報道発表資料 [2016年3月掲載]
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〔参考資料〕

事例1

 平成27年の5月、当該事業者営業員Aが甲宅を訪問し「汚水桝を点検しています。」と言った。甲は、自治会の回覧板に記載された下水道工事の関連の点検と思い、敷地内に入れた。しばらくしてAに汚水桝を見せられ、「汚物が引っ掛かり、流れていないです。」と言われた。甲は汚物を見て動揺していたところ、Aは、すかさず「高圧洗浄しますよ。」と言った。甲は、汚物のことで頭がいっぱいになっていたので、汚水桝の洗浄を依頼した。この時、契約内容、クーリング・オフの説明はなかった。Aが洗浄を終えると、甲はAから契約書と名刺を渡され、この時初めて洗浄が有料であることと、会社名と担当者名が分かった。Aは、「明日集金に来ます。」と言って帰った。
 翌日、当該事業者営業員BとCが甲宅に集金に来たので、洗浄代金を支払った。Bは、「このままでは、いずれまた、すぐに草木も入ってきて、汚水桝が清掃前と同じ状態になる。今の汚水桝を塩ビ桝にした方がいい。」と言って、塩ビ桝への交換を勧め、見積書を甲に渡した。Bらは、「明日、また来ます。」と言って帰った。汚水桝交換工事の詳しい説明はなかった。
 翌日、BとCと当該事業者営業員Dの3名が甲宅を訪れて、汚水桝の交換はどうするかと言ってきたので、甲は、「1個の汚水桝の交換でお願いします。」と言った。Bは、「汚水桝を1個だけ交換することは勿体無いし、常識的にありえない。汚水桝は摩耗していて、亀裂が入っている。このままでは、排水管全部が駄目になる。5個の汚水桝全部を交換した方がいい。5個まとめて交換すれば、4個分の金額で5個の汚水桝の交換ができる。」などと、強い口調で何度も言ってきた。甲は断ったが、何度も繰り返し強い口調で言われるので、不安になり仕方なく、汚水桝5個全部を交換することにした。Bは、見積書と契約書を甲に渡した。さらに、Bは、「最終桝も摩耗や亀裂が酷い。これも取り替えないと大変なことになる。」と言って、最終桝も交換するように強い口調で言ってきた。甲は不安に思い、工事をしてもらうことにした。Bから見積書と契約書を受け取ったが、工事内容、クーリング・オフについて説明されなかった。Bらは、「また来る。」と言って、出ていった。
 数日後、当該事業者営業員Bと他の営業員数名が、自宅を訪ねてきた。Bは、「汚水桝を見たが、土中のコンクリート管も、当然のように亀裂による損傷がある。汚水桝の交換と一緒に排水管を交換したほうがいい。」と強く言ってきた。甲は不安に思い、どうせ汚水桝を掘るなら一緒に排水管を交換したほうがいいと思い、土中のコンクリート管も交換することにした。Bは、見積書と契約書に工事内容等を記入し、甲に渡した。契約書を受け取った際も、詳細な工事内容等の説明はなかった。Bらは、「工事の用意が出来たら連絡する。」と言って、出ていった。
 数日後、BとAは書類をもって甲宅を訪れると、「お風呂とトイレから水漏れがしている可能性がある。床下を点検する。」と言って、甲の承諾もなしに勝手に家の床下に入り込み、点検を始めた。Bは、「床下が大変なことになっている。白蟻対策の工事もしなければならない。」と言って、次から次へと住宅修繕工事を強く勧めてきた。甲は、「もう点検はやめてください。追加の住宅修繕はいりません。」と言って断って、やっとBとAは、出ていった。
 翌日、職人数名が訪ねてきて、排水管交換工事をするために掘り始めたので、土中の排水管を見たところ、埋まっていたのは塩ビ管で、摩耗や亀裂がなく腐食もしていなかった。また、甲は職人に、「最終桝の工事をしないのか。」と聞いたところ、職人から「最終桝は、自治体の所有物で勝手に工事をすることはできない。」と説明された。甲は、Bの説明が嘘だったと分かった。

事例2

 平成27年3月、当該事業者営業員Eが乙宅を訪問し、「この近所の汚水桝の点検で回っています。蓋を開けるところがありますので、点検しましょうか。」と言った。会社名、担当者名は名乗らなかった。乙は点検をしたことがなかったので、Eに汚水桝の点検を依頼した。Eは点検を終えると、乙に、汚水桝の点検シートを渡して、「汚水桝が汚れていているので、高圧洗浄機で清掃しましょう。」と言った。渡された点検シートを見て、初めて会社名と担当者名が分かった。汚水桝の清掃が有料であることは言われなかった。もし有料だとしても5千円位かなと思ったので、乙は汚水桝の洗浄を依頼した。Eは、汚水桝を洗浄しながら、「車庫の下の汚水桝がおかしいですよ。老朽化で劣化が酷く、セメント部分が崩れて、汚水桝の下に穴が掘れていて水が溜まっている。排水管にも亀裂があり、水漏れして汚水が漏れて車庫の下に染み込んでいるかもしれない。この状態は酷すぎるから、直した方がいい。私ではよくわからないので、上の人を呼んできます。」と説明して、当該事業者営業員Fを連れてきた。
 Fは、乙に「これは、修理しないとどんどん悪くなります。汚水桝の周囲のコンクリートを壊して汚水桝を工事した方がいい。修理をしますか。」と言った。乙は、汚水桝を見ると、水は流れているが、コンクリートに穴が掘れているように見えて水が溜まっていて、トイレットペーパーの切れ端が引っ掛かっているのが見えた。乙は、大きなトラブルになる前に補修をした方がいいと思い、修理を依頼することにした。
 Eが汚水桝の清掃作業を終えると、乙はEから「汚水桝の洗浄で2万1千円になります。」と言われ、契約書と工事保証書を渡された。契約書の表に赤枠の中に赤字で書面の内容を十分よく読む旨の記載はなかった。
 乙は、作業した後だったので、仕方なく2万1千円を支払った。乙は、車の洗浄や車庫の清掃のために高圧洗浄機を買うつもりだったので、汚水桝の洗浄が有料で2万1千円かかることが初めに告げられていたら、汚水桝の洗浄を依頼しなかった。Fは、「近所を回っているので、2、3日後に排水部交換工事の見積書を持ってきます。」と言って、乙宅を出ていった。

