報道発表資料 [2013年3月掲載]
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〔参考〕

相談事例

【事例1】

 平成24年4月、大学生甲は、企業主催の就活セミナー付近の路上で、「就活生の意識調査をしています。」と当該事業者の従業員Aから声をかけられ、名前、連絡先を記入して返すと、一生懸命塾のチラシを渡された。その日の夜、Aから電話があり、「明日、就活セミナーがあるので来ませんか。」と誘われ、甲は予定も空いていたし、とてもためになるセミナーと強調されたので、行く約束をした。
 翌日午前10時に、一生懸命塾を訪問し、厳しい就活状況などの話を数名の学生と共に聞いた後、当該事業者の従業員Bに個別に仕切られたブースに案内された。Bは「ミスマッチのない就職をするためにどうしたらよいか。」「有能な人間を会社も求めている。そういうのを身に付けないか。」と一方的に話し始め、甲が塾の費用について尋ねても、「みんな自分で払えるくらいの金額」と言い、明示されなかった。Bから「今後も説明を聞きますか」とアンケートを渡され、甲はここで断るとBに悪いと思い、アンケートの「このまま説明を聞く」というところに丸印をつけた。Bは席を外してまた戻ると、午後のセミナーに空きが出来たので昼食をとって午後2時に来るように言った。
 甲が午後2時に戻ると、再び8階の個別ブースに案内された。Bは「スキルアップ講座と人間力アップ講座の2つの講座がある。」などと説明し、まだ甲が入会すると言っていないのに、「頑張ろう」と握手を求めてきた。甲は断りたい気持ちがあり握手をためらっていると、Bの目の色が変わり理由を聞かれた。甲が「金銭的に厳しい。」と答えると、Bに、「悩みを解決するアドバイザーがいる。お金に関してアドバイスをすることができるが、聞きたいか。」と訊ねられ、甲は帰りたいと思ったが、ここまで説明されたら逃げられないと心理的に追い込まれ了承した。すると、当該事業者の従業員Cが来て、「入るの?」と聞いてきたので、甲が「金銭面で検討中。」と言うと、「なんで検討中なの。」「何が心配なの。」としつこく聞いてきた。甲が「収入もなく、地方から出て来ていてお金もないから。」と言うと、「日雇いのアルバイトをすればできる。」「アルバイト先も紹介する。」と言うので、甲は、ますます断れない状況に追い込まれた。甲は、Cにたたみかけるように説得され、もう逃げられないという気持ちになり、契約するまで帰れそうになかったので、仕方なく出された契約書に署名した。Cから「入会金だけでも納めてもらえるか。」「近くにコンビニあるから下ろしに行こう。」と言われたが、甲は断った。甲が契約のことを親に話すと言うと、Cは「みんなは、心配かけないために慣れてから親に話している。」「自立するためなのに、親に頼るのはおかしい。」などと言った。一生懸命塾を出たのは、午後5時過ぎだった。

【事例2】

 平成24年8月、大学生乙が大学の最寄駅近くを歩いていると、当該事業者の従業員Dが、「就活生のアンケートをとっています。」と声をかけた。Dは、簡単なアンケートをとると、一生懸命塾について、「人間として成長する。」「コミュニケーション能力がアップする。」などと説明を始め、「説明会がある。予約するから来ないか。」と乙を誘った。乙は、少し興味もあったし、見学に行くくらいのつもりで了承した。
 数日後の午後2時に、乙が一生懸命塾を来訪すると、Dに8階の個別に仕切られた場所に案内された。しばらくすると、当該事業者の従業員Eが現れ、厳しい就職活動への不安をあおるような話をした後、一生懸命塾に入ると、人間力を高めることが出来て就職活動にも有利になると熱心に話してきた。Eは、「一生懸命塾に入会したいか。」と聞いてきたが、乙は、料金の説明もなく、入会しようと決めたわけでもないので答えを濁した。するとEが、料金の説明をし始めた。乙は、金銭的に余裕がなく、入会金と1か月分の月謝合わせて4万円を初回に支払い、その後、毎月月謝を払い続けていくのは無理だと思ったので、Eに「4万円のお金は今ちょっと払えない。」と断ったが、Eが「日雇いのアルバイトをすればいい。」「アルバイトの紹介もする。」と説得してきたので、断りづらくなった。Eの勧誘は続き、乙が「この支払いは自分には難しい。今日は説明を聞きに来ただけなので、一度帰って考えさせてください。」と断ると、Eは、今までの親しげな様子が変わり、「じゃあ、帰っていいよ。契約しなくていいよ。」と、怒って突き放すような口調で言ったので、乙はとまどった。Eは「そんな優柔不断な態度で、今ここで決められないようなら、今後差し迫った状況になっても決断なんてできない。」とも言い、乙は自分が責められているように感じた。乙は判断が鈍ってしまい、Eが差し迫った様子で言うからには今決めなければいけないと思い、契約することにした。
 Eは、「近くに銀行があるから入会金を今支払って欲しい。」と言ったので、乙は不安に思ったが、近くの銀行で入会金2万1千円を下ろした。Eからは「親に心配かけるのも良くないから、塾代のことは親に言わないで自分で払うように。」と言われたので、乙は親に相談できないと思った。時間はすでに午後6時近くになっていた。

