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平成28(2016)年8月2日更新

職員への訓示

平成28(2016)年8月2日(火曜)、第一本庁舎5階大会議場において、小池知事による職員への訓示が行われました。

みなさん、おはようございます。この度、第20代東京都知事に就任をいたしました小池百合子でございます。
衆参合わせて、国政24年。環境大臣、防衛大臣などを務めましたが、東京選挙区で活動する中で、都民にとって、より良い暮らし、そして、より暮らしやすい、働きやすい、子育てのしやすい東京にグレードアップさせるため、この度、東京大改革を訴えまして、291万人の都民のお支えをいただき、当選をさせていただきました。身の引き締まる思いであります。

度重なる知事の交代で、皆様の士気だけでなく、都政への信頼が低下しているのではないか。そんなことを懸念もしておるところでございます。またそういう中で、どんなに皆さんが毎日努力しても、評価されないということであるならば、これはやる気に繋がらないというものでございます。そこで、私はまず、都政の透明化、情報公開を行って、都政の信頼を回復してまいりたいと考えております。予算、そして重要政策の意思決定を、「いつだれが何を、どこでどのように決めたのか」ということを明確にしてまいります。都民目線で見て、「都民の税金の行方はどうなのか」。こういったことも明確にしてまいりたいと存じます。情報公開を通じて、都政への信頼回復に繋げていきたい。そして往々にして、「由らしむべし、知らしむべからず」といった行政。この時代は、もうとっくに過ぎております。「情報公開なんて手間ばかりかかって、かえって士気が下がってしまうよ」というふうに考える方もおられるかもしれません。しかしながら、ここがポイントであります。何よりも都民ファーストに皆様方には徹していただきたいと、このように考えています。また、海外出張費の問題や公用車の問題など、細かい問題だからこそ、これは逆に、人々の関心を集めやすくなるわけでございます。「神は細部に宿る」と言います。小さな問題にこそ配慮して、大きな不信を呼ばないこと。これが大切だと考えております。大局的には、都全体の行財政改革も徹底して行いますので、皆さんのご協力をよろしくお願いを申します。また、自ら身を切る改革を進めるということで、知事給与の半減。このこともお約束をしたところでございます。

都民ファースト、都民目線による行政、そして透明な行政のために、仕事の進め方も改革していきたいと思います。三つ申し上げたいと存じます。  まず、できない理由から入らないでいただきたい。できない理由を探す、これを真っ先にやらないでいただきたい。それは都民が欲している課題に対して、どうすればできるかをまず考えて欲しいということであります。できない理由から探して、仕事に臨まないでください。大企業、最近は残念ながら、傾いている企業も多いんですけれども、主な理由は、社員の皆さんができない理由探し、こちらを優先させてしまう結果、その問題が起きてくると、このように考えています。「予算がない」「業界が反対している」「いろんな問題がある」。そんなことたくさんあると思いますけれども、しかしながら、できない理由探しよりも、できる方法を考えていただきたい。これがまず一点であります。
戦後70年以上が経っている中で、行政の仕組みは日に日に詳細化し、様々な法律、条例もございます。そしてまた、たとえ小さなことでも一つ新しい試みをしようとすれば、必ず何らかの制度にぶつかることもございます。もちろん制度、法律は順守することは当たり前でございますけれども、しかしながら、時代の変化と共に、都民のニーズも変わってきている。そういう中で、いつも都民ファースト、都民目線で最善を尽くす。その努力をお願いしたいと考えております。どうぞ皆さん、できる方法、探してまいりましょう。それでもダメだった時は、どうぞ、私に直接申し入れていただきたいと存じます。番号はご存じだと思います。知事室でございます。

二つ目。あらゆる仕事には期限を決めて臨んでいただきたいと存じます。物事にはちょうどよいタイミングというものがあります。そこで、行政にありがちな「検討します」。この言葉で長く引き伸ばさないようにしていただきたい。また、検討が必要な場合には、「どれだけの日数で検討するのか」「いつまでにどうするのか」。これらの予定、これを必ず明確にしていただきたいと思います。ここも全て、都民ファーストで取り組むようにお願いをしたいと思います。

