報道発表資料 [2010年11月掲載]
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〔参考資料〕

事例

【事例1】株式会社ESTATE

 平成21年○月から消費者Aはミクシィを始めたが、そのうちにPと知り合い、「ご飯でも一緒に行こう」ということになった。
 数日後、AはPと、ある居酒屋で飲んでいると、Pの友達でエステートの販売パートナーのQから電話がかかってきて、Qも一緒に飲むことになった。話しているうちに、Qは「資産運用って知ってる?競馬を対象にしてやっているんだけど」と言うので、PとAは聞いているうちに「すごいじゃん」という感じになってきた。Qが「話だけでも聞いてみる?」と言うので、Aは話だけならと、了解した。
 数日後、AはPとQと待ち合わせして、エステートのあるビルに行った。そのビルの入口でAはエステートの販売・契約担当者のRに紹介された。Aらはワンダーホースの説明を受けた。説明の中で、「絶対もうけが出る方法がある。10万円が半年後にこの金額になったらすごくね」などとRに言われ、シミュレーション上で50万円以上にもなっていたので、Aはすごいと思った。
 Rにこのソフトの値段が125万円と言われ、「このソフトは一生もんだから、125万円なんて安いでしょ、利益が出ればそこから返していくことも可能だし、払った額より利益が出るから得じゃね」などと言われた。
 Rは「本来は125万円ぐらいなんだけど、ここにいるQがキャンペーン中の対象者で、対象者からの紹介ってわけだから、そうすると2人だけ値段が高いってのは不公平だから、本来はキャンペーン終わってるんだけど、俺、今、社長に交渉してくるから待ってて」と言って、席を外した。
 Rが戻って来て「おれ、社長に信頼あるから、99万7500円になった」などと言われたが、Aは、「今払える金額は10万円ぐらいしかなくて、貯金は20万円あるけど、一切使えないお金だからソフトは買えない」と断った。でも、Rに「とりあえず消費者金融に行って借りてくればいいんだよ。Aが持っている10万円は運用資金に回してほしいから、50・50で100万円借りてくればいいわけだよね。」と言われた。Aは「買わない」と言ったら、R、Q、Pの3人から3対1で説得されると思い、次にどんな風に出てこられるのかと不安にもなった。
 AはRから消費者金融の申込みと受け答えの説明を受けた。「今、消費者金融は金持ってるからすぐ貸してくれるよ。ワンダーホース買います、と言うと審査が通らないから、使い道はレジャーって言いな。そしてそこで突っ込まれたら車の頭金にします、と言って」と、言われた。QとPとAの3人は、エステートの入っているビルの前から、タクシーで移動した。実際に消費者金融への案内をしてくれたのはQだった。消費者金融の店舗の前で、Qに「じゃあAちゃんは最初ここね。で、Pは別の方に行こう、Aちゃん、何か分からなくなったら、電話じゃ駄目だからメールしてね」と言われた。Aは、それまで消費者金融に行った経験も無く、レジャーという意味合いも分からなかったので、1社目の審査は通らなかったが、2社目で50万円の融資がおりた。Aは疲れてもう嫌だったが、消費者金融の店舗の入口にPやQがいるので、逃げることもできなかった。結局、Aは5社の消費者金融の審査に行かされた。
 エステートに戻り、Rに審査の結果を報告した。Aは門限に遅れるのも困るので、Rが「これに書いて」と持ってきたワンダーホース売買契約書にサインをしてしまった。
 その後、Aはワンダーホースを運用して得た利益から消費者金融に返済するつもりだったが、運用する機会はほとんど無かったので、Rが言っていた話は全然違うと思った。

