革」の取組を一歩一歩進めてまいりました。今年は、この動きをさらに加速をさせて、より確実な歩みにしていかなければなりません。一昨年の12月、策定いたしました「2020年に向けた実行プラン」では、「人が生きる、人が輝く東京」、つまり「人」に焦点を当てた「重点政策方針2017」などをベースにして、政策の強化を進めてまいりました。実行プランが、3つのシティの実現、2020大会のさらにその先の、人口動態的にも極めて重要な年となる2025年以降の持続的な成長をも見据えて、より確かな「未来への航路」となりますように、議会、関係機関などとも密に連携をして、着実に進めてまいりたいと思います。
改めまして、都民と都民ファーストの原点に戻りまして、私は職員の皆さんと共に、より良い都政、「新しい東京」を創り上げる決意でございます。
政策を前へと進めるための来年度予算案につきましては、都民の皆さん方から、また、現場を熟知しておられる職員の皆さんから局の垣根を越えた、様々な提案をいただいております。これも確か、職員提案による、職員目安箱にこのことが投じられてきた、それを実現するものでございます。より生活、そして現場に根差した真に有効な投資とするべく、早速今日から知事査定に励んでまいります。
来年、消費税率の引き上げを控えております。各種の経済指標、例えば今日は大発会で、既に500円を超す、この株価の上げとなっておりますが、これらの数字に、都民の皆さんが「実感」を抱けるように、東京が景気回復、デフレ脱却の牽引役を務めていかなければならない。「政策」と「予算」に一層の磨きをかけまして、全庁一丸となって、着実に歩みを進めてまいりましょう。

都政改革を粘り強く進める

都政改革につきましては、昨年末にも、各局から「見える化改革」の状況についての報告をいただいております。引き続き、各局事業のあり方について、戦略的な検討を進めていただきますようよろしくお願いいたします。これまでの都政の手法を、都民ファーストの観点から見直すということは、すなわち、より良い都政に向けた「挑戦」とも言えると思います。急速に進みます少子高齢化をはじめとする、東京を取り巻く課題は複雑化・多様化しております。これらに的確に対応して、東京の持続的な成長を実現していくためには、情報公開はもとより、不断の改革によります都政の進化は欠かせません。今一度、そうした都政改革の意義を皆さんと共有して、今年も粘り強く取り組んでまいりたいと存じます。

生産性を高めよ

また、「新しい東京」、これを創り上げるためには、職員の皆さんがいきいきと働いて、都政を前進させる生産性の高い職場の実現が不可欠であります。昨年の11月には、「都庁働き方改革」宣言を行いましたよね。男性・女性を問うことなく、皆さん一人ひとりが存分に活躍できるように、幹部職員と共に、今年も「働き方改革」に積極的に取り組んでまいります。そのためには、3つのレスを進めていただきたいと思います。一つはペーパーレス。ペーパーレスは、テレワークの基盤となります。そして、目標値を挙げます。これは、昨年度比で20%減を3年間、2020年度までにやっていくということなんですが、皆さん、心構えは大丈夫でしょうか?そして、キャッシュレス。こちらの方は、今、劇的に変わりつつある決済システムの改革の一端ともなるわけでございます。一言で申し上げれば、アナログからデータ化への東京大改革を、この都庁から始めてまいりましょう。
すでにメガバンクなどでは、人工知能、AIの活用で数千人単位の配置換えが行われることが報じられております。新たな潮流は、目前に迫っているということを認めなければなりません。
「マネジメントの父」と称されました経営学者、ピーター・ドラッカー氏は、「知識労働の生産性の向上を図る場合にまず問うべきは、『何が目的か。何を実現しようとしているか。なぜそれを行うか。』である。」と述べております。また、同じくドラッカー氏は、「仕事を定義しなおし、行う必要のない仕事をやめること」を、「より賢く働くこと」と位置づけまして、これこそが、「生産性の向上のための唯一の鍵」であると、このように説いております。
就任以来、「賢い支出」の重要性を申し上げてまいりましたが、加えて、新年を契機といたしまして、「賢く働く」こともぜひ意識してまいりましょう。変化が激しく、これまでの「当たり前」がいつまでも通用するわけではない。それが今の時代であります。漫然と仕事をしていては、何事も成し得ない。時代を捉えながら、仕事を常に見直して、真に為すべきこと、それは何かを見極めて生産性を高める。そして、20時完全退庁をみんなで遵守してまいりましょう。仕事後はリフレッシュするとともに、しっかりと自己を磨いて、さらなる生産性の向上に繋げてまいりましょう。こうした好循環によりまして、公私ともに人生を充実させ、真に都民のため、東京のための仕事をしてまいりましょう。

世界に目を向けよ

そして、もう一つ申し上げます。皆さんにお願いしたいこと、それは、世界にもっと目を向けて、時には世界に出向いて、その動きを直視していただきたいということであります。私たちの使命は、きめ細かに都民の福祉向上を図るとともに、日本経済のエンジンとして、激化する世界の都市間競争に打ち勝って、我が国の持続的な成長に繋げていくことにあります。だからこそ、多くの職員、特に若い皆さんには、世界の変化のスピードや、東京が世界と比べて優れている点、いや、後れをとっている点など、肌で感じてほしいと思っております。
日本の首都、そして、世界有数の大都市の職員として、都政の現場はもとより、全国の道府県や世界にも広く目を向ける。去年で酉年は終わりましたが、引き続き皆さんには、一人ひとり「鳥の目」を持って東京の課題を俯瞰していただき、小手先ではない本質的な対策を進めることこそ、都民生活を向上させる、日本全国の共存共栄を推進する、そして、激しい国際競争の中で東京・日本の存在感を高めていく鍵となることでありましょう。ぜひ、広い視野を持って、仕事に取り組んでいただきたい。また、北朝鮮情勢が不透明な中、首都の危機管理を、あらゆる災害に対して万全であるよう心しておきましょう。

さあ、今年は戌年であります。犬は1年で、人間の7年分成長すると言われております。変化のスピードが著しく速い状況を「ドッグイヤー」と表現することは、皆さんご存知のことでありましょう。戌年の幕開けでございます。時代はまさに、激しい変化の真っ只中にあります。スピード感を持って、東京の明るい未来に向けて尽力をしていきたいと存じます。今年一年、共に頑張ってまいりましょう。

以上、私の新年のご挨拶とさせていただきます。よろしくお願いいたします。

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