【事例3】

 平成24年7月、大学生丙は学校近くの路上で、当該事業者の従業員Fから「学生生活のアンケートに協力してください。」と声をかけられた。Fはアンケートの後、一生懸命塾のチラシを見せ「説明会は、予約制なので、よかったら来ないか。」と誘ってきたが、丙は、考えてみると言ってその場は終わった。
 数日後に、Fから電話があり、「無料だから、説明会に来ないか。」と再度誘われ、丙は無料ならと思い、説明会に参加することにした。Fからの予約確認メールには、「かなりプラスになるガイダンスになっていますので、是非楽しみにして来てください。」などと書かれていた。
 約束した当日の午前9時前に、丙が一生懸命塾を来訪すると、8階の個別に仕切られたブースの一つに案内された。当該事業者の従業員Gが現れ、厳しい就職活動の状況について話した後、一生懸命塾に入ると就職活動に有利なだけでなく、就職してからも役立つ能力が身に付くといった話をした。
 説明が一通り終わったところで、契約や月謝の話になり、丙が「金額が高いし、入るかどうかは考えたい。」とその場で契約することを渋ると、それまでとてもにこやかに話をしていたGが雰囲気が変わって怒った表情になり、「やる気があるから来たんだよね。」と強い調子で言った。丙は、契約の話になるなら最初から参加しなかったと思ったが、Gの様子があまりにも豹変したことにとても驚いてしまい、言い返せずに黙った。Gは、「自己投資と思えばいい。」「バイト代で支払っている人も多い。」と勧誘を続けてきたが、丙は、奨学金とバイト代をやりくりして生活していて、月謝制だとしても金銭的に厳しい状態だった。しかし、Gの変化に戸惑ってしまい、また友人と会う約束の時間も迫っていたので、丙は、このまま話をしていても切りがないと思い始めた。また、周囲が見えない状況で判断が鈍ってしまい、入塾を承諾した。Gは、コンビニが近くにあるから、お金を下ろして入学金だけでも払うように言ってきた。丙は、当日中の支払いを不信に思ったが、コンビニでお金を下ろし、2万1千円を支払った。Gは、「親に迷惑をかけないように、自分のアルバイト代で払って欲しい。」「親には、後から話せばいい。」というようなことも言っていたので、丙は両親には相談できないと思った。

【事例4】

 平成24年7月、大学生丁に電話がかかってきた。春頃に企業の合同説明会付近の路上で、「就職活動生のアンケート」と声をかけてきた当該事業者の従業員Hからだった。就職活動の状況を聞かれ、丁が、まだ内定が出ていないと伝えると、Hから「一度うちの説明会だけでも来てみませんか。一人でやっていてはダメ。塾に入るか入らないかは来てから決めればいい。入る入らないにかかわらず、絶対にためになる説明会だから聞きに来てください。他の就職活動生の状況もわかる。」と誘われた。
 数日後の午後1時に、丁は、一生懸命塾を来訪し、当該事業者の従業員Iと4階フロアーを30分位見学した後、8階の個別に仕切られたブースの一つに案内された。丁は、説明会と言われたので、複数の人を対象に教室形式で行なわれると思っていたが、個別のブースだったので少し戸惑った。
 Iは、就職活動の状況は厳しいという話をした後に、「就職活動でも、社会で生きていくにも、必要なのはコミュニケーション力や人間力。それを鍛えるために、一生懸命塾では、班に分かれて自主的にプロジェクトをさせている。合宿もある。その合宿ですごく変わる。」と言った。丁はIの説明を聞きながら、大学で同じような活動ができるから入らなくていいと思ったので、「もっと詳しい説明に入っていいか」とIから訊ねられた時、「説明はいいです。」と断った。
 すると、Iは急に態度が変わり、「あなたは、全然コミュニケーション力がない。」「あなたの将来は暗い。」と怒り出したので、丁は、その変わり様にとても驚いた。Iはまた、「あなたに何ができるの。実際にどこにも内定をもらってないじゃない。」「自分でやってたら結果は同じ。」と、強い口調でたたみかけるように言ってきた。丁は、今まで親しげに話していたJが、突然人が変わったように怒り出した姿にとても驚き困惑しながらも、「大学のキャリアセンターなどを使ってやるから大丈夫。」と、塾に入るつもりはないと話してみたが、「学校のキャリアセンターは意味がない。」「このままで(就職)出来るんですか。」などと、Iに切り返され、言い返すこともできず黙ってしまった。このまま話を続けても意味がないと思い、丁が帰ろうとすると、Iはすごい形相になり「そうやって生きていけばいいじゃない。」「あんたは一生成功しない。」と、かなり厳しい口調で決めつけてきた。塾に入ると言わない丁に対して、勧誘は長時間続けられた。丁は、個別のブースの中で拘束され、Iからたたみかけられ、強い口調で成功しないなどと決めつけられているうちに、Iの話は正しいのかもしれないと思い始め、また契約するまで帰れないと不安に思った。丁は、友人と約束をしていたが、友人に電話することもできず、契約すればこの状況から逃れられると思い、入会を承諾した。ビルを出ると、すでに午後6時を回っていた。