報道発表資料 [2012年7月掲載]

都内における風しん患者の急増について
若い世代を中心に流行が拡大!注意が必要です!

平成24年7月12日
福祉保健局

 都内における風しん患者の届出が7月に入り急増し、これまでに例のない数に達しています。春先から徐々に増加傾向が見られていた患者数は、6月において過去最多となった以降も増加を続け、今後も流行の拡大が懸念されています。
 流行の中心は、予防接種歴がない又は確認できない30代の男性で、10代、20代の報告数も増加しています。免疫を持たない若い世代では注意が必要です。
 また、妊娠適齢期の女性は、胎児の先天性風しん症候群にも十分な注意が必要です。

都内における発生状況

  • 平成24年第27週(7月2日〜7月8日)の報告数は39件で、前週の報告数の14件から急増しています。このうち職場での感染が疑われる事例が5件、家族間での感染が疑われる事例も3件報告されています。
  • 第27週報告では、10代の患者も5件報告され、感染拡大に注意が必要です。
  • 平成24年第1週から第27週までの累計では、以下の状況が見られます。
    • 《年齢層別》
      10歳未満 4人、10〜19歳 12人、20〜29歳 29人、30〜39歳 42人、40〜49歳 20人、50歳以上 5人
    • 《性別》
      男性 91人(うち20〜39歳が57人)、女性21人。
    • 《予防接種歴》
      接種歴なし 29人、1回 8人、2回 0人、不明 75人

予防・感染防止

  • 飛まつにより感染することから、外出後は手洗いやうがいをしっかり行いましょう。
    咳などの症状がある場合は、受診の際など外出時にはマスクを着用しましょう。
  • 風しんと診断された場合は、感染性を持つとされる期間(発しん出現後では5日間)は出勤や登校、外出を控えるように周囲も配慮しましょう。
  • 風しん予防のためには、予防接種(MRワクチン)を行うことが重要です。
    • 風しんは、定期予防接種の対象となっている病気です。
    • 中学1年、高校3年の年齢に相当する方も、定期予防接種が受けられます。
    • 風しんにかかったことがなく、これまで予防接種を受けていない場合は、かかりつけ医等へのご相談をお勧めします。

都内における風しん患者報告数/週別

 平成24(2012)年 第1週〜第27週(1月2日〜7月8日)計112人

グラフ

都内における風しん患者報告数 年齢階層別・男女別内訳/累計

 平成24(2012)年 第1週〜第27週(1月2日〜7月8日)計112人

グラフ

都内における風しん患者報告数 予防接種歴別内訳/累計

 平成24(2012)年 第1週〜第27週(1月2日〜7月8日)計112人

グラフ

風しんについて

風しんの特徴

  • 風しんは、発熱、発疹、リンパ節の腫れなどを特徴とする病気です。
  • 風しんウイルスによる感染症で、咳やくしゃみなどの飛まつで感染します。
  • 特効薬はなく、症状を抑えるための治療が中心となります。
  • 風しんに対する免疫を持たない女性が、妊娠中に風しんに感染した場合は、胎児が先天性風しん症候群という病気になることがあり、特に注意が必要です。

先天性風しん症候群について

先天性風しん症候群

 風しんに対する免疫を持たない女性が、妊娠中(特に妊娠初期)に風しんに感染すると、白内障、先天性心疾患、難聴を主な症状とする先天性風しん症候群の児が生まれる可能性があります。
 このため、特に妊娠中の方は、風しんに感染しないよう注意することが必要であり、家族からの感染や職場における感染にも気をつけることも重要です。
 なお、妊娠中又は妊娠の可能性がある場合は、予防接種を受けることは不適切であり、また、予防接種後2〜3か月は妊娠を避けることが必要です。

風しんの予防接種について

定期予防接種

  • 風しんは、予防接種法による定期予防接種の対象疾病です。
  • 定期予防接種では、原則的に「麻しん・風しん混合ワクチン」(MRワクチン)を2回接種します。
  • 標準的な接種期間は以下のとおりです。
    • 1期:1歳以上2歳未満
    • 2期:5歳から7歳未満で小学校就学前1年間
    • 3期:13歳となる日の属する年度(中学1年生)
    • 4期:18歳となる日の属する年度(高校3年生)
      ※10代の患者報告増加⇒定期予防接種によるMRワクチン接種をお勧めします。
      (3期及び4期は、既接種1回のみの方を対象とした時限的措置です。)
  • 定期予防接種については、居住地の区市町村にお問い合わせください。

※風しんワクチンの定期予防接種は、昭和52年から開始されましたが、当時は、先天性風しん症候群の発生を防ぐことを目的に中学生の女子のみを対象に予防接種が行われたため、現在30代後半以上となる男性は定期予防接種の機会がありませんでした。
 また、平成7年からは男女ともに接種対象になりましたが、現在の20代後半から30代前半の男性の接種率は低く、これらのことから風しん患者の多くが20代から40代の男性となっていると考えられます。

任意接種

  • 定期予防接種以外で任意に予防接種を受ける場合には、風しんの予防接種(MRワクチン等)を実施している医療機関で接種を受けてください。
    (かかりつけ医へのご相談をお勧めします。)
  • 医療機関を探す場合は、「東京都医療機関案内サービス(ひまわり)」を利用してお近くの医療機関を検索することができます。
    インターネットでの検索 http://www.himawari.metro.tokyo.jp/qq/qq13tomnlt.asp
    電話案内 03-5272-0303(専用電話)

予防接種を実施している医療機関の検索について

≪インターネットでの検索方法≫
 以下の手順で検索を実行してください。

  1. 東京都医療機関案内サービス「ひまわり」トップページにアクセス
  2. 「医療機関をさがす」欄の「上記以外の項目でさがす」をクリック
  3. 「予防接種でさがす」をクリック
  4. 【予防接種】の欄から希望する予防接種の種類を選択しチェック欄入力
  5. 自宅又は職場の所在地の「区市町村」を選択し、「次へ」をクリック
  6. 自宅又は職場の所在地の「町名」を選択し、「検索」をクリック
  7. 自宅又は職場から近い順に医療機関が表示されます。
    ※診療曜日・時間帯を確認の上、受付時間内に電話でお問い合わせをしてください。

問い合わせ先
(都の感染症対策に関すること)
福祉保健局健康安全部感染症対策課
 電話 03-5320-4482
(感染症患者の報告数(感染症発生動向)に関すること)
東京都健康安全研究センター企画調整部健康危機管理情報課
 電話 03-3363-3213