報道発表資料 [2012年10月掲載]

異性の営業員が好意を匂わせ「お店においでよ」等と店舗に呼び出し
ダイヤモンド等を販売していた事業者に業務停止命令(3か月)

平成24年10月2日
生活文化局

 本日、東京都は、街頭アンケートで連絡先を入手した独身の若者等を対象に、宝石等の勧誘が主目的であることを明らかにせずに店舗に呼び出し、ダイヤモンドアクセサリー等を販売していた事業者に対し、特定商取引に関する法律(以下「法」という。)第8条に基づき3か月間業務の一部を停止すべきことを命じました。

1 事業者の概要

 事業者名 株式会社MARRY
 代表者名 代表取締役 山口慎一郎
 本店住所 東京都港区北青山二丁目7番22号
 屋号 colors(カラーズ)
 設立 平成16年3月5日
 業務内容 ダイヤモンドアクセサリー等の販売(訪問販売:アポイントメントセールス)
 資本金 1000万円
 売上高 約2億2078万円(平成23年3月〜平成24年2月)
 従業員数 27名

2 勧誘行為等の特徴

  1. 街頭で若者に「アンケート」と称して声を掛け、「抽選でプレゼントが当たる。」等と言って回答用紙に連絡先等を記入させ販売対象となる消費者の連絡先を入手する。
  2. アンケートに応じた消費者に電話をし、雑談等で親近感を与え、「もっとお店のことを知って欲しいから一度店に来てもらいたいんだよね。」「暇ならお店に遊びに来てみませんか。」等と宝石の勧誘が主目的であることを明確にせずに店舗へ来るように誘う。
  3. 来店した消費者に対し、「いつかプロポーズするときのために、婚約指輪に使えるダイヤモンドを今のうちに買って準備しよう。」等と勧誘をする。消費者が契約を断ろうとしても、「ローンを組めば月々の収入の範囲内で支払いができる。」等と執拗に勧誘を継続する。
  4. 消費者から商品購入の申込みを受けても、申込内容を記載した書面を交付せず、別な日に再度来店させて契約書類を作成する。

3 業務の一部停止命令の内容

 平成24年10月3日(命令の翌日)から平成25年1月2日までの間(3か月)、法第2条第1項に規定する訪問販売に係る次の行為を停止すること。

  1. 契約の締結について勧誘すること。
  2. 契約の申込みを受けること。
  3. 契約を締結すること。

4 業務の一部停止命令等の対象となる主な不適正な取引行為

不適正な取引行為 特定商取引法の条項
電話により店舗への来訪を要請する際に、「もっとカラーズを知って欲しいから、一度店に来てもらいたいんだよね。」「私がデザインした時計の実物を見せたいから、こんど店に来られる日ない。」等と告げ、ダイヤモンドアクセサリー等の売買契約の締結について勧誘をする目的である旨を明らかにしていなかった。 法第3条
勧誘目的不明示
契約の申込みを受けながら、その申込みの内容を記載した書面を交付していなかった。 法第4条
申込書面不交付
契約を締結したときに交付する契約書面に契約年月日を記載していなかった。 法第5条第1項
契約書面記載不備
契約の締結について勧誘するためのものであることを告げずに、電話により誘引した者に対し、公衆の出入りする場所以外の場所において、本件契約の締結について勧誘を行っている事実があった。 第6条第4項
公衆の出入りする場所以外の場所での勧誘
契約の締結について、消費者が断ろうとしているにも関わらず、執拗に勧誘を継続して、迷惑を覚えさせるような仕方で勧誘をしていた事実があった。 法第7条第4号
省令第7条第1号
迷惑勧誘

5 今後の対応

 業務停止命令に違反した場合は、行為者に対して法第70条の2の規定に基づき2年以下の懲役又は300万円以下の罰金又はこれを併科する手続を、法人に対しては法第74条の規定に基づき3億円以下の罰金を科する手続を行う。

(参考) 東京都における事業者に関する相談の概要(平成24年9月末現在)

平均年齢 平均契約額 相談件数
21年度以前 22年度 23年度 24年度 合計
27.5歳
(最高41歳)
約87万円
(最大171万円)
8件 3件 11件 5件 27件
(男女比 21:6)

消費者へのアドバイス

 よく知らない相手に、安易に電話番号等の連絡先を教えないようにしましょう。
 「プレゼントが当選した。」「もう一度会いたい。」等と気を引く言葉で呼び出され勧誘を受けることがあります。
 勧誘を受けても、その場の雰囲気で契約を決めないようにしましょう。

 商品やサービスの契約について疑問・不安のある方は、最寄りの消費生活センターにご相談ください。

※参考資料 相談事例

問い合わせ先
生活文化局消費生活部取引指導課
 電話 03-5388-3073