三つ目。これは、私の政治信条なのでありますけれども、大義と共感。これを大切にしていただきたいということであります。大義のない施策・政策は、施策・政策に値しないと思います。必ず大義は必要であります。大義があるからこそ、それを実施するわけであります。しかし、大義ばかり振りかざしていても、物事は動きません。そこに共感がないと、都民の共感がないと、それは大きな効果を生み出しません。ご存知のように、私は、環境大臣の当時、ちょうど2005年でありますけれども、クールビズを導入いたしました。これはファッションを指南するというものではございません。地球温暖化に対して、お一人お一人の皆様方のライフスタイルが影響して、地球温暖化を呼び込んでいる。このことから、むしろ一番身近なところの気付きとして、このクールビズを展開をしたところでございます。それによって、冷房の温度を調整していただき、それによってエネルギー消費を減らす。それによってCO2の排出を減らす、ということでございました。この大義は、クールビズという共感を呼ぶ政策によって、あまり予算をかけずして、国民の、都民の意識を大幅に変えたと思います。今日の皆様方も、その成果としてクールビズで臨んでいただいているところでございます。このように、とてつもなく大きな定義を、小刻みにして、小口にして、そして、うんと身近なものにして引き寄せて、そして、あなた、あなた、あなた、この都民の皆様方を、これを主体にして社会を変えていく。その一例ではないかと、このように思います。意識改革、制度改革、様々な改革の方法ございますけれども、是非、皆さんの方も発信源となって、都民の意識改革から始めていただき、そして様々な諸施策をしっかりと着実に実行していただく。それによって、予算を超える大きな成果に繋がると、私はこのように確信をしているところでございます。つまり、予算をかければ、必ず良い結果、効果を生むわけではありません。ひと工夫、都民目線のひと工夫を加えるだけで、大きな効果に繋がっていく。このことを心していただきたいと存じます。

また、皆さん方の提案、これを私はどんどんと受け付けてまいります。ご承知のように、今、課題は山積をいたしております。時代の移り変わりとともに、それぞれの部局内で片付かない課題もたくさん出てくるでありましょう。「こうすればよい」「いや、ああすればいい」といった皆さんの日々のアイデア、提案をどんどんと出していただきたいと存じます。特に、若手の皆さん。若手用の提案箱を作ってまいりますので、どんどんと提案をしていただきたいと思います。ベテランの皆様、どうぞ直接、私にお訴えをしていただきたいと存じます。そして、その提案が必ず上手く活かせるような、そんな都政を目指していきたいと思っております。

最後に、ワーク・ライフ・バランスという言葉がございますが、私はこれをワークとライフを逆にして、むしろ「ライフ・ワーク・バランス」。このことを都庁から徹底してまいりたいと考えています。つまり、ワークの前にライフがありだと。人生がありだと。生活がありだと。皆さんにも生活があるわけですから、皆さんの生活も大切にする。そして、「長時間労働はいい効果を生む」といった時代は終わっています。皆さんが長時間働くと、他に登録や届け出、申請に来られる都民の皆様方も、より長時間になるわけでございます。よって、この都庁から、ライフ・ワーク・バランスを、都民の皆さんのライフ・ワーク・バランスを変える。その先行事例に、先行モデルにしていきたいと、このように思っています。そして、「上司がいるからなかなか帰れない」という方は、その上司が誰なのか教えてください。そっと教えてください。上司から変えないと、この日本は変わらないんですよ。是非、そのことを上司の皆さんもよろしくお願いを申し上げます。是非、皆さんが率先をしていただくということによって、より良い都政、そしてより良い都民目線の、都民ファーストの都庁、都政ができると、このように信じております。

私の政策については、選挙中、散々訴えてまいりました。もう皆さんもチェック済みだと思いますけれども、この東京、新しい都市、首都・東京にしていきたいと思っております。三つの新しいまち、首都・東京。それは、まず安心・安全な「セーフ シティ」でございます。二つ目は、全ての人が輝ける、そんな首都・東京、「ダイバーシティ」でございます。三つ目は、成長戦略。この首都・東京の成長、これはすなわち日本の成長戦略に繋がっていく。そこで、それは「スマート シティ」ということで表させていただいております。

さあ皆さん、東京から日本を変えていきましょう。そして、女性も、男性も、子供も、お年寄りも、障害者も、誰もが輝く東京、日本にしてまいりましょう。地方公共団体のリーダーである都庁の皆様だからこそ、それは必ずできると、このように信じているところでございます。私は皆さんの先頭に立ってまいります。そして、皆さんと共に、新しい都政を始めていきたいと思います。今日、そのスタートの日であります。みんなで頑張ってまいりましょう。よろしくお願いいたします。

活動の紹介(訓示)

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