事例3

 平成27年6月、丙が家にいると、インターフォン越しに、「この地域の汚水桝、排水管をチェックしています。ちょっと、排水管をチェックさせてください。」と言われた。玄関を開けると、当該事業者の責任者らしい営業員Gと若い営業員数名が立っていた。丙は、Gが市役所の関係者で近所を回って汚水桝、排水管の調査をしているのかなと思い、汚水桝、排水管のチェックを依頼した。訪問時、汚水桝、排水管洗浄が有料であることと会社名、担当者名は告げられなかった。
 Gは、家の周りの汚水桝の蓋を開けて、点検を始めた。Gが、「ちょっと、一緒に汚水桝を見てもらっていいですか。」と言ったので、丙は、汚水桝の所に行って覗いた。Gは、「汚水桝が汚い。汚れているから洗浄した方がいいですよ。」と言って、丙に、チェック票を渡してきたが、汚水桝は汚れているようには見えなかった。さらに、Gは、「汚水桝からは見えないけれど、隠れた排水管の奥が詰まっているので、高圧の洗浄機で流します。」と言って、今すぐに洗浄を始める雰囲気だった。丙は、Gが、代金のことを言わずに清掃作業を始めて、清掃が終わった後に、高額な料金を請求するのではないかと不安になった。そこで、代金が必要なのか聞いてみたところ、Gは、「実は、汚水桝○か所と排水管を洗浄するには、通常、数十万円かかるんですが、今回はキャンペーン価格の2万1千円でやります。今回は、地域全体で汚水桝や排水管の洗浄をしているので、安くできるんです。」と言った。このとき初めて、汚水桝、排水管の洗浄が有料であることが分かった。丙は、自治会から回覧板等で汚水桝、排水管の地域一斉洗浄についてのお知らせもなかったことに気づいて断ろうと思った。しかし、大人数で訪問され心理的に圧迫感があったし、すでに自宅の敷地に入り込まれていて断りづらい雰囲気だったので、断わることができなかった。また、本当に地域全体で汚水桝、排水管の洗浄をやっていたら、自分の家だけやらないのは変だし、早く帰ってほしいと思ったので、しかたなく排水管の洗浄を了承した。
 丙は、作業をしている間に自宅の付近を見てみたが、自宅の前の家や並びの家などの近所でも汚水桝、排水管の洗浄をしている様子がなかったので、Gが、「地域全体でやっている。」と言ったことに、ますます疑問を感じた。
 洗浄作業が終了した後に、Gは、契約書を丙に渡した。Gは、「あとで別の者が集金に来ます。」と言って、作業をした営業員数名をつれて帰っていった。

事例4

 平成26年12月、チャイムが鳴ったので丁が玄関の扉を開けると、当該事業者営業員HとIが立っていた。Hは、「今、このあたりで下水の清掃をやっています。高圧洗浄をやっていますが、お宅はいかがですか。」と言った。丁は、自宅周辺で下水工事をやっていた会社だと思い、順番で丁の家に来たと思った。近所の一部で洗浄しているようだし、丁の家も、洗浄を頼まずに詰まったら大変だと思ったので、「洗浄をお願いします。」と頼んだ。洗浄にお金がかかるとは言われなかった。Hらは、すぐに汚水桝の洗浄を始めた。30分くらいで、Hから「終わりました。2万1千円です。」と言われた。その後、Hから契約書面と名刺を渡されて、初めて会社名と名前が分かった。
 同日の午後、当該事業者営業員Jが、玄関のチャイムを鳴らさずに、当然のように家の庭に入ってきた。Jは、「汚水桝の点検にきました。中の状況を確認したいので棒を借りていいですか。」と言って、庭に置いてあった園芸用の棒を手に取っていた。丁は、作業の確認に来たと思い、棒を貸した。Jは、棒を持ち、家の裏側に回って行った。しばらくしてJが庭に戻ってきて、「棒を汚水桝に刺したら、棒が奥まで入ってしまいました。穴があいています。汚水桝が劣化しているから取り替えなきゃいけません。このままにしていると汚水桝から汚水が漏れ出して、大変なことになりますよ。」と言った。丁は、早く工事しなければならないと焦ったので、Jから詳しい工事内容、金額を言われないまま、工事の依頼をした。するとJは、「明日、見積りを持ってきます。」と言って、帰った。
 翌日、IとJの二人が家に訪問してきた。丁はIから契約書を渡され、このとき初めて、汚水桝交換工事の請負金額が○○万円と高額であることが分かった。工事の相場も分からなかったが、前日に「お願いします。」と言ってしまったため、今さら断れないし、近所に迷惑を掛けてしまうことだけは出来ないと思い、渋々、契約書の注文者欄に記入した。
 その後、丁は○○万円も支払えるのか不安になった。また、Iが、「汚水桝から汚水が漏れ出している。」と言ったことに疑問を抱いたので、数日後、○○市の消費生活センターに相談して、解約通知書を発送した。後日、近所の会社に汚水桝を確認してもらったところ、汚水桝に穴があいていないことが分かり、Iが言ったことが嘘であることが分かった。