【事例2】株式会社クレスト

 平成22年○月、消費者BはMという人から、ミクシィのメッセージを受けた。BもMも同じ歌手のファンで、Bは自分の周りに同じファンの人がいなかったので、いいかなと思ってMと飲みに行く約束をした。
 約1週間後、BはMとある居酒屋で飲んだ。その時、Mは「クレストというところでお金の運用をしている」というようなことを言い、「FXで運用して儲かる。そのお金でやりくりできるから大丈夫。自分も誰かから勧められた。」などと言った。Bはその話を聞いて興味があったので、Mから「とりあえず店に行って見るだけでも見に行かない?」と勧められ、「じゃ、行ってみる」と答えてしまった。
 さらに約1週間後、BはMと待ち合わせ、クレストのあるビルまで行った。そのビルはオートロックのビルで、そこでクレストの販売・契約担当者Nに会った。MはNと知り合いだった。Bはある階に案内され、FX自動取引ソフトウエアの説明を受けた。
 説明が始まったのは2時くらいだった。ライフパートナーというFX自動取引ソフトウエアについて、「外国のお金と取引するんだけど、上がったり下がったりするから、パソコンがそれを予測して、とりあえず資金がマイナスにはならないようにしてくれる」「そのソフトを買えば、データの処理など後はパソコンがやってくれる」「設定はうちの会社がやります」などと言われたが、BはFXも投資もやったことが無く、説明も難しくよく分からなかった。
 その後、このソフトの金額の話になり、「今、キャンペーン中だから」「73万5千円」と言われた。Bはあまりの高額にびっくりし、「考えてからまた来ます」と言って断ろうとしたが、Nは「今日、契約しないとだめだよ」と言って応じようとしなかった。なおBが「親に相談してからまた来ます」と言うと、Nは「親に相談したら絶対反対するに決まっているじゃないですか。これ買ったら絶対得するんだから、マイナスになることは絶対無いんだから、とりあえず買っとけばいいんだよ」と言われてしまった。それでも、Bは買うのが嫌だったので「やっぱり今日は帰ります」と言うと、Nに「今契約しないと駄目だよ」と怒ったような感じで言われ、BはNがキレるんじゃないかと思った。
 Bは、自分の貯金を全部くずしても買えないと思って「お金無いんです」と言うと、Nから「消費者金融とかでお金を借りれば大丈夫、そのソフトを使えばすぐ返せるし」などと言われ、何と言っても聞いてくれないような雰囲気だった。Bがいた部屋は中から鍵がかかっているし、帰るにはエレベーターしかないので、Bは普通には逃げられないと思った。Bは、どうしようもなくなり、契約しないと帰れないと思って、契約書にサインをした。
 それから、Mと一緒に駅の方に移動したが、途中でMから「給料は少し多くもらってるということにしといて、分かんなかったら電話して」と言われた。結局、消費者金融3社を回り、借りたお金は、クレストに戻る途中のコンビニのATMでおろし、一旦、クレストに戻った。契約が全て終わって、Bがクレストのあるビルを出たのは、午後10時近くだった。

【事例3】株式会社ONE STAR

 平成22年○月、消費者Cはワンスターの販売パートナーのUから、「引っ越してきたばかりで友達がいない、飲みにいける友達を探しているが普段はどんなところで飲んでますか」という内容のミクシィのメッセージを受けた。
 数日後、CはUとある居酒屋に入った。Uの先輩のワンスターの販売パートナーのSから電話がかかってきて、Sも一緒に飲むことになった。そのうちにSが「親族の知り合いから、投資の話を聞いて、実際にやってみたら儲かった」と言い、「競馬の知識は要らない。電源を入れておけばソフトが勝手にやってくれる」などと言ったが、Cには良く分からなかった。Sから「話を聞くだけでいいから、実際買わなくてもいいし、知識が増えるからすごくためになると思うよ」と誘われ、Cはソフトのことはどうでも良かったが、二人といると楽しいので行くことにした。ウインマックスというソフトの名前もワンスターという会社の名前も全く出ていない。
 翌日、Cは田町駅でUやSと落ち合い移動した。コンビニでしばらく待ってビルに戻ると、ワンスターの販売・契約担当者のTがいた。C達は一緒にエレベーターで2階に上がり、Tからソフトのしくみなどの説明を受けた。また、一定期間投資した場合どのくらいリターンがあるのかを示したシミュレーションの画面などを見せられた。
 Tは「ずっと負け続けていても、1回勝ったら取り戻すようにソフトが馬券を買うので、お金が増える」などと言った。Tは「必要なものはこのソフトとお金」「このソフトは126万円します」と言った。Cがびっくりして「えー、高い」と言うと、Tは「でも、投資家にこのソフトをいくらで買いたいと思うかと聞いたら、何千万円払っても欲しいと言う人もいることも事実。だから高いか安いかは個人の考えようです」などと言っていた。SやUも「元は絶対取れるし、いいんじゃない」という反応だった。
 Tから「若い人が契約するときはローンを組んで買うのが普通です。一括で払えますか?」と聞かれ、CもUも「無理です」と答えたので、Tから「買うんだったらローンですね。どうされますか?」と聞かれた。Uは即座に「興味があるので買いたいです。ローンを組みます」と言ったが、Cは「無理です」と言って断った。するとSはTに「先輩、これ紹介なんで、自分の時みたいに安くならないんですか」と言った。Tは「確かにSの時はモニターとして販売したからこの金額より安かった。でも、それはメーカー側に電話して聞かないと分からない。ちょっと聞いてみるから待ってて」と言って席を立ち、部屋から出ていった。
 Tが退席すると、Sから「俺が体験していいなと思ったから紹介しているので、二人には買って欲しい」、Uからは「俺もやるから一緒に頑張ろうよ。分からないことがあってもお互い助け合うこともできるし。俺も怖いけど、先輩が実体験して紹介してくれるんだし、Tさんもやっているみたいだし、いいと思うよ」などと強く勧められ、Cはだんだん断われないような状況に追い込まれていった。
 そのうちSの携帯電話にTから電話があった。Sからその携帯電話を渡され、CもTと話した。Tが「今、メーカーに問い合わせたら、二人で契約してくれるなら、99万7500円で売ることができると言っている。」と言われた。Cは「もしU一人で契約だったらその値段は駄目なんですか」と聞くと、Tに「一人では無理です」「せっかく二人で一緒に聞きに来ているのだから、僕としても二人で契約して欲しい」と言われた。Cは「今すぐには答えは出せないので、ちょっと待ってもらうことはできますか」と聞くと、「今、答えを出してもらわないと、無理なんです」と言われた。Cはこの場から逃げたいと思ったし、またUをがっかりさせたくも無かったので、本心からではなかったが「買います」と言い、契約書にサインをした。

