報道発表資料 [2013年3月掲載]

先天性風しん症候群の発生防止のための緊急対策及び国への緊急提案について

平成25年3月14日
福祉保健局

 都内においては昨夏より、成人男性を中心とした風しんの流行が継続していますが、本年2月以降、患者報告数が急増し、週当たり報告数が100名を超す状況が続いています。
 都は、現在の風しんの流行状況に鑑み、緊急対策として先天性風しん症候群の発生防止を目的としたワクチン接種を行う区市町村への支援を行うこととしました。
 また、国に対しても、定期予防接種の機会のなかった年齢層への対応など、現在の流行状況を踏まえた必要な対策を講じるよう、緊急提案を行いました。

緊急対策の内容

 先天性風しん症候群の予防を目的として予防接種を希望する19歳以上の方で、以下に該当する方(原則として風しんにかかったことがなく、予防接種歴のない方)に対するワクチン接種を区市町村が実施する場合の経費について、都が補助を行う。

対象者

  1. 妊娠を予定又は希望している女性(注:妊娠中の方には接種できません)
  2. 妊娠している女性の夫(児の父親)(妊娠している方への感染予防のため)

※2. については平成25年9月末までの時限措置

国への緊急提案の要旨

 現在、風しん患者報告数がこれまでにない規模のものとなっており、風しんの流行が拡大することによって先天性風しん症候群の発生も危惧される。今回の風しんの流行は、過去に定期予防接種の機会がなかった世代を含む30歳代から40歳代の男性を中心に起こっており、国において以下の対策を講じるよう緊急提案する。

  1. 風しんの流行による先天性風しん症候群の発生を防止するため、国民への情報提供・普及啓発に一層努めるとともに、妊娠を予定している女性等へのワクチン接種等の必要な対策を早急に実施すること
  2. 先天性風しん症候群の発生防止を目的として自治体が行う緊急対策に対し、財政措置を講じること
  3. 風しんの流行を防止するため、予防接種の重要性の普及啓発に努めるとともに、定期予防接種の機会のなかった年齢層に対する必要な措置を講じること

※別添 風しん対策に関する緊急提案(PDF形式:89KB)

先天性風しん症候群について

  • 風しんに対する免疫を持たない女性が、妊娠中(特に妊娠初期)に風しんに感染すると、胎児が白内障、先天性心疾患、難聴等を主な症状とする先天性疾患にかかるおそれがあります。
    妊娠中の風しん感染は、必ずしも先天性風しん症候群を意味するものではありませんが、十分に注意することが必要です。
  • 妊娠を予定している方、妊婦の同居家族の方等は、特に予防接種の検討をお勧めします。
    なお、妊婦は風しんの予防接種を受けることはできません。家庭や職場での感染の可能性も考慮し、同居の家族の方などは、妊婦への感染防止のため予防接種の検討をお勧めします。

≪都内における風しん患者報告数 週別≫
グラフ

≪都内における風しん患者報告数 年齢階層別・男女別内訳/累計≫
グラフ

≪都内における風しん患者報告数 年齢階層別・男女別内訳/経時比較≫
グラフ

≪都内における風しん患者報告数 予防接種歴別内訳/累計≫
グラフ

※最新の情報については、東京都感染症情報センターのウェブサイトをご覧ください。

風しんについて

 【風しんの特徴】

  • 風しんは、発熱、発疹、リンパ節の腫れなどを特徴とする病気です。
  • 風しんウイルスによる感染症で、咳やくしゃみなどの飛まつで感染します。
  • 特効薬はなく、症状を抑えるための治療が中心となります。
  • 風しんに対する免疫を持たない女性が、妊娠中に風しんに感染した場合は、胎児が先天性風しん症候群という病気になることがあり、特に注意が必要です。

妊婦の方への予防接種について

 風しんに対する免疫を持たない女性が妊娠中(特に妊娠初期)に風しんに感染すると、先天性風しん症候群の児が生まれるおそれがあるため、妊娠を予定している方は、予防接種歴を確認し、接種していない場合は予防接種を受けることを検討してください。
 なお、予防接種後は、2か月間は妊娠を避けることが必要です。
 また、妊娠中の方は風しんの予防接種を受けることはできません。

同居家族などからの感染予防について

 妊娠中の方は、風しんの予防接種を受けることはできません。
 風しんに感染しないよう注意することが必要であり、家庭や職場での感染の可能性も考慮し、同居する家族の方(夫や子供など)なども予防接種を受けることをご検討いただくことをお勧めします。
 風しんにかかったこと又は予防接種を受けたことが確実な方、あるいは、風しんの抗体があることが確認できた方を除いては、同居家族の方について、予防接種を受けることのご検討をおすすめします。同居家族に限らず周囲の方も注意をお願いします。

風しんの予防接種について

成人の方の予防接種

 風しんは、予防接種法による定期予防接種の対象ですが、成人の方、下記の定期予防接種の対象者以外の方は、かかりつけ医等と相談し、医療機関で接種を受けます(自費扱い)。
 接種するワクチンは、麻しん・風しん混合ワクチン(MRワクチン)又は風しん単抗原ワクチンとなります。

定期予防接種(定期予防接種については、居住地の区市町村に問い合わせ)

 標準的な接種期間は以下のとおりです。

  • 1期:1歳以上2歳未満
  • 2期:5歳から7歳未満で小学校就学前1年間
  • 3期:13歳となる日の属する年度(中学1年生)
  • 4期:18歳となる日の属する年度(高校3年生)
    (3期・4期は、既接種1回のみの方を対象とした平成25年3月末までの時限措置)

※風しんワクチンの定期予防接種は、昭和52年から開始されましたが、当時は、先天性風しん症候群の発生を防ぐことを目的に中学生の女子のみ対象に予防接種が行われたため、現在30代後半以上となる男性は定期予防接種の機会がありませんでした。
 また、平成7年からは男女ともに接種対象になりましたが、現在の20代後半から30代前半の男性の接種率は低く、これらのことから風しん患者の多くが20代から40代の男性となっていると考えられます。

接種を受ける場所

  • 定期予防接種以外で任意に予防接種を受ける場合には、風しんの予防接種(MRワクチン等)を実施している医療機関で接種を受けてください(かかりつけ医へのご相談をお勧めします)。
  • 医療機関を探す場合は、「東京都医療機関案内サービス(ひまわり)」を利用して、自宅や職場からお近くの医療機関を検索することができます。(インターネットでの検索も可)
    電話案内 03-5272-0303(専用電話)

※「定期予防接種」については、各区市町村の予防接種主管課にお問い合わせください。

予防接種を実施している医療機関の検索について

≪インターネットでの検索方法≫ 以下の手順で検索を実行してください。

  1.  東京都医療機関案内サービス「ひまわり」トップページにアクセス
  2. 「医療機関をさがす」欄の「上記以外の項目でさがす」をクリック
  3. 「予防接種でさがす」をクリック
  4. 【予防接種】の欄から希望する予防接種の種類を選択しチェック欄入力
  5. 自宅又は職場の所在地の「区市町村」を選択し、「次へ」をクリック
  6. 自宅又は職場の所在地の「町名」を選択し、「検索」をクリック
  7. 自宅又は職場から近い順に医療機関が表示されます。
    ※診療曜日・時間帯を確認の上、受付時間内に電話で問い合わせをしてください。

問い合わせ先
福祉保健局健康安全部感染症対策課
 電話 03-5320-4482