【事例4】株式会社HONE

 平成22年○月中、消費者DはXという人から、「地方から上京して、友達がいないので、友達になりませんか」という内容のミクシィのメッセージを受けた。Dは毎日メッセージのやり取りをしていたが、そのうちにXの方から飲みに行こうと誘われた。
 その月のある日に、DはXと待ち合わせ居酒屋に入った。飲み始めてもいない段階で、Xの携帯電話に、いとこと称するホーンの販売パートナーのYから電話がかかってきて、Yも一緒に飲むことになった。そのうちにYの羽振りがいいということが話題になった。Yに聞くと、実は投資をやっているそうで、「競馬を予想してお金が入るんだよ、良かったら話を聞きに行かないか」と言った。Yは競馬予想ソフトについて、「とにかくもうかる」「ソフトの予想が外れても、その分また賭けていくから元は取れる」「ギャンブルじゃなくて投資だから後ろめたさが無い」などと言っていた。Xがすごく興味を持ったらしく、Dに「付いてきてよ、お願い、東京分かんねえから教えてよ」などと言うので、Dは「話だけならいいよ」と、話を聞きに行くことにした。
 約1週間後、田町駅でDはXと落ち合った。その後、D達はYの案内であるビルまで歩いて行った。そのビルの前でホーンの販売・契約担当者のZが待っていた。D達は一緒に2階に上がり部屋に案内された。その部屋は会議室のような広い部屋で、一台のパソコンが立ち上げてあった。それから説明が始まった。説明の他に、元金5万円、100万円の場合の運用シミュレーションを見せられたが、いずれも最初はマイナスでも最終的に儲かっていくようなものだった。
 Zから「貯金はいくらですか」と言われて、Dはお金の余裕が無く、「5万円ぐらいしかありません」と言うと、Zは「5万円からでも始められます。土日の競馬開催に合わせて賭けて儲かったら、その儲かった分からソフト代金の返済に充てていけばいいんです」と言われた。でも、Dは疑問に思い「最初はマイナスじゃないですか、そのマイナスの分、返せなかった月はどうするんですか?」と聞いた。するとZは「儲かった分で返せばいいんですよ」と答えてくれたが、よく考えてみると何だかもやもやとした回答だった。
 ソフトについて一通りの説明が終わって、Zからソフトを購入するかしないか聞かれた。Dは「買いません」と言ったが、Xはソフト購入に乗り気で「初めて始めるのに、二人でやった方が心強いから、一緒にやろうよ」と言い、Dは「やらないよ」と言って平行線だった。Dは帰りたくてしようがなかった。既に午後9時を回っており、Dが「考えさせて下さい」と言うと、「何を考えるの」と言われたり、「初めてやるのはみんなそうなんだから、不安なのは当たり前だよ。ここで逃げたら何も変わんないよ」などと言われ、何を言っても聞いてくれずDは追い詰められていった。
 Zから、ソフトの値段は最初126万円と言われたが、Yが「僕が買ったときは99万7500円でしたよね」と言うと、Zは「それはキャンペーン中だったからですよ」と言った。するとXが「その値段の差は何か嫌だなあ。ちょっと掛け合ってみてくださいよ」と言い出し、Zは「それじゃ社長と話してみます」と言って、一旦部屋を出て行った。Zが部屋を離れると、Yは自分がやっていて実際に成功しているということをDに話し、Xは「不安なのは僕も一緒だから、一緒にやれば怖くないよ」と言って、Dを説得しようとした。Dは「120万円だろうが99万7500円だろうがやりたくない」と言ったが、埒が明かなかった。10分ぐらいしてZが部屋に戻ってきて、渋い顔をして、「本当は駄目なんですけど、今回だけってことで許してもらった。99万7500円でいいです」と言った。もうDはどうしようもなくなり、Xに「契約しよう」と言われ、仕方なく「分かったよ」と言い、Zに言われるがままに契約書にサインをした。
 後日、Dはクーリング・オフした。